きらきら
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#710 [向日葵]
律はチョコンと座ると何から話すか迷っているようだった。
友姫「千歳…君?」
律の体がピクッと動いた。それからゆっくり頷いた。
律「真剣な顔して、告白された……。」
友姫「そっかぁ…。で、どうしたいの?」
眉間にシワを寄せて、目を伏せた。
律「気持ち…自分の気持ちがわかんないの……。でも言われた途端ドキドキして……。でもそれは気持ちが流されてる気がして……。」
:07/04/08 21:01
:SO903i
:RD7.YeWk
#711 [向日葵]
:07/04/08 21:04
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#712 [向日葵]
「でも」と律は続けた。
髪の毛をくしゃっと掴んで顔を真っ赤にした。
律「嬉しかった…。でもどこかで好きになっちゃダメって思ってる!」
友姫「それは私が千歳君から色んな目にあったから?」
律「……正直そぅなんだ…。友姫が悪いんじゃない。千歳だってマシになったと思う。だけど「それでも」って思う自分がいるのもホント……。」
:07/04/09 20:44
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:aYI2Zjy.
#713 [向日葵]
友姫「じゃあ素直に自分の嬉しい気持ちに従ってみたら?そこまで悩むなら答えは決まってるじゃない。」
律「友姫……。」
律は顔を背けて溜め息をついた。
律「まさかあの恋愛若葉マークの友姫にこんなこと言われるなんてね…。」
友姫「私もそんな相談乗るとはねー。」
2人で笑って、用意してた紅茶とクッキーを食べた。
:07/04/09 20:49
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:aYI2Zjy.
#714 [向日葵]
律が帰ると言うので門まで見送りに行った。
友姫「気を付けてね。」
律「ありがとう。…じゃ、また明日ね。」
友姫「ウン。」
後ろを振り向きながら手を振る律の顔は、どこかすっきりした顔をしていて私はホッとした。
『答えはもぅ決まってるよね?律…。』
律の背中を見ながら私は微笑んだ。
:07/04/09 20:52
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#715 [向日葵]
部屋に帰ると丁度携帯が鳴っていた。
<着信・珊瑚君>
『え?!』
パカ ポチッ
友姫「もしもし?!どうしたの?!」
珊瑚{そっちがどうしたよ。そんなに急いで。}
友姫「何かあったのかと思って…。」
もしかしたら容態が悪化したとか、退院の日にちが延びたとか。
でも両方違った。
:07/04/09 20:57
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#716 [向日葵]
珊瑚{ちょっと声が聞きたかったんだ。病院は暇すぎてな…。}
友姫「あれ?珊瑚君どこで電話してるの?」
病院では携帯で電話はいけないハズなのに。
珊瑚{屋上。密かに廊下徘徊してて見つけたから登ってみたら開いてた(笑)}
友姫「笑い事じゃないよ!!ちゃんと寝てなきゃ退院早くできないじゃない!!」
少し怒鳴ると珊瑚君は黙ってしまった。
『あ……。自分が早く会いたいからって……。』
:07/04/09 21:02
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#717 [向日葵]
珊瑚{俺だって早く退院して友姫と図書室行きてぇよ…。だからこうして電話したんだ。}
―――トクン…
友姫「……ウン…。早く良くなってね…。」
珊瑚{あぁ。じゃあ、おやすみ…。}
友姫「ウン……。」
初めて口で「おやすみ」と言われた。
少し照れくさい…。でも胸がほっこりする。
『あぁ…。好きだなぁ……。珊瑚君。』
:07/04/09 21:07
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#718 [向日葵]
ニヤけながら階段を降り、お風呂に入って予習もしなくていいので今日は寝た。
<次の日>
『そうだ。図書室の本借りて珊瑚君に持って行ってみようかなぁ!』
秋帆・律「「おっはよー!」」
廊下を歩いてると後ろから秋帆と律が声をかけてきた。
友姫「おはよー。律早いねー。」
律「机にプリント忘れたから。ホラ、あの国語の。」
いつも通りの律に何故か笑えた。
早い理由はてっきり千歳君かと思ったのに。
:07/04/09 21:13
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#719 [向日葵]
律「ん?何?」
友姫「ぅうん。別に!」
3人で喋りながら教室の前に行くと、千歳君が窓の前にいた。
喋って笑顔だった律の顔がこわばる。
秋帆「りーつ!いつも通り!!」
律「ゎ…わかってるけど……。」
友姫「返事、今日するの?」
律「い、ぃ一応……。」
秋帆「じゃあドーン!!と頑張ってきなさぁぁい♪」
:07/04/09 21:18
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