クソガキジジイと少年」
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#304 [ザセツポンジュ]
──一方ジジイ二人は…
キャナルの中のおみやげ屋で、試食品をほぉばっていた。
『うまい、うまい。通りもん!!?うまいなぁ』
『すーさん、ひよこ食ってみ!!?』
『どれにしようかなシンイチロウのみやげは…』
『あいつ生きてたのか!!どれでもいいじゃないか。』『うーん…………は!!きーさん、もぉ、何にもなくなったぞ!!』
試食品という試食品を全て胃袋に収めてしまった、田舎町のジジイ…みやげよりもヒンシュクを買ってしまい、たまらず外へ出た。
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#305 [ザセツポンジュ]
『じぃちゃん、腹減ったよぉ。ラーメン食おうぜ、博多ラーメン。』
トミーは試食品で腹いっぱいのきーさんを昼飯に誘った。
『ゲッフ……アホか!!ジョウジロウちゃんとその辺で食ってこい。』
:06/06/19 04:03 :P701iD :pe2kktV2
#306 [ザセツポンジュ]
ジョウは、ひとりでおみやげを見ていた。 『にぃちゃんと…』
頭に浮かんだのは、オハヨウと言った笑顔のエノシタさん……
博多限定の携帯ストラップを見つめた。
(でも、どうやって渡そうかなぁ…トミーなら、なんなく渡すんだろうなぁ…だけど相談なんてできないしなぁ…)
『おい、ジョウ』
『わ!!!!わ!!わ─わ─わ─!!なんだよ!!』
『…お前、ホンッットに今日おかしいぞ、おむつか!!?マンマか!!?おっぱいか!!?』
『ん…マンマかな。』
『じゃあ飯食おうぜ』
福岡へ来てまでハンバーガーを食べた少年達。
:06/06/19 04:10 :P701iD :pe2kktV2
#307 [ザセツポンジュ]
初日と言う事もあり、ホテルへ帰って眠りについた。
──二日目。
トミーとジョウは大名へ洋服を買いに行った。
地元でいうミッシェルがたくさんあって、品揃えが豊富で、ワクワクした。14歳と言う若さゆえにできた事だが、片っ端から店と言う店をまわってのけた。
:06/06/19 04:17 :P701iD :pe2kktV2
#308 [ザセツポンジュ]
『ねぇ、トミー。ピーマン佐賀じゃん。福岡の事知ってんじゃないの!!!?』
『お!!そうだな、お前頭いいな。』
トミーは、ピーマンに電話をかけ、大名を案内してもらった。ピーマンは大名を知りつくしていたらしく、ジョウの好きな店も電話のナビだけでたどりつくことができた。
最強のオシャレの味方だ。
:06/06/19 04:21 :P701iD :pe2kktV2
#309 [ザセツポンジュ]
そして、最後、大名をしめくくったのは…
─ヴィレッジヴァンガード
『ヴィレヴァンだ!!でけぇなぁ、ジョウ!!』
地元にもある、本と雑貨が置いてある店だったが、規模も品も、断然福岡のほうが豊富だった。
トミーもジョウも、このおもしろい本屋さんが、大ッッッ好きだ。
『満足だね。帰ろうか、トミー。』 二人はホテルへ戻った。
:06/06/19 04:28 :P701iD :pe2kktV2
#310 [ザセツポンジュ]
きーさんとすーさんはその頃屋台でラーメンを食べていた。
『きーさん、今日はハッスルか!!?』
『お前ひとりで行けよ、ワシはおっぱいパブは嫌いなんだよ。』
『悪いがきーさん。ワシは行くよ、キャバクラ、ランパブ、ヘルス!!!!ソープ!!』
『……最初からソープでいいんじゃないか!!?』
『モゾモゾしてから、最後グッッと……ウヘヘ…』
あまりの気持ち悪さにラーメンがまずくなった。
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#311 [ザセツポンジュ]
じーさん達のいないホテルで、トミーとジョウはファッションショーを開催していた。
『うん、いいね、トミー。』
シャツをはおり、襟を立てていたトミーを、ジョウは誉めた。
『いやいや相変わらずチョイスがいいねジョウジロウちゃん。』
今日も、少し高かったが、気に入ったのを何着か買ってご満悦だった。
『そんな……じーちゃん達キャバクラ行ったのかな!!?』
『だろうな。』
トミーはキャップをかぶり、鏡を見ていた。
『トミー行きたかったんじゃないのか!!?かわいい女がうーんと…』
『行きたくないよ。』
:06/06/19 04:39 :P701iD :pe2kktV2
#312 [ザセツポンジュ]
トミーは即座に拒否した。
今、きーさん達が酒を飲んで楽しんでいるこの時間。
トミーのママも、客を相手に頑張っている頃だ。
(……ごめん、トミー。)
14歳の少年に、出ていったママを受け入れるのは、数学よりも理科よりも難しいことなのだろう。
:06/06/19 04:43 :P701iD :pe2kktV2
#313 [ザセツポンジュ]
キャバクラに入るなり酒をかなり飲んでしまった、きーさん達は、早い時間からいい具合に酔っ払っていた。
『お時間の方が参りましたが、ご延長…』
『ペケ、ペケ!!!!』
すーさんはボウイさんの顔の前に手でバッテンをしてみせた。
『すーさん、チェック、じゃよ。』
『イヒヒヒ、ひとしのバカん!!』
:06/06/19 04:51 :P701iD :pe2kktV2
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