あなたの願望叶えます
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#628 [ぱいん]
加奈子の手を
振り払うと
そのまま家を出た。
行くあてもなく
車を走らせ
目についた満喫に入り
あのサイトを開いた。
記載された番号を
メモすると
車に戻り電話をかけた。
:08/01/10 23:24 :D905i :jEKkaVJA
#629 [ぱいん]
「金さえ出せば
何でもできるのか?」
俺は聞いた。
「こちらに被害が
及ばない範囲でしたら」
相手は言葉を濁した。
:08/01/10 23:26 :D905i :jEKkaVJA
#630 [ぱいん]
遠回しに聞いても
仕方ないので
俺は言った。
「殺人の補助は
できるのか?」
一瞬相手が
躊躇ったのがわかった。
「一度こちらに来て
話をしましょう」
:08/01/10 23:28 :D905i :jEKkaVJA
#631 [ぱいん]
相手に言われるまま
俺は指定された
マンションに向かった。
部屋のチャイムを
鳴らすと
すぐに男が出てきた。
「どうぞ」
言われるまま
中に入った俺は
室内の異様な雰囲気に
言葉を失った。
:08/01/10 23:31 :D905i :jEKkaVJA
#632 [ぱいん]
何だか息苦しい
感じがするのは
窓がないからだろう。
「話の続きですが…」
男は立ったまま
話始めた。
部屋にはベッドが
一つだけ置いてあるが
座りたいと思えず
俺も立っていた。
:08/01/10 23:33 :D905i :jEKkaVJA
#633 [ぱいん]
「この部屋は
監禁用に私どもが
借りている部屋です」
男は落ち着いた声で
説明を続ける。
「相手を拉致し
この部屋に
つれてくることは
可能です」
:08/01/10 23:37 :D905i :jEKkaVJA
#634 [ぱいん]
「わかっている。
直接手を下すのは俺だ」
「問題はその後です」
「そうだな…」
「そこでこれを
使って頂ければ
後の処理も
こちらでやります」
:08/01/10 23:40 :D905i :jEKkaVJA
#635 [ぱいん]
そう言って
そばにあった紙袋から
男が取り出したのは
コンクリートでできた
煉瓦だった。
どこにでもある
灰色の煉瓦。
「殴るのは一度。
後頭部にして下さい」
:08/01/10 23:42 :D905i :jEKkaVJA
#636 [ぱいん]
「転けて頭を打った
事故死にでも
見せかけるつもりか?」
「その通りです。
あなたは頭がいい」
誉められても
嬉しくはなかった。
「このタイプの煉瓦が
置いてある場所は
すでに調べが
ついてあります」
:08/01/10 23:45 :D905i :jEKkaVJA
#637 [ぱいん]
まるで前にも
同じやり方で
殺人の補助をしたような
口振りだった。
「もちろん
生死の確認は
きちんとやります」
俺は息を飲んだ。
:08/01/10 23:47 :D905i :jEKkaVJA
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