きらきら
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#431 [向日葵]
友姫「なら、私入ってもいい?なんか疲れたし。」

秋帆「ウンいいよ。入っといでー♪」

ユニットバスのトイレの上に着替えを置いた。

『さ、て、と。じゃんじゃん洗うかぁ。』

カーテンを閉め、シャワーの蛇口を捻ると、冷たい水が勢いよく出てきて慌ててよけた。

友姫「びっ!びっくりしたぁ!!」

⏰:07/03/21 01:09 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#432 [向日葵]
段々と暖かくなってきたんで、体をまず流してからシャンプーをした。

『……あ、明日、告白するんだよねー……。』

緊張してきたせいで、頭を洗う手に力が入ってしまい、ついでに体を洗ったりするのにもガシガシとしてしまった。
全部が終わるころにはところどころヒリヒリした。

『ぁいっ…たたたたた。つぃ気合い入っちゃって……。』

服を気ながら反省していると

秋帆「えぇ――――っっ!!!!」

と秋帆の声が大音量で聞こえた。思わず滑りそうになってしまった。

⏰:07/03/21 01:16 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#433 [向日葵]
律「ちょっと!!声大きい!!」

律の声もなんとか聞き取れる。

『なんの話だろ。』

しばらく聞いてみることにした。

秋帆「だって!まさかそこまでするとは思わないじゃない!!」

律「私も千歳なんかに騙されるなんて……」

『え……千歳君?!』

秋帆「でも寛和君が来てくれてよかった……。」

『――――!!』

バンッ!!

⏰:07/03/21 01:23 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#434 [向日葵]
2人は私の方へ視線を向けた。

友姫「なんで珊瑚君?千歳君に騙されたって何?!」

律は、はぁーっと息を吐いて新幹線で起こったことを話した。

律「アンタが寝てる間、秋帆はトイレ、私は千歳に騙されて余所へ行ってた時、友姫また狙われたのよ。それで間一髪で寛和が助けてくれたの。」

友姫「…っ!」

私は玄関へ急いだ。
それを律が許さなかった。

律「待ちなさい友姫!!!」

私はノブまであと少しで止められた。

⏰:07/03/21 01:33 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#435 [向日葵]
律「アンタが今どうしたいのか分かる。でも今はやめなさい。」

それでも私が行こうとするのを秋帆がやめさした。

秋帆「今までは運良く寛和君が助けてくれたけど、次はそぅもいかないかもしれない。だから今はダメ。ね?」

確かにそうかもしれない。私は納得して、諦めた。
2人はホッとしたようだ。

秋帆「じゃ、次私が入ってくるから。」

キィ、…パタン

律「友姫。……おいでよ。」

ドアの前で立ち尽くす私を、自分の隣に来いと、律はポンポンとベッドを叩く。

⏰:07/03/21 01:41 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#436 [向日葵]
素直に従い、私は律の隣へと移動した。

律「ゴメン黙ってて。でも寛和が言ったの。私に友姫には黙っててくれって。」

友姫「……そっか…。別にいいのにね。…………律。ひとつお願いがあるの。」

律「ん?」

友姫「焦らし作戦やってた…って言っても会っちゃったけど(笑)、お礼を夕飯の時言っていい?」

律「別にいいよ。大勢いるから千歳は動かないだろうし。好きにしな。」

友姫「ありがと……」

何分かして、秋帆が出てきて、律が今度入った。そしてまた何十分かして、私達は夕飯に向かった。

⏰:07/03/21 01:50 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#437 [向日葵]
――――大広間にて

友姫「ひっろー……」

大広間は高い天井に大きなシャンデリアがあって、床はフワフワの絨毯が敷いてある。
料理はバイキング形式でズラリと並んである。そこはすでに人の行列が出来ていて、全部見て回るのに時間がかかりそうだ。

秋帆「さぁって!!取りますか!」

秋帆が先陣をきってトレーに皿を乗せる。律と私もそれにならった。

⏰:07/03/21 01:58 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#438 [向日葵]
律「全部おいしそうに見えてくる……」

友姫「アハハ。そうだねー。」

『あ!アレおいしそー……なんだけどなぁ……』

お目当ての料理がいささか遠い。手を伸ばせば他の料理をひっくり返してしまいそうだ。

『仕方ない……あきらめよー。』

と思って料理の方を見ると誰かが取った。

『手が長い人はうらやましいなぁ……』

⏰:07/03/21 02:02 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#439 [向日葵]
するとそれは私の元へ来た。

『え?え?え??』

そして、料理の場所に挟む器具を置く。よく考えてみると後ろの人らしい。

『あらまー。親切に……。お礼を言わな――っ』

後ろを向くと、立っていたのは

友姫「……珊瑚君っ!」

珊瑚「前。」

秋帆達と少し離れてしまったため、足早に追いついた。もちろんその間にも料理は取っている。

⏰:07/03/21 02:07 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#440 [向日葵]
友姫「どぅして……これが欲しいって……」

料理を取っているが、頭の中はグルグルして選んでいない。

珊瑚「どうしてって。ずっと見てたからそうかと思って。」

『出たエスパ―――!!!!』

それから新幹線での出来事を思い出した。

友姫「し……新幹線の…ことなんだけどっ!」

⏰:07/03/21 02:16 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


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