〜運命のヒト〜
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#331 [りく☆]
"ピンポーン"

玄関のドアノブに手を置いた瞬間にインターホンがなった。

いつもは誰かが尋ねて来ても無視していた。"あの事故"以来オレは他人と話すことができなくなってしまっていた。誰にも心を開かず黙っていたのだ。

…早く外に出たい

昨日ろくに食べていないため、かなりの空腹によりそんな気持ちをおさえきれずにいた。

⏰:07/04/03 00:28 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#332 [りく☆]
オレは深呼吸し玄関を開けた。



!!!!!!

オレ『………えっ?』


驚きをかくせない。オレの視界には、優希の母とその後ろに優希がいるのがはっきり写った。

⏰:07/04/03 00:31 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#333 [りく☆]
母『お久しぶりね。元気にしてた?』

優希の母はまるで何もなかったかのようにオレに話しかけてきた。

オレ『…………はぃ』

母『元気ないわね。まぁあんな事故の後だから……』

"事故"という言葉にオレは思わず反応してしまい下を向いてしまった。

…それにしても何故我が家へ?それに父さんが死んだことはショックじゃないねか?

オレの頭は混乱し、しばらくオレは考え込んでいた。

⏰:07/04/03 00:39 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#334 [りく☆]
母『私たち今から私の実家の北海道にいくの。だから最後に挨拶しとこうかなとおもって…』

オレ『……はぁ。』

正直優希の母が何をしたいかがわからなかった。
今頃我が家に来ても…
それに、顔もかなり疲れぎみでこっちに来る余裕なんてなさそうなのに。
口調だけは元気そうに振る舞っていた。

⏰:07/04/03 00:47 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#335 [りく☆]
優希は……決してオレを見ないで下を向いていた。

…オレの顔なんてみたくないだろうに、連れてこられて

オレ自身も2人には会いたくなかった。
事故の時の記憶が鮮明に頭にうかんでくるから…

あの橋での事


そりを思い出すだけでオレは耐え切れなかった。

⏰:07/04/03 00:53 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#336 [りく☆]
母『大丈夫……?まだ胃潰瘍治ってないの?』

あまりにも顔色がわるかったのか、初めて優希の母に心配された。





しばらく優希の母が話した後、2人はかえっていった。
オレは体に力が入らずその場に座り込んでいた。

⏰:07/04/03 00:57 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#337 [りく☆]
一つ確信したことがある…

優希はオレを許してくれていない。許してもらえないとわかっていたが、優希に嫌われた事がちゃんとわかると、涙が止まらない。

唯一オレを愛してくれた人に嫌われてしまった。


…もぉオレは誰からも愛されない


オレは玄関で泣きくずれた。

⏰:07/04/03 01:10 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#338 [りく☆]
これが優希との最後の出会いと思っていた。

オレは中学入学前に福岡の親戚にひきとられたため、北海道にいる優希とは出会わない。

しかしあの時の記憶は忘れたくても、消したくても……頭に焼き付いて離れなかった


そして人を
愛する資格も
愛される資格も

失った


結衣に出会うまでは……

⏰:07/04/03 21:54 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#339 [りく☆]
《第4節,2001年春…想い》




"ジリリリリリリリリ"

大きな目覚まし音でオレは目をさまし、スイッチを切った。
今日からオレは高校3年生となる。しかしそんなことはオレにとっては実感がなく、いつもより早く起きただけの眠い朝だった。

⏰:07/04/03 23:37 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#340 [りく☆]
自分で朝食を作りに台所へ向かった。オレは結衣の事故があってからしばらくして一人暮らしを始めたのだ。
一緒に住まさしてもらった親戚には悪いが、あのマンションには暮らしにくかった。
あそこにいると結衣との思い出が溢れてくる…それに結衣の両親にも会わせる顔がない。
そういう理由でオレは一人暮らしを始めたのだ

⏰:07/04/03 23:42 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


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