クソガキジジイと少年」
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#31 [ザゼツポンジュ]
『トミオ。お前はどんな女がいいんだ。』
きーさんはすーさんとの作戦会議に使う糸電話を制作していた。
『オレー?やっぱ見た目のいい奴がいいよな。オレクラスになるとな。』
トミーは宿題の数学の問題集を解いていた。
『トミオは、下の下クラスに降格した。たった今。』トミーはシャープペンシルを置いた。そしてハサミに持ちかえコップとコップの間にピンと張ったタコ糸をチョキンと切った。
『なぜだ。なぜそんなに下のクラスなんだ。』
ゴツン。
きーさんのゲンコツは痛い。

⏰:06/06/12 04:02 📱:P701iD 🆔:WgVI3NcA


#32 [ザゼツポンジュ]
『まず、お前は今、一所懸命数学と戦っている。そこがダメだ。パラパラ漫画で数学ができないことを挽回する度胸がないということだ。あらーん、やだーん。トミオくんのパラパラ漫画何ておもしろいんでしょー。先生好きよーこうゆーのー。合格くらい言わせてみろ。あの女はすーさんいわく年下好きだ。すーさんが言うんだから間違いはないぞ。』        きーさんは、また糸電話を作り直す準備に取り掛かった。

⏰:06/06/12 04:07 📱:P701iD 🆔:WgVI3NcA


#33 [ザゼツポンジュ]
『ジジイ。質問と答えと全然関係ねぇじゃんかよ。』とりあえずトミーはシャーペンを置いた。
『おぉ。間違えた。種目を間違えたようなもんだ。とみお、よく聞け。女は顔ではない。セックスも大切だが気が合うかどうかだ。ぺっぴんの上にはべっぴんがいる。お前は嫌でも街を歩く。そうすればまし今可愛い彼女を連れていたとしてもだ。そいつよりもかわいい人をお前は見てしまうだろう。』

⏰:06/06/12 04:14 📱:P701iD 🆔:WgVI3NcA


#34 [ザゼツポンジュ]
きーさんはメジャーを使い隣のすーさんの部屋まで何センチか計っている。そしてきーさんは再び女に対しての持論を話しだした
『見かけを求めるなんざ、くだらないことだ。かわいい女とセックスをした。そして性病になった。そんなオチだ。ちょっとした女がかわいいかわいいとちやほやされてみろ。ただのサセ子。もしくは自分を鏡で見て酔い痴れるだけのクズに過ぎない。』

⏰:06/06/12 04:21 📱:P701iD 🆔:WgVI3NcA


#35 [ザゼツポンジュ]
『努力をして何かを掴み取ろうとしている女を見極めろ。そこいらの女とは違うぞ。そんな女がいいぞ。でないとお前すーさんみたいなロクでもないジジイになるぞ。それでもいいのか!!?え!!?』
トミーは指先でシャーペンを回し珍しくきーさんの話を聞いていた。
『でもオレすーさんの観察力見習いたいよ。』
『頼むがワシより先に死んでくれ。トミオちゃんはカスだ。いいかお前考え直せ。よく聞けよ。』

⏰:06/06/12 04:26 📱:P701iD 🆔:WgVI3NcA


#36 [ザゼツポンジュ]
『顔だけちょっといい奴なんていっくらでもいるんだ。だがホントに自分を理解してくれて、お前もそれと同じくらい相手を理解しようとし、どっちかがかたよっていてもダメでっていうな、そんな貴重な恋愛をしてほしいんだよ。すーさんみたいにデレデレキャバクラに金を落としているようじゃいかんぞ。』

⏰:06/06/12 04:30 📱:P701iD 🆔:WgVI3NcA


#37 [ザゼツポンジュ]
『ワシだってそりゃあピチピチのおねぇちゃんは好きだ。だがしかし現実62にもなったジジイに本気になるか!!?ただの軽いひとときの遊びと割り切っている。すーさんみたいにワシは馬鹿ではないのだ。勉強ばかりができる子がいいのではないぞ。奴らは人間を数字で見ているからな。敵だ。かといって鏡ばかりを見ているような女もダメだ。』

⏰:06/06/12 04:34 📱:P701iD 🆔:WgVI3NcA


#38 [ザゼツポンジュ]
『そんな女は気持ちが悪い。ワシはどうも苦手だ。勉強はガツガツできなくていい。最低限できればいい。優しい気持ちをいつも持ち、悔しさでも努力に変えるしまえるチカラがある、そんな子がワシはタイプです。……ワシの好き嫌いはどうでもいいが、トミオちゃん、どーだ。』
トミーは問題集に向かっていた。
『とりあえず話がなっげーんだよ。』
『お、パラパラ漫画を書く気になったのか!!』
『今女の話してたんじゃねーのかよ、ぼけ!!』

⏰:06/06/12 04:41 📱:P701iD 🆔:WgVI3NcA


#39 [ザゼツポンジュ]
糸電話とは、二つの紙コップの間に糸をピンと張ればいいだけの事である。
『よーし、すーさんとのトランシーバー完成。おーい、すーさん生きてるかー。』
窓から顔を出しきーさんは隣のすーさんを呼んだ。
が、すでにすーさんは、つったっていたのだ。
『ロクデナシのモテない死にかけジジイで何が悪い、きーさん。』
別にそこまでは言ってないが心のなかで思っているのは確かだろう。
『ふぉっふぉっふぉっ。プライバシーのかけらもないのうこの街は。』

⏰:06/06/12 04:46 📱:P701iD 🆔:WgVI3NcA


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