クソガキジジイと少年」
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#710 [ケイネス]
書籍化してくれる人いないかな
でたら買うよ。主のクオリティとセンス良すぎですって!

⏰:08/05/08 23:44 📱:W53H 🆔:GEKeQMHQ


#711 [ザセツポンジュ]
『ブフォ!格別に熱い!まるでみーちゃんのワシに対する想いがココに表れているみたいでならん!』


早朝の#7791カフェで、猫舌なのにも関わらず熱い梅昆布茶を嬉しそうにすするすーさん。


きーさんは
小夜子ストロベリーをほうばりながら
すーさんを軽蔑した。

⏰:08/05/13 23:13 📱:W51CA 🆔:aYBz2q7U


#712 [ザセツポンジュ]
『すーさん。そこまで熱い梅昆布茶を出してこられたみーちゃんは、心底自分の事が嫌いなのではないかと疑うのが一般論だ。すなわちすーさんの脳内は腐っている。近くの病院に行きなさい。』


『フーァッ。フー、フーァッ。』


否定的な意見は聞き入れない主義。
鈴木ひとし、老人。

⏰:08/05/13 23:16 📱:W51CA 🆔:aYBz2q7U


#713 [ザセツポンジュ]
『きーさん。吐きダコのきららちゃんはどうなったんじゃ。もうずっとキャバクラにも行ってないし、なにより空ちゃんがワシを呼んでおる。』


『営業と言う漢字2文字の意味がお分かりかね。まぁいい。きららちゃんの様子見がてら、まず六さんのところへ行ってみよう。すーさん。また夕方に。』

小夜子と甘い一時を過ごしたきーさんは
伝票をすーさんの顔に貼り付けカフェを出た。

『ワシのオゴリ系かよ〜。うぜぇ系?伝票も貼り付ける系?代金払え系?きーさん。ゴールデンエッグスて知ってるか系?あ、あれ?きーさん!みーちゃん!きーさんは!!?』

⏰:08/05/13 23:25 📱:W51CA 🆔:aYBz2q7U


#714 [ザセツポンジュ]
日が暮れだした
茜色の寒空の下

老人2人は
懐石料理“廣六”へと
向かった。


ガラガラガラー。


『いらっしゃいま…』

出迎えた
着物を来た可愛らしい女性は
びっくりした様子で2人を見たまま口に手をやった。

⏰:08/05/13 23:30 📱:W51CA 🆔:aYBz2q7U


#715 [ザセツポンジュ]
『きららちゃん…アンタまさか六さんと性行為に及んだのでは…きーさん、この女危ないぞ、気を付けろ…』


すーさんは難しい表情を浮かべきーさんの後ろに下がった。


きーさんは
きららちゃんを
上から下までじっくりと眺めこう言った。



『きららちゃん。少し、痩せたな。』


『うん!』


きららちゃんは
とても嬉しそうにニッコリ笑った。

⏰:08/05/13 23:33 📱:W51CA 🆔:aYBz2q7U


#716 [ザセツポンジュ]
六さんの店に通ううちに
バランスの良い食事を
こころよくとらせてもらっていることに
気が引けて

週に2、3回程度
中居として働かせてもらうことになったと言うきららちゃん。


ちなみに
六さんと言う老人と
セックスをしてしまうほどアバズレではない。

うそつき空ちゃんと
働くキャバクラには
出勤を減らし
こちらも週3程度で働いている。


精神的なバランスも
徐々にとれだしていた。

『きーさん。私ホントに感謝してます。ありがとう。』

⏰:08/05/13 23:38 📱:W51CA 🆔:aYBz2q7U


#717 [ザセツポンジュ]
きーさんの手を握った
きららちゃんの手の甲から見える
吐きダコの跡が
少し薄くなっていることに、きーさんは安心した。


『きららちゃん。空ちゃんはワシのこと寂しそうに待っているんじゃろ。ワシも会いたいよ。なのにきーさんときたら、何遍誘っても首を縦に振ってくれないんじゃ。きーさんはインポなんじゃ。』


『すーさん。いい加減、死のうとは思わないのかね。この町内のためにも。ちょっと黙っててくれ。』


くすくすと笑うきららちゃんは何かを少しとっぱらったような可愛い笑顔だった。

⏰:08/05/13 23:43 📱:W51CA 🆔:aYBz2q7U


#718 [ザセツポンジュ]
『もう今日は暇だし、アンタもきーさん達とご飯食べなさい。仕事はもういいから。ね。』

六さんの登場に
すーさんはブーイングした。

『六さん!アンタ、きららちゃんをアンタ呼ばわりして何様のつもりかね!変態!ワシですら空ちゃんとチュウもしたことないのに若い娘をなめまわしやがって!』


ゴツン!

『…っつ…。』


きーさんのゲンコツは痛いのだ。

六さんの料理フルコースを食べあさるうちに

日本酒に酔っ払った
すーさんは
ウトウトしだし、大人しくなった。

⏰:08/05/13 23:50 📱:W51CA 🆔:aYBz2q7U


#719 [ザセツポンジュ]
きーさんはタバコに火を付け
一息ついたところで
ゆっくり話だした。


『きららちゃん。本名は何と言うか知らないがそれはどーでもいい。だが…あの…その…手の…事だけども、…体が痩せてキレイになったからと言って解決する問題と言うワケではないのは分かるかい?』

きららちゃんは
手の甲の自分をいじめた赤色の痕跡にそっと手でおおいかぶせ
話し出した。

⏰:08/05/13 23:55 📱:W51CA 🆔:aYBz2q7U


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