クソガキジジイと少年」
最新 最初 🆕
#386 [ザセツポンジュ]
「…シンちゃん。」

「お。おう。」

「もうちょっと大きくなったら話すよ。」

トミーは俺に背中を向け
丸くなって
眠り出した。

ちょっと悲しかった。

⏰:06/09/04 04:38 📱:W41S 🆔:T2waCVaU


#387 [ザセツポンジュ]
まぁ
俺が悲しいと思う
その100万倍くらい
トミーは悲しいだろう。

俺は今日
トミーの感情をひっかきまわさしたにも関わらず
トミーは冷静で

最低な事をしてしまったような気になった。

⏰:06/09/04 04:40 📱:W41S 🆔:T2waCVaU


#388 [ザセツポンジュ]
「ちーちゃん。小夜子ストロベリー」

「ジョウくん。今日一人なの。珍しい。」

「はぁ…。ちーちゃん。今ボクは明日が来るのが待ち遠しい気持ちと、切ない気持ちが戦争しているところだよ。」

ちーちゃんは目が点になった。

「大丈夫?何かあったの?おねえさんになんでも言ってよ。」

⏰:06/09/04 04:45 📱:W41S 🆔:T2waCVaU


#389 [ザセツポンジュ]
━━━━

「それは恋よ。ジョウくん。」

「やっぱそうだよね。ボクはどうしたらいいか分からないよ。」
と肩を落として小夜子ストロベリーをほうばった。
「女の子ゎね、恋なんかした日にはこんな甘くて美味しいものですら食べられないのよ。」

ジョウはスプーンを置いて、ちーちゃんを冷たい目で見た。

「……いや、食べていいよ。あたしは疑ってないよ。恋だよ。いくら世界史好きのジョウくんだって恋くらいするわよ。そうよ。」
ジョウはため息をついた。

⏰:06/09/04 04:51 📱:W41S 🆔:T2waCVaU


#390 [ザセツポンジュ]
「ちーちゃん。ボクはね、こんなに人を思って悩むのは久しぶり過ぎて困っているんだよ。そんな時になんだ。世界史好きのどうしようもないジョウくんはって…」
そうして再びスプーンを持った。

「…そこまで言ってないよ。ストラップ渡せるといいね」

「……トミーならできるんだろうな。トミーならかっこよくできるんだろうな。……トミーなら……こんなに悩まなくていいんだろうな」

⏰:06/09/04 04:57 📱:W41S 🆔:T2waCVaU


#391 [ザセツポンジュ]
ちーちゃんは
ジョウの肩に手を置いた。
「かっこ悪くても一生懸命の人の方があたしは好き。なんでも器用にできる人よりも、何か自分の好きなものをひとつだけ一生懸命やれる人があたしは好きよ。トミーとジョウくんは同じ人間だけど全く違う生き物でしょう?だからジョウくんなりのやり方で不器用でもかっこ悪くても一生懸命やればそれでいいと思うよ。」

⏰:06/09/04 05:05 📱:W41S 🆔:T2waCVaU


#392 [ザセツポンジュ]
「………それもそうだ。ありがとうちーちゃん。」

「……ストラップ渡せるといいね。」

ジョウは少し笑った。
窓の外を見ながら
いつも自分が考えている事を少しずつ
思い出した。

━流されない自分らしい自分でいる事。

いつだってそうしてきたじゃないか。

⏰:06/09/04 05:11 📱:W41S 🆔:T2waCVaU


#393 [ザセツポンジュ]
空も地もすっかり秋色になり
老人達も少年達も
肌寒さを感じていた。
(自動販売機のお釣りのところににゴキブリのおもちゃを詰め込むと、手を突っ込んだバカな一般人はどうなるんだろうな…)
悪巧みのスペシャリスト━。
木田シゲル62歳の考え事。

⏰:06/09/05 21:57 📱:W41S 🆔:cnUr1D/E


#394 [ザセツポンジュ]
(特殊メイクをしてもらうにはいくらかかるんだろう…ワシがあと30歳若く見せれたらジローラモばりのちょい悪お兄に変身して……イヒヒ…お姉ちゃんの大事な部分が…フフ)

その前にちゃんと勃つのだろうか。

頭の事は女子と言う女子でいっぱいおっぱい━。
鈴木ひとし62歳の考え事━。

⏰:06/09/05 22:01 📱:W41S 🆔:cnUr1D/E


#395 [ザセツポンジュ]
(俺、電話止まっちゃうからメールができなくなるね。寂しいよ、俺寂しいよ…とか言っとけば、《抱いてオーラ》プラス《金》持ってくる女ゎいないのか。)

そんな下手なホストごっこするのにはまだ少し早い、中学校限定スーパースター

木田トミオ14歳の考え事。

⏰:06/09/05 22:06 📱:W41S 🆔:cnUr1D/E


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194