きらきら
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#156 [向日葵]
―――……次の日
佳苗「友姫ちゃ―――ん♪」
友姫「あぁ佳苗ちゃん。どうしたの?」
佳苗「あ、あのね、昨日頭打っちゃったキリ喋ってなかったから大丈夫かなって思って!」
そういえば、昨日はなんだかんだあって、喋る機会がなかった。
友姫「ありがとう。もぅ大丈夫だよ。」
佳苗「ホント?!よかった!!なんてったって珊瑚君が運んでくれたもんね♪」
:07/03/03 02:17
:SO903i
:CjrIyzhI
#157 [向日葵]
その時私は、ずっと疑問だったことを口にした。
友姫「佳苗ちゃんは、どうして珊瑚君を名前で呼んでるの?」
佳苗ちゃんはキョトンとした。別に責めてるわけじゃない。ただ不思議に思ったからだ。
佳苗ちゃんもそれをちゃんとわかったらしい。
佳苗「実はね、イトコなの。」
:07/03/03 02:20
:SO903i
:CjrIyzhI
#158 [向日葵]
友姫「あ……そーなの。」
なんとも普通の返事しか出来なかった。
佳苗「フフフ。だから大丈夫よ心配しなくても♪」
私は佳苗ちゃんが意味することを解して、汗ばんだ。
友姫「いや、あの、そーゆーわけじゃ……」
:07/03/03 02:24
:SO903i
:CjrIyzhI
#159 [向日葵]
そういえばまだだった。私の気持ちが決まったことを報告するの。
友姫「あのね……私わかったの!!」
佳苗「ん?何がぁ?」
友姫「さ…、珊瑚君を……好き、っって……」
すると段々佳苗ちゃんは自分が嬉しいかのように笑って私に抱きついた。
佳苗「そぅなのー?!わぁ!なんかすっごい嬉しいんだけどー!……って私が言ったら嫌味に聞こえるかな?」
私は首を横に振った。
:07/03/03 02:31
:SO903i
:CjrIyzhI
#160 [向日葵]
佳苗ちゃんは私から離れて話始めた。
佳苗「ホントはね……ずっと、不安だったんだ。暁ちゃん捕られちゃうんじゃないかって……。」
私は目を見開いた。
佳苗ちゃんは悲しそうな目をして続けた。
佳苗「友姫ちゃんがお友達になった時、ホントにホントに暁ちゃん嬉しそうでね、……。」
それはどれほどの恐怖だっただろう。
:07/03/03 02:42
:SO903i
:CjrIyzhI
#161 [向日葵]
大好きな人の背中が、手の届かない所に行くほど、悲しいものは無い。
あの時、どれほどの辛さを笑顔の裏に隠していたんだろう。
佳苗『貴方が新しいお友達?』
友姫「もぅ……大丈夫だよ。私は珊瑚君が、…好き、だから……」
そして佳苗ちゃんはいつもの花のような笑顔で笑い、
佳苗「友姫ちゃんはホントにいい子だね。」
と言った。
:07/03/03 02:47
:SO903i
:CjrIyzhI
#162 [向日葵]
*********
キリまぁす


感想、アドバイス、待ってます


感想板の方にも是非どうぞ

:07/03/03 02:48
:SO903i
:CjrIyzhI
#163 [向日葵]
キーンコーンカーンコーンお昼休みを告げるチャイムが鳴った後、しばらくして何人もの女子が私の前に現れた。
女子1「貴方が東雲友姫さんですか?」
急なことでフォークに刺していたウィンナーを落としそうになった。
友姫「は、はぁ……」
女子1「私、こーゆーものです。」
そう言われて差し出されたものはハチマキみたいなものだった。
:07/03/04 00:15
:SO903i
:9q../uF6
#164 [向日葵]
そこには[珊瑚君愛好家]と書かれていた。つまりファンクラブだ。その下に[部長 皆藤 栞(かいどう しおり)]と書いてあった。
皆藤「先日の体育の件お聞きしました。短刀直入にお訊きしますが……東雲さんは珊瑚さんね彼女なんですか?!」
友姫「か…っ彼女?!」
ファンクラブ一同「違いますよね?!そんなことありませんよね?!」
うるうるした目で問われたので、もはや違うとしか言えない状況だった。……いやちがうんだけど……。
:07/03/04 00:23
:SO903i
:9q../uF6
#165 [向日葵]
皆藤「私達は貴方を信じますからね!では今日はこれで。みんな行くよ!!」
ファン一同「ハイ!!」
ざっざっざっざっ……
まるで兵士が足を合わせて行進するかのように彼女達は去っていった。
友姫「ぁ……ぁぁ……」
律「なんか…漫画でしかあーゆーの見たことないわぁ…。」
秋帆「有無を言わせない迫力だったよねー。友姫大丈夫〜?」
:07/03/04 00:27
:SO903i
:9q../uF6
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