きらきら
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#581 [向日葵]
次の日。
今日はとぅとぅ帰る日だ。
律「ちょっと……だからアンタはなんなのよ!」
只今バスで新幹線乗り場に移動中。
前行くときは秋帆が1人だったので今回は律が1人だ。
その隣は、千歳君。
千歳「まぁまぁ。そう邪険にすんなって。少し話でもしようよ。」
律「嫌。絶対嫌。」
そんな後ろを気にしながら秋帆が私に話しかける。
:07/03/31 01:28
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#582 [向日葵]
秋帆「ねぇ……大丈夫?」
友姫「まだ迷惑にはなってないから大丈夫。」
秋帆「いや……十分に迷惑っぽいよ……。」
『今…頑張ってるんだから。邪魔しちゃ駄目だよ。』
そうこうしてる間に新幹線乗り場に着いた。
帰りってあっという間だ。
:07/03/31 01:32
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#583 [向日葵]
新幹線に乗って指定された席に座った。
秋帆「あーぁ……もぅ帰るのかぁ……。」
友姫「また来ようよ。」
律「次は卒業旅行かな……。」
友姫「……ちょっと、外出てくるね。」
私は車両と車両の通る道に出て、ドアの外にを眺めた。
『早いなぁ…。もぅあんなに泊まってたホテルが遠いや……。』
:07/03/31 01:37
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#584 [向日葵]
友姫「――――まるで…、気持ちみたい。」
きっと、すれ違ってしまえばこんな早さでお互いが離ればなれになっちゃうんだろう。
もしくは、好きな人が出来れば駆け抜けるように相手に気持ちが走っちゃうんだろうなぁ。
『私は…前者にはなりたくないなぁ……。』
一瞬、深夜(既に呼び捨て)の顔が浮かんだ。
友姫「…っっ!」
珊瑚「友姫?」
:07/03/31 01:41
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#585 [向日葵]
振り向くと珊瑚君がいた。
友姫「ぁ……」
珊瑚「どうした?冷えるぞ。」
珊瑚君はいつもみたいに頭をポンポンとした。
私はされるがままになってうつ向いた。
すると、珊瑚君のズボンのポケットに皆でお揃いにしたストラップと、私とお揃いのストラップが見えた。
私は深夜に取られたことを思い出す。
:07/03/31 01:45
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#586 [向日葵]
『もしいつか……このストラップを本当に取られる日が来てしまったら――っ』
どうするだろう。
違う。こんなこと、なんで考えてるんだろ。
たまたま今さっき思っただけじゃないっ。
珊瑚「……友姫?」
友姫「ぁ……あのね?珊瑚君っ。あの……っ私っ!!」
:07/03/31 01:49
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#587 [向日葵]
:07/03/31 01:50
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#588 [向日葵]
「やぁっだぁ!!!!珊瑚ぉぉ☆♪」
誰かが珊瑚君の背後に飛び付いた。
珊瑚「…っ?!誰だっ!」
深夜「みーよでぇっす☆」
ウィンクをしながら目許でピースしている深夜がいた。
深夜「こんなトコで合うなんて運命じゃぁん!やっぱりウチらくっつくべきなんだよぉ!!」
抱きついて離れようとしない深夜に私は痺をきらした。
:07/03/31 14:45
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#589 [向日葵]
友姫「ちょっと離れてください。」
深夜「あ、ぱっとしない子だ。」
珊瑚「オイ。口を慎めよ。」
そう言って深夜を引き剥がした。
深夜「あぁん!もぅちょーぉカッコイイ〜!!!!絶対手に彼氏にする!」
『なんか漫画みたい。』
若干他人事の私だ。
:07/03/31 14:49
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#590 [向日葵]
深夜「ねぇそこの子?」
ビシィッと指を指された。
その指をよけて深夜を見る。
友姫「……何か。」
深夜「アンタ彼女よね?見たところ。」
友姫「はぁ。」
深夜「宣戦布告よ。珊瑚をアンタから奪うわ!!」
…………さてさて。千歳君の件が済んだと思いきや、今度はこの子…。
平和な日はいづこへ……。
:07/03/31 14:54
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