クソガキジジイと少年」
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#206 [ザセツポンジュ]
──ちょっとブレイク!!
きーさんとすーさん、キャバクラへ行く──の巻

すーさんには、お気に入りの女子がいた。名前は空ちゃん。
実は空ちゃん、重度の虚言癖なのだが、まんまとだまされてしまっている哀れなジジイなのだ。
きーさんは、いつも空ちゃんのウソツキっぷりを観察していた。

空ちゃんの虚言癖ぶりを紹介しよう。

⏰:06/06/17 01:25 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#207 [ザセツポンジュ]
『あたしぃ、実家は、東京の二子玉ってとこでぇ親は医者なんですぅ。それで、あたし今ぁ、こっち来て大学で看護科に通ってるんですぅ』
(そんな都会の子がわざわざこんな田舎に来るわけないだろ。)
『へぇ、だから空ちゃんはかわぃぃんだねぇ。頭もいいんだねぇ。いいとこ育ちなんだねぇ』
(……きーさんのバカ。ろくでなし。)

⏰:06/06/17 01:29 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#208 [ザセツポンジュ]
きーさんは空ちゃんに質問した。
『なあ、空ちゃん。ワシ東京行った時に二子玉ら辺に行ったんだが…二子玉の次の駅は何だったか思い出せんのだ。なんだったかな!!?』
『……えーと…ねぇ』
『三軒茶屋だったか…』
『っっそぉそぉ、三茶、三茶!!!!ねぇねぇすーさんあたしね…』

(このあせりぶり尋常じゃないな…)
二子玉の次の駅は用賀である。三茶なんて四つも向こうだ。
きーさんは、事前に調べていたのである。
空ちゃんのうそを見破った瞬間、きーさんの体はエクスタシーでいっぱいだった。

⏰:06/06/17 01:37 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#209 [ザセツポンジュ]
きーさんは、気付かないすーさんに対してではなく、それを言えない自分を責めていた。
(…きーさんのロクデナシ!!バカバカ、ここで今言うのじゃワシ!!木田シゲル!!62歳!!ぅー…よし)
『すーさん…』
『きーさん、飲めよワシがおごるから今日は』
『そうか、悪いな、うぃーっす!!』
またもや、言えないままのきーさんだった。
そしてまた自分を責めるのだ。
(……きーさんのバカバカ)

⏰:06/06/17 01:47 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#210 [ザセツポンジュ]
『あたしのお父さんは、食品会社の社長なのぉ。コンビニとかにもだしてて、誰でも分かるから、言えないんだけどぉ。』
(…こないだ、医者と言っていたような気がしたんだが…この店、耳かきをオーダーするといくらだろう、えーっと…)
『やっぱり空ちゃんはかわいいねぇ。パパもえらい人なんだねぇ。』
(…すーさんは風呂場で脳みそまでキレイに洗った方がよさそうだな)

⏰:06/06/17 01:53 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#211 [ザセツポンジュ]
『うちのママは、税理士なのっっ。』
(じゃあ、一体誰が医者なんだ。)
『セレブなんだね、空ちゃん、かわいいねぇ。ウヒヒ…ぅーひっく。』
『あ、あたしのママ若いんですよぉ。36歳なんです、まだ。』
『空ちゃんは、21だから、17歳の時の子ということかな!!!!?』
『そぉなのぉ。』
(…絶対15だ!!すーさんも空ちゃんも小2レベルで脳が止まっているぞ!!いいのか!!)
『すいません!!ボーイさん、電卓ください!!』
たまらず、きーさんはボーイを呼んでしまった事もある。

⏰:06/06/17 02:01 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#212 [ザセツポンジュ]
『あたし、おにいちゃんが6人いるんですよぉ。でも、みんな前の奥さんの子供なんですけどぉ。でも仲良しですっ』
『おにいちゃんだらけだな!!一番上のおにいちゃんは、いくつかな?』
『25ですっっ。』
(……おい!!どう考えてもふたりあまるぞ!!)

⏰:06/06/17 02:06 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#213 [ザセツポンジュ]
『あたしの親戚みんな警察官なんですよぉ。』

『あたし、DJやってるんですぅ。ハウスって言うジャンルなんですけどぉ。その世界であたし知らない人はもぐりですよぉ。』

『あたし実はなでしこジャパンに在籍中なんですよぉ。たまに会長から戻れって電話かかってくるんですけどぉ。腰のガンっぽくてぇ、ボール蹴れないんですぅ』

⏰:06/06/17 02:09 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#214 [ザセツポンジュ]
『サッカーの大久保○人とも仲良しですしぃ、奥さんとも仲良しでぇ、スペインでは家族席で見てきましたぁ。』
『あたし実は双子でぇ、男と女の双子なんですけど、陸と空って言うんですよぉ。オシャレでしょう〜』

⏰:06/06/17 02:13 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#215 [ザセツポンジュ]
『あたしフランスとスペインのクォーターなんで、小学校あがるまで家の中は英語でした。』
そんな空ちゃんだが、カラオケで英語の部分が出てきた時は、哀れにも完全にカタカナ発音であり、音痴であった。だが
『あたしCDデビューした事あるんですよぉ。』
『うちのおばちゃんは、芸能プロダクション経営してるんですぅ。』
『あたし、降○けんじのモトカノなんです。元カレはみんな芸能人でした』

と、快調に飛ばしまくり…

⏰:06/06/17 02:19 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#216 [ザセツポンジュ]
『来月ストリート雑誌に載るんですよぉ。あたし専属モデルなんですぅ。』

その後何ヵ月たっても空ちゃんらしき人すら出てこず
(……一年も先取りして、撮影しなくちゃならないのか…デルモとは大変だな…って、おーい!!!!)
きーさんは、証拠をつかむためコンビニでくまなく雑誌と言う雑誌を物色していた。
空ちゃんは一生あらわれはしなかった。

⏰:06/06/17 02:25 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#217 [ザセツポンジュ]
『あたしのおばあちゃんは銀座のオーナーなんですよぉ。』
『あたしのおにいちゃんはカフェバーをいくつも経営してるんですぅ。』
『あたし幼稚園からお茶の水エスカレーター式でしたよ?』


ここで、まとめて空ちゃんの家族紹介をしよう。

⏰:06/06/17 02:29 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#218 [ザセツポンジュ]
実家は、美容整形外科。
サッカーコートがあるくらいの豪邸が田園調布にあるらしい。
二子玉説もある。
そして、空ちゃんを15歳の時に産んだ36歳のママは、現在税理士に君臨しており、パパは超有名な食品会社の社長らしい。

おばあちゃんは銀座のオーナーをしており、
おばちゃんは芸能プロダクションの社長らしい。
そしておにいちゃん達はカフェバーを経営する。
と、言うことはだ。
残すところおじいちゃんが、美容整形外科の院長さんなのか!!?

⏰:06/06/17 02:36 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#219 [ザセツポンジュ]
『あたしのおじいちゃんは、東京で超有名な高級車のディーラーなんですう』 
一体全体どこの誰が美容整形外科を守っているのだろうか。
ちなみにそんなおじいちゃんは、ブラックカードの上のスケルトンカードを所持しているらしく、それを持っているのは世界に5人だけらしい。

⏰:06/06/17 02:40 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#220 [ザセツポンジュ]
空ちゃんの経歴も実に素晴らしい。

スペイン人で、銀座のクラブのオーナーをするおばあちゃんと、
フランス人で、高級車のディーラーをしていてスケルトンカード所持のおじいちゃん
との、間に生まれた   超有名食品会社を経営するお父さんと、
犯罪並みに若かった、現在税理士のママとの間に、
双子として生まれてきた。

⏰:06/06/17 02:46 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#221 [ザセツポンジュ]
そして、
御茶ノ水幼稚園、
御茶ノ水小学校、
御茶ノ水中学校、
御茶ノ水高等学校
と、空ちゃんいわくエスカレーター式できたらしく、東京のハンバーガー屋でアルバイトをしていた時、ミススマイル賞に輝き時給が1500円まで上がったらしい。
そんなお嬢様が、こんな田舎町で、現在大学の看護科に通い、なでしこジャパンに在籍中でもあり、でも腰のガンらしく、夜は有名DJもこなし、だが毎日フル出勤でキャバクラにも勤めている。         
地球始まって以来の最強さだ。

⏰:06/06/17 02:53 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#222 [ザセツポンジュ]
きーさんは、キャバクラから帰ると、ノートに向かった。
『えーつと…今日は…と。リフティング3000回の日本記録を今だ破られていない、空ちゃん…と』
箇条書きにすると、
もう100行くらいしたためてしまった、空ちゃんの嘘をまたひとつ、またひとつと増やし、空ちゃんマイレージを貯めて行った。
あまりにも頭に来たら、店の中で、マイクを使い、発表してやろうと考えているのだ。

⏰:06/06/17 02:59 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#223 [ザセツポンジュ]
『ありゃ、きーさん、今日は一番のりじゃな。貸し切りだ!!』
月曜日で雨の降る早い時間なら、どこもたいてい暇に決まっている。
『いらっしゃいませ、こちらの席へどうぞ。』
すーさん達は、ガラ空きのためか、広い席に案内された。
『ご指名の方はござ…』
『空ちゃん。』
すーさんは大好きな空ちゃんを指名した。
『…キララちゃん』
きーさんは、キララちゃんを気に入ってはいるのだが、別に誰でもいい。女の子がコロコロ変わって、何才ですか、何型ですか、何件目ですかと1から話すのがめんどくさいのだ。

⏰:06/06/17 03:06 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#224 [ザセツポンジュ]
『ボトルの方はございましたでしょうか。』
すーさんは、うれしそうに『黒霧で、すーさんと空ちゃんの唾液。と書いてるヤツな。』
『…お前、恥ずかしくないのか、リハビリうけた方がいいんじゃないのかね。』きーさんはそう言いながらおしぼりで顔をふいた。

⏰:06/06/17 03:11 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#225 [ザセツポンジュ]
『しつれいしまぁっす。』空ちゃんとキララちゃんが登場した。
『きーさん、おはよう』
キララちゃんは、隣へ座り、きーさん達のお酒を作っていた。
『キララちゃん、好きなもの頼んでいいからね。』
そしてきーさんは小声で
『空ちゃんには、けんちん汁でもオーダーしとけ。』キララちゃんは、笑って
『恐れおおくてできません。』
なかなか正直者である。

⏰:06/06/17 03:17 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#226 [ザセツポンジュ]
空ちゃんは今日はおなかがすいていたらしい。
『ねぇねぇ、すーさぁん。あたしお腹すいたぁ。からあげが食べたぁい。』
と、すーさんにピトっとくっついた。
『ん、頼もう!!頼もう!!ボーイさん!!出前のチラシ、カモン!!』
すーさんは、女子にはいい顔をしたいがために多めに頼む。
女ならこんな都合のいいジジイが客ならバンバンザイだろう。すーさんは携帯を持っていないと言うのが弱点だが、あんたの顔など見たくもないわと言うほど強烈キャラなので、たまに来るくらいがちょうどいいのだ。

⏰:06/06/17 03:23 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#227 [ザセツポンジュ]
すーさんは、何人家族だと言うほどのからあげを頼んでいた。からあげが到着しても、なお店はガラガラだったために、待機中の女子達にも、おすそわけすることにした。ただハーレム状態になりたいだけなのだろう。
キャバ嬢達を、両手に抱えみんなでからあげを食べた。すーさん達は、常連のため、店の子みんな顔見知りだった。そして店の子も、老人と思ってすーさん達には優しくしてくれた。
『じゃあ、じゃあー。この中で誰と結婚したいか、せぇので指さしゲーム!!』 『すーさん、はりきっているが二人しかいないよ。男子は。』

⏰:06/06/17 03:31 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#228 [ザセツポンジュ]
『やかましいわ!!これは、ワシとお前の勝負じゃ!!』すーさんは眉間にシワを寄せた。
そして、8人くらいのキャバ嬢たちは、どっちと結婚したいか選択せざるをえないためすーさんときーさんの顔を交互に見ていた。
『せーのっっ。』

⏰:06/06/17 03:35 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#229 [ザセツポンジュ]
『はい、全員撤収!!』
すーさんはそう叫んだ。空ちゃんを含む、全員きーさんを指さしたのだ。
『空ちゃん、いくらなんでも君はすーさんを指差すべきだ。気持ち悪いのはわかるが、指をさしたところで死にはいたらんよ。』
空ちゃんはあわてて
『いやぁ、ハラハラさせてくれるプレイボーイってモテるじゃないですかぁ。だからそんなすーさんと結婚したらぁ、あたし不安でたまらないなぁと思ってぇ。』
さすが、ザ水商売である。

⏰:06/06/17 03:41 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#230 [ザセツポンジュ]
気をよくしたすーさんは、『じゃあじゃあ〜、恋人ならどっちがいいか、せぇので指さしゲーム!!』

『せーのっっ』

『はい!!全員カンチョー!!ケツだせ、オラ!!

『すーさんはぁ、オシャレだし、モテるから、あたしなんか相手にされなさそうでぇ。ってか、その前にかっこよすぎて近付けないなぁと思ってぇ。』
(何のために、さえないジジイがお前を指名してると思ってんだ。)
『ウッフフーン。空ちゃん今日もかわいいねぇ。はい次ー。』

⏰:06/06/17 03:46 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#231 [ザセツポンジュ]
『顔見知りくらいがちょうどいいかなぁと思うのはどっちか、せぇので指さしゲーム』

『せーのっっ』
みんなの指がすーさんに向いているのに気をよくしたが、自分が言ったことをよく思い出してみた。
『…チェックしてくれ!!からあげも、お前ら返せ、はけ!!!!コラ!!』
空ちゃんは、意気奮闘する、すーさんをなだめた。

⏰:06/06/17 03:52 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#232 [ザセツポンジュ]
『すーさん、顔見知りの度合いがわかんないよぉ。質問が難しすぎたんだよ。だってぇ、すーさん有名だからぁ、あたしも知ってるあたしも知ってるぅって言いたいのかもしんないしぃ。』
………苦しすぎるが、すーさんは気をよくした。

そして、
『じゃあ、じゃあ次はー、どっちのDNAが欲しいか、せぇ…』
『すーさん!!頼むからDNAの領域に手を出すくらいにまで人間落とさないでくれ!!』          さすがにきーさんも、この男にアセりが出てきたんだと感じた。

⏰:06/06/17 03:58 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#233 [ザセツポンジュ]
帰りのタクシーで、酔っ払ったすーさんはいつも語っていた。
『ワシはなぁ、きーさんよりうんとモテたぞ、昔はワシの方に女の子がうじゃうじゃ寄ってきていた…』

『あぁ、知ってるよ。すーさんは人気者だった。よくモテたなぁ。月、水、金の彼女と、火、木、土の彼女と、日曜日専門の彼女、祝日専門の彼女、と、まぁわんさかいたもんだ。』

⏰:06/06/17 04:05 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#234 [ザセツポンジュ]
『そうだったなあ、月曜日は、サトちゃんを自転車で向かえに行って海を散歩して、それから火曜日はユリちゃんがウチへ来てハレンチ極まりないことを、楽しくして…へへ…へへへ…そいで水曜日はサトちゃ…』
『あ、ここで止まってください、じゃあなすーさん。気をつけてな。』
『はいはい。おやすみよ。』
きーさんは、タクシーのおじさんに、すーさんと家が隣ですよとは決して言わない。
すーさんも酔っ払っているためか、久々に会った友達と飲んでいたと言うことに設定してしまっている。

⏰:06/06/17 04:12 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


#235 [ザセツポンジュ]
そしてすーさんは、タクシーの運転手に右だ左だと言いつつ、散々、昔の女自慢をして、きーさんをおろした場所にしばらくしてから再び止まる
『ヒック……ぅん、ココだよ。ソープ、ストーーップ、(そこストップ)ランパーーブ』
そして多めに払い、
『パイパイ、おやすみよ。』
きーさんはすでに、眠った後にすーさんは帰宅するのであった…。

⏰:06/06/17 04:19 📱:P701iD 🆔:10FaedBg


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