あなたの願望叶えます
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#618 [ぱいん]
腰を動かすと
叶羽が舌を絡めながら
甘い吐息を吐いた。
優しく抱いて
やりたいのに
出来なかった。
あの甘い声を聞き
小さな乳房に触れ
この中に入った奴が
いると思うと
怒りが収まらず
腰の動きは
早くなる一方だった。
:08/01/10 22:47 :D905i :jEKkaVJA
#619 [ぱいん]
優しく出来ないかわりに
俺は叶羽のからだを
抱きしめながら果てた。
「何で俺なの?」
俺は頭に浮かんだ
疑問を口にした。
「俺も叶羽に
酷いことしたのに…」
:08/01/10 22:52 :D905i :jEKkaVJA
#620 [ぱいん]
それどころか
今の叶羽の状況は
明らかに俺のせいだ。
「あなたは…
優しかったから」
叶羽の言葉に
耳を疑った。
「優しい?俺が?」
:08/01/10 22:55 :D905i :jEKkaVJA
#621 [ぱいん]
叶羽は小さく微笑み
「この前もハンカチ
貸してくれた」
と言った。
泣いていた叶羽に
ハンカチを
渡したことなど
叶羽に言われるまで
忘れていた。
:08/01/10 22:57 :D905i :jEKkaVJA
#622 [ぱいん]
思い出すのはいつも
どんな風に
叶羽が感じたかと
泣き顔ばかりだった。
「いじめられてるんです
あたし…」
「えっ?」
「先生も見てるだけだし
誰も助けてくれない」
:08/01/10 22:59 :D905i :jEKkaVJA
#623 [ぱいん]
叶羽は言った。
「あたしに優しくして
くれたのはあなただけ」
だと。
俺はもう一度
叶羽に誓った。
「俺が守ってやる」
:08/01/10 23:02 :D905i :jEKkaVJA
#624 [ぱいん]
叶羽を駅まで送り
家に帰ると
加奈子の姿がなかった。
子供部屋を覗くと
子供たちは二人とも
よく眠っている。
不思議に思いながら
寝室へ行くと
俺の部屋から
明かりが漏れていた。
:08/01/10 23:11 :D905i :jEKkaVJA
#625 [ぱいん]
ドアを開けると
加奈子が床に
テレビの前で
座り込んでいた。
画面に映っているのは
俺と叶羽だった。
隠していたはずの
痴漢した時のビデオを
加奈子は見ていた。
:08/01/10 23:14 :D905i :jEKkaVJA
#626 [ぱいん]
「これ…
あなたよね…?」
俺に背を向けたまま
加奈子は言った。
俺は無言で
ビデオを止めた。
虚ろな目で
俺の行動を追っていた
加奈子が突然
喚き始めた。
:08/01/10 23:18 :D905i :jEKkaVJA
#627 [ぱいん]
「何かの間違いよね?
あたなはこんなこと
痴漢なんて
しないわよね?」
俺の胸ぐらを掴み
泣きわめく
加奈子を見ても
めんどくさいという
感情しか湧かなかった。
:08/01/10 23:21 :D905i :jEKkaVJA
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