きらきら
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#195 [向日葵]
友姫「ひあぁぁぁぁ。」

ボスッと音がしたかと思うと友姫は珊瑚の手の中にいた。
珊瑚君は私を受けとめたら反動で座り込んでしまっていた。

友姫「ゴメン!重いよね?!すぐ退くから!!」

⏰:07/03/09 02:40 📱:SO903i 🆔:s1sBUtC6


#196 [向日葵]
とさっと立ち退いた。
そして今度は私が両手を差し出して珊瑚君を立たせようとした。
珊瑚君は手を掴んで

珊瑚「相変わらず軽いな。ちゃんと食えよ。」

と言って立った。駅の方へ向かうため私の横を通り過ぎる時、頭をポンと優しく叩いた。

⏰:07/03/09 11:50 📱:SO903i 🆔:s1sBUtC6


#197 [向日葵]
『このポンッてゆーの好きだなぁ。』

触れられたところに手を置いて、先に歩いて行った珊瑚君の背中を見つめる。
肩幅が自分より広くて、手や腕はしっかりしている。さっきその腕の中にいたと思うと、少しドキドキした。

珊瑚「どーした?」

私が動かないので珊瑚君は振り向いて尋ねた。

友姫「うぅん。なんでも……」

珊瑚君の隣まで私は足を進めた。

⏰:07/03/09 11:55 📱:SO903i 🆔:s1sBUtC6


#198 [向日葵]
珊瑚「家どこなの?」

友姫「実は電通でね、◎〇町に住んでるの。結構遠いんだ。」

珊瑚「え?!俺□○町。近いな。」

友姫「□〇町なら私の家からちょっと行ったところだよ!」

珊瑚「あーなら家も近いかもしれないなぁ。」

友姫「どーして今まであわなかったんだろ。」

⏰:07/03/09 11:59 📱:SO903i 🆔:s1sBUtC6


#199 [向日葵]
それから駅に着いたから改札をくぐって、ホームに出た。
私の学校は結構田舎にあるため、まわりはシーンとしていて、冷たい風が吹き抜けた。

友姫「うぅっ!寒いっ!!」

珊瑚「ホラ。やる。」

珊瑚君がくれたのは、手袋だった。

⏰:07/03/09 19:28 📱:SO903i 🆔:s1sBUtC6


#200 [向日葵]
友姫「い、いいよ!珊瑚君が寒くなっちゃう。」

珊瑚「寒くないから。」

友姫「駄目!」

珊瑚「じゃあ……ハイ。」

ブレザーのポケットからカイロを出して今度は私の手を掴んで手のひらに置いた。今度はありがたくもらうことにした。

友姫「ありがとう……。」

⏰:07/03/09 19:31 📱:SO903i 🆔:s1sBUtC6


#201 [向日葵]
ここでさっきの話の続きをした。

友姫「珊瑚君はずっとあそこに住んでたの?」

珊瑚「いや、引っ越してきたんだ。中学卒業してから。」

『あ、そーいえば前に……。』

珊瑚[母子家庭だから]

⏰:07/03/09 19:33 📱:SO903i 🆔:s1sBUtC6


#202 [向日葵]
『どーしよ……。』

またやってしまった。しかも今度はちゃんと身の上を知ってたのに。立ち入って聞いてしまった…。
悩んでる私を見て、気にしてるのがわかったらしく、珊瑚君は私のおでこを手の甲でコツンと叩いた。

珊瑚「聞きたい事あるなら言え。」

私はおでこを押さえながら『さすがエスパー』と思った。

⏰:07/03/09 19:46 📱:SO903i 🆔:s1sBUtC6


#203 [向日葵]
友姫「じゃあ前は違うとこに居たんだ。」

ここで風が吹いたせいで、髪の毛が顔にかかってしまった。
それを珊瑚君が無言でとってくれた。その時顔に少し触れた珊瑚君の手が冷たくて、少しビクッとした。
そしてその後向かいのホームの方に向き直った。

珊瑚「今住んでるとこから車で1時間のトコにいた。」

私はその横顔を見つめた。

⏰:07/03/09 19:53 📱:SO903i 🆔:s1sBUtC6


#204 [向日葵]
珊瑚「中学卒業してすぐに親が離婚して、ばぁさんがこっちに住んでたから弟とかも一緒に母さんとこっちに来たんだ。」

友姫「おばあさんはお一人?」

珊瑚「あぁ。俺が7歳くらいの頃にじいさん死んだから。こっちに来るって言ってもニコニコして大丈夫しか言わなかった。」

『淡々と喋ってるけど…』

友姫「寂しくなかった…?」

⏰:07/03/10 00:15 📱:SO903i 🆔:9xwwV1GY


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