きらきら
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#149 [向日葵]
【第5章 悩む・・・故に焦がれる】
いつものように図書室で本を探していた。
珊瑚「友姫はどーゆー系が好きなんだ?」
友姫「えぇーっとねぇ。ミステリー系かなぁ。ダヴィンチコードとか好き。」
珊瑚「じゃあこれは?」
出してくれたのは1〜2センチほどの本。
友姫「あぁ〜……読めるかなぁ……。」
:07/03/03 01:32
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#150 [向日葵]
私は読むのが早い方ではない。どちらかと言えば遅い方だ。前のは薄かったので短時間ですんだが、今回のは2〜3日かかるだろう。
珊瑚「そんなにいそがなくても、ゆっくり読めばいいだろ?」
友姫「だって早く珊瑚のお勧め聞きたいから。」
ニッコリ笑って言ったものの、それは取りようによっては早く会いたいと言ってるようではないか?
:07/03/03 01:38
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#151 [向日葵]
『ハッ!!!なんてことを…っ!!!!』
気が付いて顔が熱くなった。一方何も気にしなかった珊瑚君は
珊瑚「そうか……」
と呟いて目を細めながら本棚を見ていた。
私はそんな珊瑚君に見とれた。
――――変わってこちら図書室利用者の声。
生徒1「いちゃつくならよそでやれ。」
生徒2「私も彼氏欲しいな……」
生徒3「東雲さん!!!!好きだったのに!!!!!」
当の本人達は幸せオーラで気付きゃしないのであった。
:07/03/03 01:46
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#152 [向日葵]
――――……
秋帆「まぁぁぁぁった放課後図書室デート?!あ・じ・け・なぁぁい!!」
友姫「デートじゃない。」
即否定した。
律「でも好きって気付いたんでしょ?」
友姫「…っ!――そ、そぅだけど……」
後半になるにつれ、声が小さくなっていき、顔から湯気が出た。
そんな私に、秋帆と律は
秋帆・律「カンワイ―――ぃ

」
とキュンとしていた(らしい。)
:07/03/03 01:52
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#153 [向日葵]
大体彼女じゃないのにデートなんてありえない。
ってか自覚したのはいいものの、変な態度とって嫌われるのは絶対嫌だ。それに……
『今は……側にいるだけで充分だし……』
ボッ!!!
顔発火。
友姫「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
秋帆「うぇっ?!友姫?!?!」
律「どうしちゃったの?!」
:07/03/03 01:58
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#154 [向日葵]
『おかしい!!!明らか思考回路が乙女モード!!!!』
今までこんなこと(乙女モード)を経験したことない私は、全身がこそばゆくなる気分だった。慣れないコトをするのは体に毒だ……。
私豹変にビビりまくりの秋帆と律は、両手を合わせて身を震わせていた。
秋帆「りりりり律。友姫が変だ。」
律「だっ大丈夫っ!!まだ理性はあるから(?)」
:07/03/03 02:06
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#155 [向日葵]
私はもともとそんなに感情を表に出す方ではないので、こーゆーのは極希である。なので驚かれる事が多い。
『ぁぁぁ私変っっ……変だよぉっ』
怯えている2人をよそに私は頭を抱えていた。
:07/03/03 02:09
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#156 [向日葵]
―――……次の日
佳苗「友姫ちゃ―――ん♪」
友姫「あぁ佳苗ちゃん。どうしたの?」
佳苗「あ、あのね、昨日頭打っちゃったキリ喋ってなかったから大丈夫かなって思って!」
そういえば、昨日はなんだかんだあって、喋る機会がなかった。
友姫「ありがとう。もぅ大丈夫だよ。」
佳苗「ホント?!よかった!!なんてったって珊瑚君が運んでくれたもんね♪」
:07/03/03 02:17
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#157 [向日葵]
その時私は、ずっと疑問だったことを口にした。
友姫「佳苗ちゃんは、どうして珊瑚君を名前で呼んでるの?」
佳苗ちゃんはキョトンとした。別に責めてるわけじゃない。ただ不思議に思ったからだ。
佳苗ちゃんもそれをちゃんとわかったらしい。
佳苗「実はね、イトコなの。」
:07/03/03 02:20
:SO903i
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#158 [向日葵]
友姫「あ……そーなの。」
なんとも普通の返事しか出来なかった。
佳苗「フフフ。だから大丈夫よ心配しなくても♪」
私は佳苗ちゃんが意味することを解して、汗ばんだ。
友姫「いや、あの、そーゆーわけじゃ……」
:07/03/03 02:24
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