クソガキジジイと少年」
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#774 [ザセツポンジュ]
『それでは、最後のコーナーに参りたいと思います。』
ステージに立ったのはジョウだった。
トミーはステージを降りたすぐそばで
マイクを持って待機している。
:08/06/02 15:14
:PC
:OOkjqJBY
#775 [ザセツポンジュ]
『まずはじめにお話しておきたい事があります。みなさんニュースでいじめによる自殺報道があった時、その学校の校長先生が大体何と答えているか、分かりますか?僕が思うに、ウチの学校ではいじめなどありませんとか、報告は受けておりませんとか、そういう答えが返ってくるパターン多いなと感じるのです。』
生徒達はみな校長の方をチラチラ見ていたが
校長の近くに立っていたトミーは
勘違いしてかっこつけていた。
:08/06/02 15:20
:PC
:OOkjqJBY
#776 [ザセツポンジュ]
『今回、本当は例年通りの議題で行う予定でした。それはなぜかと言いますと、この集会を開く前に校長先生の許可がいるんです。そこで生徒会長である木田くんが校長先生にいじめについてのレポートを提出しにいった時の事。校長先生は企画書のレポート見るなり“却下”とだけ答えたと言います。木田くんはそこで、そう言うなら例年通り行いますと頭を下げたけれども、納得がいかなかったため今に至る。と、こういうわけです。』
:08/06/02 15:27
:PC
:OOkjqJBY
#777 [ザセツポンジュ]
体育館中の目が、校長に集中的に集まり、
軽蔑の空気を漂わせていた。
トミーはその時ようやく
自分の勘違いに気づいた。
777
:08/06/02 15:29
:PC
:OOkjqJBY
#778 [ザセツポンジュ]
『いい機会ですので、我が校代表する校長先生にインタビューしたいと思います。マイク木田くんお願いします。』
トミーは手をあげた。
懲りない田舎女子から歓声が沸き起こった。
『マイク木田です。マイク木田です。』
トミーは機械的な声を発した後
普通に歩いて校長のそばに立った。
『校長先生。わたくし生徒会長の木田と申します。ご起立願えますか?』
トミーは紳士のように手を差し伸べたが
校長先生は無視してゆっくりと立ち上がった。
:08/06/02 15:35
:PC
:OOkjqJBY
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