きらきら
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#129 [向日葵]
いきなり体が浮いたのでびっくりした。目の焦点を合わせると、なんと……珊瑚君の顔が間近!!!
私は世の女性の憧れ。お姫様抱っこをされているのだ。

友姫「えっ?!ぇぇえ?!」

白月「オイ珊瑚。俺が怪我さしたんだから俺が連れて行くってー。」

珊瑚「自分の状況を考えるんだな。それにツベコベ言う前にさっさと連れていけ。」

それだけ言うと颯爽(さっそう)とグラウンドを横切って、私を運んでいった。

⏰:07/03/01 02:12 📱:SO903i 🆔:9/xESeIw


#130 [向日葵]
『ど……どこ掴んだらいいんだろ……』

抱っこされたことで余計にパニックになると同時に、顔の熱が帯ていくのを感じながら、珊瑚君の腕の中で大人しく運ばれる私。

『目立ちたくないから1人で行こうと思ったのに……』

逆に目立つハメになってしまった……。

⏰:07/03/01 02:15 📱:SO903i 🆔:9/xESeIw


#131 [向日葵]
***********
キリがいいので今日はここまでです

感想、アドバイス、お待ちしてます

⏰:07/03/01 02:17 📱:SO903i 🆔:9/xESeIw


#132 [向日葵]
保健医「大丈夫よー。クラクラしたのは脳しんとうだと思うから!気になるようだったら病院行きなさいよ?頭は恐いからねー。一応冷やそっか?……あれ……?氷がないなぁ……。ちょっと待ってて!」

ガラガラガラ……ガラガラピシャン

……保健室に微妙な空気が流れる


『わ、話題……話題……』

⏰:07/03/02 00:42 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#133 [向日葵]
友姫「あ、あのありがとう!あ!本読めたよ!!おもしろかった!」

珊瑚「そうか。よかった。」

『か、……会話終了……っ』

珊瑚「大抵は図書室に入り浸ってるから、いつでも来い。」

『会話続いてたぁ……』

友姫「そうなんだ。また行くよ。」

[いつでも来い。]

なんか珊瑚君のテリトリーに入ることを許されたようで、嬉しかった。

⏰:07/03/02 00:52 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#134 [向日葵]
珊瑚「頭……大丈夫か?」
友姫「!ぁ……大丈夫。珊瑚君が早く運んでくれたし。ゴメンネ。重かったでしょ?ハハ!」

少し笑った後、なんか間があった。

『…?アレ……。なんか変なこと言った?』

珊瑚「いや、軽すぎてびっくりした……。ちゃんと食ってんのか?」

友姫「え……」

⏰:07/03/02 01:00 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#135 [向日葵]
その時初めて珊瑚君の手をみた。大きくて、ゴツゴツした手だ。

『私、この手に抱えられて……』

カアァァァァァァ
気付いた瞬間恥ずかしくなった。赤い顔を見られたくなくてうつむいた。

珊瑚「……?どうした?頭痛むのか?」

サラッ……

そう言って私を抱き抱えた手で私の頭を撫でた。

⏰:07/03/02 01:09 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#136 [向日葵]
ビクッ……!

友姫「―――っひゃあ!」
珊瑚「あ!ゴメン!痛いとこか?」

友姫「ち、……違うの…っ。ただっ」

ただ、すごく優しく触れたから、びっくりして……っ
・・・トクン・・・トクン

⏰:07/03/02 01:14 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#137 [向日葵]
するとさっきよりももっと優しく頭を撫でてきた。

珊瑚「大丈夫か……?」

友姫「―――……っ」

・・・・トクン

どうして……そんなに優しく触れてくれるんだろ。

律[甘えじゃないよ。それは。]

・・ドクンッ!!

『律…私……っ』

もうわかったよ。私は。

⏰:07/03/02 01:19 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


#138 [向日葵]
珊瑚「…?友姫?どうし――。」

私―――っ。珊瑚君が好きだっ。
気付いて私は珊瑚君をみた。珊瑚君もこっちを見ていた。
また、図書室であった、時間が止まったような感覚が訪れた。

『あれ?待って?どうして珊瑚君も見つめてるんだれう……?』

だって普通何も思ってないなら、こんな穏やかな目を向けて……

『えっ……?ぇ……?』

⏰:07/03/02 01:27 📱:SO903i 🆔:2jSs07xw


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