クソガキジジイと少年」
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#551 [ザセツポンジュ]
きーさんは
少し、ベランダをすかして
匂いをかいだ。

「……うむ。」


厳重にカギをかけ、
再びカーテンをしめた。

⏰:06/10/05 14:53 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


#552 [ザセツポンジュ]
「やっぱりな、飯を食うとなれば、花くさい匂いをプンプンプンプン漂わせていてはダメだよなぁ。」

「じぃちゃん…すーさん着替えさせた方がいいよ。」
トミーはカーテンを1ミリ程度ずらし、このくそ寒い中、ベランダで泡をふいて倒れたすーさんを心配した。

「いや、いいんだよ。このまま放っておけ。ワシの準備が済む頃には匂いも消えているだろう。」


こうして、きーさんの身支度は
着々と進むのであった。

⏰:06/10/05 14:58 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


#553 [ザセツポンジュ]
「う〜…きききききき〜さ……ワワワワワ…ワシを…」

ゴツン。

「やかましいわ。身体中の氷が溶けてからしゃべりなさい。」

きーさんとすーさんは
タクシーに乗って
空ちゃんときららちゃんの待つ場所へと向かった。

⏰:06/10/05 15:00 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


#554 [ザセツポンジュ]
すーさんの
花臭いドリアン級の香水の匂いは
きーさんの長い身支度の間に
なにぶんやわらいではいたが
きーさんは
鼻にパチンコの玉を
詰めて
すーさんと同じ空気を
吸わないように
つとめた。

⏰:06/10/05 15:03 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


#555 [ザセツポンジュ]
すーさんは
鼻水すら凍ってしまった中、ガタガタ震えたままタクシーに
乗り込んだのであった。

空ちゃんの笑顔を
思い出し
心の暖房を
フル活動させて
凍った身体を溶かそうと頑張ってはいるが

なかなか都合のいいようにはいかなかった。

⏰:06/10/05 15:05 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


#556 [ザセツポンジュ]
「着いたぞ、降りろ。」

すーさんは
空ちゃんとのいかがわしいイメトレもむなしく

凍ったまんま待ち合わせ場所に
到着してしまった。


「す〜さぁん。……どうしたの!?」


空ちゃんが心配そうに
すーさんを見つめる……

⏰:06/10/05 15:07 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


#557 [ザセツポンジュ]
ピキ━━━━━ン!!
パリパリパリ…



「空ちゃあ〜ん!いやぁ今日も可愛いね〜」
鈴木ひとし62歳。
空ちゃんの目から出てきたビームが
自分の瞳に貫通した事により

復活。

すーさんは復活祝いにきーさんに飛びかかった。

⏰:06/10/05 15:10 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


#558 [ザセツポンジュ]
「おい!!木田しげる!!お前、つい先ほどまで殺人未遂をしていたのを分かって刺身を食うんだろうな!!えぇ!?」


すーさんはきーさんの胸ぐらをつかみ
つばを飛ばしながら熱弁を続けた。

⏰:06/10/05 15:16 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


#559 [ザセツポンジュ]
きららちゃんは
困ったような顔で

すーさんを止めようとあわあわしていたが

空ちゃんは
腹をかかえてあわてていた。


どちらが正しい態度なのかはのかは……決めがたい。

⏰:06/10/05 15:21 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


#560 [ザセツポンジュ]
「プェッッウェ…汚いなぁも〜。お前がドリアンのままで刺身を食ったら空ちゃんなんてすぐ死ぬぞ。そうだな。タクシーをおりた時点で死ぬだろう。お前空ちゃんに刺身も食わせんまんま死なせるつもりか?ヒッドイ男だなぁ。おい!空ちゃん。コイツはなぁ、空ちゃ……」


「あわゎゎゎわわ!!んちゅ〜」


すーさんは口封じのために
いきおい余って
きーさんにキスをしてしまった。

ゴツン!


ゴツン
ゴツン!!

⏰:06/10/05 15:24 📱:W41S 🆔:r9QP06m6


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