きらきら
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#595 [向日葵]
母「ハイハイ。あ、友姫ちゃん。お花にお水あげててくれる〜?」
友姫「わかった。」
キィ…パタン
私はジョウロを持って、庭にある水道で水をくんだ。
キュッキュッ ジャー…
ジョウロに入っていく水を見つめながら、私はボンヤリした。
最近どうもマイナス思考気味だ……。
:07/03/31 21:15
:SO903i
:dJp4Wn5Y
#596 [向日葵]
『考えたくないことまで考えちゃう。』
私が気にしているのはもちろん深夜のことだ。
あのお店での一件。
あの時私は珊瑚君はなびかないから大丈夫と思った。でも……やっぱり恐い。
友姫「佳苗ちゃんも、こんな気持ちだったのかもしれない。」
――ジョボジョボ…
友姫「……ん?…!ぅおう!!!」
水を入れすぎて洪水状態になっていた。
:07/03/31 21:21
:SO903i
:dJp4Wn5Y
#597 [向日葵]
友姫「あちゃちゃ!」
私は急いで蛇口をひねった。
『あぁあ…。いっそお花になって光合成してきたいよ……。』
友姫「お水だよー」
咲いているパンジーに水をかける。
『やっぱり千歳君以上にあの子は注意しなきゃなぁ……』
:07/03/31 22:12
:SO903i
:dJp4Wn5Y
#598 [向日葵]
ジャバジャバジャバジャバ
「――?」
『佳苗ちゃんに相談に乗ってもらおう。』
ジャバジャバジャバジャバ
「―――ぃ!」
『あ、でも秋帆達に先に話した方が…いっそのことみんなに集合してもらって……いやでもそんな迷惑をかけちゃ…』
「おいっ!」
:07/03/31 22:37
:SO903i
:dJp4Wn5Y
#599 [向日葵]
友姫「へ?」
現実に戻って手許を見ると、ジョウロの先に人の手。目をあげて見ると人がいた。
友姫「珊瑚君!どーしたの?こんな所ってー言っても通るか……。」
珊瑚「お前がいたから声かけたのになんの反応もしないから寄ってみたんだ。」
その時気付いた。そして下を見る。
見事に水を遣りすぎてビショビショになってるわ、気を抜いていたせいで水を適当にかけていたので、ズボンが濡れていた。
:07/03/31 22:52
:SO903i
:dJp4Wn5Y
#600 [向日葵]
友姫「……ぁ……あぁ……」
とりあえずジョウロを置いて、意味は無いが足の水を払う。
そして門の外に出る。
珊瑚君の手には袋が持たれていた。
友姫「どこかの帰り?」
珊瑚「2丁目の角の本屋さん。」
耳を疑った。本屋…さん?!さんを付けた!
『この人のこーゆー時々カワイイトコに弱い…。』
:07/03/31 23:08
:SO903i
:dJp4Wn5Y
#601 [向日葵]
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明日早いので寝ます

感想頂ければとても嬉しいです


:07/03/31 23:15
:SO903i
:dJp4Wn5Y
#602 [向日葵]
友姫「ホント本好きだね〜。」
珊瑚「小さい頃から玩具より本が好きだったしな。」
こーゆー時、どう対応したらいいんだろうと私は悩んだ。珊瑚君の家庭は複雑な事情があるから、入りこんで聞いていいかわからなくなる。
その時、珊瑚君はおでこをコツンとした。
友姫「!」
珊瑚「なんも思わないから聞きたいなら聞け。気使いすぎ。」
:07/04/01 13:31
:SO903i
:4dTDDOgo
#603 [向日葵]
友姫「いや別に聞きたいことはないんだけど…絵本とか読んでたのかな〜って……。」
自分で言って自分で小さい頃の珊瑚君が絵本読んでるトコ想像したら悶えた。
『かっ…!可愛いすぎるー!!!』
珊瑚「まぁ小さい頃に小説は読めないし。もっぱらディズニーとかの物語見てたなぁ……。」
『ディズニ―――――ッ!!!!!!』
:07/04/01 18:49
:SO903i
:4dTDDOgo
#604 [向日葵]
悶える自分を脳裏で浮かべながら、表では普通にしていた。
友姫「そぅなんだ。私はシャボン玉とかして遊んでたなぁ〜。」
珊瑚「シャボン玉か。なんか久々にしたいなぁ」
友姫「ゴメン珊瑚君それ以上可愛いこと言わないで…。」
珊瑚「え?」
そんなこんなで代休はあっという間に過ぎていった。
:07/04/01 18:57
:SO903i
:4dTDDOgo
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