あなたの願望叶えます

>>なおさん

ありがとうございます

頑張って更新します

周りから見れば
幸せな家庭
だったのかもしれない。

二人の子供と
それなりの会社で
働く夫。
妻は毎日
掃除をし料理を作る。

そんな家庭が
壊れ始めたのは
叶羽に再会した日
からだった。

駅のホームで
誰かを探すように
きょろきょろを
周りを見ている
叶羽の姿を見つけた。

俺は思わず
柱の陰に隠れた。

そこは叶羽を
痴漢したときに
使った駅だった。

話しかけたい
欲求を抑え
叶羽を観察すると
一向に電車に
乗る気配はなく
やはり誰かを
探しているようだった。

その相手が
自分だと気づいたのは
叶羽が俺に気づき
走ってこっちに
やってきた後だった。

言葉より先に
頬にビンタされ
俺は面食らった。

「あのビデオ
　売るのやめて」

怒っているようで
今にも泣きだしそうな
叶羽に戸惑いながら
とりあえず
近くの喫茶店に
つれて行った。

叶羽の話を聞き
俺は愕然とした。

俺が叶羽を痴漢した
あのビデオを
叶羽の知り合いが買い
叶羽を脅迫していた。

要求するのは
金ではなくからだだと
いうことから
相手が男だとわかる。

「写メも撮られたし
　もうあいつに
　逆らえない…」

その時になって
ようやく俺は
自分のとった行動の
軽率さに気づいた。

俺はあのビデオを
買った金で
叶羽を犯したのだ。

訂正

買った→売った

泣きじゃくる叶羽は
おやじばがりの店内で
目立ちすぎていた。

俺は叶羽が
落ち着くのを待って
駅前のパーキングに
停めていた車に乗せた。

会社には
遅れると連絡をし
あてもなく
車を発進させた。

運転しながらでは
話せないので
高速に乗り
一番近くの
パーキングに入った。

店やトイレから
なるべく離れた所に
車を停めると
改めて叶羽を見た。