きらきら
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#435 [向日葵]
律「アンタが今どうしたいのか分かる。でも今はやめなさい。」

それでも私が行こうとするのを秋帆がやめさした。

秋帆「今までは運良く寛和君が助けてくれたけど、次はそぅもいかないかもしれない。だから今はダメ。ね?」

確かにそうかもしれない。私は納得して、諦めた。
2人はホッとしたようだ。

秋帆「じゃ、次私が入ってくるから。」

キィ、…パタン

律「友姫。……おいでよ。」

ドアの前で立ち尽くす私を、自分の隣に来いと、律はポンポンとベッドを叩く。

⏰:07/03/21 01:41 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#436 [向日葵]
素直に従い、私は律の隣へと移動した。

律「ゴメン黙ってて。でも寛和が言ったの。私に友姫には黙っててくれって。」

友姫「……そっか…。別にいいのにね。…………律。ひとつお願いがあるの。」

律「ん?」

友姫「焦らし作戦やってた…って言っても会っちゃったけど(笑)、お礼を夕飯の時言っていい?」

律「別にいいよ。大勢いるから千歳は動かないだろうし。好きにしな。」

友姫「ありがと……」

何分かして、秋帆が出てきて、律が今度入った。そしてまた何十分かして、私達は夕飯に向かった。

⏰:07/03/21 01:50 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#437 [向日葵]
――――大広間にて

友姫「ひっろー……」

大広間は高い天井に大きなシャンデリアがあって、床はフワフワの絨毯が敷いてある。
料理はバイキング形式でズラリと並んである。そこはすでに人の行列が出来ていて、全部見て回るのに時間がかかりそうだ。

秋帆「さぁって!!取りますか!」

秋帆が先陣をきってトレーに皿を乗せる。律と私もそれにならった。

⏰:07/03/21 01:58 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#438 [向日葵]
律「全部おいしそうに見えてくる……」

友姫「アハハ。そうだねー。」

『あ!アレおいしそー……なんだけどなぁ……』

お目当ての料理がいささか遠い。手を伸ばせば他の料理をひっくり返してしまいそうだ。

『仕方ない……あきらめよー。』

と思って料理の方を見ると誰かが取った。

『手が長い人はうらやましいなぁ……』

⏰:07/03/21 02:02 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#439 [向日葵]
するとそれは私の元へ来た。

『え?え?え??』

そして、料理の場所に挟む器具を置く。よく考えてみると後ろの人らしい。

『あらまー。親切に……。お礼を言わな――っ』

後ろを向くと、立っていたのは

友姫「……珊瑚君っ!」

珊瑚「前。」

秋帆達と少し離れてしまったため、足早に追いついた。もちろんその間にも料理は取っている。

⏰:07/03/21 02:07 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#440 [向日葵]
友姫「どぅして……これが欲しいって……」

料理を取っているが、頭の中はグルグルして選んでいない。

珊瑚「どうしてって。ずっと見てたからそうかと思って。」

『出たエスパ―――!!!!』

それから新幹線での出来事を思い出した。

友姫「し……新幹線の…ことなんだけどっ!」

⏰:07/03/21 02:16 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#441 [向日葵]
珊瑚「え?」

友姫「また、…助けてもらっちゃったみたいで……。ありがと……。」

珊瑚「聞いたのか。」

友姫「う…うん。」

全身が心臓になったみたいに、うるさかった。
平常、平常と心の中で唱えた。

珊瑚「口止めしたのに……。」

友姫「どうして?!私は教えてほしかった…っ」

珊瑚「教える必要なんてないだろ。」

この言葉にカチンときた。

⏰:07/03/21 02:21 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#442 [向日葵]
友姫「隠す必要だって、ないでしょ?」

珊瑚「それは俺の勝手だろ?」

なんだかイライラしてきて、私はその場の机に今まで取った料理を置いた。

友姫「……もぅ……いぃっ!」

秋帆達には部屋に戻ると言い、私は大広間をあとにした。

『何よ!教える必要ないちて!!私を助けたのは何かのついでで、別に大したことじゃないって言いたいの?!』

⏰:07/03/21 02:27 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#443 [向日葵]
ムカムカしながらエレベーターを待っていると、肩をトントンと叩かれた。

友姫「え?」

千歳「ゆっきちゃぁん!寝間着姿かわいいねぇ★」

友姫「なっ……!!!」

千歳君が後ろから抱きついてきた。最悪だ。忘れていた。

友姫「ちょっと!放してよ!!」

千歳「大丈夫。今日はコレしたら帰るからさっ♪」

友姫「は?何…………っ!!!ちょ、ィヤァッ!!!!」

千歳君は私の首にキスしてきた。私は空いてた手で千歳君の脇腹に思いっきり肘鉄をお見舞いした。

⏰:07/03/21 02:35 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


#444 [向日葵]
ゴッ!!

千歳「ぅおっ!!ってぇ……ハハ。俺のもんって言う証拠☆」

チンッ

エレベーターが着いた。
私は乗り込んですぐにボタンを押した。

千歳「今日はもぅ何もしないから安心して!じゃぁねぇ〜♪」

最後まで聞かず私はドアを閉めた。
上がっている時、ふと鏡を見た。

友姫「!?やだっ……コレッ!!」

首に赤い痕が……キスマークをつけられた。
擦るが取れない。

⏰:07/03/21 02:41 📱:SO903i 🆔:RK5KCe42


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