きらきら
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#705 [向日葵]
律「ちと…」
千歳「律がどぅ思ってても、俺はお前がいいから…。」
そぅ言って足早に千歳はその場を去った。
律『な、なによ……今のっ』
律は高鳴る胸をおさえた、あんな目が出来るんだ……っ
:07/04/08 16:21
:SO903i
:RD7.YeWk
#706 [向日葵]
―――……
友姫「じゃあそろそろ帰るね。」
秋帆も帰り、私だけが病室に残った。
珊瑚「あぁ。いつもありがとな。」
友姫「うぅん。……あ、ねぇ珊瑚君。1つ聞きたいんだけど。」
珊瑚「ん?」
気になってたこと。それはあのそっけないメール。
友姫「あの時どうかしたの?」
珊瑚「……。はぁ…。」
:07/04/08 20:32
:SO903i
:RD7.YeWk
#707 [向日葵]
ぐぃっ
珊瑚君が腕を引っ張って後ろから抱き締めた。
友姫「へぁっ。どーしたの?」
珊瑚「カッコ悪いよなぁ……。」
耳元で珊瑚君の声がする。
脳に直接響くみたいでゾクゾクした。
珊瑚「携帯…千歳が打ったんだろ?それが嫌で……。」
友姫「……。それーはぁー…やきもち?」
珊瑚「うるさい。」
そう言うときつく抱き締めた。
『…照れてるんだ。』
胸が暖かくなった。
:07/04/08 20:38
:SO903i
:RD7.YeWk
#708 [向日葵]
―――……
帰り道で携帯を見ると、律からメールが来ていた。
<新規メール>
ウチに来たら?どう?
送信。
律が相談なんて珍しい。
まぁ察しはつく。
『千歳君だろうなぁ…。』
帰る時に2人の間に何かあったのかもしれない。
:07/04/08 20:45
:SO903i
:RD7.YeWk
#709 [向日葵]
友姫「…ぁ。」
門の前に律が立っていた。
友姫「律。」
すると律がこっちを向き、泣きそうな顔で笑った。
・・・・・・・・・・・・
カチャ
友姫「どうぞ。」
律「お邪魔します。」
:07/04/08 20:54
:SO903i
:RD7.YeWk
#710 [向日葵]
律はチョコンと座ると何から話すか迷っているようだった。
友姫「千歳…君?」
律の体がピクッと動いた。それからゆっくり頷いた。
律「真剣な顔して、告白された……。」
友姫「そっかぁ…。で、どうしたいの?」
眉間にシワを寄せて、目を伏せた。
律「気持ち…自分の気持ちがわかんないの……。でも言われた途端ドキドキして……。でもそれは気持ちが流されてる気がして……。」
:07/04/08 21:01
:SO903i
:RD7.YeWk
#711 [向日葵]
:07/04/08 21:04
:SO903i
:RD7.YeWk
#712 [向日葵]
「でも」と律は続けた。
髪の毛をくしゃっと掴んで顔を真っ赤にした。
律「嬉しかった…。でもどこかで好きになっちゃダメって思ってる!」
友姫「それは私が千歳君から色んな目にあったから?」
律「……正直そぅなんだ…。友姫が悪いんじゃない。千歳だってマシになったと思う。だけど「それでも」って思う自分がいるのもホント……。」
:07/04/09 20:44
:SO903i
:aYI2Zjy.
#713 [向日葵]
友姫「じゃあ素直に自分の嬉しい気持ちに従ってみたら?そこまで悩むなら答えは決まってるじゃない。」
律「友姫……。」
律は顔を背けて溜め息をついた。
律「まさかあの恋愛若葉マークの友姫にこんなこと言われるなんてね…。」
友姫「私もそんな相談乗るとはねー。」
2人で笑って、用意してた紅茶とクッキーを食べた。
:07/04/09 20:49
:SO903i
:aYI2Zjy.
#714 [向日葵]
律が帰ると言うので門まで見送りに行った。
友姫「気を付けてね。」
律「ありがとう。…じゃ、また明日ね。」
友姫「ウン。」
後ろを振り向きながら手を振る律の顔は、どこかすっきりした顔をしていて私はホッとした。
『答えはもぅ決まってるよね?律…。』
律の背中を見ながら私は微笑んだ。
:07/04/09 20:52
:SO903i
:aYI2Zjy.
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