きらきら
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#96 [向日葵]
今、時が止まってるような気がした。丁度白月君のあの笑顔を見たときの様に。
珊瑚君は何も言わない。ただ見つめるだけ。私も言葉が出てこなかった。何故かずっと見つめていたかった。……すると
キーンコーンカーンコーン
5時間目が終わるチャイムが耳を通りすぎた。
一気に現実へ引き戻される。
:07/02/26 02:31
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#97 [向日葵]
友姫「じゅ…っ授業終わっちゃったねっ。教室戻ろっか!」
珊瑚「そーだな。」
至って平静を装ったけど、耳の中は心臓の音で埋め尽されていた。
―――――…
秋帆「あ、ちょっと友姫ー!!!!」
教室の方を見ると、ドアのトコで秋帆が待っていた。
秋帆「ちょっとどこ行ってたのー?!」
:07/02/26 02:35
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#98 [向日葵]
友姫「あ、ちょっと気分が悪くて保健室に…」
秋帆「え!大丈夫?」
友姫「ウン。ちゃんと休んだから。」
秋帆「そう?良かった♪あんまり無理しちゃダメよ?」
そこまで言うとクラスの誰かに呼ばれて秋帆は教室へと入って行った。
D組の方を見ると、珊瑚君がドアのトコで私がちゃんと入るかどうか見届けてるようだった。
:07/02/26 02:40
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#99 [向日葵]
友姫「ありがとう。大丈夫だから。じゃあ…また…。」
仄かに笑ってそう告げた。
珊瑚「じゃあ。」
珊瑚君もそう言って教室の中へ入って行った。
私は暫く珊瑚君が居た場所を見つめた。
まるで愛しい人が旅に行ってしまったように名残惜しく……
:07/02/26 02:43
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#100 [向日葵]
私は教室に入ろうとして、もう一回さっきの場所を見つめてから、教室へと入っていった……。
:07/02/26 02:44
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#101 [向日葵]
:07/02/26 02:47
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#102 [向日葵]
【第4章 心・・・本音】
律「好きな人がいるー?!」
私はコクンと頷く。
律「しかも2人。」
また頷く。
律は驚きを隠せないようだ。私達は今、中庭のベンチに座っている。冷たい風が吹き抜けた。
:07/02/27 01:29
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:nghIfmlM
#103 [向日葵]
律「と……とてもこの前まで興味なかった人の発言とは思えないわ…。」
そんなの私だってそうだ。しかもついこの頃知り合った人。
友姫「でも私勘違いじゃないかなぁ…」
律「?勘違い?」
友姫「珊瑚君の優しさに甘えてるだけだとか…」
恋愛超若葉マークの私はちゃんとこの気持ちがあっているかどうか、律に答え合わせをしてもらいたかった。
:07/02/27 01:34
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:nghIfmlM
#104 [向日葵]
律「甘えって…その優しさで報われない惨めな自分を助けてもらうために寛和を補助品にしてるの?」
友姫「!!!そんなわけない!!!」
あんな優しさをくれる人なんて滅多にいない。そんな自分勝手な欲求のために振り回してはいけない。
友姫「そんなヒドイことに私は珊瑚君を利用したりしない…っ!!」
律「じゃぁ大丈夫じゃない。ちゃぁんと気持ち持ててるじゃない。」
私はホッとした。
『よかった。この気持ちが本物で……』
:07/02/27 01:44
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:nghIfmlM
#105 [向日葵]
でも律は思った。
『この子自覚ないのかしら…いまの話からすると友姫のホントに好きな人って……ま、それは自分で気付かすのが一番ね。』
律「そーいえばこの事ちゃんと秋帆にもいいなさいよー?」
私が律だけに言ったのは、秋帆に話すと変なテンションになりそうで話にならなそうだったからだ。
その分、律は冷静沈着でしっかり分析してくれるので、先に律に話すことにした。
友姫「うんそりゃ。」
:07/02/27 01:49
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