〜運命のヒト〜
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#1 [りく☆]
リアル体験をもとにかいてみます。かなりの長編ですがどうか呼んで下さい(>_<)では……

⏰:07/03/05 00:09 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#2 [りく☆]
『……て。…きて。』
耳元で聞き覚えのある声がする。しばらくしてその声は消えた。そしてまた静けさが戻り意識がうすれていく…。

⏰:07/03/05 00:15 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#3 [りく☆]
?『いいかげん起きろっ!』
あまりの声の大きさにオレは驚き起き上がった。
?『ったく。相変わらず寝起き悪いね。』
けだるそぉに女が言う。

⏰:07/03/05 00:19 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#4 [りく☆]
オレ『何だ…結衣かぁ。もう少し寝かせろよ。』
結衣『はぁ〜。わざわざ起こしに来て上げてんのよ。喜べ…あっ!寝るなコノヤロっ!』
゛ドスっ゛
ねむりかかったオレの腹に結衣の拳がおもいっきりとんできた。
オレ『うっ…いってぇ!!!!!』
……
オレの朝はいつもこうしてはじまる。

⏰:07/03/05 00:25 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#5 [りく☆]
オレの名前は"新垣りく"。ばりばりの高校A年だ。そしてオレを起こしに来たのは"新井結衣"。同じ高校A年だ。結衣とは中学からの親友で、いつも一緒に学校に行っている。なぜなら…同じマンションの隣り合わせにくらしているからだ。

⏰:07/03/05 00:31 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#6 [りく☆]
結衣『りくぅ早くしてよ。これじゃぁまた遅刻だよ。』
結衣が少し諦めぎみにおれにいう。
……今日の結衣もかわいいな……
結衣『な……なに私みてんのよ。早く着替えて学校いこ。』
オレ『別にお前なんかみてねぇよ。』
強がって言ってみたが実際見とれていた。

⏰:07/03/05 00:38 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#7 [りく☆]
結衣は学校でなかA可愛くて評判のぃぃ女の子。性格もぃぃのだが、オレにだけは何故か体育会系のノリでからんでくる。
一方のオレは普通の高校生だ。モテるわくでもなくもてないわけでもない。
オレ『よし!いくぞ。』
結衣『オッス。』
オレ『返事くらい可愛く言えよ。』

⏰:07/03/05 00:46 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#8 [りく☆]
結衣『ハァ……どおせ遅刻だし歩こうよ。』
結衣は走るのをやめてゆっくりと空を見た。
結衣『今日もぃぃ天気だね♪』
オレの顔を見ながら言う。少し茶色がはいった綺麗な瞳にオレは毎度心を動かされる。

⏰:07/03/05 11:01 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#9 [りく☆]
オレ『夏だから天気いいのあたりまえやんか。』
照れ隠しに無神経な一言……。
結衣『何よその言い方ぁ。りくはいっつも冷めたいい方しかできないの?』
幼い子供がすねたみたいに口を膨らませながら結衣はオレに言う。

⏰:07/03/05 11:09 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#10 [りく☆]
学校までは歩いて15分程度だが、結衣と歩くと20分はかかる。
オレ『結衣あるくの遅せよ…』
呆れたように言う。
結衣『ねぇ……りく』
結衣が少し顔をあかくそめながら尋ねてきた。

⏰:07/03/05 11:16 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#11 [りく☆]
結衣『りくにとって私って……』
最後まで言おうとしたが、結衣は下を向き
結衣『やっぱ何でもない。』
…何でもないような顔じゃないだろ…と思いながらもオレは黙っていた。

⏰:07/03/05 11:20 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#12 [りく☆]
オレには結衣の言いたいことはわかっていた。何故ならお互いに親友としてではなく、異性として"好き"という気持ちがあるのを知っていたからだ。
普通ならもぉ付き合っている。けど…そぉなることをおれはいつも避けていた。…オレに結衣を愛する資格なんてないんだ…

⏰:07/03/05 11:31 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#13 [りく☆]
……
しばらく沈黙が続く


結衣『あっ!』
沈黙を消すように結衣が叫んだ。
オレ『どうしたんだよ……って結衣待て!!!』
結衣はいきなり走りだした。何処へ?

⏰:07/03/05 11:36 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#14 [りく☆]
オレ『待てよ結衣っ!!なんでいきなり走るんだよ。』
結衣の突発的な行動を理解できない。
結衣『こらっ新垣。黙って走らんか!』
結衣はずっと前を向いている。

⏰:07/03/05 12:01 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#15 [りく☆]
明らかにいつもと違う道を走っている。

…結衣は何処へ行く気だ


しばらくだまって結衣についていった。

10分ぐらい走っただろうか、結衣は急に立ち止まった。
まだ結衣は黙っている。

オレは流れる汗を拭きながら、結衣の横に行く。
突然結衣が指差し口を開いた。

結衣『この場所、覚えてる?』
結衣の指先を見た。

ここは…
忘れるわけがない…

オレと結衣の原点だ。

⏰:07/03/05 12:09 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#16 [りく☆]
オレは中学入学と同時に、ここ九州福岡に引越してきた。当時のオレは誰にも心を開かず、いつも一人で公園のブランコに座りこんでいた。
そんなオレに話しかけてきたのが"結衣"だった。

⏰:07/03/05 13:07 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#17 [りく☆]
結衣は何もしゃべらないオレにいつも明るく話しかけてきた。
特に用があるわけでもないのに、くだらない話をブランコに座りながらオレにかたりかけてくる。
その日の出来事や、結衣の友達の話など……

⏰:07/03/05 13:12 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#18 [りく☆]
最初は本当にうざかった。ずっと一人でいたかったのに、いつも話しかけてくる。

…でも
たまにそんな結衣のくだらない話に笑っている自分に気付いた。

そして結衣の疑いのない笑顔に、オレの心を縛っていた"鎖"は少しずつ解かれていった。

⏰:07/03/05 13:17 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#19 [りく☆]
次第にオレは結衣と喋るようになった。

そして学校で友達もできた。
すべては結衣のおかげ…

結衣はオレたちがいつも話していた公園を"ぞうさん公園"と呼んでいた。
滑り台が"ぞうさん"ぽいらし…笑っ

⏰:07/03/05 13:21 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#20 [りく☆]
結衣は"ぞうさん公園"をまだ指差している。
結衣『この公園…明日からなくなるんだよ』


えっ?

オレ『……うそだろ。』
オレは信じられない………ぃゃ信じたくない。

でも結衣の頬を流れる"涙"がすべてを物語っていた…

⏰:07/03/05 14:16 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#21 [りく☆]
結衣『なくなるんだよこの公園。私たちの思い出も。』

結衣は泣きながら言う


確かに公園がなくなるのは悲しい。

……でも
泣くほど悲しいか?つらいのか?

黙っているオレに結衣がそっと口を開いた。

⏰:07/03/05 14:21 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#22 [りく☆]
結衣『りくは…セコいよ。』
オレには何が何だかわからない。

結衣『私の気持ちしってるくせに……いつも避ける。それなのに私に気があるみたいな仕草ばっかして。セコいよ…』

その涙はオレが原因か。オレは何も言えないまま黙っていた。

⏰:07/03/05 22:56 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#23 [りく☆]
"ガバッ"
いきなり倒れるように結衣が抱きついてきた。
結衣『嫌なら嫌って言ってよ。』
オレの胸を叩きながら結衣が言う。

結衣『りくのバカ!りくなんか……りくなんか……』
子供のように結衣は泣き続けひたすらにオレの胸を叩く。

オレ『……結衣、オレは

資格がないんだ……人を愛する。』

⏰:07/03/05 23:03 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#24 [りく☆]
結衣『もぉ聞き飽きた!資格なんて関係ないよ。
私をこれ以上苦しめないで……りく。』
オレは何もできなかった…
抱きしめることも

突き放すことも

ただ

自分の感情が湧き出てくるのに気付き始めた。

…結衣

⏰:07/03/05 23:07 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#25 [りく☆]
結衣『りく…痛いよ。』
泣きながら顔を向けて結衣が囁く。
気がつけばオレは、結衣を抱きしめていた。

……もぉ
……止められない

⏰:07/03/06 00:23 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#26 [りく☆]
少し茶色い瞳がオレを見つめてくる……
お互いゆっくりと顔を近づけ、軽く唇を重ねる。

何度も…

そして、だんだんとお互いを求めるかのように激しくなり、下を絡めあい濃厚なキスを繰り返した…
唇が腫れるほどに

とても甘いキスを

⏰:07/03/06 00:35 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#27 [りく☆]
資格なんて知らない

もぉオレには"結衣"しか見えない

オレ『結衣……愛してるよ。』
長いキスの終わりに耳元で囁いた。
結衣『やっと……やっとだよ。りくと一緒になれたね。』
結衣はまだ泣いていた。微笑みながらも…



"禁断の扉"をあけてしまった2000年の夏のはじまりだ

⏰:07/03/06 00:41 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#28 [りく☆]
!!物語と関係なし!!

何か感想や指摘があったらお願いします。

今から物語の本編のはじまりです

⏰:07/03/06 00:43 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#29 [りく☆]
≪第一節,2000年夏…別れ≫


オレ『明日でこの公園ともお別れか。』
ため息混じりに言葉をはく
結衣『場所があまりよくないから壊すんだって……この"ぞうさん"ともお別れだよ。』
結衣は滑り台に手をおき言った。
オレ『あぁ……。てか何で"ぞうさん"なんだよ?』
長年の疑問を結衣にぶつけた。
結衣は笑いながら

⏰:07/03/06 01:01 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#30 [りく☆]
結衣『何言ってんの。最初に"ぞうさん"って言ったのはりくだよ。』
オレ『えっ?』
結衣『まだ入学したてのころ、りくは一人で公園にきてたじゃん。その時滑り台に向かって一回だけ"ぞうさん"って言ってんだよ。覚えてない?』
まったく記憶になかった…結衣がこの公園を"ぞうさん公園"と呼ぶのは単なる偶然と思っていたが……

"あの"公園が頭をよぎる

結衣『どうしたの?考え込んじゃって。』
オレ『あっ…いや別に。オレが名付け親だったんかぁ』

⏰:07/03/06 01:18 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#31 [りく☆]
オレたちは昼から学校に行った。

教室に入ると笑いながら3人の男女が寄って来た。

横井 卓也(ヨコイタクヤ)
宮崎 祥子(ミヤザキショウコ)
滝沢 勇貴(タキザワユウキ)

一番仲が良いやつらだ。
いつも5人で遊んだりしていて、部活も全員同じバスケ部だ。
ちなみに祥子と結衣はバスケ部のマネージャーをやっている。

⏰:07/03/06 12:26 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#32 [りく☆]
卓也『また2人で社長出勤かよ。』
冷やかし混じりに卓也が言う…

祥子『またりくが寝坊したんでしょ………』

祥子が突然言葉を止めた。
祥子『結衣…目が真っ赤だよ……。どうしたの?』

卓也と滝沢が同時に結衣を見た。結衣は何と言ったらいいかわからず言葉に困り下を向いていた。

公園でのことは言えない

⏰:07/03/06 12:33 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#33 [りく☆]
滝沢『さては…りくが泣かせたなぁ。』
何とも言えない雰囲気を壊すかのように滝沢が笑いながら言う。

その一言で何とか場が和んだ。

オレと結衣はホッとした…
みんなには何か悪い気がして言えない。

⏰:07/03/06 12:38 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#34 [りく☆]
しばらく卓也が一人でしゃべり続けた。彼は自由人でかなりのわがままだ。

一方の滝沢は正反対でみんなをまとめるような空気の読める人。

祥子は…とにかく負けず嫌いで気が強い。結衣と正反対だ。結衣はオレにだけいつも強い口調で他の人には、優しい女の子である。結衣に殴られた何て言っても誰も信じてくれない。

⏰:07/03/06 12:44 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#35 [りく☆]
卓也が話してる間、笑っているオレを祥子がずっと鋭い目で見つめていた。もしかして気付いたのか?

…女のカン?

祥子『りく…』
"ドキッ"
オレは動揺を隠せない。何も言えずに黙っていた。

祥子『…りくさぁ、もしかして結衣と…』

"ガラッ"
ドアを荒々しく開ける音がした
担任『新垣、新井。遅れて来たら職員室こいっていってるだろ!』

…助かった

⏰:07/03/06 12:59 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#36 [りく☆]
職員室で説教を受けたあと学校も終わり、いつものように部活にいった。


卓也『今日の2人何か変だじゃない?』
オレ『2人?』
滝沢『祥子と結衣だよ。』
オレは卓也と滝沢に挟まれるように言われた。

滝沢『特に今日の結衣はなんかおかしい……祥子に気を使ってる感じがする。…なぁりく。』

意味深な顔でオレをみる

オレ『なにいってんだよ滝沢。いつもと同じじゃん。』
卓也『確かに…今日の結衣はいつもより可愛い。』

…バカだこいつは
オレと滝沢は心で思った。

滝沢『卓也。お前は毎日変だよ。まぁとりあえず、オレ達の中で隠し事はなしだ。いいな』
オレ『何も隠してないし』
卓也はまだ何もわかっていなかった。そんな卓也に何とかこの場を救われた

⏰:07/03/06 13:15 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#37 [りく☆]
部活も終わり1人で帰っていた。
結衣と帰りたかったが見当たらない。5分くらい歩いていると聞き覚えのある声がした。

この声は…

祥子だ!

⏰:07/03/06 13:19 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#38 [りく☆]
誰も通らないような小道から聞こえてくる。
とりあえずオレは耳をかたむけた。

祥子『何か言ってよ。』

かなり荒い口調だった。
一体誰とはなしてる?
相手の顔が暗くて見えない
祥子『好きなの?』


告白?
…もしかして
あの時祥子がオレに話してた人か

⏰:07/03/06 13:24 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#39 [りく☆]
昔祥子と一緒に帰った時の事…
オレ『祥子ってさぁ…好きな子とかいるの?』

祥子『何それ〜いきなり恋愛話かよ。何か意味ありとか?』

オレ『何となく聞いたんだよ』

祥子『いるよ。悪いか!』
オレ『まじかよっ…』

祥子『そのリアクションなくない』

祥子が顔を真っ赤にしてそんなことを言ったのを思い出した。

その人か!

⏰:07/03/06 13:33 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#40 [りく☆]
オレは暗闇の中をじっと見つめた。祥子の前の人影を見ようとするが、全く見えない。

祥子『はっきり言ってよ』
祥子の口調はさらに激しくなる。

"バシッ"

明らかに人の頬を叩く音がした。

祥子『何か言いなさいよ!』

"バシッ""バシッ"

…叩きすぎだろ。いくら男でも堪えれねぇって
そう思ったオレは祥子を止めに駆け寄ろうとした。

⏰:07/03/06 15:29 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#41 [りく☆]
…何て声をかければいいんだ。
ふと思った。
いつもの様に話しかける?
それとも優しく?

どんな行動をとっても祥子を傷つける気がした。プライドが高く絶対に人前で、ましてやオレの前で泣いたりしない子だから…

そんな事を考えているうちに10m前くらいで足が止まった。

沈黙はまだ続く…。

⏰:07/03/06 15:36 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#42 [りく☆]
こんなに近ずいても祥子の前の人は見えない。彼女のことも気になるが、祥子が惚れた男も気になる。

その相手はちょうど影の中にいてわからない…

祥子はただその人を見つめている。

…泣くほど惚れたんか

オレは黙って見守ることしか出来ない。

⏰:07/03/06 15:44 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#43 [りく☆]
祥子『結衣のバカ!私がりくのこと好きなの知ってるくせに。……何で……もぉりくの事はあきらめたって言ってたじゃん。だから私…私…』



…えっ!

うそだろ?祥子が……

そこに結衣がいるのか?

惚れた男じゃないのかよ。
結衣『………ゴメン祥子』
結衣の声だ

オレの頭は真っ白だった

⏰:07/03/06 15:56 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#44 [りく☆]
無意識に物陰に隠れた。この場にオレがいることがばれたら、最悪の状態になると思っての行動だろう。

結衣『祥子……私りくの事やっぱあきらめきれなかったよ。』

祥子『…うそつき』

結衣『私だって祥子に気を使ってりくの事忘れようと何回もしたんだよ。だけど…あきらめるなんて無理だよ』

⏰:07/03/06 16:05 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#45 [りく☆]
結衣『だいたい何で私が祥子に怒られなきゃいけないのよ。誰を好きになろうと私の勝手じゃん!』

珍しく結衣の口調が荒々しい。

結衣『子供じゃないんだし、意味わかんない事でキレないでよ。』

祥子『結衣が諦めたとか言ってなかったら、私が先に諦めてたよ!私の気持ちもてあそばないでよ。』

結衣『だから諦めきれなかったの。』

祥子『その理由こそガキじゃん!』

⏰:07/03/06 16:13 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#46 [りく☆]
結衣『……結局はりくは私を選んだじゃん。』

冷めた口調で結衣が言い放った。祥子は何も言えずに唇を噛み締めていた。

祥子『りくは優しいから…目の前で泣かれた女の子はフレないんだよ』

結衣『キスしてきたのはりくよ。りくは私を愛してるの!もおいいでしょ!』
そう言って結衣は走り去った。
?『こりゃぁ大変だぞ……りく。』

えっ…誰?

気がつけば隣に一人の男が座っていた。
オレ『た…滝沢』

⏰:07/03/06 16:23 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#47 [りく☆]
滝沢は慌ててオレの口にてをあてた。
滝沢『バカッ!みつかるぞ。』

オレはこんなに滝沢が落ち着いているのが信じてくれなかった。
もしオレが滝沢なら絶対キレてるだろう。

なぜなら

滝沢は祥子が好きだから

⏰:07/03/06 16:28 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#48 [りく☆]
どんなに探してもオレは言葉が見つからなかった。
そんなオレを察したのか滝沢わ落ち着いて話始めた。
滝沢『オレは祥子が泣き止むまでここで待つよ。心配だし。』

オレ『あ……あぁ』

滝沢『そんなに気を使うな。オレなら大丈夫だよ。むしろ結衣の事を気にしてやれよ。あいても相当荒れてるぜ。』

つくづくこいつはすごいと思った。


けど…
微笑む滝沢の目から一滴の涙が流れるのが見えた。

⏰:07/03/06 16:37 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#49 [りく☆]
滝沢『何も気にするな。今からはフラフラせずに堂々と結衣を愛してやれよ。それは祥子のためでもあるからな。』
オレ『滝沢…オレ本当』

滝沢『謝るな!』
滝沢がオレの言葉をおさえる

滝沢『お前に謝られても困る。お前は何も悪くない。ただ歯車がうまくかみあわなかっただけのこと。気にするな。』

!!!

突然滝沢がしゃべりかけたオレの口に手をあてた。
滝沢の視線をおうと、祥子が泣きつかれ動こうとしているのが見えた。

⏰:07/03/06 17:24 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#50 [りく☆]
滝沢『じゃぁまた連絡する。お前はオレ達が見えなくなってから結衣を追え!』
オレ『あぁ…わかった。じゃ滝沢頼むな。』

滝沢『……そろそろ勇貴って呼べよ。お前ぐらいだよ滝沢って呼ぶやつ。』

オレ『……』

滝沢『まぁ滝沢も悪くないかな。最後に……俺達の中で隠し事は一つだけにしろよ』

オレ『一つだけ?』

滝沢『"ゆうき"って呼べない理由だよ。』
そい言って滝沢は走り去った。

⏰:07/03/06 17:32 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#51 [休憩します]
感想あったらなんでもかいちゃってん

⏰:07/03/06 17:51 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#52 [サェ]
ちゃっかリ読んでます。

ハマリそうです

頑張って下さい

⏰:07/03/06 21:26 📱:SH902i 🆔:wsV1SUpQ


#53 [りく☆]
サェさん本当ありがとうございます
むっちゃ長いですが今から頑張ってかきますんで読んでください

指摘とかあったら言って下さい

⏰:07/03/07 00:25 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#54 [りく☆]
……
あれから結衣に会いに行こうとしたが、うまく言葉がえらべなかった。のぞき見していたことが何かばれそうな気がして…

結局夜まで連絡してない。オレは何してるんだ。自分に苛立ち携帯に手をのばそうとした時

"プルル"

携帯が鳴り慌てて手にとった。
オレ『…結衣かな』

ひそかな期待を胸に携帯を開く…

…えっ?…祥子から

何で……

⏰:07/03/07 00:34 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#55 [りく☆]
オレ『もしもし……』

祥子『もしもしりくぅ〜こちらは祥子です☆』

変だ!いつもの強気の祥子の口調じゃなく明るい口調…おかしい。

祥子『もしもし……ねぇ祥子だよ。わかんないの?』
今度はかなり弱々しい口調だ……

オレ『わかんないわけないだろ。どうしたこんな遅くに?』

しばらく返事を待つが何も喋らない。
でも
かすかに聞こえてくる

祥子の涙を堪えようとする声が…

痛いくらいに胸に

⏰:07/03/07 00:46 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#56 [りく☆]
オレ『今日の…夜景綺麗だね』

とっさにでた言葉がこんな言葉がだった。何を話そうとしても絶対うまくいかない。ましては状態が悪くなる気がした。

…オレだって泣きてえよ

祥子『ゴメンね。いきなりうざいよね。……りくはこんなうざい女嫌いだよね。結衣の方が……いいんだよね。好きだよね。』

オレ『な…何言ってんだよ』

祥子『隠さなくていいよ。私たち5人の中で隠し事なしだよ。結衣が好きなら好きって言いなさいよ。何で隠すの?何で…………いつもこうなるの?』

⏰:07/03/07 00:57 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#57 [りく☆]
祥子の言葉は全く文になっていなかった。
でも…苦しいほどに意味が伝わってくる。

祥子『私……最悪だね。意味わかんないよね。まじ迷惑だよね……。』

オレ『祥子オレ…』

祥子『何も言わないで。何か言われたら私ダメになるから。お願い……』

言われるままに黙っていた。

受話器の向こうで祥子が泣き崩れているのが見えなくてもわかる。

…それほどの泣き声だった

⏰:07/03/07 01:06 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#58 [りく☆]
祥子『りく……あたし…もぉ最悪だよ。今日ね結衣を叩いちゃった。本当最悪だよね。こんなやつが…好きになる資格なんてないよね。本当は叩くつもりなんてなかったんだよ。でも、感情が前に前にでちゃって……やっぱしりくには結衣がお似合いだよ。……全然悲しく何かないよ。怒ってもないよ。………ただ、ずっと頑張ってた私は……りくの瞳には写らなかったんだね。私……バカみたいだね。いつか振り向いてくれるって信じてたんだよ。本当バカみたい…』

…オレはこんなにも祥子をふりまわしていたのか?

⏰:07/03/07 01:26 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#59 [なほ]
続きがすごく
気になるっ!!
だカラ、あげ
頑張って下さいね
応援してます(パ⌒゚)

⏰:07/03/07 04:44 📱:N902i 🆔:nauYNu7A


#60 [りく☆]
なほありがとうございます⌒∀⌒
応援されると本当はげみになります
今日もどんどんかくんで読んでください

⏰:07/03/07 08:02 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#61 [りく☆]
ごめんなさい
上のやつ
『なほさんありがとうございます』
です

⏰:07/03/07 08:04 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#62 [りく☆]
オレ『なぁ……祥子』

沈黙の真が嫌だった…とりあえず何かしゃべろうとしたが、祥子にまたもや言葉をさえぎられた。

祥子『何もしゃべらないで。りくの声聞いたら私…止まらなくなるの、、涙が。』

⏰:07/03/07 08:18 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#63 [りく☆]
5分くらい経っただろうか……オレはずっと黙って夜景をみていた。雲一つ無く月明かりがとても綺麗だ。
静かに祥子がしゃべりはじめた。

祥子『りくは…セコいよ。私にだけ見せてくれてるって思ってた笑顔……結衣にはいっぱい見せてたんだね。私が見た事ないような笑顔,,結衣はいっぱい見てたんだね。』

祥子『りくにとって私は…ただの親友だったんだよね。女として見てなかったんだね……一度も。私は、、ずっと…ずっとりくが好きだったんだよ』

祥子はまた何か言いかけそうになったが、突然電話の声がかわった。

滝沢『悪いなりく。じゃぁまた明日。』

…滝沢!
あいつはずっと横にいたのか。

オレ『祥子のやつ…大丈夫かな』

滝沢『任せとけ。それより心配する相手まちがってるぜ。』

そう言って電話が切れた

⏰:07/03/07 09:57 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#64 [りく☆]
…滝沢はずっと聞いていたのか。なのに……何で


オレは何も考えれなくなり、気がつけば公園にいた。"ぞうさん公園"だ

今日はいろんな事がありすぎる。すべての事の始まりはこの公園だ

!!!!!

オレ『っえ?』

思わず声がでた
ブランコに結衣が一人で座っていた…

⏰:07/03/07 10:19 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#65 [りく☆]
オレの声が大きかったのだろうか、結衣は驚いた顔でオレの方を見た。

結衣『りく?りくなの?』
オレ『結…衣』

"ガバッ"

結衣は突っ込むように抱きついてきた。
肩が震えている。泣いているのだろう。

結衣『私…もぉ』

オレは結衣が祥子の事を言いたいとわかっていた。それを話すのが辛いことも…話始めたら涙が止まらないことも。
だからオレは結衣が喋れないくらい強く抱きしめた。
結衣はただ泣いていた…

⏰:07/03/07 10:28 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#66 [りく☆]
しばらくお互い黙って抱き合っていた。
結衣に言いたいことはいっぱいある…優しい言葉もかけてあげたい…慰めの言葉も…"愛してる"の一言も…でも考えれば考えるほど言葉に悩む。

結衣『私…祥子にきらわれちゃった。ひどい事言っちゃたんだ……とりかえしのつかないくらいひどい事。。』

結衣は小さな声で話始めた。
オレはただ抱きしめてあげることしかできない。

⏰:07/03/07 13:38 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#67 [りく☆]
結衣『りくがのぞき見してるのも知ってたんだよ。』
オレ『えっ……あれは…』思わず結衣から手を離してしまった…

結衣は自分のでこをオレの胸につけ…
結衣『もしあの場で"好きじゃない"って言ったら…りくを否定するような気がして…りくを祥子にとられちゃう気がして。つい強がってあんな事言っちゃった。最悪の女だね』

オレ『最悪なのはオレだよ』
心の言葉が無意識にでてしまった。

⏰:07/03/07 13:50 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#68 [りく☆]
…やはりオレには"人を愛する資格"なんてないのかな
…いつも傷つけてしまう

そしてまた裏切ってしまうのか昔のように…

結衣『私の方が"資格"がなかったのかな。』

オレ『そんなことない!』
結衣『答えるのはやいよ。』

やっと結衣が笑った
でも笑わせるつもりでいつわけではなかった

⏰:07/03/07 14:05 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#69 [りく☆]
オレ『資格がないなんて言うなよ。』

結衣『でも……』

オレ『好きだよ…結衣。何をしようが何を言おうが…オレの気持ちは変わらない。』

結衣『りくぅ...好き。』

真夜中の公園でオレと結衣は、溶けるくらいの甘いキスをした。

この時が永遠に続けば…

オレの小さな願いだった

⏰:07/03/07 14:53 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#70 [りく☆]
夜道を2人で歩いて帰る…手をつなぎながら。

結衣の笑顔がいつもよりさらに輝いて見えた。
今は何も考えなくていい。ただ結衣の少し茶色の瞳を見ているだけでいい。ただそれだけの事が…すごく幸せだった。

⏰:07/03/07 15:29 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#71 [りく☆]
マンションの前までたどり着くと、玄関前に滝沢が煙草を吸いながら立っていた。
足元の吸い殻の量から、長時間待っていたのがわかる。
また自分がそれほど長く公園にいたことに驚いた。10分程度しか経っていないと思っていたからだ。

滝沢『ラブラブ中..だったかな?』

笑いながら冷やかし混じりにオレと結衣の握りあった手をみて言う。
結衣は顔を赤くして黙っていた……祥子との会話を滝沢にものぞき見されていたのを知ってたからだ。

⏰:07/03/07 15:56 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#72 [りく☆]
滝沢『結衣。ちょっと彼氏かりていい?』

結衣はさらに顔を赤くし頷き、走って帰っていった。
オレ『ちょ…結衣!待てよ!………滝沢お前はぁ』

滝沢『ゴメンな。どうしても2人で話したかったからさ。』

オレ『祥子の事か……?』
滝沢『とりあえず着いてこいよ。』

そう言うと滝沢は早々と歩きだした。
変な胸騒ぎを感じる....

⏰:07/03/07 16:05 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#73 [りく☆]
黙って滝沢の横を歩く…真っ暗で何処だかわかりにくいが、雰囲気からしてだいたい予想がつく。
恐らく学校に向かっているのだろう。
いつも朝結衣と歩くペースとは全然違い、半分の時間で着いた。

滝沢は慣れた手つきで煙草を取り出し吸いはじめる。こいつはなかなかのヘビースモーカーで中学の時からよく吸っている。このことは5人しか知らない。

滝沢『夜の学校もわるくないだろ。』

オレ『あぁ..』

滝沢『たまには吸えよ。』
実はオレも....昔滝沢と吸っていた仲だ。
オレ『オレは高校から止めたんだって』

滝沢『知ってるよ。お前と一緒に吸っていた頃が懐かしいな。あの頃はまだみをな"ただの親友"だったのに』

煙りを吐きながら懐かしむように滝沢は言う。

⏰:07/03/07 16:22 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#74 [りく☆]
オレ『なぁ滝沢...祥子は?』

滝沢『"ゆうき"って呼んだら教えてやるよ♪』

イタズラ好きの子供みたいな口調で言う

オレ『それは…』

滝沢『バァカ…そんな真剣考えんなって。その事は黙ってていいよ。但し今後隠し事はなしだぜ!』

オレ『……ゴメン。結衣の事は何か言いづらくて』

⏰:07/03/07 16:31 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#75 [りく☆]
滝沢『祥子の事はオレに任せとけって言っただろ。心配するな。』

オレ『でも…オレのせいだし』

滝沢『お前は結衣の事だけ考えとけばぃぃんだよ。お前が祥子の事心配したって結衣が悲しむだけだ。それに…祥子にとっても負担になる。フラれた男からの不用意な優しさは迷惑ってやつだよ。』

⏰:07/03/07 16:37 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#76 [りく☆]
滝沢は冷静だった。
普通なら自分の惚れた女が目の前で泣かれただけで耐えられない。ましてやその泣かした本人が目の前にいるのに。

…怒らないのか

祥子の電話の時だって、あいつはずっと彼女の隣にいた。そして黙って聞いていたんだ。
自分の惚れた女が告白するのを…
オレには真似できない…いや誰にも真似できないだろう。

⏰:07/03/07 17:01 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#77 [連絡]
すみません

もぉすぐ書きはじめます

何かあったら何でも書いてください

⏰:07/03/07 23:18 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#78 [りく☆]
滝沢『りく。もぉ祥子を泣かすなよ…』

優しい口調だったが、ものすごく強く感じた。

オレ『あぁ……わかってる』

滝沢『何かいろいろ言いたかったけど忘れたよ。』

地面に座り込んで滝沢が言う。
肩が震えている

泣いているのか?

⏰:07/03/07 23:54 📱:SH903i 🆔:474MIBrc


#79 [りく☆]
オレ『た…滝沢?』

滝沢『なぁ..りく。オレの人生なんなんだよな。』

オレ『そんな…』

滝沢『お前がもしオレの立場なら耐えられるか。好きなやつの泣いた背中を黙ってみれるか。』

滝沢はやっぱ苦しんでいた。殴りたくてたまらないやつが目の前にいる…でもそいつは1番の親友。
耐えれないよな

滝沢『ごめんなりく。わざわざ呼び出したのに何も話さないで。』

⏰:07/03/08 00:18 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#80 [りく☆]
滝沢『本当の用は…祥子から伝言預かってんだ。
"りくごめん。でも私....まだ諦めてないから
りくの事好きだから"
ってさ。伝言確かにつたえたぜ。辛いかもしれないけど頑張れよ。』

そのまま滝沢は去っていった。
…1番辛いのはお前だよ

好きな女から預かった伝言があんな内容なんて

真夏の夜道を一人ゆっくりと帰った。
何て長い一日だ

⏰:07/03/08 00:31 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#81 [りく☆]
回りは一面白い霧で何も見えない....
嫌な予感がする
一人の少女が動きだす

『…だめだ』

『行っちゃだめだ』
必死に叫ぶ

『"ゆうき"!"ゆうき"!』………
……

"ガバッ"

オレ『また"あの夢"か。』
寝汗でぐっしょりのTシャツで額の汗を拭く。

結衣『りく……おはよ』

驚きを隠せずにいる結衣が目の前に立っていた。

⏰:07/03/08 01:18 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#82 [りく☆]
オレ『おはよ結衣。』

軽くキスをする
あの波瀾万丈な日から一週間たった。
結衣は毎朝相変わらず起こしに来てくれる。

結衣『寝言であんなに叫ばないでよ。びっくりするじゃん』

オレ『何か言ったか?』

結衣『ずっと勇貴をよんでたよ。"勇貴行くな"って。いつもは滝沢って呼ぶくせに』

…あれは滝沢の事じゃない。しかし何も言わず黙っていた。

⏰:07/03/08 01:26 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#83 [りく☆]
よく結衣を見てみるといつもと違う……

オレ『結衣....お前何で制服じゃないんだ?』

結衣は部屋着のまま黙っていた。自分が何故着替えていないのか語ろうとはしない。

オレ『今からオレ着替えるからさ、お前も着替えてこいよ。』

変に明るい口調で言ってしまった。

⏰:07/03/08 20:07 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#84 [りく☆]
結衣はまだ黙っている

オレ『ぃやぁ……今日も暑いな。そりゃ夏だからか……こんな日は絶好の通学日和だな』

沈黙の間がいやで意味のわからない言葉は連発してしまった。
結衣は反応をみせない
けど
結衣の行動の意味は大体わかっていた。

オレ『でも..そんな日に学校をサボるのも悪くないな☆』

結衣がようやく顔を上げた

⏰:07/03/08 20:16 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#85 [りく☆]
結衣『りく…ゴメンね』

涙目で結衣は小さく言った


結衣はあの日以来、学校でオレといる時以外はいつも1人だった。
クラス中で結衣の悪い噂がながれてしまい、クラスの友人からはずされてしまった。原因は祥子だろう。クラスの女子をまとめているのは彼女だから。

⏰:07/03/08 20:25 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#86 [りく☆]
一度クラスの女子に文句を言おうとしたが、結衣がそれを嫌がった。
こんな事になったのは自分が悪いと言い、結衣は自分で自分を責め続けていた。
その辛くて孤独な日々に嫌気がさしてきたのだろう。

⏰:07/03/08 20:29 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#87 [りく☆]
オレは軽く結衣の頭に手を置いた。

オレ『サボろうって言ったのはオレだ。結衣はなにも悪くない』

結衣『りくぅ……』

甘えるように抱きついてきた。昔の体育会系のノリはまったくみられない。

⏰:07/03/08 20:33 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#88 [りく☆]
少し茶色の瞳の下にはくまができていた。
恐らく眠れてないのだろう…

しばらく二人で布団の中で話していたら、結衣はオレの肩に頭を置き寝てしまった。
オレの腕を抱き枕みたいにして寝ている結衣の顔は、安心感に包まれたかわいい寝顔だった。


"プルル"

!!!!

携帯がなった
オレは結衣を寝かせてあげたい一心で、携帯をあわててとった。

⏰:07/03/08 20:40 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#89 [りく☆]
オレ『……もしもし』

小声で電話に出る

電話の相手は滝沢だった

滝沢『おぅっ!りくか。』
オレ『どうした?』

滝沢『どうしたもないだろ。何学校サボってやがる!』

オレ『すまん……訳ありで』

滝沢『さすがオレ…本当にサボってるとは。』

⏰:07/03/08 20:47 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#90 [りく☆]
オレ『滝沢…なにいってるんだ?』

滝沢『てことは....当然お前の横には結衣がいるか。んでお前の声が小さいわけは…隣で結衣が肩に頭置いて寝てんだろ。』

オレの部屋はのぞかれているのか……滝沢の言葉に驚きを隠せない。

滝沢『……だまってるってことはオレのカンが当たったな。ナイスなカンだな♪』

⏰:07/03/08 20:54 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#91 [りく☆]
滝沢『実はオレも今日サボってんだよ。』

オレ『何でオレがサボってるの知ってるんだ?』

驚き、声が少し大きくなった

滝沢『いや何となくお前もサボってそうな気がして……ナイスなカンだろ?』

笑いながら滝沢は言う

滝沢『結衣が隣で寝てるのまで当たるとは…まるでのぞき見してるみたいだな』
本当にのぞき見されてるきがして窓に目をやる

そこに滝沢の姿はなかった

⏰:07/03/08 21:01 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#92 [りく☆]
オレ『電話してきたなら用件があるんだろ?』

滝沢『まぁな。…………実はお前と同じような状況にオレもなってるんだ。まぁさすがに肩に頭は置かれてないけど…』

オレ『……えっ?』

何がなんだか理解できない

滝沢『わからないか…祥子がオレの部屋で寝てんだよ。』

昔から滝沢と祥子は一緒に学校に行っているのは知っているが……

オレ『何で?』

オレはずっと驚いたままだ

⏰:07/03/08 21:49 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#93 [りく☆]
滝沢『オレの家まで迎えに来てくれたのはいいけど…言いたい事言って勝手にオレのベットで寝たんだよ。だからお前と一緒なんだ。』

しばらく沈黙が続いた。
祥子の事を聞きたかったが、彼女の名前をだしたら結衣が目を覚ましそうな気がして何も言えずにいた。

しばらくして滝沢は、オレの事情がわかったかのように喋りだした。

⏰:07/03/08 21:55 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#94 [りく☆]
滝沢『結衣が隣にいたら話しにくいよな。まぁ黙って聞いてろよ。
どうせオレの暇つぶしの電話なんだ。

あっ……言っとくけど何も手をだしちゃぁいないぜ。お前じゃないからな♪』

オレ『オレだって何も…』

滝沢『冗談だって。そんなむきになるな』

⏰:07/03/08 21:59 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#95 [りく☆]
滝沢『なぁりく…』

どぉやら話の本題にはいったようだ

滝沢『祥子と結衣の事だけど....このままの状況はやばくないか?』

オレ『あぁ……』

滝沢『祥子は結衣にした事を多分かなり後悔してると思う。一緒に帰ったりしててそぉ感じるんだ。
いっつも話題はお前と結衣の事だし。
まぁ特にお前の話が多いけどな。』

⏰:07/03/08 22:12 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#96 [りく☆]
滝沢『まぁオレの愚痴は置いといて……

恐らく結衣も今の状況をどうにかしたいと思ってると思うんだが・・・』

オレ『だが?』

滝沢『祥子は気が強くて頑固だから絶対自分からあやまらないだろ。
それで結衣は祥子の逆で、"今の状況になったのは全部自分のせいだ。だから自分が我慢すればいい"なんて思って自分で自分を責めてると思う。
そこんとこはお前が1番わかるだろ?』

オレ『ナイスなカンだな』

さすが滝沢とつくづく思いながらも、少し冷やかすような口調で言った。

⏰:07/03/08 22:24 📱:SH903i 🆔:jQmMKSYU


#97 [りく☆]
滝沢『冷やかすなよ。
まぁオレが言いたいのは、このままじゃ何も解決しない。だから誰かが何かしなきゃいけないのさ。
その"誰か"がオレ達ってこと。』

オレ『オレも?』

滝沢『当たり前だろ。お前が1番の原因何だからな。
さっさと結衣と付き合わないからこんなドロドロになったんだろうが!』

⏰:07/03/09 00:33 📱:SH903i 🆔:pItVbkks


#98 [りく☆]
それを言われたら何も言えなくなってしまう……
オレが原因なのは事実だから
ずっと過去をひきずってしまい、かなり結衣をまたしたしまった。祥子を振り回してしまった。

でも今なら素直に結衣を愛せる。

もうオレは迷わない……そう心に決めた


……
でもその決断がオレの人生を大きく変えることになるとは…この時全く予想できなかった
…………
………
……

⏰:07/03/09 00:38 📱:SH903i 🆔:pItVbkks


#99 [連絡]
最近サボってすいません。ぼちぼち書き始めるつもりです。
《〜運命のヒト〜》にでてくる"新垣りく"はまだ運命の人とは出会ってません。後から彼の過去と運命の人がわかってきます

楽しみにしてください。かなり長くなると思いますが……

⏰:07/03/10 21:48 📱:SH903i 🆔:466IWZEE


#100 [ぁち]
頑張ってくださぃッ

⏰:07/03/11 15:40 📱:N702iD 🆔:KXr.Rveg


#101 [我輩は匿名である]
EXILEの曲名を汚すな

⏰:07/03/11 15:45 📱:P902iS 🆔:lrW40nqw


#102 [連絡]
ぁちさんありがとうごさいます。
今日から頑張って書きますんで読んでください

⏰:07/03/11 18:30 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#103 [連絡]
匿名さんすいません。
タイトルは最初から《運命の人》と決めていて……私もEXILE好きなのでつい…

⏰:07/03/11 18:32 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#104 [りく☆]

……
………
気がつくとオレは結衣とよりそって寝ていた。
朝部屋に光りを照らしていた太陽は暗闇の中にしずみはじめている。
あまりにも長い間寝ていた事におどろき、慌てて時計をとすると、その振動で結衣が目を覚ました。

⏰:07/03/11 18:49 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#105 [りく☆]
結衣『りく……おはよ』

オレ『"おはよ"って時間じゃないけどな。』

結衣は余程熟睡できたのか、すっきりとした顔をしている。

結衣『ごめんね。こんな時間まで…』

オレ『ぃぃよ。オレも寝てたし。』

結衣はオレがずっと起きて待っていたのかと思っていたのだろう。オレの言葉を聞くと、ホッとしていた

⏰:07/03/11 18:56 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#106 [りく☆]
オレ『………6時!!!』

オレは時計を見て思わずさけんでしまった。まさかこんなに寝ていたとは……

結衣『かなり寝ちゃったね。』

結衣が笑いながら言う。
確かにここまで寝てしまったら笑うしかない。

⏰:07/03/11 19:00 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#107 [りく☆]
結衣『りくの横にいたら落ち着いて……熟睡しちゃったぁ』

オレ『それならよかったよ。』

6時…この時間に驚きを隠せない

オレ『なぁ結衣……ちょっと外行かないか?』

結衣『えっ……ぃぃけど』

突然の言葉に結衣も驚いていた。

⏰:07/03/11 19:06 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#108 [りく☆]
一度着替えて外にでた。


結衣『原付き乗るの?』

オレ『あぁ』

結衣『いつもならチャリなのに……何を慌ててるの?』

オレ『べ…別に慌ててないよ!』

とは言ったが、時計を見る回数はあきらかに多かった。

⏰:07/03/11 19:11 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#109 [りく☆]
結衣を原付きの後ろに乗せるのは初めてだった。
いつもなら危ないから避けていた乗り物だったが………時間がない。

オレ『たまには気分転換に原付きもいいだろ。』

結衣『仕方ないなぁ』

急かすように原付きを走らせた。


間に合わない……

⏰:07/03/11 19:14 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#110 [りく☆]
結衣『どこにむかってるの!!』

エンジン音に負けないように結衣が叫んだ。

オレ『着いてからの楽しみだよ!』


しばらく原付きを走らせると、潮の香りがしてきた。

結衣『う…み?』

結衣が不思議そうに尋ねる

⏰:07/03/11 19:20 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#111 [りく☆]
結衣『何で海に行くの?』
結衣は大きな声で尋ねてきたが、オレは聞こえないフリをしていた。


…まだ7時じゃない...
間に合うかな…


滝沢との約束に!

⏰:07/03/11 19:25 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#112 [りく☆]
ようやくついた……時計の針はちょうど7時をさしている。
オレはホッとため息をつく。


結衣『何を慌てて海なんかきたの?』

怒り気味に結衣が聞く。しかしそんな結衣を無視し、オレは黙って彼女の手を握り浜辺に向かって歩き始めた…

⏰:07/03/11 19:29 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#113 [りく☆]
結衣『ちょっとりく!!何か言ってよ。』

オレ『……ここ見覚えないか?』

結衣『……ここってもしかして』

オレ『毎年5人でバーベキューしてるとこだよ』

結衣『何でここに....』

結衣は不思議そうに立っていた

海沿いに一人の男が見えた。こっちの存在に気づいたのか、手を振っている。

結衣『あれ卓也じゃん!』

オレ『そりゃぁバーベキューは卓也無しじゃ出来ないからな。』

結衣はただ驚き呆然と立っている

⏰:07/03/11 19:40 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#114 [りく☆]
結衣『もしかして…』

オレ『いつもは夏休みしてたけどな。今年は早めにすることになったんだよ。』
結衣『!!!!』


オレは結衣の手をひっぱり卓也の所へと向かった。

⏰:07/03/11 19:43 📱:SH903i 🆔:L6lH0ErU


#115 [りく☆]
卓也は、有名な医者の息子である。そのためオレ達とは比べものにならないくらいの金持ちで、5人で何かする時はいつも卓也が金をだし用意してくれる。
毎年しているバーベキューも卓也がすべてそろえてくれる。

⏰:07/03/12 12:16 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#116 [りく☆]
卓也『お前ら遅いぜ!』

笑いながら卓也が言う。
バーベキューの準備は卓也の召し使いがほとんどしてくれた様子だった。

卓也『もぉ帰っていいぞ。準備ありがとう』

卓也が召し使いに頭を下げ言うと、みんなかしこまった様に帰っていく。

滝沢『りく!あいかわらずの遅刻癖だな。』

呆れたように滝沢が笑った……滝沢の横には黙って下を向く祥子の姿がある

⏰:07/03/12 12:23 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#117 [りく☆]
りく『一応……7時に着いたんだけど』

滝沢『毎年ギリギリでくるバカがどこにいやがる。
まぁいいや……始めよう』

祥子『こんな事聞いてないよ!』

祥子が怒った口調で言う。

祥子『だいたい……何で結衣とバーベキューなんかしないといけないわけ!
ありえないからぁ…』

⏰:07/03/12 12:30 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#118 [りく☆]
滝沢『祥子!少し落ち着けよ』

祥子『こんな落ち着いてられないよ。いきなりこんな所連れてこられたんだよ!』

結衣『私だって……知らないままりくに…』

滝沢『まぁ…何も言わなかったのは悪かった。
今日の事はオレとりくだけで決めた事なんだよ。』

⏰:07/03/12 12:35 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#119 [りく☆]
滝沢『5人が集まるにはこれしかないと思ったんだ。』

祥子『別に5人で集まらなくていいじゃん。私あんな裏切り女知らないし…』

祥子は怒りをぶつける様にバーベキューのセットを蹴り飛ばした。

"バシッ"

平手打つの音が浜辺に響いた

⏰:07/03/12 12:42 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#120 [あや]

かなリおもしろいです
頑張って下さぁい

⏰:07/03/12 13:46 📱:SH902i 🆔:ImiWHWNM


#121 [りく☆]
あやさんありがとうございます
そい言ってもらえると嬉しいです

⏰:07/03/12 23:24 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#122 [りく☆]
祥子は頬を叩かれ砂浜に倒れた。

祥子を叩いたのは滝沢でもなく結衣でもなく……卓也だった。
いつも笑っていて自由気ままな卓也が、怒りをおさえきれないかのように立っている。

…あの卓也が怒った

誰もがそのことに驚き言葉がでない

⏰:07/03/12 23:32 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#123 [りく☆]
祥子『な…なに……』

叩かれた本人も動揺している。
みんな卓也は今回の事件をしらないと思っていた。

卓也『祥子いい加減にしろよ!
お前いつまで意地張ってれば気がすむんだよ。滝沢たちはお前のためを思って、集まってくれたんだぞ。お前がずっと結衣との関係を悪くしてるから…』

⏰:07/03/12 23:38 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#124 [りく☆]
滝沢『卓也お前…』

滝沢はただ驚くことしかできていなかった。同じくオレも…
まさか卓也が気付いていたなんて

卓也『勇貴…オレだって気付くさ。そこまでばかじゃない』


祥子『だって....結衣が..結衣が悪いんだもん。』

祥子が泣きじゃくるように言う。

⏰:07/03/12 23:43 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#125 [りく☆]
滝沢『祥子、卓也の言う通りだ。もう意地を張るのは止めよう。』

祥子『私は悪くない!』

結衣を睨みながら祥子が荒々しく言い放った。

卓也『誰が悪いとか関係ないだろ。ただ昔の様にバーベキューしよう』

祥子が蹴り飛ばしたバーベキューのセットを戻しながら卓也が言った。

⏰:07/03/12 23:48 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#126 [りく☆]
しばらく気まずい雰囲気が続いた。

卓也『……なぁ花火しないか?』

卓也の予想外な発言にオレ達はまた黙りこんでしまった。

⏰:07/03/12 23:51 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#127 [りく☆]
滝沢『お前ってやつは…』

卓也『そう言うなよ勇貴。』

笑いながら卓也が卓也が言った。
卓也は本当に花火をだしてきた……線香花火だ。

⏰:07/03/12 23:54 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#128 [りく☆]
この卓也の行動にはあいかわらず理解が苦しい。
空気が読めているのか読めてないのか…
オレ達は卓也の言うままに花火を持たされた。

オレ『卓也……いったい何を?』

⏰:07/03/12 23:57 📱:SH903i 🆔:1NM/5gB2


#129 [りく☆]
卓也は何も答えずオレ達を呼び寄せた。
言われるままに5人で円を描くように浜辺に座る。

誰も口を開かなかった。
卓也の行動が理解できないのもあるが、ここまで卓也が行動を起こしたのは初めてで、何も口をはさめずにいた。

⏰:07/03/13 00:00 📱:SH903i 🆔:wZYe71gc


#130 [りく☆]
卓也『昔やったよな……覚えてるか?』

……あっ!!


オレ『もしかして…』

忘れるはずがない……オレは中学1年の頃を思い出した。

⏰:07/03/13 00:09 📱:SH903i 🆔:wZYe71gc


#131 [りく☆]
当時のオレは、結衣とは親しい関係にあったがそれ以外の人とは、まったくダメだった。
そんなオレのために卓也達がバーベキューをしてくれたのだ。
今思えば毎年のバーベキューはあの日からはじまっていた。

⏰:07/03/13 00:14 📱:SH903i 🆔:wZYe71gc


#132 [りく☆]
結衣以外にまったく心を開かないオレのためにみんながとった行動は……線香花火をつかった自己紹介だった。
火が消えるまでに自分のことを話すというもので、その時にオレは初めて結衣以外の人に話したのだ。
それをきっかけに徐々に打ち解ける様になり、今のような関係へとなった。

⏰:07/03/13 00:22 📱:SH903i 🆔:wZYe71gc


#133 [りく☆]
滝沢『……懐かしいな。初めてのバーベキュー以来だ。』

卓也『内容は違うぜ。今さら自己紹介してもしかたないだろ』

オレ『確かに……』

卓也『みんなそれぞれ言いたいことあるだろ。だから火が消えるまでにそれを言う。暴露大会みたいなもんさ。』

そう言うと卓也はライターを取り出した。

⏰:07/03/13 00:32 📱:SH903i 🆔:wZYe71gc


#134 [りく☆]
卓也『まずはオレからだ。』

卓也はそう言うと、花火に火をつけた。

卓也『りくと勇貴が今日バーベキューをしようと言った時、正直ビックリした。結衣と祥子の間に何があったのか知らないかったが、オレも今日バーベキューがしたかったんだ。
今日しかバーベキューできる日がないから……。


オレは来週から家族とアメリカで暮らすことになった。
今まで黙っててゴメン
5人で何かするのも最後かもしれない……
だから最後はいい思い出にしたいから、いつものように楽しくやりたいんだ。』

⏰:07/03/14 22:48 📱:SH903i 🆔:TvL/gXE6


#135 [りく☆]
卓也は、目からこぼれる涙を隠すように下を向き、滝沢にライターをわたした。

今度は滝沢が花火に火をつける。

⏰:07/03/14 22:56 📱:SH903i 🆔:TvL/gXE6


#136 [りく☆]
滝沢『………卓也の話で何話せばいいかわからなくなったよ。



結衣や祥子、りくの事話そうと思ってたのに…








何でアメリカなんか......

..バカヤロ....




これで5人が集まるの最後か。




もう火が消えるな…


卓也とおなじくオレも、最後は楽しくやりたい。
ただそれだけ。
卓也の事で悲しむのはオレで終わり!』

⏰:07/03/14 23:05 📱:SH903i 🆔:TvL/gXE6


#137 [りく☆]
滝沢は泣き顔を隠すように下を向いたままライターを祥子に渡した……

祥子は黙ってライターを受け取り火をつける。

⏰:07/03/17 00:10 📱:SH903i 🆔:PO2Eym5Q


#138 [りく☆]
祥子が火をつけるのと同時に結衣も火をつけた。

線香花火が綺麗に光るなか、二人はしばらく黙って見合っていた。

⏰:07/03/17 00:34 📱:SH903i 🆔:PO2Eym5Q


#139 [りく☆]
祥子『こんな頑固で、強がりで、自分勝手でごめんね。結衣は全然悪くないってわかってたのに……
自分の気持ちにあきらめきれなくて。』


結衣『悪いのは私だよ…祥子。ずっと嘘つきながら祥子を応援してたんだもん。本当ゴメンね。』


花火の火が消えた…

その綺麗な火を失ったかわりに、
もっと綺麗な友情を取り戻せた
そんな気がした。
そしてライターはオレの手元に……

⏰:07/03/17 00:41 📱:SH903i 🆔:PO2Eym5Q


#140 [りく☆]
オレ『今まであったいろいろな事の原因はオレにある。祥子も結衣も誰も悪くない。




オレが……ずっと過去を……





昔』

"ボトッ"

花火の先が落ち火が早く消えてしまった。

⏰:07/03/17 00:51 📱:SH903i 🆔:PO2Eym5Q


#141 [りく☆]
……あの時の事を話さなくてイイ

内心ホッとしていた。
しかし話は何もまとまってなく、何とも言えない沈黙が続いた。

⏰:07/03/17 00:54 📱:SH903i 🆔:PO2Eym5Q


#142 [りく☆]
滝沢『よし!これで祥子と結衣のことは終わり。
ハッピーエンドってことで…
りくは結衣を幸せにしてやれよ。


今からは卓也の送別会だ』

卓也『ちょっと待て………幸せにしてやれって……2人付き合ってるのか?』


みんな卓也の言葉に一瞬絶句し笑うしかなかった。

⏰:07/03/17 00:58 📱:SH903i 🆔:PO2Eym5Q


#143 [りく☆]
今年のバーベキューは今まで1番の盛り上がりだった。後先の事など考えずただこの瞬間を笑い、楽しんでいた。

⏰:07/03/17 15:23 📱:SH903i 🆔:PO2Eym5Q


#144 [りく☆]
…………
………
……

滝沢『雨か…?』

バーベキューも終わり帰る直前に、梅雨を思い出させるような雨が"ポツリ"と降りだした。そしてその強さはだんだん激しさをましてきた。

卓也『早く帰ろう!』

"帰る"という一言をだれよりも言いたくない卓也が言った。



オレはこの日の"雨"を忘れられない…

雨が降るたびあの日の事故を思い出す

⏰:07/03/17 15:33 📱:SH903i 🆔:PO2Eym5Q


#145 [やこ]

おもしろいカラ
あげ
頑張って*゚

⏰:07/03/20 20:35 📱:SH902i 🆔:WoirxPqE


#146 [りく☆]
やこさんありがとうございます
今日から再開します

⏰:07/03/21 00:45 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#147 [りく☆]
みんなと別れた後、雨が本降りになる前に、結衣を後ろに乗せ急いで原付きを走らせた。
ますます雨が強くなり視界が悪くなる。

結衣『りく…大丈夫?』

オレ『雨くらい大丈夫だよ。運転慣れてるから♪』

⏰:07/03/21 00:51 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#148 [りく☆]
暗闇でさらにこの天候では正直運転に自信はなかった……
出来るだけ車の少ない小道を走っていたが、帰るためには一度大通りにでないといけない。

大通りにでようと道をまがった。

すると突然眩しい光にてらされた

結衣『りく!!前!!』

トラックが……
突然曲がってきて俺達の走る道に入ってきた…

止まれない

⏰:07/03/21 00:58 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#149 [りく☆]

……
………
…………
……………
オレ『結…衣?』

オレの前に結衣が立っている。彼女は何も語ろうとせずただオレを見つめていた。

……ここはどこだ?

結衣『りく…起きて』

オレ『何言ってんだよ。ちゃんと起きてるから…』

結衣『私の分まで起きて……生きて……』

オレ『結衣…まてよ!』

結衣は見えなくなった

⏰:07/03/21 01:06 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#150 [りく☆]
オレ『夢か……』

オレは目をさました。
しかし、あの夢の内容も今の状況も理解できない。

…ここはどこだ?

ただ白い天井が見える。

体は何かに固定されているのだろうか、動かない

⏰:07/03/21 01:10 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#151 [りく☆]
体を動かそうとすると激痛が全身を駆け巡る。

唯一わかることは、今は季節は夏で昼間という事。

セミの鳴き声だけが聞こえてくる。

オレ『セミかぁ…そういえば結衣がセミを嫌っていたな。………結衣?』

結衣はどこに?

⏰:07/03/21 01:15 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#152 [りく☆]
オレはだんだん思い出してきた。

オレの記憶はあの瞬間から止まっている……トラックがオレ達の前に突っ込んできたとこで。

今の状況を理解し始めた。

やはりオレは事故ったらしい。

⏰:07/03/21 01:19 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#153 [コンキチ]
今初めて読みました一気に全部読んぢゃいました続きがかなり気になる
頑張ってくださいね!

⏰:07/03/21 02:22 📱:SH902iS 🆔:tRLXS0fE


#154 [りく☆]
コンキチさんありがとうございます

⏰:07/03/21 09:57 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#155 [我輩は匿名である]
状況の理解と同時に悲しい現実がオレを攻めたてる。
…結衣を事故にまきこませてしまった…
…結衣に傷をおわせてしまった…

その事をかんがえるだけで後悔と涙が込み上げてくる。
結衣が心配だ…

⏰:07/03/21 10:05 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#156 [りく☆]
すいません!上のやつ匿名にしてしまいましたが自分です

⏰:07/03/21 10:07 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#157 [りく☆]
…まてよ!

オレは頭を働かせた。

…もし結衣がオレと同じく事故でケガをしているなら、隣のベットに寝ているかもしれない!

オレ『結…衣。結衣!』

無意識に結衣を呼んでしまった…





反応はない

⏰:07/03/21 10:13 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#158 [りく☆]
"ガラッ"

ドアを開ける音がした。

滝沢『なぁ卓也…りくの調子はどうなんだ?』

卓也『親父が言うには脳に異常はなく、意識はいずれ戻るらしいが…』

祥子『でも10日もずっとねたままだよ。』

お見舞いだろう。
慣れた様に3人が部屋に入って来た。
…それにしても10日もオレは寝ていたのか

⏰:07/03/21 10:21 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#159 [りく☆]
オレ『……みんな』

滝沢『りく………起きたのか?』

みんなを見ることはできないが、泣いているのがわかる。

卓也『バカヤロ心配かけて…お前のせいでアメリカ行きが延びちまったよ。』

オレ『悪いな…』

滝沢『目をさましてよかったよ。本当によかった。』

⏰:07/03/21 10:32 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#160 [りく☆]
オレ『なぁ』

"ガバッ"

オレの言葉をかきけすように祥子が抱き着いてきた。結衣の状態を聞きたかったのだが…

祥子『本当によかった…みんな心配したんだよ。2人同時に失ったりしたら私…たえられないよ。
よかったりく生きてて。』

オレ『………2人同時?』

⏰:07/03/21 10:38 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#161 [りく☆]
祥子『あっ………それは』

沈黙の間が続いた。
その沈黙がオレに全てを語ってくれているようだった。

…結衣を失ったのか?

考えたくない結果だ。
頭で考える事をやめようとしても……涙が止まらない
まだ何もわかっていないのに

⏰:07/03/21 10:43 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#162 [りく☆]
滝沢『……りく』

オレ『何も聞きたくねぇよ!』

耳をふさぎたいが手が動かない…

滝沢『りく!ここで現実から逃げるな!』

震えるような声で強く滝沢が言った。

⏰:07/03/21 11:27 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#163 [りく☆]
滝沢『オレ達だって辛い…悲しいさ。けど現実はうけいれなきゃいけない。厳しい現実だが……』

オレはただ泣いていた…
滝沢も祥子、卓也も泣いていた…

どれだけ涙を流しても、どれだけ悲しんでも、結衣はオレを慰めてくれない……結衣はもぉいない

⏰:07/03/21 11:43 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#164 [りく☆]
やっと出会えたヒトだった……
オレの昔できた心の傷を癒してくれる人に、やっと心を開けたのに…

たった一週間という短い期間でしか愛し合えなかった。
事故を悔やむべきか、あのトラックを憎むべきか、それとも原付きに乗った自分を…あの時公園で結衣を愛してしまった自分を憎むべきなのか…

やはりオレには人を愛する資格はないのかもしれない

⏰:07/03/21 13:11 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#165 [りく☆]
これが2000年夏の……2人目の恋人との"別れ"だった

⏰:07/03/21 13:14 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#166 [りく☆]
≪第2節,2000年秋…再開≫


雲ひとつない青空の下で、秋の風にあたりながらオレは屋上で空を見つめている。

あの事故から二ヶ月がたち、オレは一週間前に退院した。

⏰:07/03/21 13:24 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#167 [あずさ]
おもしろいです(・∀・)
頑張って下さい☆

⏰:07/03/21 14:42 📱:W42K 🆔:Cjk.TyuI


#168 [りく☆]
あずささんありがとうございます

⏰:07/03/21 18:45 📱:SH903i 🆔:KrjHB29A


#169 [りく☆]
入院している間、オレはほとんど口を開かなかった。
オレの入院のせいで卓也は日本に残っていた。事故がなかったらこの病院を潰してアメリカで新しく病院を建てる予定だったが、オレの看病のため延期してくれたのだ。また今回の事故に関してもオレに様々な罪があったのだが、卓也の父親が権力でまるくまとめてくれた。
しかし結衣にした事の罪はオレの心から消えることはない

⏰:07/03/22 00:09 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#170 [りく☆]
滝沢はほぼ毎日お見舞いに来てくれた。彼は自分がバーベキューを企画したことを後悔していた。
もしあの日バーベキューをしなかったら……と悔やんでいる

祥子もほぼ毎日滝沢と一緒にお見舞いに来てくれた。彼女は結衣にした自分の行動を憎んでいた。

誰もオレを責めることはなかった。その優しさが逆にオレを苦しめた。

⏰:07/03/22 01:42 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#171 [りく☆]
結衣の両親とは、病室で何度か顔を合わせ。けして責める事なくオレを心配してくれた。
オレが入院中にオレを預かってくれている親戚が謝りに行ってくれたらしいが、何一つ怒らなかったらしい……しかし結衣を失った悲しさはおさえきれず泣いていたという。

⏰:07/03/22 01:48 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#172 [りく☆]
オレを預かってくれている親戚も怒らなかった。
……オレには父も母もいないため、オレを責める人はいない。

そんな温かい環境がたえられなかった。
今回の事故は明らかにオレが悪い……だからオレを責めてほしかった。それが結衣への唯一の償いだと思っていたからだ。

⏰:07/03/22 01:52 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#173 [りく☆]
滝沢『またここにいたのか…』

滝沢が屋上に上がってきた。

滝沢『みんな心配してるぞ。お前が毎日学校サボってどっかふらつき歩いてるから。』

オレ『悪い……でもオレもわからないんだ。』

つい弱音をはいてしまった。最近の自分の行動は本当にわからなかった。結衣や入院中にお世話になった人のためにも、真面目に学校に行くべきだ。

⏰:07/03/22 01:58 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#174 [りく☆]
しかしオレの体が思いとは逆の行動をとってしまう…決してみんなを裏切る気はないのに。
そんな自分を落ち着かせる場所が、この知らないアパートの屋上だった。

⏰:07/03/22 02:00 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#175 [りく☆]
滝沢『なぁりく…そろそろ自分を許してやれよ。』

オレ『無理だ…』

…オレは"また"事故という名の殺人をしてしまった。
結衣を殺したのは間違いなく自分。許されることではない。

⏰:07/03/22 02:05 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#176 [りく☆]
滝沢『こんな屋上にいつまでもいるつもりか?卓也は明後日にはアメリカに行くんだぞ。』

オレ『あぁ…わかってる』

滝沢『だったら顔くらいだしてやれよ。』

オレ『オレだって卓也に会いたいし、学校にも行きたい。でもオレの体がそれを許さないんだ。』

⏰:07/03/22 02:08 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#177 [りく☆]
この屋上はオレと滝沢しか知らない場所だ。
中学時代よく二人でここで煙草をすっていた。二人だけの秘密の場所である。

滝沢『煙草……止めたんじゃねぇのかよ』

空にむかって煙をはくオレに滝沢が言った。
退院してからオレはまたすいはじめたのだ。

⏰:07/03/22 02:12 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#178 [コンキチ]
カナリ続きが気になる更新楽しみにしてます。
頑張ってっっ

⏰:07/03/22 03:31 📱:SH902iS 🆔:VAg4W4PU


#179 [りく☆]
コンキチさんありがとうございます
最近ペースがかなりおくれてしまいすいません
今からあげていくつもりです

⏰:07/03/22 12:34 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#180 [りく☆]
オレ『お前に煙草やめろなんて言われたねぇょ。』

からかうように滝沢に言った。

滝沢『誰もやめろなんて言ってないさ…』

何とも言えない空気になった。
滝沢がこうしてオレを気にかけてくれるのは嬉しかったが……素直になれない

⏰:07/03/22 12:39 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#181 [りく☆]
滝沢『なぁ……卓也の初恋の人知ってるか?』

オレ『……ぃや。てかあいつ恋してんの?』

滝沢のいきなりの質問にオレは驚きをかくせない。

滝沢『小学生の頃からずっと想ってたらしい。』

オレ『誰を?』



滝沢『結衣をだよ。あいつらは幼稚園から一緒だからな。』

…卓也が結衣を…

⏰:07/03/22 14:22 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#182 [りく☆]
滝沢『オレもこの前のバーベキューの時まで知らなかったよ。まさか卓也がってね…
そしたらあの日いきなりオレを呼び出してさ、オレにいってきたんだよ。"昔から結衣がすきだった"ってね。』

言葉がでなかった。右手にもった煙草はフィルターまで灰がきている。

⏰:07/03/22 14:58 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#183 [りく☆]
オレ『ウソだろ…』

煙草を下に投げ捨てた。

滝沢『ウソじゃねぇよ。冗談でこんなこと言うか。
卓也はあの日お前と結衣の関係を初めてしった。
かなりのショックだったろう。
10年もの間思いをよせた相手を親友にとられたんだ。……その辛さはオレもわかる。だからこそ卓也はオレにだけ話したのかもしれないな。』

⏰:07/03/22 20:27 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#184 [りく☆]
滝沢『けど卓也はお前らの関係にキレてなかった……むしろ応援していた。
ただ卓也は何も気持ちを伝えないまま結衣と別れるのはイヤだったらしぃ。
だから……"アメリカに行く前に結衣に気持ちだけ伝えたい"ってオレに言ってきたんだよ。
でもあいつは自分の気持ちを最後まで伝えられなかった。
それでもあいつはお前を責めちゃいない。

そんな親友に何も言わず別れるのか?』

オレ『………』

滝沢『結衣の死で苦しんでるのはお前だけじゃねぇんだ!』

⏰:07/03/22 21:05 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#185 [りく☆]
滝沢『とりあえず明日が卓也が学校にくる最後の日だ。絶対こいよ!』

滝沢は去って行った。
みんなそれぞれ悩み苦しんでいたのか……その原因は全て自分にある。
そんな自分を許せるはずがない。

オレ『明日か……』

学校に行ったら自分の行為を許してしまう気がした。
煙草をくわえ下を見下ろすと引越しトラックが止まっていた。
…こんなアパートに引越す人がいるのか

今は何を考えたらいいかわからなかった

⏰:07/03/22 22:29 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#186 [りく☆]
"ジリリリリッ"

買ったばっかりの目覚まし時計がなった。
いつも起こしに来てくれたヒトは今はいない…
この寂しさにオレは今だに慣れていなかった。

…もしかしたら結衣が起こしに…

何て考えてしまう。

⏰:07/03/22 22:32 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#187 [りく☆]
オレは久しぶりに制服に腕を通した…
そして準備をすまし家をでようと玄関にいく。

横には少し茶色の瞳をした結衣はいない…

自然と流れるように涙がでる。

オレ『結……衣』


しばらく玄関で倒れ込んだ。
オレは何をしている

結衣は

もぉいないのに…

⏰:07/03/22 22:39 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#188 [りく☆]
オレはしばらく玄関に座っていた。自分でも何が正しくて何が間違いがわからなかった…


"ピンポーン"

玄関のベルがなった....恐る恐るドアを開けると

祥子が立っていた。その後ろには滝沢も…

⏰:07/03/22 22:42 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#189 [りく☆]
滝沢『今日は珍しく寝坊してないな。』

祥子『3人で学校行くの初めてだね♪』

二人が迎えに来てくれたのは意外だった。そして流れるように学校へと導かれたのである。
きっと一人では学校へ行けなかっただろう。


学校につき教室に入ったが………卓也はいなかった

⏰:07/03/22 22:46 📱:SH903i 🆔:41m8NBgY


#190 [りく☆]
結局卓也が来ないまま朝のホームルームが始まった…

滝沢『卓也は休みですか?』
滝沢が心配そうに担任に尋ねる。

担任『お前本人から聞いてないのか?あいつは今日からアメリカに行くんだぞ。』

祥子『明日じゃないの?』

担任『何を言う。転校の届け出は今日だされたんだぞ。お前ら仲良かったのに知らなかったのか?
まっ…とりあえずホームリーム始めるぞ』

卓也は…オレ達に初めてウソを言った

⏰:07/03/23 00:24 📱:SH903i 🆔:K399SSdc


#191 [りく☆]
オレは何も考えず教室を出た。担任が何かオレに叫んでいたが、オレの耳には何も聞こえなかった。


気がつけばオレは卓也の家の前にいた。
そしてオレを追うように滝沢と祥子がついてきていた。

卓也の家は人が住んでいるような気配はまったくなく、引っ越しも終わったかんじであった。

⏰:07/03/23 00:31 📱:SH903i 🆔:K399SSdc


#192 [りく☆]
オレ『何で……』

滝沢『相変わらず自由人なやつってことか…』

祥子『そんな…笑えないよ。』

三人で卓也の家を見つめていた。とても大きな家で、誰がみても大富豪の家としかおもえない。


沈黙が続いた

⏰:07/03/23 00:38 📱:SH903i 🆔:K399SSdc


#193 [りく☆]
突然一台の高級車がオレ達の前に止まった。
この車は見覚えがある。卓也がたまに通学で使っていた車だ。

オレ『卓也?』

車から降りてきたのは…オレの知る自分人な卓也だった。

⏰:07/03/23 00:41 📱:SH903i 🆔:K399SSdc


#194 [りく☆]
卓也『よっ!』

何事もなかったかのように卓也は微笑みながら言った。

滝沢『どぉいうことだよ!』

卓也『何となく…見送りとかイヤだったからさ。
それより、りく♪やっと学校きたな。』

卓也はまだ笑っている。

⏰:07/03/23 00:48 📱:SH903i 🆔:K399SSdc


#195 [りく☆]
オレ『卓也……オレ』

卓也『そんな顔すんなよ。親父が治したかいがないじゃねぇかよ。それに結衣が悲しむぞ!』

卓也はオレを怒らなかった。殴りもせずただ笑っていた…
その笑顔はオレにとってはつらかった。

惚れた女を殺したやつが目の前にいるのに……卓也はキレなかった。

⏰:07/03/23 00:55 📱:SH903i 🆔:K399SSdc


#196 [コンキチ]
感動的ですね
面白すぎてやばぃ更新ゆっくりで良いので、続き楽しみにしてます
がんばっ

⏰:07/03/23 02:08 📱:SH902iS 🆔:J6kL0oeM


#197 [りく☆]
コンキチさんいつも読んで頂いてありがとうございます
本当に励みになります。
これからも出来るだけ早いペースで書いていくんで感想があったら書いてください。

⏰:07/03/23 10:08 📱:SH903i 🆔:K399SSdc


#198 [コンキチ]
はぃ楽しみにしてマス

⏰:07/03/23 13:38 📱:SH902iS 🆔:J6kL0oeM


#199 [りく☆]
卓也『じゃぁオレそろそろ行かな…。』

そぉ言うと卓也は車に乗り込もうとした。


オレ『卓也!』

別に何か言いたいわけでもなく

ただ無意識に呼び止めてしまった。

⏰:07/03/24 00:28 📱:SH903i 🆔:df.cFwLo


#200 [りく☆]
卓也『何だ?』

オレ『滝沢から……全部聞いたんだ…』

卓也『勇貴からって……もしかして…』

オレ『結衣のことだよ。』

卓也『そうか……隠すつもりはなかったが…ばれたか。』

オレ『ゴメン』

オレの目から熱いものがこみあげてきた。
"ゴメン"の一言しか言えない自分に嫌気がさしていた

⏰:07/03/24 00:33 📱:SH903i 🆔:df.cFwLo


#201 [りく☆]
卓也『結衣の事ちゃんと愛してたか?』

オレ『……あぁ』

卓也『なら結衣も幸せだったろうな。オレはそれで満足だ。
例え気持ちを伝えられなくても…夢はかなわなくても…オレは運命のヒトに出会えた。それだけでも幸せだよ。』


そんな言葉を残し卓也は車に乗った。


そして卓也は新しい夢のスタートラインにむかっていったのだった。

⏰:07/03/24 00:48 📱:SH903i 🆔:df.cFwLo


#202 [りく☆]
祥子『卓也って自分勝手なやつだったけど……最後はいいこと言うね。』

帰り道歩きながら祥子が、沈黙の雰囲気を変えるかのように言い放った。

滝沢『確かに……いいこと言ったな。
オレたち5人は結局運命のヒトとは結ばれず、夢は叶わなかったんだな…』

祥子『勇貴の運命のヒトって?』

滝沢『さぁ?』

オレ『夢は夢…しょせん叶わないってことか。』

⏰:07/03/24 00:54 📱:SH903i 🆔:df.cFwLo


#203 [りく☆]
オレの夢……それは小学生の時にすでに叶わなかった。
いや自分の手で壊してしまったのだ。そして今回も…

オレの夢は悪夢なのかもしれない…
もぉオレは悪夢をみたくなかった。
しかし…今から本当の悪夢が始まるとは思ってもいなかった。

⏰:07/03/24 00:59 📱:SH903i 🆔:df.cFwLo


#204 [りく☆]
卓也がアメリカに行ってから2日たった。
オレは相変わらず学校へ行かず屋上にいた。

今はただ空を眺めていたい…

吸い終わった煙草を下に投げ捨てながら眺めていた……

⏰:07/03/24 01:01 📱:SH903i 🆔:df.cFwLo


#205 [りく☆]
下では引っ越しの準備が終わりかけ、新しい人が入居しようとしている様子がみれた。


滝沢『今日もサボりか?』

オレ『あぁ…』

滝沢は相変わらずオレをきにかけてくれていた。

⏰:07/03/24 01:05 📱:SH903i 🆔:df.cFwLo


#206 [りく☆]
≦連絡≧

更新遅れてすいません今日の夜から頑張りますんで読んでください

⏰:07/03/24 19:57 📱:SH903i 🆔:df.cFwLo


#207 [りく☆]
滝沢『いいかげん学校こいよな…』

オレ『あぁ…』

滝沢『"あぁ…"じゃなくて何か他に言えよ。』

オレ『あぁ…』

滝沢『ハァ…そこまで無気力になるとは。』

滝沢の言うとうりオレは無気力だった。何をしたらいいか、何を考えたらいいか…わからなかった。

⏰:07/03/25 00:19 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#208 [りく☆]
滝沢『りく!しっかりしろ!だいたい結衣の家に線香あげにいったのか?』

オレは黙って煙草すう…

滝沢『近いところ行っとけよ…』

滝沢も煙草をとりだした。もぉお互い吸うことになれている。

オレ『明日ぐらいには行く……』

滝沢『その言い方はいかないな…。まぁちゃんと行けよ。
てかいい話があるんだよ♪』

⏰:07/03/25 00:26 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#209 [りく☆]
オレ『いい話?』

滝沢『明日から転校生がくるんだよ。しかも女の子♪』

オレ『……興味ねぇよ。てか滝沢そんな事言うキャラだっけ?』

オレと滝沢は下に煙草を投げ捨てた。

下で女の子の叫び声がした

滝沢『まさか!』

⏰:07/03/25 00:40 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#210 [りく☆]
滝沢『投げた煙草……当たったかな…』

慌てて叫び声のした下の方を見た。


そこには誰もいなかった。

オレ『焦らせんなよ…』

滝沢『いや……普通に焦るぜ。まぁでも誰も煙草当たってなくてよかったよ』

二人同時に安堵のため息をはいた。


その瞬間階段から足音が聞こえた…

⏰:07/03/25 01:37 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#211 [りく☆]
?『あんたたち!毎日毎日屋上から煙草投げないでよ!』

女の声だった。俺はあえて顔をみらずに空を眺めていた。

滝沢『そんなオレを睨みながら言うなよ。悪かったって…』

?『許さないわよ!だいたいそこで寝てる人!聞いてるの?』

オレは黙って手を挙げる。ただでさえ一人でゆっくりしたいのに、他人に邪魔されるなんて最悪だ。

⏰:07/03/25 01:48 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#212 [りく☆]
滝沢『悪かったよ。こいつにはオレが言っとくから…』

?『あんたは黙って!』

滝沢『……おちつけよ』

?『毎日毎日煙草を投げつけられて落ち着けるわけないじゃん。』

滝沢『昔からここで吸ってるんだけど何も言われなかったけどな……もしかして最近引っ越してきた?』

?『そうですけど悪い?』

オレは相変わらず黙って空を眺めている

⏰:07/03/25 01:53 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#213 [りく☆]
滝沢『まぁ……そんなに怒らないで………誰か知らないけど…』

?『あたしは"荒井 優希(アライユウキ)"って名前だけど。明日からあんたたちが着てる制服の学校に転校するの!』

…ウソだ

滝沢『オレは滝沢勇貴。下の名前同じだね♪』

オレ『ゆ…う…き…』

オレは恐る恐る女の子の顔に目をやろうとした。

⏰:07/03/25 02:00 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#214 [りく☆]
滝沢『何だ?……てか初めてオレを下の名前で読んだな。』

オレの視界に滝沢が割り込んできた。まだオレは彼女を見れていない……そして滝沢の名前を読んではいない…

オレ『優希……』

オレの言葉に二人とも反応した。

⏰:07/03/25 14:54 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#215 [りく☆]
滝沢『どうした?りく?』

優希『………りく』

滝沢の言葉に彼女は、驚きの反応を隠せないような声をだした。




オレは彼女を見た…

オレ『優希…なのか?』

優希『り…く?』

⏰:07/03/25 14:58 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#216 [りく☆]
優希は何も言わず走り去った……
でもオレから逃げるのは当然の反応。悪いのはオレだ。
オレは彼女を裏切り、深い傷をおわせてしまった。



じはらく沈黙が続いた後滝沢が口を開いた。

滝沢『知り合いなのか?』

何も言葉が出ない。

⏰:07/03/25 15:02 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#217 [りく☆]
滝沢『なぁりく!いったいどんな関係だよ。
もしかしてオレを"ゆうき"って呼べない理由って……』


何も答えたくない…

今のことも、昔のことも…

…何も考えたくない…


滝沢『おぃっ……りくやめろ!』

滝沢がオレに飛びついてきた。

滝沢『何してんだよ!』

オレは無意識のうちに屋上から飛び降りようとしていたのだ…ギリギリのところで滝沢に助けられた。

⏰:07/03/25 15:10 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#218 [りく☆]
滝沢『お前……大丈夫か?』

オレ『オレは一体……何を』

滝沢『なぁ…りく。オレはお前の力になれないかな?』

滝沢の言葉にオレの過去のすべてを話したかった。
しかし、人に話せる事ではない。
話したらどれだけ楽だろうか…

⏰:07/03/25 21:55 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#219 [りく☆]
オレの過去…
それは誰にも語る事のできない7年前の出来事である。
心の奥底にしまっときたい過去…
結衣との出会いと恋で7年前の過去は浄化されたと思った。

でも"結衣の死"と"優希との再開"によってあの日の事が思い出させる。

⏰:07/03/25 22:06 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#220 [りく☆]
《第3節,1993年冬…運命》


オレが小学5年生の頃、両親が離婚しオレは父親のもとについていった。
そしてしばらく父親と二人暮しをしていたが、とても生きてはいけなかった…

毎日のように酒に溺れる父親の暴力にオレは限界だった。
そんな時オレの命を救うかのように、突然我が家に二人の母と子がやってきた……

これが優希との初めての出会いだった

⏰:07/03/25 22:33 📱:SH903i 🆔:J2gv8YIc


#221 [りく☆]
《連絡》

誰か読んでくれてますか

⏰:07/03/26 00:25 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#222 [りぃ]
読んでます頑張って書いて下さいね

⏰:07/03/26 00:28 📱:P902i 🆔:2HeYpQJI


#223 [たぁ]
読んでます
メッチャ面白いですょ

⏰:07/03/26 00:29 📱:SH902iS 🆔:kSA/ea9k


#224 [たぁ]
読んでます
メッチャ面白いですょ
最後まで読むので頑張って下さい

⏰:07/03/26 00:29 📱:SH902iS 🆔:kSA/ea9k


#225 [りく☆]
りぃさん、たぁさんありがとうございます
本当に励みになりました頑張って書くんで読んでください

⏰:07/03/26 01:06 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#226 [りく☆]
オレの父と優希の母は職場で知り合い、お互い恋におちたという。そして我が家で四人の同棲がはじまったのだ。
優希とオレは兄弟という感覚はまったくなく、友達のような関係だった。

⏰:07/03/26 01:10 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#227 [りく☆]
最初の頃は幸せだった。
父の暴力もなくなり、他人から見たら普通の四人家族に見えただろう。

そして同棲が始まり一ヶ月がたった…


優希が部屋の暗闇の中で泣いていた

⏰:07/03/26 01:18 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#228 [りく☆]
オレ『……どぉしたんだ優希?』

優希はベットの上でうずくまり泣いたままだった。

オレ『何でいつものように父さんと風呂に入った後にリビングに行かないんだ?』

優希は黙ったまま泣いている…
オレは不安になりリビングに行った。

⏰:07/03/26 01:25 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#229 [りく☆]
オレ『父さん!優希が泣いてるよ。風邪引いたのかな……』

"バシンッ"

いきなり父のビンタが飛んできた。

父『お前が優希を泣かせたんだろうが!』

父はオレに怒鳴り暴力を続けた。

⏰:07/03/26 01:29 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#230 [りく☆]
また父に裏切られた…

同棲する前、父はもう二度と暴力をしないと約束した。
なのに……
何も悪くないオレを殴り続ける。それを優希の母は黙って見ていた。

…優希も父さんに殴られたのか?

オレは殴られながらも優希が心配でしかたなかった…

⏰:07/03/26 01:33 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#231 [りく☆]
そんな日が2〜3日続いた…
オレが少しでも父の機嫌を悪くすることをしたら、すぐ殴られる。
同棲前とまるで変わらない…
そして、優希は毎晩泣いていた。
理由はまったく語られなかった。
そのことを父に話すといつもの倍に殴られるので、怖くて聞けなかった。

⏰:07/03/26 01:38 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#232 [りく☆]
優希の母に相談してみたが、信じてくれなかった。
オレの味方は優希だけだった。父は優希が何を言っても怒らない。だから優希はオレを守ってくれた…


優希は父に気に入られているのだろう。実の息子のオレよりかわいいのだろう

オレには優希がうらやましかった。

でも…風呂上がり優希はいつも泣いていた。

⏰:07/03/26 01:46 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#233 [りく☆]
それから一週間たった。
優希がまた泣きながら部屋に入ってきたのだ。

オレ『優…希大丈夫?』

優希『………』

オレ『もしかして風呂で父さんに殴られてるのか?』

優希『違う…』

オレ『だよな…父さんは優希がお気に入りだもん。』

少しひがみっぽく言ってしまった…

⏰:07/03/26 01:49 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#234 [りく☆]
優希『お気に入りなんかじゃない…』

優希は少し荒い口調で言い放った。
そしてオレにすべてを語り始めた。




優希は風呂の中で父から性的暴力をうけていたのだ…

オレは言葉を失った…

⏰:07/03/26 01:51 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#235 [りく☆]
…優希をこんなつらい思いにさせたのはオレのせいだ

オレは自分を責めた
自分がもっと父に気に入られるくらいの良い子だったら、優希はこんなおもいをしないと…

⏰:07/03/26 01:53 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#236 [りく☆]
オレは父に頼んだ。

オレ『僕…もっといい子になるから。だから優希を風呂場でいじめないで。優希は気持ち悪いって嫌がってるよ………オッパイ触られたりするの嫌だって泣きながら言ってる』


この日の夜、オレは気絶するまで殴られた。

⏰:07/03/26 01:59 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#237 [りく☆]
夜中オレは目を覚ました…
体中が痛かった。

優希『りく……大丈夫?』
優希がオレの横で心配そうに見ていた。
オレは気絶したまま自分のベットに寝かされたらしい…

優希『りく痛かったね。ごめんね……私が我慢すればよかったのに』

オレ『優希は悪くない…僕がダメな子なんだよ』

⏰:07/03/26 02:04 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#238 [にゃぁ]
頑張ってッ
続き気になるから
あげま-す

⏰:07/03/26 02:06 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#239 [りく☆]
…本当に僕は悪い子なの?

何が善で悪かわからなかった。

この日から夜オレと優希は二人で励ましあった。
お互いの傷を癒しあった…いつかこの生活から解放されるのを信じて

⏰:07/03/26 02:07 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#240 [りく☆]
しかし、地獄のような日々は二週間も続いた…

心に傷をおうたび二人で癒しあう……そんな日々が当たり前になってきた。
いつしかオレと優希の関係は深くなり……小学生のくせに愛を語るようになっていた。

二人で幸せな家庭を築こう…いろんな幸せな家庭を二人で同じ布団の中で語りあった。

理想の父、母に自分達がなろうと…

その一時が1番幸せだった

⏰:07/03/26 02:14 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#241 [りく☆]
オレと優希は兄弟でもない……だから二人で結婚の約束までしていた。
しょせん小学生のままごとのように思えるかも知れないが、オレ達は真剣だった。
優希がいるからどんな暴力にもたえれる…
りくが癒してくれるからどんな性的暴力にも我慢できる…

二人で支え合った

⏰:07/03/26 02:18 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#242 [りく☆]
しかし、どんなに支え合っても、たえるのが限界になっていた。肉体的にも精神的にもボロボロだった。

⏰:07/03/26 02:20 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#243 [りく☆]
そしてある日の真夜中…オレはトイレに行こうとした。
リビングで父と優希の母が話し合っていた。

父『もぉそろそろいいだろ?』

優希の母『暴力はやめる?』

父『もうしない!誓うよ。』

優希の母『その言葉信じるわ。』

父『じゃぁ…結婚しよう。』

⏰:07/03/26 02:24 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#244 [りく☆]
それからしばらくしてオレと優希は兄弟になった。

しかしオレ達に兄弟という感覚はなく、大人の真似を必死にしている子供のカップルであった。

父は言葉どうりオレと優希に何もしなくなった。
幸せな日がもどってきた。

⏰:07/03/26 02:30 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#245 [りく☆]
優希『旅行どこ行きたい?』

優希はオレにパンフレットを広げ見せた。オレ達の結婚旅行を考えているのだ。

オレ『遠くに行きたいね』

優希『どこ?』

あまりにもしつこいので、テキトーに指差した。

オレ『ここ!』

この選択がオレの人生を大きく変えるとはおもってもいなかった

⏰:07/03/26 02:36 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#246 [りく☆]
優希『山に行きたいの?しかもここ……霧が深くて事故が多い山だよ。危ないって…』

オレ『足滑らせて落ちたら大変ってことか…』

優希『他の場所にしよ♪』

オレ『まぁこの山行きたいわけじゃないんだけど…』

⏰:07/03/26 09:35 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#247 [りく☆]
幸せな日々だった…

父の暴力もなくなり優しい父にもどっていった



と思っていたが


幸せは長くは続かない。

⏰:07/03/26 09:42 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#248 [りく☆]
結婚が決まって一週間後、優希が布団の中で泣いていた。

理由なんか聞かなくてもわかる…
これで何回父に裏切られただろう。
オレはもぉ我慢の限界だった

⏰:07/03/26 09:48 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#249 [りく☆]
オレ『父さん!また優希に何かしたな!いいかげんにしろ』

"ドスッ"

父の足が勢いをつけてオレの顔に飛んできた。

意識が遠のいていく


……優希

⏰:07/03/26 09:53 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#250 [りく☆]
気がつけばオレはベットの上に寝ていた…

優希『りく大丈夫?』

オレ『あぁ…』

優希『私のためにこんなになって……また母さんは助けてくれなかったんだね。いつも見て見ぬふりして。……誰も私たちを助けてくれないんだ』

優希の目から涙が溢れてくる。
それがなによりもつらい…

⏰:07/03/26 09:59 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#251 [りく☆]
オレ『優希……もぉこんな生活やだな…二人だけで一緒に暮らせたらいいのに』

優希『……うん』

オレ『……逃げよう。』


もう限界だ。
オレと優希は荷物をまとめて家を飛び出した。

⏰:07/03/26 10:02 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#252 [りく☆]
しかし…

玄関で父に止められた。

…この生活からは逃れられないのか

オレは父にまた殴られた…優希が泣いているのが見え、気絶した。



…あんな父さんはいらない。いなければいいのに


死んでしまえば…

⏰:07/03/26 10:07 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#253 [りく☆]
真夜中目を覚ました…
オレはリビングで気絶しそのまま眠っていたらしい。
横で優希がオレの目覚めを待ってくれていた。

優希『こんな生活……やだよ』

オレは心に決めた。
もう優希を泣かせたりはしない。
そして幸せに暮らしたい。平凡な生活をおくりたい
……そのためには

その幸せのためには

がいらな

⏰:07/03/26 21:18 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#254 [りく☆]
目をとじた…

幸せを

普通の幸せを手に入れるためにはやはり父が……邪魔だ

どうすれば?

その答えはオレの心の中にある

しかし……実行できない。
実行したらオレは、人の道を外れてしまう

⏰:07/03/26 22:55 📱:SH903i 🆔:DP7nj5CQ


#255 [りく☆]
優希『りく……どうしたの?』

オレは黙って考えこんでしまっていた。

オレ『この生活いやだよな?』

優希『……うん』

オレ『だよな………』

優希『りく?』

オレ『必ず優希を幸せにしてみせるよ。』


その日オレは初めて優希とキスをかわした。

⏰:07/03/27 00:03 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#256 [りく☆]
考えても考えても……小学5年の頭には何も考えが浮かばない。
しかし父を殺すという決心は消えなかった。幸せのためと自分に言い聞かせて……

そんな日が何日も過ぎたある日、父が上機嫌で帰ってきた。

⏰:07/03/27 00:09 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#257 [りく☆]
父『くじ引きで一等当たったぞ♪旅行券だ。』

右手にはたしかに旅行券が握ってある。

父『行き先は自分達で決めていいんだ。
優希♪どっか行きたいところあるか?』

優希『……わからない』

父『まぁじっくり考えておけ。さっ優希風呂に入るぞ!』

優希は下をむいたまま黙っている。

オレ『たまには……父さんオレと風呂に入ろうよ』

優希をかばいたい。その一心で言った一言だった。

⏰:07/03/27 00:21 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#258 [りく☆]
父『うるせぇ!お前は黙ってろ!』

そう言うなり父は、オレを殴り優希と風呂場にむかった…

オレ『おばちゃん……優希が風呂で何されてるのかしってんだろ?何で助けてあげないんだ!』

"バシン"

顔におもいっきり平手打ちをされた。

母『あんたが口答えなんかするから、あんたが悪い子だから優希が変わりに怒られてるのよ。全部あなたのせいよ!このバカっ!』

…オレが一体何をした

味方は誰もいない

優希を救えるのはオレしかいない

そう確信した。

⏰:07/03/27 00:28 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#259 [りく☆]
今日もまた優希は部屋で泣いていた……

この生活から彼女を救いたい。
しかしどうやって救ってあげたらいいのか…

優希『あんな人…いなくなればいいのに』

つぶやくように優希は言った。

オレ『ゴメン…あんな父さんで。』

優希『いや……私こそゴメン』

オレ『いなくなるようにしよう。消そう…』

優希『りく…もしかして…』

⏰:07/03/27 00:36 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#260 [りく☆]
オレは優希といつも見ていた旅行パンフレットに目をやった。

…そういえば旅行券当ててたな

ある場所が蛍光ペンで丸くかこまれていた。

オレが前に気まぐれに指差したとこだ。優希は本当にオレが行きたいと思ったらしく印をつけてくれていたのだ。

⏰:07/03/27 00:40 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#261 [りく☆]
オレ『この山は霧が深くて事故が多いんだよな……』

優希『……あっ"深山"のこと?この前りくが行きたいっていった山…』

オレ『父さんにここに行くように頼もう』

優希『そんなに行きたいの?』

オレ『いや。ただ霧が深くて事故が多い。しかも崖からの転落事故。これならばれない。』

優希『りく……もしかして』

オレは優希を抱きしめた。

オレ『きっとうまくいくさ』

⏰:07/03/27 00:52 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#262 [りく☆]
《連絡》

もし読んでる人がいて、内容がわかりにくかったら言ってください

⏰:07/03/27 00:57 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#263 [しぃさぁ]
大丈夫ですよ頑張ってください

⏰:07/03/27 05:51 📱:N902i 🆔:piPza06g


#264 [りく☆]
ありがとうございます今日も書くんで読んでください

⏰:07/03/27 10:49 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#265 [りく☆]
優希『本気なの……?』

オレ『本気だ!………でも優希には何も負担はかけないから。』

優希『私も手伝う』

オレ『だめだ!優希は人の道を外れちゃいけない。』

優希『りくのためなら人の道を外れてもかまわない!』

⏰:07/03/27 11:04 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#266 [りく☆]
この時オレは、優希の愛にどれだけ癒されただろう…
小さい頃から親に愛されず、母には捨てられ父には殴られ…
どんなに頑張っても愛されなかった…
離婚の原因もすべてオレのせいと言われた。

…愛がわからない

そんなオレを優希は愛してくれた。
少し茶色の瞳でオレを優しく見つめてくれた。
優希のおかげでオレは愛しることができた。


そんな愛するヒトをまきこみたくなかった…

⏰:07/03/27 11:17 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#267 [りく☆]
でもオレはそんなに強くない……

むしろ二人の方が頑張れそうな気がした…

優希の優しさ…愛があれば何も怖くない。




そんな考えが後にオレを後悔させるとは…

⏰:07/03/27 11:23 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#268 [りく☆]
オレ達は約束をかわした…
二人で協力しあって父を消すという約束。


オレ『場所は深山がいいな!』

優希『深山なら資料あるよ。』

オレ『調べてるの?』

優希『りくが行きたいって言ったからさ。いろいろ調べたんだよ。
やっぱり毎年のように転落事故がおきてる……霧が凄いんだって。
だからりくとの旅行には行きたくなかったんだけど…』

⏰:07/03/27 21:45 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#269 [りく☆]
オレ『父さんといくなら大歓迎ってやつか。』

優希『それに今の時期は霧が1番深いらしい…』

オレ『まじ……神が味方してくれてんね♪』

優希『人口的な転落事故を起こすの?』

オレ『オレに任せろ。』

⏰:07/03/27 21:50 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#270 [りく☆]
優希『ちゃんと計画的に考えてる?』

オレ『……いや霧が深くなったら何とかなるかなって…』

優希『やっぱり……。ぶっつけ本場で上手くいくわけないじゃん。』

オレ『明日から調べるよ。』

優希『深山ガイドパンフレットみて。』

呆れたように優希が言った。

⏰:07/03/27 21:56 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#271 [りく☆]
いくつものフセンがしてあるパンフレットを渡された……

オレ『こんなに調べたのか?』

優希『誰かが行きたいって言ったから』

オレ『……ありがと。』

優希『最後のフセン見て。』

オレ『……注意通路について』

優希『りくと行く時はここを通らないようにって思って』

オレ『"もっとも霧が深くて事故が多い崖道"か……こりゃ危ない』

優希『あなたの父さんには絶好スポットかもよ。』

お互い目を合わせ笑った…

⏰:07/03/27 22:02 📱:SH903i 🆔:2EjpzT5w


#272 [りく☆]
オレ『よし!旅行先も決まり、犯行場所も決まった!後は父さんに深山の旅行を進めるだけだ』

優希『それは私がする』

オレ『なんで?』

優希『りくが言ったら無理だよ』

オレ『そっかぁ……父さんオレを嫌ってるからな。』

⏰:07/03/28 00:33 📱:SH903i 🆔:nKkM6x5.


#273 [りく☆]
優希『何かゴメン…』

オレ『大丈夫だって。』

強がって言ったが、実際つらかった。現実離れした計画の話をしているうちに、オレは少しだけ地獄のような日々を忘れかけていたが、また思い出してしまった。
実の息子より他人の娘を可愛がる男が父親であることを…わすれたかった。

⏰:07/03/28 00:38 📱:SH903i 🆔:nKkM6x5.


#274 [りく☆]
優希『……とりあえず私が話すよ。それであなたの父さんの機嫌を悪くしないように頑張ろう』

オレ『いい子を演じるってことか?』

優希『りくの場合はね。私は…………抵抗しないようにしなきゃ』

オレ『あっ……それは』

優希『大丈夫!気にしないで。目標があれば頑張れる……りくと幸せに暮らすことを考えれば我慢できる。』

⏰:07/03/28 00:52 📱:SH903i 🆔:nKkM6x5.


#275 [りく☆]
その日からオレと優希は、父の理想の子供を演じた。
何をされても怒らず……ただ機嫌をよくしていた。

そんなつらい日々の夜にオレ達はいつも計画を入念にたてていたのである。
それがオレ達の支えだから……希望だからだ。

⏰:07/03/28 00:59 📱:SH903i 🆔:nKkM6x5.


#276 [りく☆]
リビングに入ると父と優希が話していた…

父『ここに行きたいのか?』

優希『うん!』

父『優希が行きたいというなら仕方がない。深山に行くか…』

その言葉オレは喜びに包まれた気がした。
しかし…

母『深山って危ないんじゃないの?霧が深いって有名じゃない。』

優希『大丈夫。安全な道調べてあるから!』

母『大体なんで深山なんか行きたいの?』

オレは優希の母を殴ってやりたいぐらい憎んだ。普段オレ達が助けを求める時は無視して、こういうときにいい親ぶって心配しやがって!

⏰:07/03/28 01:09 📱:SH903i 🆔:nKkM6x5.


#277 [りく☆]
優希『……山から見える景色がみたいの!』

母『だったらわざわざ深山なんか行かなくても…』

父『まぁいいじゃないか。どうせタダだし。それに優希が行きたがってるんだ。行かしてやろうぜ。
まぁどっかのクソガキが頼んできたら別だけどな!』

オレは頭を下げて悲しみをこらえていた。

"ドスッ"

父『目障りだ!消えろ!』

ビールビンが腹に飛んできた。
痛かった…泣きたかった…でも泣いたら機嫌を悪くしてしまう。
オレはだまって部屋に戻った。

⏰:07/03/28 01:19 📱:SH903i 🆔:nKkM6x5.


#278 [りく☆]
父『明後日が土日で休みだから、その日行こう。』

オレが部屋から出る間際に聞こえてきた。

部屋でしばらく独りで泣いていた…
あんなにきらいな父なのに…殺したいくらい嫌いなのに…


一度でいいから愛されたい
一度でいいから甘えたい

一度でいいから…親子になりたい



そんな思いが込み上げ涙に変わっていた

⏰:07/03/28 01:26 📱:SH903i 🆔:nKkM6x5.


#279 [りく☆]
そして一泊二日の深山旅行の前の晩……オレと優希は話し合っていた。
内容は……どっちが橋から父を落とすか。
当然オレがやると言ったのだが……

優希『私がやる!』

オレ『優希はしちゃ駄目だって!』

優希『私だって最後まで協力したい…。それに私の体を汚したあいつが憎い。』

オレ『なら……一緒にやろう』

⏰:07/03/28 01:52 📱:SH903i 🆔:nKkM6x5.


#280 [りく☆]
《連絡》

すいませんしばらく更新が遅れます私的事情で申し訳ありません

読んでいる人がいたら感想や指摘など、どんどん書いてください

⏰:07/03/28 12:15 📱:SH903i 🆔:nKkM6x5.


#281 [ぁ_]
頑張って下さい応援してます更新ゆっくりでいいので待ってます

⏰:07/03/29 02:27 📱:F903iX 🆔:OVygFVoI


#282 [りく☆]
ぁ_さんありがとうございます
今日から少しずつ更新していきます

⏰:07/03/29 11:24 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#283 [りく☆]
優希『じゃぁ一緒に。』

オレ『あぁ…約束だ。』



夜が明けた…

天候は少し雲がかかった晴れ…

オレ達4人は深山へと向かった。


心臓の高鳴る音が聞こえる。
この生活から解放されるという希望と喜びが、オレの心臓の鼓動をはやくさせる。

⏰:07/03/29 11:31 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#284 [りく☆]
深山まで順調に進んでいた。
新幹線にのる父の機嫌も、オレと優希が良い子を演じているためよかった。

しかし機嫌のよい父の笑顔は全て優希に向けられている…

オレはたえられなくなり、窓の外に目をむけていた。



そんな孤独感にうちひしがれているうちに、目的地"深山"へ着いた…

⏰:07/03/29 11:38 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#285 [りく☆]
深山の頂上の旅館を目指し歩き始めた。山道はすでに霧がたちこめついて回りが見えずらい。しかも地面は湿気ているため滑りやすくなっている。

父『こんな場所歩いて大丈夫かぁ?』

優希『私が道案内するから大丈夫♪』

母『本当に安全な道なんてあるの?』

優希は黙って頷いて歩き始め、オレは優希の横を歩いていた。

⏰:07/03/29 16:21 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#286 [りく☆]
道を進めば進むほど霧が深くなっていく。

オレは緊張で言葉が出なかった。

…あと1時間も歩いたら"あの橋"


緊張をほぐしたいがために、気がつけばオレは優希の手を握っていた。

優希の手の温もりがオレの心を優しく包む……
細い指に白くて綺麗な肌をした手だった。

オレはこの手に何回救われたことか。辛いとき…寂しいとき…孤独に埋もれそうなとき…オレを優しく支えてくれた手。
そんな手をオレは汚したくなかった。

⏰:07/03/29 16:32 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#287 [りく☆]
…父さんを落とすのはオレだけでいい。
オレは優希が幸せになればそれでいいんだ。
優希のためならオレは、何でもできる!



そう心に強く誓った。

⏰:07/03/29 16:35 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#288 [りく☆]
ますます霧が深くなり、回りの景色はほとんど見えなくなってきた。

そしてある分かれ道に来た…

この二本の分かれ道

右に行けば旅館への道


左に行けばあの橋がある旅館への道


普通は右に行く


だがオレと優希は左に行かなければならない。

オレと優希は顔を見合わせた。

きっとうまくいく

⏰:07/03/29 16:43 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#289 [りく☆]
今ならやめることができる。こんな人の道を外れたこと…

ここが最後の決断の時だった。
オレと優希は分かれ道の前で黙ってたっていた。きっと優希はオレに左に行くようにしむけて欲しかったのだろう。
しかしオレは声が出せなかった。
オレの一言で人生がかわる。

父『優希!この道はどっちなんだ?もしかしてわからないのか?』

父が少し苛立ちながら言う。




オレ『左……左だって』

⏰:07/03/29 16:51 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#290 [りく☆]
オレは優希の手を握りしめ左の道を歩き始めた。

白い霧で優希の顔以外なにも見えない。よく目を凝らして見ると、落下防止のフェンスがなく、今にも誰かが落ちてもおかしくないように思えた。

優希『りく……もうすぐだよ。』

オレ『あぁ……』

優希『大丈夫かな?』

オレ『大丈夫まかせとっけ』

少し声が震えてしまった

優希『そうじゃなくて……私たち間違ってないよね。やっぱり悪いことなのかな…。私……自分が怖い』

優希の手は震えていた。

⏰:07/03/29 23:09 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#291 [りく☆]
オレ『…オレにもその答えはわからない。
人を殺すということは立派な犯罪だし……
でも今までのオレたちの生活で父によって作られた地獄のような日々も犯罪だ。しかもその罪は、誰からも批判されずにいる。
そして父が生きているかぎり地獄は終わらない。むしろ酷くなるだけだよ


どっちを選んでも地獄はまっているのかもしれない。
その中で少しの希望を見つけたいなら、幸せを…小さな幸せをつかみたいなら…今日この場でやるしかない。
オレは今そう思う。』


優希は黙ってオレに身をあずけた。霧が深いため誰もオレ達が見えない。

そんな中、オレたちは唇を重ねた……

お互いの幸せを願って…

⏰:07/03/29 23:20 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#292 [りく☆]
…怖い

それは自分の本心でもあった。

けどオレは優希を幸せにすると誓ったから…

⏰:07/03/29 23:25 📱:SH903i 🆔:1oW6i7gQ


#293 [ぁ_]
ガンバ(*゚▽゚ノノ゙☆パチA

⏰:07/03/29 23:53 📱:F903iX 🆔:OVygFVoI


#294 [りく☆]
この先に橋がある

その橋は細くボロいためいつ壊れてもおかしくない。
そしてその橋中心部分が事故でフェンスがなくなっている。
毎年のようにそこで転落事故がおきているのだ。

オレと優希はそこで父を……深山の崖へと突き落とすのだ。




そして今……オレの目に、今にも折れそうなボロく腐ったような木で作られた橋が写っている。

…いよいよだ

⏰:07/03/30 00:08 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#295 [りく☆]
ぁ_さんありがとうございます
むっちゃ嬉しいです

⏰:07/03/30 00:09 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#296 [りく☆]
父『この橋をわたるのか…?』

父は少し驚いたような顔で優希に尋ねた。

優希『………うん』

母『こんな橋大丈夫なの?』

優希『……大丈夫だよ』

オレ『旅館に行くには渡るしかないよ。行こう。』

オレの言葉に父が反応し、先頭に立ち歩きだした。

⏰:07/03/30 00:14 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#297 [りく☆]
父を先頭にして、オレ、優希、最後に優希の母という順番で橋を渡ろうとした。
!!!!


"ギシッ"

優希の母が200bほどあるこの橋を渡り始めた瞬間に、橋が今にも崩れ落ちそうなきしむ音が響いた。

父『お前はオレが迎えに行くからここで待ってろ!とりあえず優希達を連れていくから。』

母『……気をつけてね』


こうして3人でゆっくりと歩き始めた…

⏰:07/03/30 00:21 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#298 [りく☆]
20bぐらい歩いたところで、また橋がきしんだ。

…もしかして優希の母さんが来てるのか


小さな不安が頭をよぎった。

霧は深すぎてもはや橋のフェンスが見えないくらいだった。


"ドクン.ドクン"

心臓が高鳴る
恐怖感がオレをおそいはじめた....

⏰:07/03/30 00:26 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#299 [りく☆]
オレはただ父の背中をみて歩いていた……


なぜか昔の記憶が走馬灯のように頭を駆け巡る。

オレの記憶の父は…オレに微笑みかけたことがない。
本当の母は、オレに愛の一つも与えず逃げていった。だから残ったオレを厄介者のように父は扱ったのだろう…

⏰:07/03/30 00:30 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#300 [キリ番をとる人です。]
300だょょ

⏰:07/03/30 00:35 📱:SO903i 🆔:Rtq/6sLE


#301 [りく☆]
しかし…父はオレを捨てなかった。
どんなに殴ってもオレを殺そうとはしなかった。
父がいなかったらオレは飢え死にしているだろう。


さっきもさりげなく先頭に立ち、オレ達を守ってくれた。


普通では考えられないが…今までの地獄のような日々が父にとっての愛情表現なのか?


…いや、それは違う!

きっと違う


違わないと…オレは過ちを犯すことになる

⏰:07/03/30 00:37 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#302 [りく☆]
"ギュッ"

優希の手がオレの手を優しく包んだ。


…オレは、優希を幸せにするときめたんだ


そう言い聞かせ、父の大きな背中を見た。

⏰:07/03/30 00:41 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#303 [りく☆]
…たとえ今までの日々が父さんの愛情表現であっても、それは許されることではない。
だからオレは……



オレ『優希……まかせろ』

かすれるような声で言った。
優希は黙っていた……ただオレの手を握っていた


!!!!!

"グラッ"

また橋が揺れた。オレは体制をたもつので精一杯だった。優希の母さんが近ずいてきてるのだろう。
きっともうすぐ後ろにいるに違いない

⏰:07/03/30 00:50 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#304 [りく☆]
オレは優希の手を離した。

ついに橋の中心にきたのだ…
今までに感じたことのない緊張感が、体中わかけめぐる。

橋のフェンスが途切れた…

…今しかない


オレは父の背中に手を伸ばした


父はフェンスが途切れた事に戸惑いを隠せないようだった……立ち止まっている

…チャンスだ


手が後一押し伸びない…
この手で人を危めるのが怖くてたまらなかった。

⏰:07/03/30 00:57 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#305 [りく☆]
優希『りく……』

気がつけばオレの横に優希がいた。
結局は一緒に押すのか…

額から垂れる汗を拭いた。







…だめだ

オレは....手が父の背中まで伸びない……



諦めよう

人は殺せないよ……優希

オレは手を下ろした。



"ドンッ"


父『うぁぁぁぁぁぁぁ…………………』


!!!!!
"ドスンッ"


ものすごい衝突音が深山に響き渡った。

⏰:07/03/30 01:03 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#306 [りく☆]
《連絡》

すみません今日はいったん更新を中断します
明日からまた書くんで読んでください

ちなみに厚かましくてすみませんがこの小説読んでくれてる人どれくらいいますか

⏰:07/03/30 01:13 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#307 [たぁ]
読んでますメッチャ面白いです頑張って下さい

⏰:07/03/30 02:06 📱:SH902iS 🆔:VX9iA3xg


#308 [にゃぁ]
2回目カキ
毎日チェックしてま-す
頑張ってください"

⏰:07/03/30 03:14 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#309 [りく☆]
"たぁ"さん"にゃぁ"さん
ありがとうございます今日も書きますんで読んでください

⏰:07/03/30 12:15 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#310 [りく☆]
《連絡》

"小説総合"のほうに感想板をつくらせてもらいました

意見や感想,指摘などがありましたらそちらの方に書いてもらえたら嬉しいです

⏰:07/03/30 12:21 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#311 [りく☆]
…今の音は

…今の声は


オレの視界から父の大きな背中は消え去っていた。それは深い霧のせいでもない…

オレの手には父の背中に触った感触はなかった。


…何をしているんだ


オレは頭の中が真っ白になった。

橋の下は霧が深くて見えないが、転落した父がいるだろう。
そしてオレはその行為を優希にやらせてしまったのだ。

⏰:07/03/30 12:44 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#312 [りく☆]
オレは全力で橋を走り渡った……涙を振り払い、霧で見えない前を必死でみながら


息が苦しくなっても走り続けた。
むしろその苦しさに埋もれて死にたいくらいだった。

"ドンッ"


オレ『痛って……』


全力疾走しながら何か硬いものにぶつかった

オレの目の前には旅館がたちはだかっていた

⏰:07/03/30 20:58 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#313 [りく☆]
オレ『……何でだよ』

涙が止まらない。
自分の情けなさに腹が立ち、泣きながら地面を殴りつけた。

オレが優希を幸せにする。この手で……オレだけで父を落として、優希に幸せをあげると言っていたのに。

オレは逃げてしまった

⏰:07/03/31 00:24 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#314 [りく☆]
なにもかもを優希にやらせてしまった。
全ての罪を彼女にかぶせてしまった。


オレは最低な男と指差されても仕方がない。

…最低な男……つまり自分が憎んだ父とオレは同じだ

心にそんな考えがよぎる

愛した人を目の前で裏切ってしまった。愛されたいと願い優希を愛してきた。でも結局は苦しめ傷つけてしまったのだ。

⏰:07/03/31 00:31 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#315 [りく☆]
今まで親に愛された事なんてなかった…
誰にも愛されてなかった。
そんなオレを優希は愛してくれた。そして愛の温もりを教えてくれた。
そしてオレは優希を愛することができた……初めて人を愛せた……なのに、唯一愛してくれるヒトをオレは裏切った。

オレは……人を愛する資格なんてないのだろう。

愛した分だけ不幸にしてしまう。父も母もそして優希も…愛した分だけ傷つけてしまった

⏰:07/03/31 00:40 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#316 [りく☆]
もぉ……誰からもオレは愛されない。
そして誰も愛せない、その資格を失ってしまった。

オレは人を愛さない事でしか幸せにできない。


もぉオレには愛を語ることは…人を愛する資格は………ない。



旅館の近くの公園のブランコに乗り、オレは泣きながら心でそう思った…

⏰:07/03/31 00:44 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#317 [りく☆]
オレは心に扉をした…

二度と人を愛さないように、禁断の扉を……


その瞬間、オレの中から感情が抜けていった。


?『あらっ……こんなに泥だらけでどうしたの?』


旅館の女将だろう。オレに優しく話しかけてきた

⏰:07/03/31 00:48 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#318 [りく☆]
女将『家族は中にいるの?』

オレは首を横に振った。

女将『じゃぁ1人?……こんな山奥に?』

あんまりの質問攻めにオレは嫌気がさし黙っていた。そんなオレに気がついたのか、女将は話をかえた。

女将『……この公園ね、"ぞうさん公園"って名前何だよ。そこの滑り台がぞうさんみたいだからそう名付けたの。』

オレ『……ぞうさん?』

⏰:07/03/31 00:54 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#319 [りく☆]
オレは動物園なんて行ったことがない。けどぞうくらい絵や写真で見たことがある。
その滑り台はオレが見たことがあるようなぞうとは程遠い。

しかしどこと無く似ていた

オレ『ぞうさんみたい……』

女将『でしょっ♪私も最初見た時"あっ似てる"って思ったのよ。』

この時オレは女将の顔を見ていなかった。ただ滑り台を見ていた。
人と目があうと感情が全て出ていきそうな気がしたから…

⏰:07/03/31 01:02 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#320 [りく☆]
女将『じゃぁそろそろお父さんやお母さんの事教えてもらっていいかな?』

オレ『母さんはオレが小さいときにどっか行った』

女将『そっか……じゃぁお父さんは?』

オレ『死んだ』

女将『えっ?』

オレ『さっき橋から落ちた』

女将は黙っていた…こんな冷静に言われたら誰だって言葉を失う。

"ドサッ"

驚きを隠せない女将の前で、オレは意識を失った。

⏰:07/03/31 01:09 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#321 [りく☆]
《連絡》
すみません今日は中断します最近ペースが遅くてすいません明日また更新します

なにかありましたら小説総合の感想板に書いてください

⏰:07/03/31 01:23 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#322 [しぃさぁ]
凄く自分はこの小説大好きです落ち着いて書いてくださいね

⏰:07/03/31 18:56 📱:N902i 🆔:7V/SoFhI


#323 [りく☆]
しぃさぁさん本当にありがとうございますめっちゃ嬉しいです

感想や指摘があったら感想板にどんどん書いてください

更新遅れてすいません

⏰:07/04/01 13:46 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#324 [りく☆]
もう昼だろうか……太陽の光の眩しさにオレは目をさました。

あの"事故"から2週間たった。


この2週間の間に我が家は驚くほどに姿を変えた…

何よりも大きな変化は、優希と彼女の母がいなくなったこと……

今家にはオレ以外誰もいない

⏰:07/04/01 13:52 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#325 [りく☆]
二人は我が家をでていったのだ。


そして家には父の遺骨だけが残されている……

机や棚などの家具はすべて失くなっていた。

⏰:07/04/01 13:56 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#326 [りく☆]
オレは深山の旅館の前で気絶した後、女将がよんでくれた救急車に運ばれ入院となった。
ただの貧血と思われていたが、極度のストレスによる胃潰瘍といわれ、1週間の入院を言われたのだ。

⏰:07/04/01 14:01 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#327 [りく☆]
そしてオレの入院中の間に警察の調査により、父の死因は転落事故と断定されていた。
優希の母の証言がなによりの証拠となったらしい。

そして親戚のてによって父の葬儀がおこなわれたのだ。


その場に優希達はいなかった……

⏰:07/04/01 14:05 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#328 [りく☆]
優希の母がまだ入籍していなかったため、オレと優希達は家族でもなくただの他人になっていた。

そのため葬儀にはだしてもらえなかったのだ。

そのまま優希達は荷物をまとめて出て行ったのである。

⏰:07/04/02 17:14 📱:SH903i 🆔:3bxI9OrQ


#329 [りく☆]
優希達と離れられた事に少し喜びを感じていた。
"あの事故"の事を 忘れられる……何より優希に何か言われるのがいやだった。怒りの言葉も、慰めの言葉も。
前は少しでも長く一緒にいたかったのに……"あの事故"がオレの人生を変えてしまった

⏰:07/04/03 00:09 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#330 [りく☆]
この家での一人暮らしを始めて1週間たつが……ほとんどまともに食事をしていなかった。
いつもお腹がへったらコンビニへ行き、弁当を食べるという生活をおくっていた。

…腹減ったな


起きてからしばらくし、オレは空腹を感じた。
体が自然と動き、着替えてコンビニへ行こうと玄関に行った

⏰:07/04/03 00:15 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#331 [りく☆]
"ピンポーン"

玄関のドアノブに手を置いた瞬間にインターホンがなった。

いつもは誰かが尋ねて来ても無視していた。"あの事故"以来オレは他人と話すことができなくなってしまっていた。誰にも心を開かず黙っていたのだ。

…早く外に出たい

昨日ろくに食べていないため、かなりの空腹によりそんな気持ちをおさえきれずにいた。

⏰:07/04/03 00:28 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#332 [りく☆]
オレは深呼吸し玄関を開けた。



!!!!!!

オレ『………えっ?』


驚きをかくせない。オレの視界には、優希の母とその後ろに優希がいるのがはっきり写った。

⏰:07/04/03 00:31 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#333 [りく☆]
母『お久しぶりね。元気にしてた?』

優希の母はまるで何もなかったかのようにオレに話しかけてきた。

オレ『…………はぃ』

母『元気ないわね。まぁあんな事故の後だから……』

"事故"という言葉にオレは思わず反応してしまい下を向いてしまった。

…それにしても何故我が家へ?それに父さんが死んだことはショックじゃないねか?

オレの頭は混乱し、しばらくオレは考え込んでいた。

⏰:07/04/03 00:39 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#334 [りく☆]
母『私たち今から私の実家の北海道にいくの。だから最後に挨拶しとこうかなとおもって…』

オレ『……はぁ。』

正直優希の母が何をしたいかがわからなかった。
今頃我が家に来ても…
それに、顔もかなり疲れぎみでこっちに来る余裕なんてなさそうなのに。
口調だけは元気そうに振る舞っていた。

⏰:07/04/03 00:47 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#335 [りく☆]
優希は……決してオレを見ないで下を向いていた。

…オレの顔なんてみたくないだろうに、連れてこられて

オレ自身も2人には会いたくなかった。
事故の時の記憶が鮮明に頭にうかんでくるから…

あの橋での事


そりを思い出すだけでオレは耐え切れなかった。

⏰:07/04/03 00:53 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#336 [りく☆]
母『大丈夫……?まだ胃潰瘍治ってないの?』

あまりにも顔色がわるかったのか、初めて優希の母に心配された。





しばらく優希の母が話した後、2人はかえっていった。
オレは体に力が入らずその場に座り込んでいた。

⏰:07/04/03 00:57 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#337 [りく☆]
一つ確信したことがある…

優希はオレを許してくれていない。許してもらえないとわかっていたが、優希に嫌われた事がちゃんとわかると、涙が止まらない。

唯一オレを愛してくれた人に嫌われてしまった。


…もぉオレは誰からも愛されない


オレは玄関で泣きくずれた。

⏰:07/04/03 01:10 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#338 [りく☆]
これが優希との最後の出会いと思っていた。

オレは中学入学前に福岡の親戚にひきとられたため、北海道にいる優希とは出会わない。

しかしあの時の記憶は忘れたくても、消したくても……頭に焼き付いて離れなかった


そして人を
愛する資格も
愛される資格も

失った


結衣に出会うまでは……

⏰:07/04/03 21:54 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#339 [りく☆]
《第4節,2001年春…想い》




"ジリリリリリリリリ"

大きな目覚まし音でオレは目をさまし、スイッチを切った。
今日からオレは高校3年生となる。しかしそんなことはオレにとっては実感がなく、いつもより早く起きただけの眠い朝だった。

⏰:07/04/03 23:37 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#340 [りく☆]
自分で朝食を作りに台所へ向かった。オレは結衣の事故があってからしばらくして一人暮らしを始めたのだ。
一緒に住まさしてもらった親戚には悪いが、あのマンションには暮らしにくかった。
あそこにいると結衣との思い出が溢れてくる…それに結衣の両親にも会わせる顔がない。
そういう理由でオレは一人暮らしを始めたのだ

⏰:07/04/03 23:42 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#341 [りく☆]
結衣の事故と優希の転校がオレの頭を混乱させ、しばらく学校へは行ってなかった。しかし、滝沢と祥子のおかげでオレは徐々に学校へ行くようになったのだ。

しかし……優希とは一度も話をしていないし目すら合わしていない。お互いが接触を避けていた。
その状況に気がついた滝沢は、オレが優希と接触しないように学校で気を遣ってくれたのだ。
結衣の事故の事も祥子と滝沢の気遣いで誰も話題にすることはなかった。

⏰:07/04/03 23:50 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#342 [りく☆]
……優希と違うクラスになる


そんな気持ちがオレを少し楽にさせた。新しいクラスになるため優希とは違うクラスなるだろう。






…本当に嬉しいのか?

…優希と離れたいのか?

…優希と昔のような関係に戻りたいんじゃないのか?

そんな言葉を自分の心の中で自身に問いかけた。

しかし答えは決まっている。
…オレは優希と離れなければならない……愛してはいけない



自分が優希に、そして結衣にした行為の重さに押し潰されそうだった。

⏰:07/04/04 00:59 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#343 [りく☆]
 



"ピンポーン"


しばらくぼぉっとしているとインターホンがなった。何となく時計を見ると…

オレ『やっべ!もぉこんな時間だ…!』


オレは慌てて食事をすませ着替え始めた。


"ピンポーン"

またインターホンが鳴った。オレはすっかり誰かが訪れていたことを忘れていた。

しかし誰かは大体わかる…

オレ『滝沢悪い!もぉ少し待ってくれ。』

⏰:07/04/04 01:06 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#344 [りく☆]
滝沢『早くしろよ!新学期早々遅刻とか勘弁だぜ。』

オレは滝沢の家の近くに引越してきたのだった。そして滝沢がいるということは当然…


祥子『りく早く!!』


オレ『すまん!今行く。』

オレは慌ただしく玄関を飛び出すと、滝沢と祥子がオレを出迎えてくれた。

⏰:07/04/04 01:11 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#345 [りく☆]
オレ『待たせて悪い!』

滝沢『……慣れたよ』


呆れたような顔で2人がオレを見た。引越してきてからずっと3人で通っている……誰かが迎えに来ないとオレが学校へ行かないからだ。

祥子『早く行こっ♪』

⏰:07/04/04 10:12 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#346 [りく☆]
3人で通学することでオレは学校に行けるのだが、滝沢には悪い気がした。
滝沢はまだ祥子のことが好きだろう。ただ祥子が気がつかないだけであって、ずっと滝沢の片思いのまま……
一方祥子は、オレの事はあきらめたと滝沢に話をしていたらしいが………本心はわからなかった。

そんな事情があって悪い気がしたが、3人でいることが楽しかった。

⏰:07/04/04 10:55 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#347 [りく☆]
 




祥子『ねぇ…りく!聞いてるの?』

オレ『あっ……聞いてる聞いてる』

全く聞いてなかった…
最近いつもこんな調子だ

祥子『聞いてないでしょ!ったく何ボォっとしてるのよ』

滝沢『まぁいつもの事じゃん♪』


オレ『聞いてるよ………んで何の話?』


祥子『知らないっ!』


何の変化もない朝だった…いつもどおりの朝。ただ昔と比べると変化は大きい。横に結衣がいない。
しばらくこの違和感から抜け出すことはできないだろう。

⏰:07/04/04 11:16 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#348 [りく☆]
新学期始めの登校だったがいつもとかわらない光景だった。
いつもどおり教室のすみの席には優希が座っている。彼女の回りには何人か女の子がいた。転校してしばらくたったから友達でもできたのだろう。
昔と変わらない少し茶色い瞳が笑っていた。

⏰:07/04/04 16:00 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#349 [りく☆]
?『なぁに見てんの?』

!!!!!


オレ『あっ……いや別に。てかいきなり話しかけるなよ。』

祥子『美里じゃん♪おはよ。どぉしたの?』

美里『おはよ♪りくが何か見つめてたからさ。聞いてみただけ』


今オレに話しかけてきたのは
"長谷川 美里(ハセガワ ミサト)"。
卓也がいなくなってからオレ達とよく話すようになった。いわば卓也の後継者のような人だ。

⏰:07/04/04 18:42 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#350 [りく☆]
美里『久しぶりの学校なのにいつも通りギリギリだね♪』

滝沢『こいつのお陰だよ……』

オレを指差しながら呆れたように滝沢がいった。

オレ『まぁ…仕方ない』


?『何が仕方ないだよ。まったく……相変わらずりくの遅刻癖は治ってないのか』

!!!!!

…えっ?

⏰:07/04/04 18:48 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#351 [りく☆]
教室の入口付近で喋っていたオレ達に一人の男が突然現れ話しかけてきた。


その口調や声は懐かしく、オレを含め滝沢と祥子を黙らせた。

?『黙るなって……』


言葉がでない…

何か言葉をだす方がよっぽど大変だ…



祥子『た……卓也?』

教室のドアに卓也がもたれながら立っていた。

⏰:07/04/04 18:56 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#352 [りく☆]
滝沢『お前……』

卓也『おうっ勇貴!久しぶり♪祥子もな。』

祥子『久しぶり……』

美里『……だれ?』


みんなそれぞれ混乱していた……卓也を除いて。


オレ『帰ってきたのか?』

卓也『じゃなきゃここにいないってば♪』

周りもみんな気がつき始め、クラスが妙な雰囲気に包まれた。




"ガラッ"

担任『席につけ!新しい学年のクラス発表するぞ。』

⏰:07/04/04 19:03 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#353 [りく☆]
卓也が帰ってきた……
それは朝のニュースにはちょっと刺激が強すぎた。

担任の話によると、とりあえずしばらく学校にいるらしい。卓也からいろいろ聞きたかったが、クラス発表のため我慢しなければならなかった。

⏰:07/04/04 22:58 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#354 [りく☆]
目線を横にやると……優希の顔が微妙に見える。
何気なくする仕草があの頃と変わらない…

ただ…少しあの頃よりも大人になり綺麗になっただけ。

…もし優希との関係が


美里『りく!』

突然美里が声をかけてきた

オレ『な……なに?』

美里『さっきから何見てるの?』

オレの席の後ろは美里なので、なにかと声をかけられてしまう。

オレ『空見てんだよ!』

美里『何それぇ〜きもいって♪』

オレ『………うるせぇ!』

いつも美里はこんな感じのノリだ…

⏰:07/04/04 23:08 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#355 [りく☆]
美里のポジティブで明るく元気すぎる性格に、オレはたまに救われている。

優希を見るとどぉしても"あの事故"の事が頭をよぎる。
そんな時、いつもタイミングよく美里が話し掛けてくるのだ。それが何よりの救い…

美里と喋る時が、今はどこと無く落ち着く……昔の事を忘れられるような気分になるから。

⏰:07/04/04 23:14 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#356 [りく☆]
担任『全員移動しろ!』



オレ『………えっ?』

美里と雑談している間に発表がおわったらしい。

美里『私たち同じクラスだよ♪』

オレ『お前聞いてたん?』
美里『ん〜カンだよ!そんな信じんなって♪もしかして……ちょっと喜んだ?』

オレ『んなわけないだろ!』

美里『ひどっ!』


滝沢『おいっ……二人共移動するぞ。』

⏰:07/04/04 23:22 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#357 [我輩は匿名である]
>>304-360

⏰:07/04/05 00:02 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#358 [りく☆]
オレ『それが……オレ何組かわかんなくて。』

滝沢『美里といちゃついてるからだよ。』

からかうように滝沢が言った。

…優希に聞こえてなければいいけど


オレ『別にいちゃついてないって…』

美里『勇貴〜私たち何組かわかる?』

滝沢『オレもりくも美里、んで祥子も4組だ。』

卓也『オレも4組っぽいぜ♪』

⏰:07/04/05 00:08 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#359 [りく☆]
匿名さん読んでくれてありがとうございます

何か感想があったら是非感想板に書いてください

⏰:07/04/05 00:10 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#360 [りく☆]
職員室にいたはずの卓也がいつの間にか教室にいた。卓也は正式には明日から転校生という形で学校にくることになっている。

オレ『じゃぁみんな一緒だな♪』

滝沢『卓也はまだわからんけどな…。卓也は明日クラスがわかるんだろ?』


卓也『今さっき4組って言われたんだよ♪』



こうしてまたオレ達は同じクラスになった。

⏰:07/04/05 00:15 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#361 [りく☆]
…優希はどうなったんだ?

ひそかに気になっていた。同じクラスになるのか…それとも離れるのか。


とりあえず4組に行き、クラスの名簿を見る



"3年4組2番 新垣 りく"


"3年4組1番 荒井 優希"



…優希と同じだ

頭の中が真っ白になった。

⏰:07/04/05 00:23 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#362 [りく☆]
移動も終わり、ホームルームがはじまった。

出席番号が隣のため、オレの前の席には優希がいる……それだけで心臓が張り裂けそうだった。

…昔の関係だったら


そんないつも思うことが頭をよぎる。関係を壊したのはオレなのに…
改めて自分の愚かさ、無力さに絶望した。


…オレは人を愛してはいけないんだ


何度も何度も心でそうつぶやいた

⏰:07/04/05 00:32 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#363 [りく☆]
学校も終わり部活へ向かった。美里は祥子と共にバスケ部のマネージャーをやっている。
美人2人のマネージャーで有名なのだ。

用意をすませ体育館にいくと卓也が早めに始めていた。

あいかわらず卓也は、ため息がでるほどバスケはうまい。
しばらく黙ってみていた。

⏰:07/04/05 00:40 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#364 [りく☆]
祥子『卓也か……懐かしいね』

気がつけば横に祥子が立っていた。

オレ『あぁ………やっぱ上手いな。オレは敵わないよ。』

祥子『そんな事ないって。プレー中のりくは…カッコイイじゃん。』

祥子はそう言って歩き去っていった……顔を少し赤く染めながら。

⏰:07/04/05 00:46 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#365 [りく☆]
 



そして今日もいつものように練習がおわり、部室へ行った。

卓也『なぁ…あのマネージャーの美里って子何?』

卓也が不思議そうに尋ねた

滝沢『何か最近オレ達と仲いいんだよ。』

卓也『………ふぅん』

滝沢『惚れた?』

制服に着替えた滝沢が笑いながら言った。

卓也『バカッ!そんなわけないだろ。』

オレ『けど卓也とあうかもよ♪』

卓也『おいっ……2人でオレをからかうなよ。』

少し照れながら卓也が言う。その顔は半年前とまったくかわらなかった。

⏰:07/04/05 00:55 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#366 [りく☆]
卓也『もう一人気になった人がいるんだけど…』

オレ『誰?』

卓也『りくの前の席の荒井 優希って子だよ』


オレは黙ってしまった。優希の話題はふれてほしくない。そんなオレの状況を滝沢は察したようだった。


滝沢『ただオレと下の名前が同じなだけだ。』

卓也『あっ……二人共"ゆうき"だもんな!』

滝沢『早く着替えねぇと置いてくぞ!』

そう言いながらオレと滝沢は部室を出た。


卓也『ちょっと……りく、勇貴!待てよ!』

慌ただしく着替えた卓也が追いかけてきた。

⏰:07/04/05 01:04 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#367 [りく☆]
 



"バタッ

"オレ『疲れた…』

家に帰ったオレは、そのままベットに倒れこんだ。

…今日はいろいろありすぎた


優希と同じクラスになってしまったこと、それは悲劇なのか、それとも


"ピンポーン"


オレ『………誰だ?』


こんな時間に・・・

⏰:07/04/05 08:24 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#368 [りく☆]
感想板です
↓↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

教えてなくてすいません

⏰:07/04/05 10:07 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#369 [りく☆]
滝沢『よっ♪』

滝沢の突然な訪問にオレは戸惑いを隠せずにいた。

オレ『……どぉした?』

滝沢『まぁ〜気にするな。とりあえず入るぞ♪』

オレ『おいっ……ちょっと待てよ……』

滝沢はかまわず家の中に入って来た。

⏰:07/04/05 22:43 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#370 [りく☆]
家に入るなり滝沢はくつろぐようにソファーに座り込んだ。

オレの家はワンルームだが、8畳あるためなかなか広い。だからくつろぐ場所は結構あるのだ。

滝沢『いやぁ…りくの家は落ち着くな』

オレ『オレの家禁煙だぞ!』


滝沢は笑いながら片手にもった煙草をしまった。あと少し遅かったら吸っていただろう。


"ピンポーン"


…またかよ

オレは慌てっぱなしだった。

⏰:07/04/05 22:53 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#371 [りく☆]
卓也『よっ!』

卓也は右手にも、左手にもビニール袋いっぱいになるまで詰めたお酒をさげていた。


オレ『……飲むのか?』

卓也『オレの転入祝い♪』

滝沢『たまには飲もうぜ!』

2人共ノリノリでビニール袋からお酒をとりだした。滝沢をよく見ると、ちゃかりおつまみをもってきている。
どうやら本格的に飲みそうだ

⏰:07/04/07 00:42 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#372 [りく☆]
とりあえずオレは、あきらめてグラスを取り出した。

…まさか2人がここまでノリ気とは....


それぞれのグラスにお酒をそそぎ、こぼさないように手にもち


滝沢、卓也『乾杯!!』


オレ達はお互いのグラスをあわせ、飲み始めたのだった

⏰:07/04/07 00:47 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#373 [りく☆]
すいません
明日からしっかり更新していきたいと思います

⏰:07/04/07 00:50 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#374 [りく☆]
オレ『てか何で日本に来れたんだ?』

ビールを飲みながら卓也に聞いた

卓也『あぁ……親父に頼んだんだよ。高校くらい日本にいたいってな。』

オレ『……それだけ?』

卓也『何だよ!悪いか?』

オレ『ぃや…別に。』

もっと深い事情があったかと思っていたから少し拍子抜けしてしまった。

⏰:07/04/07 12:40 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#375 [りく☆]
 


一時間ぐらい飲んだんだろうか…オレ達のテンションはかなり上がっていた。とくに卓也のトークは止められず、もぉ30分ぐらい喋りっぱなしだ。自慢話やアメリカでの体験談など……

!!!

そんな卓也が突然話しをやめた……


滝沢『………卓也?』

⏰:07/04/07 20:57 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#376 [りく☆]
卓也はまだ黙っている…

あんなにテンションを上げて面白おかしく話をしていたのに

オレ『ビール切らしたな』

何となく嫌な雰囲気になりかけたのでとっさに発した言葉だった。


卓也『………なぁ勇貴。』

卓也が口を開いた

⏰:07/04/07 21:22 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#377 [りく☆]
滝沢『どうした?』

卓也『お前さぁ……祥子の事どうなった?』

滝沢『どうって?』

卓也『だから……』


そのことはオレも前から気になっていた。滝沢は何も言わないから全くわからずにいた事だった…その真実を卓也は探ろうとしたのだ

"ゴクッ!!"

卓也はグラスのビールを一気に飲みほし言葉をだした

卓也『まだ好きなのか?…祥子のこと。』

滝沢『……聞いてどうする』


滝沢はすべてを隠すかのような受け答えをする。

⏰:07/04/08 00:28 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#378 [りく☆]
卓也『どうもしないけど…』

滝沢『ならぃぃじゃん』

卓也『ぃぃわけないだろ!』

オレ『卓也もオレも……心配なんだよ。』

子供みたいな口喧嘩になり始めたのでオレが口をはさんだ。

⏰:07/04/08 00:31 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#379 [りく☆]
滝沢『よけいな心配だな。』

卓也『よけいって……その言い草はないだろ!』

お酒のせいか、卓也は感情むきだしだった。

滝沢『そんなお前はどうなんだよ?』

卓也『何が?』

滝沢『………結衣だよ』


その言葉は……聞きたくなかった

⏰:07/04/08 00:37 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#380 [りく☆]
卓也『その事は……仕方ないだろ。結衣はもういないんだから。………それに、結衣は…………りくに惚れていたし。だからオレは諦めてたよ…ただ気持ちを伝えたかっただけだ。まぁ叶わなかったけど』


オレ『ゴメン』

卓也『……お前が謝るなよ!あの事故はお前が悪いんじゃない。トラックの運転手のミスだ。だから自分をせめるな。』

卓也の目は……少し涙で輝いていた

⏰:07/04/08 00:42 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#381 [りく☆]
滝沢『言葉が悪いかもしれないが……確かに諦めるしかないな。』

滝沢はゆっくりと立ち上がり、窓越しに外を眺めていた。

滝沢『オレは……まだ諦めちゃいない。オレだって気持ちを伝えたい……それが本音だ。
けど、ダメなんだよ。』


卓也『何がダメなんだ?今しかないんだぞ!オレみたいに伝えないまま終わるのか?』

⏰:07/04/08 00:48 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#382 [りく☆]
滝沢『終わりたくねぇよ!………けど毎日みてるとわかるんだよ。祥子は…まだりくが好きだって。
本人は諦めてるって言ってるけど、惚れた女の本音ぐらいすぐわかるさ。
だから絶対フラれる事ぐらいわかっている。叶わない恋だって。
…けど諦めきれねぇんだよ。毎日会うたび、あの笑顔を見るたびに思いが強くなっていく。
だから振り向いて貰おうと努力しても……結局ダメ。
どうする事出来ないんだよ………だから聞いてどうするって言ったんだ』

⏰:07/04/08 00:58 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#383 [りく☆]
卓也も

滝沢も

オレは親友二人を振り回してしまっていた。二人に答えのない難問を与えてしまっていたのだ。


滝沢は…まだ外を眺めていた。決して顔をこちらに向けない…


卓也『それでも……伝えるしかないだろ!』

口調が……強くなっている

⏰:07/04/08 01:02 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#384 [りく☆]
滝沢『オレの話聞いていたのか?』

卓也『あぁ…聞いてたよ』

滝沢『だったら解るだろ!無理だって』

卓也『幸せな悩みだよな!』

!!!!

"ドスッ"

滝沢の拳が勢いよく卓也の顔に飛んできた。

⏰:07/04/08 01:07 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#385 [りく☆]
滝沢『何が幸せなんだよ!ふざけるんじゃねぇ!!』

卓也『伝える相手が……想う相手が生きてるだけ幸せだろうが!!』

"ドスッ"

今度は卓也の拳が滝沢の顔を捕らえた。

卓也『結果ばっか気にしやがって!!このビビり!!!!』


完璧に二人共ヒートアップしている。

⏰:07/04/08 01:13 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#386 [りく☆]
滝沢『ビビりだとぉ……オレは今の関係が崩れるのが嫌って言ってるんだ!!すべて言ってしまったら……今の用な生活おくれないんだぞ。一緒に通学したり、話したり、笑いあったり………』


卓也『何それ………結局逃げてるだけじゃねぇかよ。それで今の状況に苦しみながらも嫌われるよりましって言い聞かせて、満足しようとしてるだけじゃん!
けど結局は満足なんて出来ずに自分で自分の首絞めてんだよ!』

⏰:07/04/08 01:23 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#387 [りく☆]
珍しく卓也が口で勝っていた。あの気ままで自由人な卓也が……こんな事を言うなんて想像すらできなかった。


卓也『勇貴……逃げるなよ。』

滝沢『逃げてなんか……』

卓也『逃げてるよ。オレと全く同じじゃねえか。』

⏰:07/04/08 01:29 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#388 [りく☆]
卓也『オレだって逃げたさ……ビビってたさ。結衣に嫌われるのが嫌で、親友という関係でおさまる事に自分を満足させていた。
何より自分勝手に気持ちを伝えたら結衣を苦しめるような気がしたし…好きな人が苦しむ顔なんかみたくなかったから……自分が苦しむしかないと言い聞かせたよ。
けど結果は何も言えないまま……まぁオレが悪いんだけど。
そんな逃げてしまった自分を今すごく後悔してるんだ。だから勇貴にはオレのようになって欲しくない。

だから……辛いかもしれないけど逃げるなよ。

祥子の幸せを考えるのもいいけど………自分の幸せも考えてやれ。』

⏰:07/04/08 01:39 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#389 [りく☆]
 

こんな時何と言えばいいか…卓也も、滝沢もかなり感情をむき出しにしているため、オレの何気ない一言でまたキレてしまいそうな気がした。
そもそも2人がこんな風になってしまったのもオレが1番の原因だ。


滝沢はまだ立ったまま窓の外をみている

緊迫した空気がオレの部屋にたちこめていた。

⏰:07/04/08 12:41 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#390 [りく☆]
卓也『なぁ……勇貴』

滝沢『お前の言う通りかもな。

けど逃げるしかないんだよ。失うものが多過ぎる…』

卓也『勇貴……後悔するぞ』

滝沢『それはまだわからないだろ。もしかしたら……気持ち変わるかもしれないし。』

卓也『お前がアクション起こしたらな!』

滝沢『あぁ………とりあえず飲もう。』


どうやら解決したのか……解らないが二人共少し寂しげな笑みをうかべていた

⏰:07/04/08 12:56 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#391 [りく☆]
オレ『……焼酎でも飲むか?』

滝沢『やっぱ九州男児は焼酎だろ♪』


卓也『だな……。』


ビニール袋から焼酎を取り出し、グラスに注ぐ。


時計の針は2時を指していた。

⏰:07/04/08 13:09 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#392 [りく☆]
卓也『ところで……りくはさぁ、最近どうなんだ?』

一時間ぐらい飲み続けたぐらいに卓也がオレに話しをふってきた。


オレ『どぉって聞かれてもな……』

滝沢『卓也酔いすぎだって…』

卓也『よってねぇよ!真面目な質問じゃないか……結衣の事まだ引きずってんのかって?』

⏰:07/04/08 13:15 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#393 [りく☆]
オレ『それは……』

結衣の話をオレにふって欲しくなかった。
あの事故以来オレは結衣の事を口にしたことはなく…何も語ろうとしなかったのだ。それが普通なのかもしれないが。

滝沢『りく!答えなくていいぞ。その事はかたらなくていい。』


やはり滝沢は…オレの1番の理解者なのかもしれない

⏰:07/04/08 13:22 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#394 [りく☆]
 



卓也『バカヤロ!!!』


滝沢『どっちがバカだよ……。悪酔いしやがって』

時計は3時30分を示している。あれからずっとオレ達は飲み続け、卓也がついに酔いすぎて何を言いたいか全くわからず、手がつけられずにいた。

オレ『そろそろ寝るか?』

卓也『バカっ!今日はオールだよ♪』

⏰:07/04/08 23:22 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#395 [りく☆]
滝沢『……ダメだこいつは…』

卓也『てか、あの転校生かわいいよな♪なんか結衣に似てるし。しかも名前が勇貴と同じだからな……うける♪』


卓也は一人で爆笑していた

卓也『りくはあの優希って子どうなん?好みとか?今日みとれてただろ♪』


オレ『別に……興味ないし。』

卓也『オレ好みかも♪』

!!!!!

オレ『ダメだ!!!』

⏰:07/04/08 23:28 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#396 [りく☆]
突然オレが大声をだしたため、二人共かたまってしまった。

オレ『あっ……ぃゃぁ何となく卓也にはあわないと思って。』

自分でも何であんなに否定したのか、何であんなに感情をむき出しにしてしまったのか……

…オレはまだ優希を………

卓也『冗談だし♪好みじゃぁないよ。ただ…』

卓也は突然黙りこんだ

⏰:07/04/08 23:32 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#397 [りく☆]
滝沢『……卓也?』


"Ζzzzz"


滝沢『まじかよ……』

オレ『突然寝るとかありか……』

卓也は喋りかけたまま深い眠りにはいっていたのだ。仕方ないのでそのまま寝かせて、モーフをかけてやる。すると幸せいっぱいの笑顔で眠りに落ちていった。

⏰:07/04/08 23:38 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#398 [りく☆]
オレ『オレ達も寝るか?』

滝沢『あぁ…』

オレが寝る準備をしようと立ち上がったその時…

滝沢『なぁ……りく』

オレ『何だ?』

滝沢『………』

オレ『どうした……滝沢?』

滝沢『"ゆうき"って呼べないか?』

⏰:07/04/08 23:41 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#399 [りく☆]
オレ『………何だよいきなり』

滝沢『お前がオレを"ゆうき"と呼ばないのは……"彼女"が関係してるんじゃないのか?』

オレ『……違う』

滝沢『違うわけないだろ!屋上で彼女と会ったとき、お前はかなり焦っていた。…飛び降りようとしてたんだぞ。』

オレ『あれは……』

滝沢『そろそろ話してくれないか。
最近…特に"結衣の事故"があって、彼女が現れてからお前はおかしくなったぞ。昔のりくみたいだ』

⏰:07/04/08 23:47 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#400 [りく☆]
オレ『そんな事ない…』

滝沢『ぃゃ中学最初の頃に戻ってきている。結衣の事故も原因かもしれないけど、優希が1番の原因だろ?』

オレ『違う』

滝沢『頼むりく!何があったか話してくれ!最近お前が全くわからないんだ。もしかしたら力になれるかもしれない』

⏰:07/04/08 23:52 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#401 [りく☆]
…全てを話したら楽になるのか

…この苦しみから解放されるのか

オレは自問自答を心でくりかえした。

オレがしてきた事は人に話せるような事ではない。オレは人間として最悪な事をしでかしてしまったのだ。
滝沢にかえす言葉が見つからなかった…

⏰:07/04/08 23:57 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#402 [りく☆]
オレ『悪い……オレ寝る。』

オレは吐き捨てるように言い去り、そのまま布団の中へ入っていった。

滝沢『………おやすみ』


本当は全て話したかった…
けど話せない…


長い夜だった

⏰:07/04/10 23:39 📱:SH903i 🆔:ZO52o4WI


#403 [りく☆]
 



見慣れた道を雨の中、オレはスピードをあげ走っている…スピードの速さからしてバイクだろう。
見覚えのある曲がり道…

ここは曲がっちゃいけない

けどオレは曲がっていく…
二人乗りで


!!!!!!!!!!!!!!

トラックが.....
………
……


"ガバッ"

オレは布団から起き上がった

オレ『またあの夢か…』

寝汗を拭きながらつぶやいた。結衣との事故の夢をまた見ていた……眠りについてから1時間もたっていない。

⏰:07/04/13 00:14 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#404 [りく☆]
深山の事故

結衣の事故

この2つの夢にオレはよくうなされている。忘れたい記憶が夢の中で鮮明に写しだされ、その記憶をわすれることができない。そして夢の中で同じ過ちを繰り返すのだ。


オレはもう寝付けずにいた。
2人のいびきだけが耳に入ってくる。

⏰:07/04/13 00:18 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#405 [りく☆]
オレはとりあえずベランダに出た

"カチッ"

ライターに火をつけタバコを吸う……眩しいほどの朝日がオレを照らす

朝日は…優希とよく見ていた。深山での計画を話していた時、夜明けまで話していたから。

光りに照らされたかわいい優希の顔が…頭の中に鮮明に映し出されていく

⏰:07/04/13 00:26 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#406 [りく☆]
何とも言えない気持ちが込み上げてきた……
そんな気持ちは、ただ涙として流れていく。


滝沢『何日の出みて泣いてんだよ。』

タバコを片手にもち滝沢が話しかけてきた。

⏰:07/04/13 00:29 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#407 [りく☆]
オレ『すまん……おこしたか?』

涙を拭き、冷静さをよそおって言葉を返した

滝沢『あんだけ寝言を言われたら…あのアホ以外誰でも起きるよ♪』

オレ『寝言……聞こえたか?』

滝沢『あぁ……痛いくらい聞こえたよ』

滝沢は少し神妙な顔つきで煙草を口元へと運んでいく

⏰:07/04/13 00:35 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#408 [りく☆]
滝沢『事故のこと……忘れられないよな。
けどお前は悪くないだろ!』

オレ『いや……オレが原付きに乗らなきゃ………それに』

滝沢『それに?』


オレは新しい煙草を口にくわえた。

オレは2つの過ちを犯している

⏰:07/04/15 00:24 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#409 [りく☆]
あの日原付きの後ろに結衣を乗せてしまったこと

そしてもう一つは、心のどこかで優希を想っていたこと。
誰にも言えることではない


滝沢『りく?』

黙ったままのオレを心配そうに滝沢が見ていた。

⏰:07/04/15 00:29 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#410 [りく☆]
滝沢『一つだけ教えてくれ!』

オレ『何を?』

滝沢『優希って子と昔何か関係があったのか?』

滝沢はオレの目をじっと見たまま尋ねてきた


オレ『小学生のときの知り合いだよ』

滝沢『ただの知り合いか……』

これ以上深くは滝沢はきいてこなかった。もしきいてきていたら、オレは全てを隠せてはいないだろう。

⏰:07/04/15 00:34 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#411 [匿名]
失礼
>>200-410

⏰:07/04/15 16:00 📱:SH903i 🆔:wG6kYyRw


#412 [りく☆]
匿名さんありがとうございます感想あったら掲示板に書いてください

⏰:07/04/15 16:12 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#413 [りく☆]
その日の朝、オレ達は二日酔いの状態で学校へと向かった。


祥子『何か……あんた酒臭いよ』

通学途中に祥子が鼻をおさうながら卓也に言った。

卓也『オレだけ?』

祥子『喋らないで……臭いから!』

⏰:07/04/15 16:20 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#414 [りく☆]
卓也『こいつらも飲んでるんだけど……』

卓也が手で口をおおいながら、落ち込み気味に言った。

滝沢『オレ達はぁ……ちゃんと対策してるから♪』

祥子『あんただけ臭いんだよ!』


学校につくまで卓也は口を開かなかった。

⏰:07/04/15 16:23 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#415 [りく☆]
美里『おはよぉ!!』

教室に入ったとたんに美里が話しかけてきた。

オレ『よぉ……相変わらず元気だな』

美里『今日は元気ないよ』

オレ『何で??』

美里『今日テストじゃん……まじ最悪だよ』

オレ『………』

美里『もしかして忘れてたの?』

美里の質問に答えがでないくらい、オレの頭の中は真っ白だった。テストの事なんてすっかり忘れていたのだ

⏰:07/04/15 16:33 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#416 [我輩は匿名である]

>>2-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

⏰:07/04/15 17:11 📱:N902i 🆔:MOSJzkDk


#417 [りく☆]
匿名さん読んでくれてありがとうございます

⏰:07/04/15 20:36 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#418 [りく☆]
オレの高校では新学期の初めに実力テストがある。そしてそのテストで平均30点以下の者は追試をうけなければならないのだ。
一年生の頃からオレと卓也は追試の常連となってしまっていた。
そして最近は美里も常連になりかけている。

⏰:07/04/15 20:50 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#419 [りく☆]
オレ『テストかよ……』

ただでさえ酒で頭が働かないオレに、追い撃ちをかけるかのような試練だった。

卓也『りく……自信ないのか?』

オレ『あるわけないだろ!ろくに学校に行ってねぇんだから……一緒に追試うけようぜ』

祥子『りく!諦めないの!』

卓也『相変わらず祥子は厳しいな』

祥子『あんたは酒臭いからだまってなさい!』

祥子はまるでオレ達の姉のように厳しく怒鳴り付けていた

⏰:07/04/15 21:23 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#420 [りく☆]
滝沢『まぁ頑張れよ!』

オレ『いいよな……お前らは頭いいから。』

祥子と滝沢は毎回学年1位2位を争うほどの学力の持ち主で、ある意味雲のうえの存在だった。


"ガラッ"


担任『テスト始めるぞ!出席番号順に席につけ』

担任が手にテスト用紙を持って教室に入ってきた。

⏰:07/04/15 21:30 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#421 [りく☆]
クラス全員が席を動き始めた。オレもみんなの流れにのるかのように移動を始めた……


"!!!!!!!!"


何気なく振り向いた時だった…
優希と目があった……あってしまった。
今までこの少し茶色の瞳をした視線を避けてきたのに。
手をのばしたら触れてしまうぐらいの距離だ

⏰:07/04/15 23:32 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#422 [りく☆]
オレは動く事も、目線をそらすことも出来ない。
オレと優希の距離は、手を伸ばしたら届くほどに近かった。
優希も目線を変えない


オレの胸は心臓が張り裂けそうなぐらい苦しかった……けど何年かぶりに見つめ合う事でオレは、あの頃の関係に戻れたような喜びを感じていた。

⏰:07/04/15 23:47 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#423 [りく☆]
言葉がでない

…何か言わないといけない

…チャンスは今しかない


そんな考えが頭をよぎる。
しかし、オレには優希と話す事も、触れる事も、目を合わす事もしてはいけないはず……そんな資格はないはずだ。


しばらくして……オレの視界から優希は消えていった。
当然の結果なのだが…
こうなるとわかっていたのだが…
つらかった

⏰:07/04/15 23:54 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#424 [りく☆]
オレは切ない気持ちを胸の中におしこめて、席に座った。
目の前には……優希が座っている。

理性を失う前にオレは窓の外に目を向けた。
外には散りかけた桜の木が風に揺られて、残りの花びらを散らしていた。



…桜は……結衣が好きだった


ふとそんな事を思い出した

⏰:07/04/16 00:05 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#425 [りく☆]
ちょうど去年の今頃、オレは追試のための勉強を結衣に教えてもらっていた。

結衣『ちょっとりく!また同じ間違えじゃん』

"バシッ"

オレ『痛ってぇ…叩くなよ。だいたい何でオレにだけ厳しんだって…』

結衣『口答えしないの。いいから早くやり直してよ…明日の追試テスト間に合わないよ。』

⏰:07/04/16 00:12 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#426 [りく☆]
オレ『せっかく桜の季節なのに…オレはおとなしく勉強かぁ……』

結衣『止める?』

オレ『あっ……冗談だって』

結衣『私だって……りくと花見くらい行きたいよ。』

オレ『あぁ……』

結衣『……………』

オレ『いつか花見でも行きたいな』

結衣『うん♪』

⏰:07/04/16 00:17 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#427 [りく☆]
オレ『5人で花見とかしたら楽しいだろうな♪』

結衣『あっ………そうだね。5人だよね』

オレ『…………』

結衣『桜の花びらのおまじない知ってる?』

オレ『何それ?』

結衣『桜の木の最後の花びらが散る時に、願い事したら叶うんだって♪』

オレ『……小学生かって……あほらしい』

"バシッ"

結衣『うるさい!叩くよ!』

オレ『ぃゃ…もう叩いてるじゃん』

結衣『りくのバカ!』

⏰:07/04/16 00:25 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#428 [りく☆]
………
……



気がつけばオレの机の上にはテスト用紙が置かれ、テストが始まっていた。
しばらくの間オレは、昔を思い出していたのだろう。
オレはまだ窓の外にある桜の木を見ていた。

いろんな過去の出来事が頭の中をかけめぐる

⏰:07/04/16 00:35 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#429 [りく☆]
 


!!!!!

…今テスト中じゃん!!

ようやく我にかえりテストを解き始めた。






オレ『桜好きなん?』

結衣『うん♪』

オレ『じゃぁ…桜の木の願い事、何を願う?』

結衣『それは……ヒミツだよ』



テストに集中したいが、なぜか結衣との思い出が頭から離れることなく、映し出されていく

⏰:07/04/16 00:45 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#430 [りく☆]
結局その日のテストは集中して解くことができないまま終わってしまった。


その日の帰り、学校を出る時、何気なく桜の木を見た。テスト中にはまだ花びらがあった桜も完全に散っていた。


"ヒラッ"


滝沢『りく。肩に花びらついてるぞ』

オレの肩に最後の花びらが散ってきたのだ。
もう少し早かったら散る瞬間を見れたかもしれない。
オレは花びらを手にとった…


…結衣、結衣は花びらにどんな願いをこめていた?

空を見上げた

星が見えかけてくるような薄暗い空だった

⏰:07/04/16 00:58 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#431 [りく☆]
 



祥子『うそっ!!!!』

いつものように3人で登校し、教室に入ると2日前のテストの結果が張り出されていた。その結果を見て思わずオレと滝沢は言葉を失い、祥子がただ叫んでいた。

3教科300点満点である。

⏰:07/04/18 00:17 📱:SH903i 🆔:OaKCAnuQ


#432 [りく☆]
1位 300点 横井 卓也
2位 299点 荒井 優希
3位 296点 宮崎 祥子
4位 295点 滝沢 勇貴
………
………
………
………

以下追試

80点 長谷川 美里
65点 新垣 りく

⏰:07/04/18 00:38 📱:SH903i 🆔:OaKCAnuQ


#433 [りく☆]
祥子『卓也が……満点?』

滝沢『………うそだろ』

驚きのあまり言葉が出てこない…オレ達はそんな状態に陥っていた。

卓也『そんなに驚くなよ♪』

オレ『ぃゃ……ありえないって』

滝沢『カンニングした?』

卓也『ばかっ!!これがオレの実力。』

まだ信じられない

⏰:07/04/20 21:01 📱:SH903i 🆔:QzvwQ/j6


#434 [りく☆]
卓也『いゃぁ……何かアメリカでオレ頭よくなったみたい♪』

滝沢『なりすぎだって』

卓也『おいっ!……ってかりく追試だろ?』

オレ『あっ……まじかよ』

祥子『相変わらずだね。美里も追試か。』


こんな展開は昔もあった。滝沢と結衣、祥子が満点近くでオレと卓也が追試。
そんなオレに勉強を教えてくれた結衣は…いない

⏰:07/04/20 21:07 📱:SH903i 🆔:QzvwQ/j6


#435 [りく☆]
 



卓也『だから……何回言ったらわかるんだよ!』

オレ『悪い悪い…』

まさか卓也に勉強を教えられるとは……
今オレの家では勉強会が開かれている。もちろん勉強しているのは、追試対象のオレと美里だ。

⏰:07/04/21 01:04 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#436 [りく☆]
追試のために滝沢達がわざわざ勉強会を開いてくれたのだが……なぜか場所はオレの部屋なのだ。

滝沢『まさか卓也がりくに教えるとは……』

卓也『これくらい簡単でしょ♪』

オレ『その簡単な事が解らなくてすいませんね!』

悔しいが卓也は考えられないくらい頭がよくなっていた。

祥子『ちょっと美里!!これさっきも教えたじゃん』

美里『……あれ』

オレの隣にどうやらもう一人いたらしい

⏰:07/04/21 01:13 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#437 [りく☆]
滝沢『まぁ……ここまでやれば明日の追試は大丈夫だろ』

卓也『だな……教えるのって大変なんだな』

祥子『大変だよ……てか今だに卓也が教えてるのが信じられないだけど』

卓也『まだ言うか……てかもぉ12時か。結構教えてたんだな』

6時から始めて12時まで6時間、みっちり教えられていたのだ。
オレと美里はすっかり疲れ果てていた…

⏰:07/04/21 01:24 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#438 [りく☆]
美里『あっ!!!』

突然オレの部屋のキッチンで美里が声をあげた。

オレ『どうした?』

………返事がない

卓也『美里?』

………まだ返事がない

美里『こら新垣!未成年がお酒を飲むんじゃない♪』
両手に酒のビンをもって美里が現れて来た。


美里の"こら新垣!"という言葉………結衣がオレにしか見せなかった姿の口癖にそっくりだった

⏰:07/04/21 01:32 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#439 [りく☆]
美里『じゃぁ……明日の追試がうまくいくように、乾杯!』


結局気がつけば飲み会になっていた。
けど、この瞬間はオレにとってはとても楽しく、居心地のいい空間で、この時が永遠に続けばと思えた。
しかしそんな幸せは長く続かない……
このときはまだそんな事に気がついてなかった…いや気がつけるはずはないだろう。

⏰:07/04/21 01:42 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#440 [りく☆]
滝沢『お前明日追試なんだからほどほどにな。』

卓也『そうだぞ♪』

オレ『ぃや……卓也お前も飲み過ぎるな!酒癖わるいから』



こんなくだらない会話がしばし続いた。

⏰:07/04/21 01:49 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#441 [りく☆]
祥子『本当に卓也頭よくなったよね。』

滝沢『学年トッブだしな!』

卓也『まぁね♪アメリカの学校厳しかったからさ…結構勉強頑張ってたんだよ。てかお前ら2人が3、4位って珍しいよな……あの優希って子頭いいだな』

滝沢『そういえば2位だったし……』

滝沢はオレの顔色を気にしていた。優希の話題はオレにはダメと知っての行動だろう。

美里『優希って……りくの好きな人?』

⏰:07/04/21 01:57 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#442 [りく☆]
オレ『えっ………?』

美里『だって魅とれてたじゃん』

卓也『そうなのか?』

オレ『ぃや……たまたまだって』

美里『だって……りくは』


祥子『み…美里?』

滝沢『喋りながら寝たな……誰かにそっくりだ』

オレ『確かに』

美里は祥子の肩に頭を預け、眠りにおちていた

⏰:07/04/21 02:04 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#443 [りく☆]
滝沢『もぉ……2時だし仕方ないな。とりあえず帰るか。』

卓也『明日学校だしな。』

祥子『そうだね。美里起こさなきゃ』





どんなに体を揺すっても美里は眠りから覚めない

祥子『美里!起きてよ』

滝沢『仕方ない……家までこのまま送るか』

オレ『美里の家わかるか?』


しばらく沈黙が続いた。

⏰:07/04/21 02:11 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#444 [りく☆]
祥子『仕方ない……りく今日だけこの部屋で寝かせてあげて。』

オレ『あぁ……』

滝沢『じゃぁ祥子はオレが家までおくるよ』

祥子『あたしは……酔ってないよ』

卓也『ぃゃ酔ってるよ』

こうして美里をオレ部屋のベットに寝かせ、3人は帰宅した。

卓也『美里に手をだすなよ』

オレ『しないって…』

祥子『何かしたら怒るからね!』

オレ『だからしないって』

滝沢『じゃぁ……追試頑張れよ♪』

オレの部屋には美里しかいなくなった

⏰:07/04/21 02:17 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#445 [りく☆]
何も意識していないつもりだが……やはり部屋に異性が独りだけいるというだけで、何故か不思議な緊張感に襲われる。

とりあえずオレは落ち着くために部屋の片付けを始めた。

美里『う……ん』


…寝言か

おかしなくらいに寝言に反応してしまった自分に少し恥ずかしさを覚えた

⏰:07/04/21 18:45 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#446 [りく☆]
一通り部屋を片付けた…


…することがない

自分の部屋ではないくらい居心地が悪く、落ち着かなかった。


オレ『……寝相悪いな』

美里のズレた布団をもとに戻そうと手を伸ばした。

"ガバッ"


!!!!!!!


美里が

抱き着いてきた

⏰:07/04/21 18:54 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#447 [りく☆]
突然の出来事にオレは固まっていた……
しかし明らかに心臓の鼓動は早くなっている。


オレ『み…美里』


とりあえず読んでみたが反応がない

…まさか……寝てるのか?

美里の肩に手を置き、離す用に押した


!!!!

しかし美里は離れない

⏰:07/04/21 19:03 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#448 [りく☆]
オレ『離れてくれよ…』

寝ている美里を離そうとするが……離れない。

…このまま抱き着かれたまま朝をむかえるのか

嫌な予感が頭をよぎる。

オレ『起きてくれよ……』

美里『起きてるよ♪』

いきなり美里が反応した。
美里は起きていたのだ。それは今の行為を故意にしていることを意味する…

オレの心臓はよりいっそう早く脈を打ちはじめた

⏰:07/04/21 19:09 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#449 [りく☆]
オレ『起きてるのか?』

美里『うん♪』

オレ『じゃぁ…離れろって』

美里『やだぁ♪』

かわいらしい口調で美里はオレに応対する。

オレ『酔いすぎだって』

美里『酔ってないよ♪』

オレ『いや……酔って寝てたじゃん』

美里『あれは寝てないよ。ずっと寝たふり♪』

オレ『えっ????』

美里『寝たふりしないと2人っきりになれないじゃん♪』

オレ『何……言ってるんだ?』

⏰:07/04/21 19:27 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#450 [りく☆]
美里はこういうふうな状況を望んだのか…

まさか…

オレ『とりあえず…離れろよ』

美里『ぃやなの?』

オレ『えっ?』

美里『私のこと嫌い?』

オレ『いや……そんなことないけど』

美里『ならぃぃじゃん♪』

オレ『良くないって…』

⏰:07/04/21 19:47 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#451 [りく☆]
オレ『とりあえず一回離れろ』

美里『やだぁ♪』

まるで甘えん坊や駄々っ子のような口調で甘えてくる。
オレは未だにベットの上で抱き着かれたままだ。


オレ『どぉしたいんだよ?』

美里『りくを独り占めしたいの♪』


オレはどうしたら……

⏰:07/04/22 00:55 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#452 [りく☆]
オレ『美里……』

"グスンッ"

…泣いているのか

明らかに泣きじゃくる声が微かに聞こえてくる


オレ『な…泣くなって』

⏰:07/04/22 00:57 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#453 [りく☆]
美里『りくが………りくが私を嫌うから…』

オレに抱き着いたままの美里が涙ぐんだ声でオレに訴えてきた


オレ『だから嫌ってないって!』

美里『じゃぁ抱いて!』



オレ『えっ!?』

オレは言葉を完璧に失った。

美里『嫌いじゃないならいいじゃん♪』

小さい声で美里が囁いた

⏰:07/04/22 01:02 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#454 [りく☆]
オレ『お前……やっぱ酔ってるだろ?』



急に美里は黙り込んだ。

そして少しずつオレの体から離れていく。

オレは、その離れていく姿を黙って見ているしかなかった。

美里はゆっくりと立ち上がり動きだした。

⏰:07/04/22 11:06 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#455 [りく☆]
オレは未だに動くことができない…


!!!!!


突然部屋が暗くなった

電気が消えたのだ

美里の足音が少しずつ近づいてきている

"ドクンッ..ドクンッ"


胸が苦しくなるくらいオレの心臓は高鳴っている

足音がオレの真後ろで止まった


……美里が後ろにいる

⏰:07/04/22 12:40 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#456 [りく☆]
!!!!!


美里『りく……』

後ろから抱き着いてきた美里がオレの耳元で囁いてきた。


オレは何もできない

抵抗することも…

受けとめることも…


ただ黙っていた

⏰:07/04/22 12:44 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#457 [りく☆]
このまま…

このまま流れでしてしまっていいのか?

酒のせいにしてヤっていいのか?


オレの中のわずかな理性がオレに問いかける。

⏰:07/04/22 13:37 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#458 [りく☆]
してはいけない事ぐらい解っているつもりだ……

けど

オレは拒めずにいる

美里からの誘いを断れずにいる



それは……オレ自身が望んでいると言うことなのか…

こうなる事を美里と同じように望んでいたのか?

⏰:07/04/22 13:41 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#459 [りく☆]
…望んでいる?


…オレが?


オレ自身に問いかけ続けていた…


もしかしたら望んでいるのかもしれない…
オレは結衣が亡くなってから、オレは独りで孤独の中にうずくまっていた。さらに優希との再開によりオレの心は荒んでいた…
この半年間人の温もりに飢えていたのかもしれない…

⏰:07/04/22 13:55 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#460 [りく☆]
もし今ここで美里を抱いたら……オレは少し孤独の中から抜け出せるかもしれない。



そんな考えが頭に浮かぶ…


けど
それは美里を利用することになる。
何よりも最低な考えだ。



美里『好きだよ……りく』

昔誰かに言われた事があるような甘い台詞…

⏰:07/04/22 14:03 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#461 [りく☆]
美里はただオレを抱きしめていた…

後はオレ次第



…どうする?




オレ『美里……』

オレは美里の手を離し振り返った…

オレには今彼女の顔しか見えていない。
キスも簡単に出来る距離…

⏰:07/04/22 17:11 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#462 [りく☆]
…優希

…結衣


目を閉じると2人の顔が浮かんでくる

オレが人生で愛した2人




そして

オレは2人を幸せにしてやれなかった

オレには人を愛する資格なんてなかった

なのにオレは……


自分が少しずつ冷静になっていくのがわかる

⏰:07/04/22 18:27 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#463 [りく☆]
オレは力ずくで美里を振り払った…

オレ『……ゴメン』


本当はもっといろいろ優しい言葉を言ってあげなきゃいけなかったのに……言葉がでなかった。
美里はオレに告白までしている…そんな状況なのに一言しか言えない自分に嫌気がさしていた。


美里は黙っている

そんな彼女を見ることが出来なかった。



美里『アハハっ♪
 相変わらずだね♪』


美里の意外な発言にオレは戸惑いを隠せなかった…

⏰:07/04/22 21:28 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#464 [りく☆]
美里『ぃゃぁ〜普通の男ならあそこまでしたら飛びついて来るんだけどなぁ』

美里は笑いながら話始めた。

…強がってるのか?

オレには理解できない

美里『まぁ…飛びついてきたら怒ったけど!
りくは昔と変わらず軽い男じゃないね』

??????

オレ『美里?』

⏰:07/04/22 21:33 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#465 [りく☆]
美里『あっ……もしかして私がりくに本当に惚れたと思った?』

オレ『あ……ぃゃ……』

美里『勘弁してよぉ……私がりくに惚れる訳無いじゃない。』

本心か強がってるのかわからない…
けど普通なら強がってると思うはずだが、美里のあまりの態度に、強がってるとは思えなかった。

だったら何故?

⏰:07/04/22 21:38 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#466 [りく☆]
美里『私のこと……覚えてる?』

突然真顔になった美里が尋ねてきた

オレ『はぁ?覚えてるって……オレ達知り合ったの高校じゃん』

美里『やっぱり……記憶力悪いなぁ。まぁでも覚えてる方が凄いかもなぁ。』

オレ『どぉいう事だ?』

美里『私達、昔会ってるんだよ…小学生の時。』


…小学生の時?

まったく記憶にない。

⏰:07/04/23 00:28 📱:SH903i 🆔:Kowj1kHY


#467 [りく☆]
美里『私達はね、小学校一緒だったんだよ。少し遊んだりもしてた。だけど話した事はほとんどないかな……私とりくの間にはいつも"優希"がいたから。』

オレはただ黙って聞いていた……返す言葉が見つからない。

美里『みっちゃんって覚えてる?』

オレ『みっちゃん?』

聞き覚えのあるようなないようなあだ名だ。

⏰:07/04/23 00:39 📱:SH903i 🆔:Kowj1kHY


#468 [りく☆]
そういえば昔、まだ優希と公園で遊んでいたりした小学生時代、みっちゃんとか男の子がいた気がするのを思い出した。

オレ『確か……いたな。それが何か?』

美里『その子の横になっちゃんっていたでしょ?』

オレ『あぁ…?』


記憶をさかのぼる……
確かにみっちゃん、なっちゃんと2人いた。本名が三浦と長田だった気がする。
オレ『だからその2人がどうした?』

美里は自分を指差した

美里『なっちゃんだよ♪』

⏰:07/04/23 00:52 📱:SH903i 🆔:Kowj1kHY


#469 [りく☆]
オレ『長田?』

美里『そっか…昔は長田だったね。今は親が離婚したから長谷川になってるの♪』

とりあえず驚いた


けど

だから一体何なんだ?


美里『りくはみっちゃんと仲がよくて、私は優希と仲がよかった。だからいつも私達の間には優希がいた。』

⏰:07/04/23 00:56 📱:SH903i 🆔:Kowj1kHY


#470 [りく☆]
オレ『昔の話が今と何か関係あるのか?』

オレは"過去"をふれられるのが嫌だった…特に優希との過去はふれてほしくない。

美里『優希のことまだ好き?』


いきなり美里がきいてきた…

⏰:07/04/24 00:23 📱:SH903i 🆔:FqiIPK5Q


#471 [りく☆]
すいません
私事なんですが最近忙しくて更新が遅れてしまって……

明日からは更新できると思いますので、どうか読んで下さい
感想なんかあったら……バン書いちゃってさい

⏰:07/04/25 00:51 📱:SH903i 🆔:OCtt/buw


#472 [やこ]

おもしろいです
頑張って

⏰:07/04/25 12:59 📱:SH902i 🆔:5rmSQQvg


#473 [コンキチ]
がんば

⏰:07/04/29 02:13 📱:SH902iS 🆔:ezgmmzO2


#474 [りく☆]
すみません遅れました風邪をこじらせてしまいまして

カキコ毎度ありがとぉございます
これからもどうか読んでさい

⏰:07/04/30 00:24 📱:SH903i 🆔:U8t02XAs


#475 [りく☆]
オレ『………何だよ…いきなり』

美里『好きじゃないの?』

答えは2つしかない簡単な質問だが、オレにとっては難問だった。

"好き"と言えば結衣を裏切ってしまう

"嫌い"と言えば優希を完全に否定してしまう

⏰:07/04/30 00:33 📱:SH903i 🆔:U8t02XAs


#476 [りく☆]
美里『……好きじゃないか。
そうだよね…もぉ小学生の時みたいにはなれないよね。あの頃はラブラブだったのに……私さぁ、あのまま本当に2人は結婚するかもなんて思ったりしたんだよ♪けどそれはもう昔だもんね…

それに…りくは結衣と付き合ってたし。あんたは軽い男じゃぁないからさ…優希のこと忘れて付き合ったんでしょ?』

オレは…頷くことも、首を横に振ることもできない。黙ることしか…

⏰:07/05/01 00:24 📱:SH903i 🆔:gLB6BnOg


#477 [我輩は匿名である]
>>304-500

⏰:07/05/01 23:08 📱:P903i 🆔:fhO53xSk


#478 [りく☆]
 
"ガラッ"

オレは思わず窓開けて煙草を口に運んだ。吸いたい訳でもなかったが、気を紛らわしたかった。

美里『煙草…吸うんだ』

オレ『あぁ…』


外はまだ暗い。
先の見えない闇の中に星が少しちらついて見えていた。

⏰:07/05/01 23:37 📱:SH903i 🆔:gLB6BnOg


#479 [りく☆]
美里『優希……煙草嫌いだよ…』

オレ『いい加減にしろ!!!!!!』

別にキレるような展開でははなかったが、あまりにも美里のつかめない会話に嫌気がさした

オレ『さっきから意味わかんねぇ事ばっかり言いやがって!何が言いたいんだよ!!オレの過去が……優希の事が何の関係がある』

感情をおさえるため煙草を吸う

⏰:07/05/02 00:19 📱:SH903i 🆔:SYRNhU72


#480 [みゅ]
>>304-500

⏰:07/05/02 00:45 📱:F903i 🆔:aDo5vhaw


#481 [りく☆]
美里はしばらく黙っていた…
部屋は何とも言えないような重い空気に包まれている。
オレは感情的になりすぎた自分に少し反省していた。けど、あの会話の内容には耐えられなかった。


そもそも美里がオレ騙した理由が未だにわからなかった。オレに惚れたように嘘をついた美里の本心が理解できない

…なぜ彼女はあんな嘘を?

オレは考え込んでいた……

⏰:07/05/03 21:22 📱:SH903i 🆔:6aE5LO4g


#482 [りく☆]
美里『あの日以来変わった……』

急に美里が口を開いた。しかし何の話かわからない

オレ『何が?』

美里『2人共、あの"事故"の日以来変わった……』

オレ『事故?』

オレの頭にあの悲劇が思い出されてくる

美里『深山での事故があってから、りくも優希も変わってしまった………
あんなに仲よかったのに…優希はいなくなるし、りくは喋らなくなる……いったい何があったの?』

⏰:07/05/04 00:13 📱:SH903i 🆔:LeovA636


#483 [りく☆]
オレ『何も……ただ不運な事故があっただけ』

美里『そんなはずない!本当にそれだけだったら、あんなに変わらないはずだよ。』


オレ『お前には関係ない!』

おさえていた感情がいっきにでてきた…
思わず怒鳴ってしまったオレを、美里はじっと見つめていた

⏰:07/05/04 00:17 📱:SH903i 🆔:LeovA636


#484 [りく☆]
美里『関係……あるよ』

美里がつぶれそうな声で囁いた
オレはそんな彼女の声に耳を傾ける事なく、煙草をふかしていた。


美里『あの事故でかわって以来……りくは少し戻ったかもしれない。恋愛だってしてるし……いつも楽しそうにしてる。』

オレ『だから?』

美里『………昔のこと許してあげなよ』

⏰:07/05/05 00:39 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#485 [りく☆]
オレ『何言ってる?』

美里『優希を……ゆるしてあげて』


…えっ?


オレは思わず煙草を落としてしまった。
許してほしいのはオレの方だ。

美里『優希はね…あの事故以来ずっと自分をせめてる。"全部私が悪い……"っていつも言うんだよ。
私がりくはもう許してくれてるって言っても、"りくを裏切ったのは私だから…話す資格なんてない"って。このままじゃぁ優希が可哀相だよ』

⏰:07/05/05 00:49 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#486 [りく☆]
オレ『えっ………はぁ?』

まだ美里の言ってる事が理解できない。

…許してやる?

逆だ……むしろオレが許して欲しい
あの日オレが優希を裏切った事…間違いなく悪いのはオレだ
なのに何で彼女は自分を責める。

⏰:07/05/05 00:53 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#487 [りく☆]
美里『りくは……もぉ優希の事……好きでも何でもないんでしょ!だったら許してあげてよ』

オレ『まてっ!!!』

とりあえず話を止めたかった。
内容をのみこめずにいる

オレ『おかしい…』

美里『何が?』

オレ『優希は……悪くない。むしろオレの方が最悪だ……』

美里『……どういう事?』

オレ『裏切ったのはオレだ…』

⏰:07/05/05 00:59 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#488 [りく☆]
美里『はぁっ?』

オレ『優希は何も悪くない……』

美里『じゃぁ何で優希は……あんなに自分を責めているの?』

オレ『わからない』

美里『そんな無責任な!』

オレ『オレだってあの日以来ずっと苦しんできたんだ……優希を裏切った事を今でも悔やんでいる。優希をずっと愛していたかったけど……オレはあの事故で資格をうしなった。
悪いのは全部オレだ!』

⏰:07/05/05 01:05 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#489 [りく☆]
美里『優希も言ってた……"ずっとりくを好きでいたかったけど私には資格がない……人を愛する資格なんて"って……』

オレ『うそだ……』

美里『本当だよ!今日りくを騙したのは優希のお願いもあるんだよ。優希が"りくが私を許してくれてるか……嫌ってないか知りたい"って言ってきたの。
優希はまだりくが好きなのよ。だけど……自分には資格がないって言って感情をださないの!』

オレ『………わからない』

美里『私だって……
ねぇ、あの日何があったの?』

⏰:07/05/05 01:12 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#490 [りく☆]
………あの日の事

人に話すことは今までなかった

けど

オレと優希をよく知る美里になら………

なんて考えが浮かぶ…

オレ『それは言えない』

言えない事だ…人に話してはならないと直感的に感じた。

⏰:07/05/05 01:15 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#491 [りく☆]
美里『話せないの……
そしたら私はどうしたら…』

美里も混乱を隠せずにいた。

オレ『優希は……オレを』

美里『ずっと好きだよ。優希はずっと……愛してはダメって言い聞かせながらも、いつもりくを想ってると思う』

星がちらついては姿をくらました。
そんな夜空をただオレは見ていた…

⏰:07/05/05 01:20 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#492 [りく☆]
美里『とりあえず……優希は悪くないんだ…』

長い話し合いの末にそんな答えが出た

しかしオレにとってはそんな事わかりきったことだ……ただ優希が自分を責めるのが理解できない

美里『じゃぁ優希に話しかけてあげてよ』

オレ『………はぁ??』

美里『このままだと優希が可哀相だよ』

オレ『オレにはそんな資格なんてない』

美里『もぉ!!資格なんて関係ない!!話してあげるの』

オレ『……美里が伝えてくれ。悪いのはオレって』

裏切り者はオレ……そんな事を知るのは優希だけなのに。

オレは何がなんだか解らないままでいた

⏰:07/05/05 01:32 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#493 [りく☆]
美里『何かもぉわかんないよ。あんた達2人は複雑すぎだよ…
せっかく今日りくを騙したのに…謎が解けるどころかますます深くなっちゃった。』

オレ『騙す必要あったのか?』

美里『りくが軽い男かどうか知りたかっただけ!』

オレ『余計なお世話だよ…』

美里『とりあえず私から優希に話しとくよ……ちゃんと2人で一回向き合って話してみなよ…』

オレ『それは…無理だ』

美里『あぁ〜もぉややこしい2人だよ』



そう言って美里はオレの布団に入った。

美里『明日追試だよ……寝なきゃ♪おやすみ…』

オレ『オレのベットだよ…』

美里は早業のごとく寝ていた……

⏰:07/05/05 01:46 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#494 [蓮]
>>304-500

⏰:07/05/06 01:11 📱:N702iD 🆔:☆☆☆


#495 [りく☆]
蓮さんありがとうございます

⏰:07/05/06 11:18 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#496 [みゆう]
アンカー失礼します
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

⏰:07/05/06 13:55 📱:P701iD 🆔:lL8pVFBQ


#497 [りく☆]
みゆうさんありがとうございます

感想ありましたら

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

にカキこんじゃってさい

⏰:07/05/06 14:25 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#498 [りく☆]
外は明かりもなく暗闇に包まれていた。煙草に火をともすために着けたライターの火が明るく感じる。
オレは美里を部屋に置いて外に出た……未だに美里が言っていたことが理解できない。

…優希がまだオレを

想ってもいないことだ

もしかしたら昔のように……

⏰:07/05/06 14:34 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#499 [りく☆]
 



…昔のように戻れるわけがない

オレは自分に言い聞かせた。
美里が言ったことが真実とはかぎらない…

それに

たとえ優希がまだオレに少なからず想いをよせてくれていても

オレは彼女を

傷つけ裏切った…

それは変えられない事実だ

⏰:07/05/06 14:39 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#500 [りく☆]
あの日

あの山で

事故を起こしたのはオレじゃない……間違いなく優希だ

そんな彼女が何故おれに許しを求めるんだ…


そう考えるとますます美里の言う事が信じられなくなる。

⏰:07/05/06 14:42 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#501 [りく☆]
信じられなくなるけど。

まさか美里がそんな嘘を言う訳がない



煙草を投げ捨て火を消した

相変わらず周りは暗く、オレはよりいっそう孤独に包まれた感じがした。


…やっぱりオレは優希と接する事はできない。



そんな気がした

オレはこのまま独りで過去の苦しみを抱えながら、孤独と共に生きるのだろうか

あまりにもそれは辛い…


暗闇の中オレはただ立っていた

⏰:07/05/06 16:06 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#502 [りく☆]
 






美里『やっと終わったぁ!!』

オレの隣で追試を終えた美里が、幸せそうな微笑みを浮かべ背伸びしていた。

こうしてどうにかオレと美里は追試を終えることができた。
昨日に教えてもらったおかげでかなり解くことができ、あらためて3人に感謝した

⏰:07/05/06 16:13 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#503 []
>>250-500

アンカ-
失礼します

応援してます

好きです

⏰:07/05/06 16:30 📱:F902iS 🆔:☆☆☆


#504 [りく☆]
ありがとうございます
どうか読んでください

⏰:07/05/06 16:38 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#505 [りく☆]
教室にはオレと美里しかいない……

さっきまではしゃいでいた美里が突然黙り込んだ。

美里『昨日の夜の事覚えてる?』

オレ『……覚えてるよ。』

やっぱりこの話だ

きっとこの話をするとわかっていたが、できればしたくなかった。

美里『きっと優希は待ってるよ……りくを』

オレ『さぁ?』

オレは曖昧な返事をして教室を出ようとした

⏰:07/05/06 16:50 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#506 [りく☆]
美里『りく!』

大きな声で美里がオレを呼び止めた

オレ『何だよ…』

美里『一つだけはっきりさせてよ。優希のこと好きなの、嫌いなの?』

オレ『何でお前に言わなきゃいけないんだよ。』

美里『それをはっきりしないと……困る人がいっぱいいるんだよ』

美里は少し顔を赤く染めながらオレを見ていた…

オレ『困る人?』

⏰:07/05/06 17:01 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#507 [りく☆]
美里『………とりあえずはっきりさせて。このままあやふやにするなんてダメだよ。優希が……可哀相だよ』

オレ『オレは……』


オレは優希が好きなのか?

もし……好きなら…結衣を好きになる事はなかったかもしれない。

けど実際オレは結衣を心から愛していた

それは……もう二度と優希と会うことはないと思ったからか?


わからない

けど今わかることは

オレが人生で愛したのはその2人だけ

⏰:07/05/06 17:11 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#508 [りく☆]
美里『りくは……ずるいよ』

!!!!


そんな台詞……昔に言われたような気がした

美里『自分の気持ちはっきりしないんだもんね』

オレ『……あぁ。オレはダメなヤツだな』

誰だろう

確かに昔言われた……"りくはずるい"…"はっきりしない"と…

そんなオレのせいでいろんな人を傷つけた記憶がある

結局オレは昔と変わらないのか

そしたらオレは

また誰かを傷つけてしまうのだろうか

⏰:07/05/06 17:19 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#509 [りく☆]
 



卓也『りく!!部活行くぞ♪』

緊迫した空気を消し去るような明るい声が響いてきた

オレ『……今行く!』

美里『りく………』

オレ『分かってるよ。』

少し苛立った口調で言ってしまった…


オレは美里を教室に置き去りにして卓也のもとに行った

⏰:07/05/06 17:24 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#510 [りく☆]
 





滝沢『悪い……オレ先帰る。』

部活が終わると、滝沢はオレと卓也にそう言い残して帰っていった。

卓也『あいつどうしたんだ?』

オレ『さぁ…?』


いつもなら一緒に帰るのに……


美里『ねぇりく〜』

…またか

内心美里が話かけてくるのに少しうんざりしていた

また優希の話を始めそうな気がして

⏰:07/05/06 21:08 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#511 [りく☆]
美里『祥子見なかったぁ?』

オレ『何で?』

美里『何か祥子慌てて帰っちゃって、カバン私の持って帰ってるの。
どぉしよ〜ケータイカバンの中だよ。』

美里はカバンよりもケータイがないことによっぽどショックを受けているらしい

卓也『祥子らしくないな、間違えるなんて』


"プルルルルルル"


オレ『美里、ケータイ鳴ってるべ。』

⏰:07/05/06 21:15 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#512 [りく☆]
美里『……えっ!これ鳴ってるの祥子のケータイだよ』

美里の手に持つカバンから着信音が流れている。

オレ『そっかぁ……もしかしたら祥子がかけてるかもよ』

卓也『何で?自分のケータイに?』

オレ『それは』

!!!!

美里『もしも〜し♪』

オレが説明する間もなく美里がケータイにでた

⏰:07/05/06 21:22 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#513 [りく☆]
オレ『勝手にでてるし…』
美里の行動力に少しあきれていた。

美里の顔から笑顔が少しずつ消えていった

美里『……えっ?』

彼女の顔から完全に笑顔が消えていった

オレ『どうした?』

美里『祥子じゃなかった……』

オレ『まぁ…他の人から電話くらいあるさ』


美里『勇貴君だった……
何か凄い…慌てて…』

⏰:07/05/06 21:55 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#514 [りく☆]
オレ『滝沢?』

…まさか

美里『悪い少し遅れるけど待ってて……呼び出したのにゴメン。あと5分ぐらいで公園つくから』

オレ『は?』

美里『電話でそう言ってた……んでそのまま電話切れて』

しばらく沈黙が続いた

この電話の意味を美里はわからない……がオレと卓也は解りすぎていた。

⏰:07/05/06 22:13 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#515 [我輩は匿名である]
好きです がんば

⏰:07/05/06 22:27 📱:W51K 🆔:OqhMp2fI


#516 [りく☆]
卓也『……飯食べに行かないか?オレ腹減ってさ』

美里『えっ?』

意外だった

昔の卓也ならなりふりかまわず公園に行っただろう。

…アメリカで少しは成長したか

そんな事を思ったりした

しかし本当に滝沢が行動を起こすとは想像出来なかった。

オレには真似できない

⏰:07/05/06 22:35 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#517 [りく☆]
美里『ちょっと……ケータイ届けないの?』

卓也『明日でいいだろ?早く飯食べようぜ♪オレがおごってやるよ。』

美里『えっまじで♪やったぁ!』

幼い子供のように美里は喜び、卓也についていった。どうやら美里の頭の中にはもうケータイの事はないらしい…

美里『りく〜早く♪』

オレは美里に急かされながら後をついていった。


…滝沢は大丈夫かな

ふと心に不安が残る。いつもオレを影で支えてくれた親友にオレは、何もしてあげられない。むしろオレは邪魔ばかりしてきた…

⏰:07/05/07 00:12 📱:SH903i 🆔:vuhgSq/k


#518 [りく☆]
匿名さんありがとうございます
頑張るんでどうか読んでください

⏰:07/05/07 00:13 📱:SH903i 🆔:vuhgSq/k


#519 [りく☆]
滝沢の恋も

卓也の恋も

オレは邪魔してしまったのだ……


"りくはズルいよ"


ふとその言葉が頭をよぎる。
確かにオレはズルいのかもしれない……いろんな人を傷つけ自分だけ助かろうとしている

…現実から1番逃げているのはオレだ

何でもない道でオレはそう思った。

⏰:07/05/07 00:19 📱:SH903i 🆔:vuhgSq/k


#520 [りく☆]
美里『りく………どうしたの?』

考え込んだオレの顔を覗き込むように美里が見てきた。決して作り笑いではない、自然体のえくぼのある笑顔にオレは少し照れ臭さを覚えた。

オレ『何でもないよ。』

オレは美里から目をそらして卓也の方に目をやる。卓也は何故かオレを見るなり固まっていた



卓也『りく………お前…カバンは?』

!!!!!!!!!!!!

オレ『あぁっ!!!!!!!!!』



カバンを忘れるとは…美里はあきれて言葉が出ないような顔をしていた。

⏰:07/05/07 00:35 📱:SH903i 🆔:vuhgSq/k


#521 [りく☆]
オレ『あっ………悪い先に行ってて……後から行くよ』

そういってオレは走って学校に向かった。


…バカだなぁ


自分にかける言葉すらなかった。カバンを忘れるとは前代未聞だ。

⏰:07/05/07 00:38 📱:SH903i 🆔:vuhgSq/k


#522 [りく☆]
オレはなるべく急ぐため、来た道とは違う道を走っていった。

その道はいわば地元の人だけ知るような細い抜け道だ。

…この通路でいけば早くつく

そんな一心で走っていた。


!!!!!!

…やっべ!

オレは慌てて身を草むらに隠した。

この抜け道は……滝沢と祥子のいる公園を通らなければいけないのだ。


すでに公園には2人の姿があった。

⏰:07/05/07 00:46 📱:SH903i 🆔:vuhgSq/k


#523 [りく☆]
急に周りが静かになった…

もし少しでも音をたててしまったらオレの存在がばれてしまうほどの静けさだった。

そして

二人の会話も盗み聞きしたくはないが聞こえてくる




オレはじっと草むらに隠れたまま2人を見ていた

⏰:07/05/07 00:59 📱:SH903i 🆔:vuhgSq/k


#524 [りく☆]
 


滝沢『悪いな遅れて……』

どうやら今会ったらしい

祥子『ぃぃよ♪もとは私が呼び出したんだし』

滝沢『でも前の呼び出し断って今日にしたのオレだし…』

!!!!!

どうやら用があるのは祥子の方らしい…

⏰:07/05/09 00:19 📱:SH903i 🆔:R9cnKTkM


#525 [りく☆]
…何で祥子が滝沢を?


オレはカバンの事など頭から無くなって、気がつけば2人の会話に集中していた


滝沢『んで………何で呼び出したんだ?』


祥子『相談したいことがあってね…』


滝沢『相談?』


祥子『うん……』


沈黙が続いている

⏰:07/05/09 00:26 📱:SH903i 🆔:R9cnKTkM


#526 [りく☆]
祥子はしばらく黙ったまま下を向いていた。

ただ散った桜が風に舞う音だけが公園に響く

滝沢『またあの話か?』

相談の内容をさとったかのように滝沢が言った。


……あの話?


祥子はさらに黙りこんでしまった………どうやら図星らしい

⏰:07/05/13 01:16 📱:SH903i 🆔:pxxTA/Zo


#527 [りく☆]
滝沢『やっぱりそうか………』

ため息混じりに滝沢がつぶやいた。その表情には、どこか寂しげな感じがする。

祥子『あの話だけど………少し違うの』

ようやく祥子が口を開いた

滝沢『違う?……何が違うんだ?』


祥子『……何か……私もわからない』

⏰:07/05/13 01:20 📱:SH903i 🆔:pxxTA/Zo


#528 [りく☆]
滝沢『えっ?』

祥子の意味不明な発言に、滝沢は戸惑いを隠せていなかった。


…あの話とは何だ?


その疑問が頭に残る


滝沢『わからないって………どうしたらぃぃかわからないってことか?』

祥子『ぃゃ………ぅん』

珍しく祥子がはっきりしない

⏰:07/05/13 01:24 📱:SH903i 🆔:pxxTA/Zo


#529 [りく☆]
滝沢『………どうしたらいいかなんて……オレにはわからないって言っただろ?』

少し呆れたように滝沢が言った。

祥子『そんな冷たく言わなくても……』


祥子はただ下を向いて、地面に散っていった桜の花びらをけっていた。

⏰:07/05/20 00:18 📱:SH903i 🆔:LNr3MEuA


#530 [りく☆]
気まずい空気が滝沢と祥子を包む……

今までこの二人にこんな事があっただろうか。

オレはただ見守ることしかできなかった。


滝沢『あきらめられないんだろ?』

祥子『……』

滝沢『だったら……仕方ないんじゃないか?』

祥子『仕方ないって………そんな軽くいわないでよ』

滝沢『悪い悪い………軽く言った訳じゃないんだけどな。』

怒りそうな祥子をなだめるかのように滝沢は言った………

⏰:07/05/20 00:28 📱:SH903i 🆔:LNr3MEuA


#531 [トムトム]
いっきに全部読ませてもらいました
マジはまった
続きが気になる
頑張って下さい

⏰:07/05/21 15:31 📱:SH901iS 🆔:PssyB/c2


#532 [りく☆]
ありがとぉございます更新遅れてすいません
どうか読んでください

⏰:07/05/22 10:58 📱:SH903i 🆔:X7e9tA1Q


#533 [りく☆]
昔から、滝沢と祥子は仲がよかった。喧嘩なんてしたことがない2人。
喧嘩になりそうな時はいつも滝沢がなだめていた。


祥子が悩んでいるとき、いつも手を貸してあげていたのは滝沢だった。

そんな2人…


だからオレは2人がこうして話し合っているのにあまり違和感は感じていなかった。


ただ

今はいつもと違う空気だと直感的に感じた……

滝沢が笑っていない

⏰:07/05/22 11:03 📱:SH903i 🆔:X7e9tA1Q


#534 [りく☆]
 


滝沢『オレにどうしろって言うんだよ!』


!!!!!!!!!!!


滝沢が突然怒鳴った。今まで何かためていた感情をはきだすかのように…


祥子は驚きを隠せず黙りこんでいる

⏰:07/05/22 11:07 📱:SH903i 🆔:X7e9tA1Q


#535 [りく☆]
滝沢『結衣に悪いかなんてオレにはわからねぇよ…』


??????

…結衣に悪い?


…何が?


祥子『……わかってるけど………相談しないて私……』



祥子は今にも泣き出しそうな顔をしていた

⏰:07/05/22 11:10 📱:SH903i 🆔:X7e9tA1Q


#536 [りく☆]
滝沢『りくが好きってのは変わらないんだろ?

祥子の気持ちが変わらないんなら仕方ないとしか言えんやん?

そんな……無理な相談だよ』


…えっ?


祥子はまだあきらめてないのか?

そんな相談を滝沢は何回もうけていたのか?

オレは反射的に姿をより草村に隠した。

オレがここにいることがバレたらいけない気がしたからだ

⏰:07/05/22 11:15 📱:SH903i 🆔:X7e9tA1Q


#537 [りく☆]
祥子『結衣は親友だよ…

親友の彼氏を好きになるなんて………最悪だよ』


滝沢『じゃぁあきらめるのか?』


祥子『………どうしたらいいかわからない』

滝沢『結衣なら………祥子を許してくれるんじゃないのかな…』

祥子『………うん。けど……』

祥子の言葉が止まった。

⏰:07/05/22 11:21 📱:SH903i 🆔:X7e9tA1Q


#538 [りく☆]
滝沢『けど?』


祥子『違うの……』

祥子はずっと下を向いたままだ…

滝沢『何が?』


祥子『………何かわからないけど………何て言ったらいいか』


滝沢は困り果てていた。

…滝沢はこんな相談嫌じゃないのか?

オレはふと思った

好きな女の恋愛相談なんて……

こんな相談を滝沢は長年うけていたのだろう。

なのにあいつはまだ祥子が好きと言う


滝沢のやり遂げたことをオレにはできないだろう………そぉ思った

⏰:07/05/22 11:33 📱:SH903i 🆔:X7e9tA1Q


#539 [りく☆]
遅れてすいません

最近忙しくて余裕ができたら、しっかり更新しますんで読んでください

⏰:07/05/29 01:21 📱:SH903i 🆔:2mqjC0p2


#540 [やゆ]
頑張って下さレ1

⏰:07/05/30 09:20 📱:SH902i 🆔:PAUNLUqs


#541 [コンキチ]
がんばっ

⏰:07/06/01 04:09 📱:SH902iS 🆔:OBcM3vvM


#542 [ュぃちごュ]
がんばってoG

⏰:07/06/03 11:08 📱:W51P 🆔:7gyronzM


#543 [りく☆]
》ゆやさん
》コンキチさん
》ぃちごさん

ありがとうございますそして遅れてすいません今日からまた更新していきますんで読んで下さい

↓感想板です
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

⏰:07/06/09 01:14 📱:SH903i 🆔:lmHa5tOM


#544 [りく☆]
しばらく沈黙が続いた…

人気の全くない公園…

静けさがよりいっそう増していた。


祥子『……あのね』

!!!!プルルルルルルル!!!!


祥子が口を開くと同時に、滝沢のケータイがなった。

滝沢『もしもし……』

何事もなかったのかのように電話にでた…


祥子はただ黙っている

⏰:07/06/09 01:21 📱:SH903i 🆔:lmHa5tOM


#545 [りく☆]
オレは驚きを隠せずにいた。

昔の滝沢なら、祥子と話している時に電話をするようなやつではなかった……

何事よりも祥子を優先していたのに



滝沢『悪いな』

電話を終えた滝沢が言った……


この電話が

たった一回の電話が

2人の糸を絡ませるとは


オレは思ってもいなかった

⏰:07/06/09 01:25 📱:SH903i 🆔:lmHa5tOM


#546 [りく☆]
滝沢『もぉ……いいだろ?』

祥子が何かを言いかけた瞬間だった……


滝沢『これ以上オレに相談されても……何もかわらない』


そう言って滝沢は、歩きはじめた

⏰:07/06/09 10:47 📱:SH903i 🆔:lmHa5tOM


#547 [みぃ]
失礼
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550

⏰:07/06/09 12:29 📱:SH902i 🆔:DIE2f2hA


#548 [みぃ]
とんだ
>>301-350

⏰:07/06/09 12:37 📱:SH902i 🆔:DIE2f2hA


#549 [りく☆]
祥子『待って!!…………まだ話終わってないよ』

滝沢『終わったようなもんだろ?』


寂しいげに言う祥子に、滝沢は冷たく言い放った。

そこには昔のような優しい滝沢はいない

そんな感じがした

⏰:07/06/13 00:06 📱:SH903i 🆔:UFSfll72


#550 [りく☆]
祥子『そんな……ひどいよ』

滝沢『オレに話したって変わらないだろうが!!

どぉせオレに話しても気持ちは変わらない……りくを想う気持ちは変わらない。

オレに相談する意味なんてないんだよ!』

きつく…

冷たく…

滝沢は祥子に言った。


祥子『ち……ちがう』


祥子の言葉に耳を傾けることなく、滝沢は去って行く。

⏰:07/06/13 00:14 📱:SH903i 🆔:UFSfll72


#551 [りく☆]
滝沢がだんだんと見えなくなって言った……


祥子『ちがうのに…』


誰もいない公園


ただ


祥子の泣く声だけが、風の音と共に聞こえてくる。


祥子はその場に座りこんでいた

⏰:07/06/13 00:17 📱:SH903i 🆔:UFSfll72


#552 [りく☆]
 

…何で?


オレはこの状況が理解できなかった

確かに滝沢はオレ達の前で"祥子が好きだ"と言っていた

なのに何で?


…もぉ耐え切れなくなったのか?

…好きな人のあんな相談に耐え切れなくなったのか?


そう思うと、少しだけ滝沢の気持ちがわかる

⏰:07/06/13 00:25 📱:SH903i 🆔:UFSfll72


#553 [りく☆]
 

祥子『ちがうのに………………何で……………うまく言えないの』


?????????


祥子のこの発言が、もっとも理解しがたかった


…何が違うんだ?

⏰:07/06/13 00:27 📱:SH903i 🆔:UFSfll72


#554 [拓モ]
頑張ってください
今日一気に読んだけどヤバイです

⏰:07/06/14 02:58 📱:SH703i 🆔:mLYZW5bE


#555 [りく☆]
>拓モさん

ありがとうございますペースが遅いかもしれませんが、どうか読んで下さい

⏰:07/06/15 00:12 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#556 [りく☆]
 

オレは

祥子に近づくことも

慰めることもできず

ただ草むらから見ていることしかできなかった。


…オレの責任だ


オレは自分を責め立てた。2人の関係を壊した1番の原因はオレにあるからだ。

そんな自分が

いやだった

⏰:07/06/15 00:22 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#557 [りく☆]
しばらくして、祥子は1人で去って行った。その姿は悲しみに満ちていて、オレはただ、そんな彼女を見つめていた。



公園には誰もいなくなった


オレは草むらから姿を表した。
いまだにさっきまでの出来事が信じられないでいる。

⏰:07/06/15 00:27 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#558 [りく☆]
 


…オレはどうしたらぃぃのだろうか。


答えの見つからない疑問を自分にぶつける


今のオレは

あまりに無力でいた。


そして

数多くのかけがえのない人達を

傷つけている。


滝沢が…

祥子が…

一人で去って行った道を

オレも歩きはじめた

⏰:07/06/15 00:32 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#559 [りく☆]
 




美里『ねぇ!!りく聞いてる?』

卓也と別れて、美里と帰っている時、美里が少し頬を膨らませながら怒って言ってきた。その姿はかわいらしく、オレはそんな無邪気な彼女に癒されていた………公園での出来事で落ち込んでいるオレを


卓也には言えなかった


何も相談できなかった


美里『りくっ!!!!』

待ちくたびれた美里が大声でオレを呼ぶ

⏰:07/06/15 00:39 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#560 [りく☆]
オレ『ゴメンゴメン……ちゃんと聞いてるよ』

美里『聞いてなかったでしょ………』


呆れながら言う

美里『さっきからケータイ鳴ってるって言ってるのに………無視するんだから。何をさっきから考え込んでるの?』

オレ『何も考えてないさ。ただ……ぼぉっとしとるだけ



てかケータイ鳴ってるん?!』

美里『ずっとね!!!』


オレは慌ててケータイを取り出した

⏰:07/06/15 00:45 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#561 [りく☆]
オレ『もしもし』


卓也『オレだ』


少し慌ただしく卓也が電話にでた

オレ『どうした?』

卓也『猛志先輩が帰ってきた』


相葉 猛志(アイバタケシ)オレ達の2つ年上のバスケ部の先輩だ。


ただの先輩ではない


オレは"猛志先輩"という言葉にしばらく戸惑いを隠せずにいた


…やばぃ

⏰:07/06/15 00:53 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#562 [りく☆]
卓也『さっき猛志先輩がバイクに乗っているのを見たんだ……』


オレ『……そうか


話しかけられたか??』


卓也『ぃゃ……大丈夫だった』


その言葉に安堵のため息をつく。

⏰:07/06/15 00:56 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#563 [りく☆]
相葉 猛志

オレ達の先輩であり

県内最強と言われる暴走族の総長でもある。


オレ達が1年の時

彼は高校を退学になった

⏰:07/06/15 01:03 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#564 [りく☆]
いろいろな問題を起こしていた


その重なりで退学となったのだ


そして


彼の巻き添いになって退学になった人も


少なくない


誰も彼には逆らえないため、言われた事は必ず実行しなくてはならない

そうしないと

バスケができない体になる

そんな人だ

⏰:07/06/15 01:06 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#565 [りく☆]
オレ達はできるだけ猛志先輩と関わらないようにしてきた。

しかし同じ部活なだけあって

お互い知っている

⏰:07/06/15 01:09 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#566 [りく☆]
猛志先輩は上京したと聞いていたが………帰ってきたらしい



卓也『猛志先輩のバイトの後ろに…………勇貴が』


!!!!!!!


オレ『…………滝沢が?』


美里『りく………どうしたの?』



滝沢が?


何で?

⏰:07/06/15 01:12 📱:SH903i 🆔:RcoX.WgE


#567 [我輩は匿名である]
何回読んでも面白いですテ これからも頑張ってください

⏰:07/06/15 01:46 📱:W51K 🆔:wUqWjY6M


#568 [拓モ]
最近ょく最初から読んでます
頑張って

⏰:07/06/15 02:08 📱:SH703i 🆔:1wH1gnSw


#569 [りく☆]
>匿名さん

そんな風に言ってもらえるのが、何よりも嬉しいです

>拓モさん

何回も読んでいただいてありがとうございます



感想や指摘がありましたらドン言ってください。

⏰:07/06/16 01:07 📱:SH903i 🆔:IQkcD.Nk


#570 [りく☆]
 

オレ『何で………滝沢がバイクに!?』


卓也『オレにもわからない』


オレも、卓也も不安を隠せずにいた。

オレ達3人の中で1番猛志先輩と仲がよかったのは滝沢だが……一緒にバイクに乗るなんて考えられない

⏰:07/06/16 14:56 📱:SH903i 🆔:IQkcD.Nk


#571 [りく☆]
 


卓也『とりあえずオレは勇貴を探してみる』


そぉ言って電話が切れた…

美里『りく………どうしたの?』

不安げな顔で美里が見つめている。よほどオレの顔が強張っていたのだろうか…

オレ『ぃや……ちょっとな……

とりあえず先帰っててくれ』

そう言い残して

オレは走りだした………後ろで美里が何か言っていたが、オレは振り返らずに走り続けた。

⏰:07/06/16 15:03 📱:SH903i 🆔:IQkcD.Nk


#572 [りく☆]
 



オレ『どこにいるんだ…』

1時間以上走り続けただろうか……手掛かりも何もなくただ滝沢を探していた。

しかし見つかるわけもなく、オレはただ額を流れる汗を拭いていた

⏰:07/06/17 22:19 📱:SH903i 🆔:z4JtUlhA


#573 [りく☆]
 


普通ならこんなに大袈裟には探さないだろう

しかし相手は猛志先輩だ……オレの不安はそこだった
……そもそも何故滝沢はそんなことを?


……何か滝沢にあったのか?



…何か…


!!!!!!!


…あの電話!!


…猛志先輩からだったのか?

⏰:07/06/17 22:24 📱:SH903i 🆔:z4JtUlhA


#574 [りく☆]
……祥子と話し合っていたときにかかってきた電話、あの相手が猛志先輩だったのか?


でも電話なら……断れるはずなのに



オレは公園のベンチにすわり考え込んだ

⏰:07/06/17 22:28 📱:SH903i 🆔:z4JtUlhA


#575 [りく☆]
滝沢が何故あんな事をした理由を探しても、オレにはみつけることはできなかった。


…せめて滝沢に会ってはなしたい

その一心で、滝沢が居そうな場所を予想していた。




?『あのぉ……すいません』


!!!!!

突然見知らぬ人に話しかけられた

⏰:07/06/17 22:33 📱:SH903i 🆔:z4JtUlhA


#576 [りく☆]
 


…だれだ?

見知らぬ男性だった。
綺麗なスーツを着こなした上品な感じの人で、年は間違いなくオレより上だ。おそらく22〜25歳くらいだろう。


そんな男性が何故オレに?

⏰:07/06/18 00:28 📱:SH903i 🆔:p1IwmC6o


#577 [りく☆]
?『別に怪しい者じゃないから…大丈夫ですよ』


オレの顔色をみて、男性が言った。オレは固まったまましばし男性を見ていた。

オレ『ぼ……僕に何か…?』

ようやく口から言葉がでてきた。

男性はオレの鞄に視線をうつす。

⏰:07/06/18 00:32 📱:SH903i 🆔:p1IwmC6o


#578 [りく☆]
?『君はこの鞄の高校の子だよね?』

落ち着いた口調でオレに尋ねてきた。


オレ『はい…』

?『3年生?』

オレ『そうですけど………何か?』


怪しい感じの人ではないとわかるが、何故そんな事を聞いてくるかがわからなかった

⏰:07/06/18 00:39 📱:SH903i 🆔:p1IwmC6o


#579 [りく☆]
男性はニコリと笑みを浮かべた。その微笑みには何も疑う要素がなく、オレはただ聞かれた質問に答えればいい………そんな気持ちにおちいっていた。


?『荒井 優希って知ってるかな?』

カジュアルなネクタイを軽く締め直しながら男性がいう。何気ない仕草に品があった。




!!!!!

オレ『えっ?』

オレは質問の意味にようやく気がついた。

⏰:07/06/18 01:06 📱:SH903i 🆔:p1IwmC6o


#580 [りく☆]
オレはまるで時を止められたかのように固まっていた。


…優希


?『知ってる?』


男性はあらためて尋ねてきた。スーツに見え隠れする腕時計は、高級感が漂っていた。


…こんな男性と一体優希はなんの関係なんだ?

⏰:07/06/18 01:10 📱:SH903i 🆔:p1IwmC6o


#581 [りく☆]
 

まったく関係がわからない…
そして男性の目的も完全に把握できずにいた。

とりあえず今わかる情報は、この人は悪い人ではないということだけ。


オレは重い唇をゆっくり開いた

⏰:07/06/18 01:13 📱:SH903i 🆔:p1IwmC6o


#582 [りく☆]
オレ『……知ってます』

その言葉に男性はにんまりと笑う。目的は定かではないが余程彼女を捜し求めていたのだろう。

しかし何故?




?『よかった……知ってたか。』

オレ『はぃ……』

?『じゃぁ彼女の居場所わかるかな?』

⏰:07/06/18 01:18 📱:SH903i 🆔:p1IwmC6o


#583 [りく☆]
 


!!!!!!


オレ『えっ?!』

思わず驚きの言葉がでてきた。

…優希の居場所?

そんな事……オレがわかるわけがない。むしろオレはそのような事は知ってはならない人間なのだ。


オレ『すいません…知りません…』


目線を少し下に落としながらオレは答えた。知らない事は事実であり、オレの口からはこの言葉しかでてこない。

⏰:07/06/18 01:23 📱:SH903i 🆔:p1IwmC6o


#584 [りく☆]
 


?『そこまでは知らないか……』

顔を下に向け男性は落ち込み気味に言った。
余程優希に会わなければならない理由があるのだろうか…


…何故そこまで知りたがるのだろうか?

不思議でならなかった

⏰:07/06/19 01:10 📱:SH903i 🆔:ZVpUDzLc


#585 [りく☆]
そもそも仮に優希の居場所を知っていたとしても、オレは素直に男性に教えていただろうか。

きっと隠し通しただろう

悪い人ではない…

それは直感的に感じるのだが……
オレの心の中の何かがきっと邪魔をするだろう

何故か抵抗を感じる

⏰:07/06/19 01:12 📱:SH903i 🆔:ZVpUDzLc


#586 [りく☆]
それはまだ優希が好きだということを意味しているのか?この男性に優希をとられる……そんな錯覚に陥っていたのか?

オレはその答えに辿り着けずにいた。



理由はどうであれオレと優希はもぉ"無関係"なのだ。


ふとその事実に気がついたとき……オレはどこと無く寂しさを覚えた。

⏰:07/06/19 01:14 📱:SH903i 🆔:ZVpUDzLc


#587 [りく☆]
 


?『……大丈夫?』


!!!!!!!!!


オレがあまりにも長く黙って考え込んでいたため、男性がオレを心配そうに見つめていた。その瞳は偽りのない純粋なものだった。


オレ『あっ……すいません。考え事してて』

オレはとっさに言葉を出した

⏰:07/06/19 01:22 📱:SH903i 🆔:ZVpUDzLc


#588 [りく☆]
?『なら僕が言ったことも聞いてないね♪』

その言い方に怒ったような気配はなく、笑いかけるようにオレに言った。


オレ『すいません…』

?『大丈夫♪僕が捜してる"荒井優希"って女の子もよくそんな事があったから、慣れてるんだよ。』

⏰:07/06/20 00:48 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#589 [りく☆]
 

この男性と

優希との関係は


少し深いように思えた。

⏰:07/06/20 00:49 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#590 [りく☆]
そぉ思ったとき


オレは男性に少しだけ……嫉妬していた。


?『君にお願いがあるんだ』


突然男性が話を切り出した。おそらく先程オレが放心状態のときに言った台詞だろう

⏰:07/06/20 00:53 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#591 [りく☆]
オレ『何ですか?』

男性は身嗜みを整え始めた。さりげない仕草に品がある。


?『その女の子を連れて来てくれないかい?』



オレ『っえ!?!?!?』

オレは思わず大声を上げた

…連れて来いって?

…オレが?

⏰:07/06/20 00:57 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#592 [りく☆]
話かける事さえ困難なオレに、そんな事できる見込みがなかった。


オレ『あっ……オレがですか?』


…オレ以外だれがいるんだよ!


心の中で自分にツッコミんだ。気が動転しているオレにはそんな言葉しかでてこないらしい。


?『そうだよ。駄目かな?』

穏やかな表情でオレの返事を待っている

⏰:07/06/20 01:02 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#593 [りく☆]
オレ『あ……ぃゃ……』


言葉が


何処を探しても全く出てこない


…やばい



?『もしかして仲良くないのかな?それとも彼女が嫌い?』


しどろもどろなオレをゆっくり誘導するかのように、男性が尋ねる

⏰:07/06/20 01:13 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#594 [りく☆]
仲良いわけでもなく

ましてや嫌いでもない


…どうしよう


"プルルルルルル"


?『あっ!僕の携帯だ……ちょっとゴメンね』


そう言い残して男性は携帯を取り出した

⏰:07/06/20 01:17 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#595 [りく☆]
 



…助かったぁ

オレはひとまず安堵のため息をつく。

優希を連れてくる……そんな事オレには無理な注文だ。

オレは今すぐここから逃げ去りたかった

⏰:07/06/20 01:19 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#596 [りく☆]
?『待たせてゴメンね』

電話を終えた男性が戻ってきた。

何か急用ができたのだろうか……

男性は先程の落ち着きはなく、ひどく慌てている。


?『ゴメンね急用ができちゃって………また会えるかな?』

オレ『…多分』

?『その時またこの話の続きをしよう』

⏰:07/06/20 01:25 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#597 [りく☆]
そう言って

男性は車に駆け込み去って行った。



オレ『何だあの人?』


オレは結局なにもわからないまま男性と別れてしまった

⏰:07/06/20 01:27 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#598 [りく☆]
 


!!!

オレ『何だ?』

男性が走り去った道しるべに何か落ちている。


…カード入れ?


オレは手に取ってそれを見た。折りたたみの財布のような形をしたカード入れだった。

中には名刺や見たことないようなカードがぎっしり詰まっている

⏰:07/06/20 01:32 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#599 [りく☆]
 

…名前くらい知りたいな

そんな好奇心から、オレは名刺を取り出した。


"ヒラッ"


名刺と一緒に何かが出てきて、地面に落ちていった。

オレ『何だ?』


オレは落ちていった物に視線を移す


!!!!!!!!!!


オレ『っえぇぇ!!!』


オレの叫び声が響く

⏰:07/06/20 01:38 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#600 [りく☆]
それは



あの男性と

優希の


2ショット写真だった


その写真には、二人がまるでカップルのように写しだされている。



オレは慌てて写真を拾いあげた

⏰:07/06/20 01:41 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#601 [りく☆]
…落ち着け…

オレは自分に言い聞かせた

たかが二人の写真があっただけでカップルと"勘違い"するなんて………


気にしすぎだ。


…誰でも写真は撮る


オレは早く冷静な自分を取り戻そうと言い聞かせていた

⏰:07/06/20 01:44 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#602 [りく☆]
お互いが顔を寄せ合って写っている…

笑顔で…


偽りのない


笑顔で…


2人とも幸せそうな顔だ。写真を見ているだけでそれが伝わってくる。

⏰:07/06/20 01:49 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#603 [りく☆]
!!ププーッ!!



車のクラクションが公園に鳴り響いた。

?『そこにカード入れおちてなかったかい?』

男性が慌てた顔でオレに叫んできた

⏰:07/06/20 01:51 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#604 [りく☆]
オレは放心状態のまま車に駆け寄った。


右手にカード入れ

左手に写真をもって

⏰:07/06/20 01:52 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#605 [りく☆]
?『拾っててくれたのかい……ありがとう。』


男性は微笑みながら窓から手を伸ばしてきた。


オレは、まずカード入れを手に乗せ、その上に写真を置いた。


わざと…

⏰:07/06/20 01:55 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#606 [りく☆]
オレ『落ちてましたよ』


何事もなかったかのようにオレは言った……が、どこかしら言い方にトゲがあった。


?『ははっ……写真みたのか。勝手に中を見たらいけないよ♪』


笑いながらオレに言う

⏰:07/06/20 01:57 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#607 [りく☆]
オレはしばらく黙って見つめていた…


何か答えを与えてくれる気がしたのだ


知りたくない事実かもしれないが



気になる

⏰:07/06/20 01:59 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#608 [りく☆]
?『拾ってくれてありがとう』


男性はそう言うと窓を閉めようとした。


オレ『あのっ!』


閉まりかけの窓に手を置き叫んだ


?『何だい?』


…聞くしかない


オレ『2人はどんな関係で?』


笑った…

男性はオレを見て悪気のないように笑った。

それは幸せの微笑みなのか?

愛想笑いなのか?


男性はゆっくり口を開く


?『ただの"カップル"さ』

⏰:07/06/20 02:04 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#609 [りく☆]
今日はここで終わりにします

感想ありましたら

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

にお願いします

⏰:07/06/20 02:18 📱:SH903i 🆔:YKRvc0uE


#610 [りく☆]
 




空は暗くなり、少しずつ星が顔をだそうとしていた。

あれから何時間たっただろうか……


オレはずっと公園のベンチに座り、考え込んでいた。

⏰:07/06/21 00:48 📱:SH903i 🆔:R0KFk1Fc


#611 [りく☆]
…優希の彼氏?


…あの男性が?



信じたくないことだが……実際に彼の口から証明された事実だ


オレには、もぉ関係ないことかもしれないが


気になる

⏰:07/06/21 00:51 📱:SH903i 🆔:R0KFk1Fc


#612 [りく☆]
優希に彼氏がいた…


その事実がオレに大きなショックをもたらした。
もぉオレには関係ないはずなのだが……


ただ


悲しみは涙となって流れていく


流しても


流しても…


悲しみはなくならない

⏰:07/06/21 00:55 📱:SH903i 🆔:R0KFk1Fc


#613 [りく☆]
…オレだって結衣と付き合っていた。


そう思うと迂闊に優希を攻められずにいた


…攻める?


…結衣と付き合っていたことは間違っていたのか?

…そんな事はない!

もはや自分が何を考えるべきかさえ、わからなくなっていた

⏰:07/06/22 00:39 📱:SH903i 🆔:7vnzM6Yg


#614 [りく☆]
この現状をどうしたいのか…
過去をどう受け入れたらいいのか…

簡単そうで難しい問題だ。答えが容易にでてこないのだ…。


オレ『オレはどぉしたらぃぃんだ…』


誰もいない公園で独り呟いた……夜風は何も答えてはくれない

⏰:07/06/22 00:43 📱:SH903i 🆔:7vnzM6Yg


#615 [りく☆]
 


美里『りく!!』


気がつけば目の前に美里が立っている。慌てた様子で、まるで何か大事な用に急かされているかのように思えた。


オレ『どうした?』


放心状態のオレが口を開く

今のオレは何も理解しようとさえしていなかった。ただ何事もなく時が進めばいい……そんな事を考えていた。

⏰:07/06/22 00:54 📱:SH903i 🆔:7vnzM6Yg


#616 [にゃん]
あげっ

⏰:07/06/26 18:46 📱:SH902i 🆔:bTNzHANU


#617 [にゃん]
あげぃ

⏰:07/06/28 10:36 📱:SH902i 🆔:GbFBQPEk


#618 [拓モ]
ぁげ

⏰:07/06/28 20:53 📱:SH703i 🆔:Ezj1D5Pw


#619 [りく☆]
ありがとうございます

今日からまた更新しますんで読んで下さい

⏰:07/06/30 00:00 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#620 [りく☆]
 


美里『"どうした?"じゃぁないよ!
携帯に電話してもつながらないし…家にもいないから

捜してもいないし

心配したんだよ!』


息を切らしながら、オレにむかって叫んでいた。よほどオレを捜してくれたんだろう…

…なんで?


オレを捜す理由が何故あるのだ?

⏰:07/06/30 00:08 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#621 [りく☆]
美里『卓也に頼まれたの…』

オレの頭の中の疑問を見破ったかのように美里が言った。

オレ『卓也が?』


美里『詳しい理由は知らないよ。……ただ大至急捜してくれって頼まれてさ。
何か心あたりある?』


オレ『あっ……!!!!』

…そうだ……

…滝沢を捜さなきゃ

⏰:07/06/30 00:14 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#622 [りく☆]
忘れてたいた……

あまりにも急にショックな出来事があったもんで、肝心な事を忘れてた……


美里『何かあったの?』

心配そうに美里がオレの顔をのぞく。


いろいろありすぎて何から言ったらいいのか……滝沢の事は話してはいけない気がしてきた。

オレ『後で話す!』


そう言って慌てて携帯を手に取ろうとした

⏰:07/06/30 00:19 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#623 [りく☆]
 

"ヒラリッ"

携帯をとるのと同時に、1枚の小さな紙切れが落ちてきた。
それを美里が渋々拾う。世話のやける子供をもった親のように…


美里『この名刺……だれ?』


………名刺?


!!!!!!!!!


あの男性のだ!!

⏰:07/06/30 00:23 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#624 [りく☆]
また思い出したくない記憶が頭を駆け巡る。

あの時の男性の言葉が、一言一言鮮明に頭の中に聞こえてくるようだった。


オレ『それは…………』




思わす言葉が止まる

⏰:07/06/30 00:26 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#625 [りく☆]
話したくない…

その一心だった。

話したら全て事実であったと認めなければならない気がした。


オレ『とりあえず卓也捜してくる』


オレは美里から名刺を取り上げ、独りで歩き始めた。

⏰:07/06/30 00:29 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#626 [りく☆]
美里『……りく!』


歩き去ろうとしたオレを、美里が突然呼び止めた。


オレ『なんだ?』


美里『何かあったの?』


オレ『滝沢の事は後で話す……』

美里『違う!!


りくに何かあったの?』



美里はただオレを見つめていた

⏰:07/06/30 08:11 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#627 [りく☆]
何か?

いろいろありすぎた…!
こんな事美里にいいたくなかった。


しかし、彼女は優希と男性の関係を知ってるのではないのか?優希と仲のいい彼女なら…………



??????


あれ?

⏰:07/06/30 08:15 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#628 [りく☆]
おかしい……


オレが今こんなにもショックを受けているのには2つの理由が存在する

1つは当然優希と男性の関係……

もう1つは……"優希がまだオレの事を好きだ"という情報が嘘だった。ありえない事だとはわかっていたが、すくない希望をオレはもっていたのだ。その希望を絶望に変えられたこと。


そして……優希がオレの事をまだ好きだなんて情報を与えたのは…美里だ!

⏰:07/06/30 08:26 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#629 [りく☆]
その情報と


今日あった出来事は


明らかに矛盾している。





そして


彼女を

優希をよく知る美里がこんな矛盾したことを言うなんてありえない。

⏰:07/06/30 08:31 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#630 [りく☆]
だったら"あの日の夜"美里が話したことは何だったんだ?


嘘だったのか?

⏰:07/06/30 08:33 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#631 [りく☆]
なんで……

なんのために……


何故あんな嘘をいったんだ…
何故

あの日

あの夜

あんな事までして


こんな嘘を言う必要があったんだ

⏰:07/06/30 12:32 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#632 [りく☆]
美里『……りく?』


下を向くオレの顔を覗き込むように、美里がオレに言う



オレ『嘘だったのか…』


微かな声でオレは呟いた。

⏰:07/06/30 12:38 📱:SH903i 🆔:jTw8rarQ


#633 [りく☆]
美里『……え?』


美里は何も理解できていない顔をオレに見せた。

…その顔も嘘だろ

そんな言葉が頭を過ぎる。もはやオレは美里を完全に信じられなくなってしまっていた。

むしろ彼女に対して怒りをおぼえてきた。


あんな嘘を言った彼女に…

⏰:07/07/01 00:44 📱:SH903i 🆔:OeLeJb4s


#634 [りく☆]
 


!!!!!!


誰かに呼ばれた気がして振り返ってみた。


卓也『…りくっ!!』

そこには、息を荒らし、額から流れる汗を拭いながら立っている卓也の姿があった。

卓也『ったく……何やってんだよ。連絡してもシカトだし』

オレ『悪ぃ…』

よほど心配してくれていたのだろう。卓也は疲れ果てていた。

⏰:07/07/01 01:09 📱:SH903i 🆔:OeLeJb4s


#635 [りく☆]
卓也『何処捜してもいない……』

オレ『…ゴメン』

卓也『お前じゃなくて勇貴の事』

オレ『あっ………滝沢の事。

あいつ大丈夫かな?』

卓也『わからん。

……だいたい何であんな事やってんだあいつは』

理由はおそらく祥子との事が原因だろう

⏰:07/07/01 01:18 📱:SH903i 🆔:OeLeJb4s


#636 [拓モ]
ぁげっ
これからも頑張って

⏰:07/07/06 23:04 📱:SH703i 🆔:23VVu2Xk


#637 [あカ(*゚゚)]
ガむばッて下さいね姻シ
上げときます(*`-3.)Pメ

⏰:07/07/07 01:27 📱:W43K 🆔:mhiAuPW2


#638 [りく☆]
しばらくの間更新できていなくてすいませんせっかく読んで頂いているのに本当に申し訳ありません

中断する気はありませんが、もぉしばらく更新が遅れると思います
自分勝手な都合で遅れてしまいすいません

感想・指摘がありましたらドン 書いてください
今後の参考にしたいと思います

⏰:07/07/12 00:39 📱:SH903i 🆔:Pb236ewA


#639 [我輩は匿名である]
頑張ってくださいツ

⏰:07/07/12 00:55 📱:W51K 🆔:.dC8XJRg


#640 [まな]
>>285-400
>>400-500
>>500-600

⏰:07/07/12 02:14 📱:D902iS 🆔:hwbXd98I


#641 [りく☆]
卓也『てか、お前ここで何やってんだ?』

疲れ果てた体を公園のベンチに預けて、卓也は尋ねてきた。

美里『私も今その事を聞いていたの!』

卓也の疑問に美里ものってきた。

…何があったとか

…何をやっていたとか

…言えない

…言えるはずがない

⏰:07/07/15 18:12 📱:SH903i 🆔:/rw449ZA


#642 [りく☆]
オレ『別に……何も…』

聞こえるかどうかもわからないような微かな声を出した。
未だにオレは何も考えられず、放心状態のままだった。

卓也『"その顔"が何もなかったようなヤツの顔か!』

完全にオレの心は見透かされていた…。

⏰:07/07/15 18:14 📱:SH903i 🆔:/rw449ZA


#643 [りく☆]
美里『りく……どうしたの?何があったの?』


…どうした…だと?


少しずつ押さえていた感情が湧き出てくるのがわかる


…お前の嘘に

…オレはどれだけ苦しめられたか

美里に対する怒りの感情が

押さえきれなくなっていた。

⏰:07/07/15 18:15 📱:SH903i 🆔:/rw449ZA


#644 [りく☆]
美里『ねぇ…り』

オレ『うるせぇ!!!!!!!!!』

美里の言葉を掻き消すように、オレは声を張り上げた。そんなオレに卓也は、ただ…驚いていた。


オレ『お前の……お前の嘘にオレがどれだけ苦しめられたかわかるか!?!?!?

あんな事までしてオレを信じさせて………有り得な事とはわかっていたけど

オレは少しだけ希望をもったのに……』

卓也『りく……!?!?』

辺りは何ともいえない空気に包まれていた。


美里は何も理解できていないような顔で、呆然と立ったまま

卓也はただ驚いていた。

⏰:07/07/15 18:17 📱:SH903i 🆔:/rw449ZA


#645 [りく☆]
もはやオレは自分の感情をコントロールできずにいた。

何が善で

何が悪か

わからない……

何を信じていいのかも

誰を信じていいのかも


わからない……

⏰:07/07/15 18:18 📱:SH903i 🆔:/rw449ZA


#646 [りく☆]
そんなもどかしさが今、怒りとなって表れているのだろうか…

しかし1番の理由は美里にある!!



美里『りく……何のこと??!』

恐る恐る美里が尋ねてきた。


…何のことだって?

…とぼけるなよ!!

⏰:07/07/15 18:19 📱:SH903i 🆔:/rw449ZA


#647 [りく☆]
卓也『りくっ!!!!!!!』

オレの怒りが最高潮に達したのに気がついたのだろう。
卓也がなだめるように、オレを見つめている。

⏰:07/07/15 18:20 📱:SH903i 🆔:/rw449ZA


#648 [りく☆]
卓也『そぉ…あつくなるな。

お前と美里の間に何があったかは知らないが………
そんなにキレたところで何にも解決にならねぇぞ!!
ましてや話しの内容を美里はつかめてねぇじゃないか。』

卓也は冷静にオレに語りかけた。
でもオレの気持ちは収まらない…

卓也『何があったのか……少し教えてくれないか?』

卓也がオレに言う

⏰:07/07/15 18:22 📱:SH903i 🆔:/rw449ZA


#649 [りく☆]
…何があったか……

有りすぎて言葉に表せない。それに誰かに話す気にもなれない…。
ただ美里へ対する怒りや、今までの出来事の悲しみがつのるばかりだ。


卓也『なぁ……りく。オレはお前の力になれないのか?』


!!!!!!!!!!!!!!!!!!




そんな言葉

滝沢にも言われた気がする

⏰:07/07/15 22:10 📱:SH903i 🆔:/rw449ZA


#650 [りく☆]
オレ『悪ぃ……帰る』

卓也を振り払い、オレは早々と歩き始めた。

本当はそんなつもりはなかったのだが…

卓也『……りくっ!!』

必死にオレを引き止めようとする…

けど

オレは構わず歩き始めた

⏰:07/07/16 00:18 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#651 [りく☆]
卓也『おぃっ……りく!!


まだ話しは終わってない』

…………

オレ『話す事なんか……ないさ。

話したところでお前になにがわかる。』

キツく

ツメたく

オレは卓也に言ってしまった


こんな事言うつもりなんてなかったのに……

つい強がってしまった

オレを心配してくれた

親友を

突き放してしまった

⏰:07/07/16 00:23 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#652 [りく☆]
 


それからしばらく

オレは一人でたださ迷うように歩いていた。何の目的もなく……ただ無心で


辺りは暗く外灯と、雲から見え隠れする月の光りにオレは照らされていた。

⏰:07/07/16 00:40 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#653 [りく☆]
 

…独りになった


愛する人も

親友も

全てを失った気がした

自分の手によって……



そんな思いがオレの心に残る…。

⏰:07/07/16 00:42 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#654 [りく☆]
もぉ……

自分が完全にわからなくなっていた。何をしたらいいのか……何を考えたらいいのか……



"ポツリ"


空から小さな水の雫が降ってきた……

それは少しずつ強さを増していき、オレを潤していく。

そんな雨が

オレの代わりに泣いているかのように思えた

⏰:07/07/16 00:47 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#655 [りく☆]
雨は激しく降り注ぐ

オレは構わず歩いていた………走ることもなく、雨宿りすることもなく…




ただ

濡れ始めた道を歩いている

⏰:07/07/16 00:50 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#656 [りく☆]
 

"ワンッ!!!!"


オレ『い……ぬ?!』

道の隅っこにある電柱の横に、古びた段ボール箱があった。
雨で濡れたその段ボールの中には…小さな子犬が吠えていた。

近づいたオレに、無邪気に吠えている……自分が捨てられた事なんか知らずに

⏰:07/07/16 00:55 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#657 [りく☆]
オレ『お前も……独りか??』

段ボールの前に座り込み、語りかけた……言葉なんてわかるはずもない子犬に


オレはそっと子犬を抱き抱えた。

子犬は何も抵抗することなく、ただオレの温もりに浸っていた。

⏰:07/07/16 00:58 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#658 [りく☆]
オレ『オレは最低な人間だぞ……

お前を捨てた人間より何倍も最低なんだぞ…

そんなに懐いていいのか?』


子犬は無邪気に雨で濡れたオレの頬をナメていた。


オレ『……バカだなぁ


本当にバカだ


何してんだよ……』

子犬に言ったのか

自分に言ったのかわからない。

ただ……涙だけが流れてきた

⏰:07/07/16 01:03 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#659 [りく☆]
 


"クゥゥン"

オレの異変に気がついたのか、子犬は心配そうに鳴きながらオレの涙をなめていた


何だろう……

よくわからないが

この時は

無性に泣けてきた

⏰:07/07/16 01:07 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#660 [りく☆]
強く降り注ぐ雨がオレの涙を浄化していく。

オレは子犬を抱き抱え、ただ泣いていた。


バカみたいだけど

笑えるほどに

泣けてきたのだ

⏰:07/07/16 01:09 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#661 [りく☆]
何もかもがわからない…

今まで崩れることのなかった親友との関係が……

崩れてしまった。

ぃゃ

オレが崩してしまったのだ。


…もぉみんなバラバラだ

オレはただ泣くことしかできない

⏰:07/07/16 01:11 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#662 [りく☆]
オレ達の絆という"糸"が複雑に絡みあった瞬間だった。一本一本が乱雑に絡み合って、もはや手の付けれないような状態に思えた。だからこそオレはそんな絡み合った"糸"を切るしかない……そんな想いがでてきた。

⏰:07/07/16 01:18 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#663 [りく☆]
しかし、そのような状態になる"運命"だったのかもしれない。
この後、絡み合った絆が、予期せぬ"運命"を俺達に与えることになる。

当然そんな事に気がつく事など、当時のオレには無理だった。

そして

絡まった"糸"は、時間をかけてゆっくり解いていけば、元通りになることに

この時のオレは

気がついていなく


ただ泣いていたのだった

⏰:07/07/16 01:26 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#664 [りく☆]
今日はここで終わりです

感想がありましたら

どうか書いてください


長い間更新遅れてすいませんでした

⏰:07/07/16 01:28 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#665 [ゅう]
今、始めから読みました続きがめっちゃ気になります
これからも頑張ってください

⏰:07/07/16 01:32 📱:SO903i 🆔:BnB9MNJA


#666 [よち]
とても楽しみしてます
これからも頑張ってください
毎日きてます

⏰:07/07/16 20:40 📱:P902i 🆔:AP5342vU


#667 [りく☆]
"ゅう"さん

"よち"さん

コメントありがとうございます
どうかこれからも読んでください

⏰:07/07/16 23:55 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#668 [りく☆]
《第5節、2001年春…糸(キズナ)》


……
………

優希『まだぁ!?』

待ちくたびれた様子で優希はオレに問い掛ける。

オレ『もぉすぐで書けるから……待ってよ。』

優希『それさっきも聞いた!!』

オレ『優希が書くのが早いんだよ……』

優希『だって前々から考えてたもん♪

ほらっ…りく早くA♪口動かさないで手を動かして♪』

上機嫌な優希は悩むオレをせかす

⏰:07/07/17 00:06 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#669 [りく☆]
オレ『早くって言われても………何書けばぃぃかわかんないよ。』

優希『未来の私達に書くメッセージだょ♪タイムカプセルみたいな感じじゃん』

オレ『それがむずかしんだって………』

優希『思ったこと書いたらぃぃの♪』

オレ『ん〜………』



優希『書いた?』

オレ『もぉ少し……


よしっ!!書いたよ』

⏰:07/07/17 00:13 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#670 [りく☆]
 

オレ『こらっ!!……読むなよ!!』

優希『だって〜気になるもん♪』

オレ『今読んだら意味ないだろぉ』

優希『わかってるよ……

ちゃんと"これ"に入れておくよ』

オレ『んで何処に埋めるの?』

優希『ん〜決めてない』

⏰:07/07/17 00:22 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#671 [りく☆]
優希『いつか埋めるよ♪』

オレ『そんなこと言って……一人で見るなよ』

優希『そんなことしないよ!!

じゃぁ旅行から帰ってきたら、一緒に埋めよ』

オレ『うん!!約束だ♪』

⏰:07/07/17 00:26 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#672 [りく☆]
 


………
……

!!!!!!!

オレ『夢……かぁ』

ぃゃ……夢というよりは昔の記憶だ。最近よくあの頃の記憶が、鮮明に夢の中にでてくる。

あの夢は……深山に行く前にオレと優希が交わした約束…。

オレ『そんなに簡単に……
…忘れられないか』

ため息混じりに呟いた

⏰:07/07/17 00:33 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#673 [りく☆]
あの頃の記憶は、今のオレにはあまりにもツラい。
忘れたくても、決して消えることのない過去が、オレの心を蝕んでいく。


オレ『また今日も…眠れないのかな…』

暗闇に問いかけた…。

決して答えてくれない暗闇に

⏰:07/07/17 00:37 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#674 [りく☆]
 

"クゥゥン"

突然起きたオレを心配したのか、鳴きながら"あの子犬"が近づいて来た。


オレ『"チロ"……ゴメンな。起こしちゃったか?』


"あの日"偶然見つけた子犬…。オレは気がつけば連れて帰ってきていた………ぃゃ勝手についてきたのか?!
そんな子犬をまた捨てるわけにもいかず、飼っている

⏰:07/07/17 00:45 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#675 [りく☆]
名前は"チロ"

白くて小さな子犬だ。

犬はよく吠える動物のはずなのだが……チロは全く吠えない。

そして、何となくオレの言葉をわかっているような気がする。


よくわからないが珍しい犬だ。


そんなチロにオレは最近癒されている。

⏰:07/07/17 00:48 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#676 [りく☆]
チロは黙って近づき、オレの膝の上で、中断していた睡眠を始めた。

オレは優しくチロを撫でる

チロは気持ち良さそうに、深い睡眠へと落ちていくのだ。


そんなチロを見て


オレもやっと寝ることができる


正確に言うなら

チロがいないとオレは今寝ることができない

そんな状態だ

⏰:07/07/17 00:53 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#677 [りく☆]
 



オレ『ま……眩しい』

窓から差し込む太陽の光りが、オレの顔を優しく撫でる。


気がつけば朝になっていた

昨日もチロのお陰で寝れたのだ。

そんなオレを助けてくれるチロは、オレの横で寝ている

⏰:07/07/17 00:57 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#678 [りく☆]
こんなチロとの生活も今日で4日……

つまり、"あの日"からもぉ4日も経った……

誰からも連絡はない。


当然の結果だろう…


美里と卓也にはヒドイことを言ってしまった

祥子は自分の悲しみに浸っている

滝沢は、相変わらず何をしているかわからない


オレは完全に独りだ

⏰:07/07/17 01:03 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#679 [りく☆]
オレはそんな孤独に埋もれていた…。

そして今、完全に家にこもり、空腹を感じたら外へ買い出しにいっている。こんな状態……"昔"もあった気がする

オレは人との接触を完全に避けていた……

…だから


…オレの友達はチロだけ


そんな考えをもっていた

⏰:07/07/17 01:09 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#680 [りく☆]
オレはゆっくり起き上がり、普段着に着替え始めた。

今日は平日だが、学校なんて行く気はない。

オレには何が正しくて、何が間違いか区別ができなくなっていた。

⏰:07/07/17 01:12 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#681 [りく☆]
オレが起きると、チロもゆっくりと起き始める。

寝起きは動きが遅く、甘えん坊なチロにオレは、皿にミルクを入れて、床に置く。

オレのいつもの朝の日課だ。

チロは相変わらずゆっくりとミルクをなめていた

⏰:07/07/17 01:15 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#682 [りく☆]
オレ『いつ見てもカワィィな♪』

尻尾を振りながらミルクを飲むチロに、オレは思わず語りかけた。

そんな愛嬌たっぷりなチロが、オレに元気をくれる

⏰:07/07/17 01:18 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#683 [りく☆]
突然……チロの動きが止まった…。

オレ『チロ?』

チロは何かに怯えるかのように部屋の隅に駆け寄った。




"ピンポーン"


!!!!!!!!!!!!!!!!!!


…誰だ?

⏰:07/07/17 01:21 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#684 [りく☆]
こんな時間に

一体誰だ?

そもそもチロは訪問者が来るのをわかって、動き出したのか?


未だにチロへの謎は深まるばかりだ。



"ピンポーン"

インターフォンの音が鳴り響く…。

訪問者とは一体……

⏰:07/07/17 01:25 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#685 [りく☆]
今日はちょっと少ないですが終了です
スローペースですいません今からが後半ですのでどうか長い目で読んでください

感想等ありましたら


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

へお願いします

⏰:07/07/17 01:28 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#686 [かあ]
ミテマス
失礼
>>300-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800

⏰:07/07/18 04:48 📱:D904i 🆔:L6B17gWg


#687 [我輩は匿名である]
失礼します
>>1-100
>>200-300

⏰:07/07/18 14:14 📱:SO903i 🆔:C4/YJ6KI


#688 [我輩は匿名である]
またまた失礼します
>>100-200

⏰:07/07/18 14:45 📱:SO903i 🆔:C4/YJ6KI


#689 [りく☆]
 

…平日のこの時間に誰だよ?!

オレは恐る恐る玄関へと近づく…



…がしかし、なかなかドアを開けることができない。
人との接触を

体が避けている

⏰:07/07/20 01:07 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#690 [りく☆]
 

"ピンポーン"

またインターフォンが鳴る…


余程オレに何かしら用事があるのだろ


…でるか

一呼吸おき

ドアを開けた

⏰:07/07/20 01:12 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#691 [りく☆]
 


  !!!!!!


オレ『えっ?!?!………』


何で?


祥子『おはよう……』


祥子がここに?

⏰:07/07/20 01:15 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#692 [りく☆]
オレ『お……おはよう』

驚きを隠せないまま、オレはとりあえず言葉を返した。


……………


しばらく沈黙が続いた。祥子は何も語ろうとはしない

⏰:07/07/20 01:21 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#693 [りく☆]
オレ『学校は?』

沈黙をやぶるために言った一言……

祥子『今日もいってないよ』

オレ『今日も?』

祥子『りくと同じで4日前から休んでる。』


オレ『そっか……』


未だに話の意図がつかめない……何故祥子がオレの目の前にいるんだ?

⏰:07/07/20 01:24 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#694 [りく☆]
祥子『りくも行ってないんでしょ?……美里から聞いたよ』

オレ『あぁ……行ってない』


美里……その名前を聞くと、あの日の出来事が思い出されてくる


祥子『ちゃんと行かなきゃ』

オレ『お互いね』

⏰:07/07/20 01:28 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#695 [りく☆]
くだらない話しも一段落つき、また沈黙がおとずれてきた。


祥子『ねぇ……りく』


オレ『何だ?』

畏まった様に祥子が話し掛けてきた。



祥子『……好きなの』

⏰:07/07/20 01:32 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#696 [りく☆]
 






…………えっ?!?!?!?


祥子の突拍子のない発言にオレは…ただ驚いている。何と言葉を返したらいいかわからない。


…これ…告白…?


戸惑うオレをよそに、祥子は口を開き始めた。

⏰:07/07/22 00:45 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#697 [りく☆]
祥子『最初はね……そんな気なかった


ぃゃ……もしかしたら自分の気持ちに気付いてなかったのかもしれないね。』


祥子は下を向き話し始める……その言葉一言一言に祥子の気持ちすべてが注ぎ込まれている……そんな感じがした。
しかしどことなく話の内容がわかりにくい…

⏰:07/07/22 01:05 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#698 [りく☆]
祥子はこの前公園で、確かに滝沢にオレが好きだと相談していた……

…だったら前から気付いていたはずだろ?

小さな疑問が頭を過ぎる


祥子『いつからかな……こんな気持ちになったのは…。』

⏰:07/07/22 01:09 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#699 [りく☆]
祥子『しばらく自分がわからなかった……

でもこの前確信したの。



やっぱり好きなんだって







"勇貴"が好きなんだって!!』

⏰:07/07/22 01:11 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#700 [りく☆]
オレ『えっ!?!?』

思わず声がでた


滝沢が……好きだと?



祥子の気持ちが一気にわからなくなった瞬間だった。

そんなオレに一言一言丁寧に祥子が語りかけてくる

⏰:07/07/22 01:14 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#701 [りく☆]
祥子『昔はね…りくが好きだった。それはりくにも話したよね??

だけど、りくには結衣がいたから……諦めようとした。


けど直ぐには無理だった。

だから、辛くなる度に勇貴に相談してたの……今思えば迷惑な相談だょね……


怒りたくもなるよね』

⏰:07/07/22 01:19 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#702 [りく☆]
最後の一言は

公園の時の事を言っているような気がした。あの時の記憶が蘇ってくる……


そんなオレを無視したまま

祥子はまた話し始めた

⏰:07/07/22 01:21 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#703 [りく☆]
祥子『でも勇貴は怒らなかった…

同じ相談にいつも親身になってのってくれた。

そして、いつも私を見てくれてた……そんな気がした。私が落ち込んだり、悩んだりした時、いつも優しく包み込んでくれた。

そんな勇貴に

いつしか想いをよせていたんだね………そんな自分の気持ちに気付かなかった』

⏰:07/07/22 01:27 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#704 [りく☆]
祥子『やっと自分の気持ちに気がついたのに……

なかなか伝えられない

勇貴の前で素直になれないの。

それで、この前ケンカしちゃった………ケンカって言うより、飽きられちゃった。

勇貴と話したいあまりに、いつもりくの話題で呼び出したりしたから…勇貴も嫌気がさしたんだろうね』

⏰:07/07/22 01:33 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#705 [りく☆]
公園で祥子が言った不思議な言葉…

"違う"

とずっと言っていた。あれは、滝沢に向けたメッセージだった。

"違う!!私が好きなのは勇貴"

というメッセージを伝えられないままだったのか。
だからあんなにも、祥子はないていたのか……

オレはあの時の祥子の行動を今理解できたきがした

⏰:07/07/22 01:37 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#706 [りく☆]
…滝沢


…お前、今どこで何してる?


…お前の想い


…"無理だ!!届くはずがない"と言ったお前の想い


…ちゃんと祥子に届いてたぞ


…滝沢

⏰:07/07/22 01:41 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#707 [りく☆]
晴れた空を見上げながら、オレは心の中で囁いた。

祥子の気持ちと

滝沢の想いが

一致していたなんて……


オレの孤独に埋もれた心から、はやく滝沢に伝えてやりたいという気持ちが抑えきれないでいた。

⏰:07/07/22 01:47 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#708 [りく☆]
祥子『勇貴に…私の"本当の気持ち"を伝えたいの!!


だから、ここにきた……

りくなら勇貴の居場所をしってるって思ったから。』

祥子はオレを見つめていた……少し潤んだ瞳で


オレ『滝沢の居場所かぁ……』

!!!!!!!


…あいつあの日以来何してんだ?

⏰:07/07/22 01:51 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#709 [りく☆]
祥子『知らないの?』


オレ『………あぁ。悪ぃ』

あの日以来、全く外部と接触していないオレは、何もわからなかった。

…卓也に聞けばわかるかもしれない


しかし、もぉ卓也とは話せない。あんなに冷たいことを言ってしまったオレの罪が、重くのしかかる

⏰:07/07/22 01:56 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#710 [りく☆]
更新遅れてすいません今いろいろと忙しくて更新できずにいます

しばらくしたら更新できると思うので、どうかよろしくお願いします私事で遅れて本当にすいません
感想等ありましたらどうかカキコんでください

⏰:07/07/24 01:38 📱:SH903i 🆔:9w/K2d36


#711 [失礼]
>>304-710

⏰:07/07/24 04:02 📱:SH902iS 🆔:MoGdu.PI


#712 [失礼]
>>406-710

⏰:07/07/24 14:23 📱:SH902iS 🆔:MoGdu.PI


#713 [コンキチ]
がんば
後半のこれからがかなり楽しみ

⏰:07/07/24 23:40 📱:SH902iS 🆔:RTWDk4Xw


#714 [ななし]
たのしみ〜

⏰:07/07/27 19:32 📱:PC 🆔:/zhayMMY


#715 [コンキチ]
更新まだかなぁ
楽しみに気長に
待ってます

⏰:07/07/28 03:00 📱:SH902iS 🆔:DJUgEzgk


#716 [管理人]
みなさんカキコミありがとうございます

そして更新遅くなってすいません

今日から少しずつ更新していきたいと思います

⏰:07/08/05 00:29 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#717 [りく☆]
上の名前間違えました

すいません

⏰:07/08/05 00:31 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#718 [りく☆]
 


滝沢の居場所を教えてあげたいが……オレには何も役に立つ情報がなかった。


…どうしたらぃぃんだ?


オレは黙り込んでいた………答えなんてみつからないのに

⏰:07/08/05 00:35 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#719 [りく☆]
 

?『そぉいう事か……』


!!!!!!!!!!


…誰だ?

階段の陰から声が聞こえた…

オレと祥子はただ呆然と立ち尽くしたまま驚いている。

祥子『ダ…レ?』


恐る恐る祥子が口を開いた

⏰:07/08/05 00:39 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#720 [りく☆]
 

階段の陰から、声と共に姿がでてきた。






卓也『盗み聞きする気はなかったべ。』



祥子『卓也!!!』



声の主は卓也だった

⏰:07/08/05 00:42 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#721 [りく☆]
祥子『何で卓也がここに?』

オレが持っていたのと同じ疑問を祥子が卓也にぶつけた。


卓也『りくに……用があってな。ちょっと家まで来てたんだ。

そしたら2人の話し声が聞こえてきて……しばらく階段で話しが終わるのを待ってたんだよ』


…オレに用?

卓也が一体オレに何の用があったのだろうか


こんなオレに…

⏰:07/08/05 00:49 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#722 [りく☆]
オレは卓也を見れずにいた。

やはりあの日言った事が今も頭に残って離れない…

あんなヒドいこと言ってしまったオレを、卓也は許してはくれてないだろう

⏰:07/08/05 00:51 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#723 [りく☆]
祥子『りくに…?』

卓也『あぁ…。こいつが学校にこないもんでな』


…オレを心配してくれてるのか?


オレには卓也の心理が全くと言ってもいい程わからなかった


卓也『ところで………さっきの話しはホントなのか?』

⏰:07/08/05 05:53 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#724 [りく☆]
卓也が少し顔の表情を真剣にしながら言う。

祥子『さっきの話って……やっぱり聞いてたんだ』


卓也『おっ……おぃおぃ!!変な勘違いするなよ。オレは別に盗み聞きする気なんてなかったんだからな』


あわてふためく卓也を見て、祥子から思わず笑みがこぼれる。

祥子『冗談だよ♪何れ卓也にも話す事だったし』

卓也『そっか…』

一呼吸して

卓也がゆっくり話しを始めた

⏰:07/08/05 06:02 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#725 [りく☆]
卓也『勇貴に会いたいんだろ?

オレ達もずっと勇貴を捜してるんだよ…。けどなかなか見つからない』


祥子『そっかぁ……』


落ち込むように祥子の顔が下を向く


卓也『だけど……』

祥子『何?』

卓也『居場所の予想はついている……』


卓也は少し悩んでいるように思えた。

滝沢が猛志先輩と一緒にいるなんて祥子が聞いたら、驚くだけじゃすまないだろう

⏰:07/08/05 06:10 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#726 [りく☆]
卓也『あいつは多分…今、猛志先輩と一緒にいる。


祥子『えっ…うそ?』

祥子はただ驚いている

卓也『ホントだ………この前一緒にいるのを見たんだ。4日前に2人でバイクに乗っているのを見たんだよ………それ以来勇貴を何処でも見てないから、恐らく一緒にいる』


卓也の発言に、まだ祥子は現実を受け止められてないようだった…

⏰:07/08/05 12:51 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#727 [りく☆]
しばらく沈黙が続いた

祥子はただ立ち尽くしていた。そんな彼女をオレはただ見ておく事しか出来なかった


卓也『とりあえず……ここで話していても仕方ないし、一旦家の中で話そう。』

ゆっくりと卓也が言う。

祥子はそんな言葉に遅れて反応し、ゆっくりオレの家に入っていった

⏰:07/08/05 12:56 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#728 [りく☆]
卓也『りく…』


祥子がいなくなった今……オレと卓也2人っきりだ。
何とも言えない緊張感が辺りを包む


卓也『お前に"あの日"何があったか知らないけど……何日も連絡なしに家に篭られたら心配するだろ。』

ため息混じりに言う

卓也『それと、"あんな言葉"二度と言うなよ』

卓也はオレをじっと見つめていた………しかしあんなことを言ったオレを彼は怒ろうとはしなかった

⏰:07/08/05 13:04 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#729 [りく☆]
オレ『……ゴメン』

久々に口を開いた

本当はいろいろ言わなきゃいけないのに……言葉にできない


卓也『気にするな!!

さぁ……早く入ろうぜ』


そぉ言いながらオレの肩に手を置く

その手には、少し力が入っていた…

⏰:07/08/05 13:08 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#730 [りく☆]
さらに卓也の手に力が入る……

そしてゆっくり口を開いた

卓也『"あの日"お前に何があったかは知らないし……お前が抱えている悩みもオレはわかることなんてできやしない。そして……オレ達の知らないお前の"過去"に何があったかもわからない……。

だからお前の力にはなってやれないのかもしれない

⏰:07/08/05 13:29 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#731 [りく☆]
けど……それはお前が全て自分一人で悩みを抱え込んでるからだろ?

オレ達はお前の親友だ……お前がどぉ思ってるかは知らないが、少なくともオレ達はそう思っている。だからこそオレ達は心を開いているんだ。

全てではないかもしれないけど、いろんな悩みをうち明かしてきたつもりだ。これからもずっとそうだ………

だから

お前もオレ達に心を開いて欲しいんだ

少しずつでいいから


そしたらオレ達は……全力でお前の力になってやれる。

⏰:07/08/05 13:31 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#732 [りく☆]
なぁ……りく


少しオレ達を頼ってくれよ


オレが言いたいのはそれだけだ』

⏰:07/08/05 13:32 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#733 [りく☆]
卓也から言われた言葉……その一言一言が、胸に…心に…響いた。

こんなにも卓也が

オレを思ってくれているとは……


オレは心の底から嬉しかった

しかしその喜びと同時に、自分が心を開いてないという事実が、とても情けなかった

⏰:07/08/05 19:05 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#734 [りく☆]
…オレは、果たしてこの先"誰にも語る事のなかった過去"をみんなに話せるのだろうか?


そんな疑問が心に残る


その過去こそがオレの心の闇の元凶である。


そこから開放されない限り、オレはただ孤独の闇に埋もれていくだけだ…

⏰:07/08/05 19:10 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#735 [りく☆]
卓也『りく…どうした?』

しばらく考え込んでしまっていたオレを心配しているようだった。


オレ『あぁ……何でもない。』


卓也『ならいいけど』


オレ『卓也!!』

卓也『なんだ?』




オレ『…ありがとな』

⏰:07/08/05 19:12 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#736 [りく☆]
本当はもっと言う事があるはずなのに…

オレは自分の心を整理できずに

今のオレの気持ちを"ありがとう"の5文字でしか表すことができなかった


短い言葉だけど



オレにとってはその言葉が

1番最高の



感謝のこもった言葉だった

⏰:07/08/05 19:16 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#737 [りく☆]
卓也『気にするな♪』


微笑みながら言う。

昔は自由人で頼りないように思えた卓也だが、今はそんな面影もなく、とても頼りがいのある大きな存在となっていた。



""キャァーーーー""


!!!!!!!!!!!


祥子の悲鳴だ

⏰:07/08/05 19:19 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#738 [りく☆]
卓也『どうしたっ!!』

呼びかけながら慌ててオレと卓也が家に入る。


中にはいると、床に祥子が座り込んでいた。


オレ『大丈夫か??』


祥子『りく………あんたの家いつから"こいつ"がいるの?!』

祥子の視線の先には

太陽の日を浴びながら気持ち良さそうに寝ている"チロ"の姿があった。

⏰:07/08/05 19:25 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#739 [りく☆]
オレと卓也は顔を見合わせ爆笑した。


卓也『相変わらずだな〜祥子の犬嫌いは♪』

笑いながら卓也がからかう様に言う。


オレ『子犬だから大丈夫だよ』


祥子『犬は犬だよ!!早く私から遠ざけてよ……』

⏰:07/08/05 19:30 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#740 [りく☆]
強気で勝ち気な性格の祥子……怖いもの知らずで、オレ達でも敵わない


そんな彼女の唯一の弱点が"犬"である。


その嫌いかたは尋常ではなく、犬が近くにいるだけで怯えてしまうのだ。


どうやら昔、犬に噛まれたのが原因らしい

⏰:07/08/05 19:34 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#741 [りく☆]
卓也『ってかりく!!お前いつ犬飼いだしたんだ?!』

唐突に卓也が聞いていた…。

オレ『4日前からかなぁ』

祥子『りく……助けて』


掠れた声で助けを求めていた。どぉやらあまりに驚いて腰を抜かしたらしい……

卓也『とりあえず犬を離してやりなよ』

呆れたように卓也が呟いた

⏰:07/08/05 20:58 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#742 [りく☆]
 




卓也『喧嘩したのか?』


チロの事件も一段落ついて、オレ達は滝沢について話しはじめたのだ。
そして、祥子があの公園での出来事をオレと卓也にうち明かした。

祥子『私が悪いんだけどね………』

俯きながら言う祥子の顔は、悲しみと後悔が入り交じった感じであった。

卓也『じゃぁ……それが原因で勇貴は?』

オレ『さぁ……?いきなり猛志先輩に会うってのもおかしくないか?』

⏰:07/08/05 21:05 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#743 [りく☆]
"確かに"というような顔で卓也が頷く。
今回の滝沢の一連の動きには謎が多く、オレ達の推理には限界がきていた。

祥子『やっぱり……私のせいだよね』

祥子はもはや自分を責める発言しかできなくなってしまい、卓也もそんな祥子をかばうのにも言葉ついてきていなかった。

オレ『紅茶でも飲むか…』

何となく流れを変えたく、オレは席をたつ。

そしてチロが寝ているキッチンへと向かった

⏰:07/08/05 21:13 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#744 [りく☆]
視界に入らないキッチンでチロ寝かせてくれという祥子の要望で、チロはキッチンにいる。

オレは紅茶を飲むためお湯を沸かし始めた



…………………



沈黙がつづく



こんな緊張感、我が家にいままでなかっただろう

⏰:07/08/05 21:17 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#745 [りく☆]
オレ『何か手掛かりでもないのかな?』


同じ様な質問をオレはまた繰り返した


卓也『直接会わないと…何もわからないだろ』

頭を抱え込むように言い放つ

オレ『けど……直接会う事ができないんだろ?』


紅茶を運びながらオレが言葉を返した。

⏰:07/08/05 21:21 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#746 [りく☆]
突拍子もなく、卓也が深呼吸しはじめ口を開いた。



卓也『勇貴に会う方法は………1つあるんだ。』


祥子『本当に!?』

食らいつく様に祥子が身をのりだした。


卓也『猛志先輩の居場所がわかったんだ……』

静かに卓也が言い放った

オレ『じゃぁ……そこに滝沢もいるかもしれないな!!』

⏰:07/08/05 21:25 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#747 [りく☆]
卓也『あぁ……』

祥子『なら早く行こうよ』

卓也『まてっ!!』

突然卓也の口調が強くなった……

卓也『お前ら……猛志先輩に会いに行くんだぞ!?

それに、あの人の仲間(ツレ)も沢山いるところだ。

だからあんまし言いたくなかったんだよ。オレ達だけで何とかして勇貴一人と接触したかったんだが……』

オレ『それしか方法がないんだろ?なら行こう!!』

祥子『うんっ!!』

卓也はまだ悩んでいた…

余程オレ達をそこに連れて行きたくないんだろう。

確かに危険だが………迷ってる暇はない

⏰:07/08/05 21:32 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#748 [りく☆]
 

卓也『かなり危険だぞ?』

オレ『構わないさ。滝沢と祥子のためだろ?』

そのオレの言葉に卓也は微笑みをうかべる


そして深く呼吸をし


卓也『よしっ!!行こう!!』

⏰:07/08/05 21:35 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#749 [連絡]
少し休憩します

感想・指摘ありましたらどうかカキコんで下さい

⏰:07/08/05 21:37 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#750 [連絡]
感想板です
↓↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

⏰:07/08/05 21:38 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#751 [りく☆]
朝ゆっくりと顔を出し、オレを照らし起こしてくれた太陽は、輝く色を変えだんだんと見えなくなってきていた。

そんな景色を目に焼き付けながら、オレは口元の煙草に火を燈す。

口から出た煙りは、風に乗って夕日へと向かっていった。



"夜の8時に学校で…"


そぉ言い残して卓也と祥子はオレの家をあとにした。

⏰:07/08/05 23:39 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#752 [りく☆]
まだ6時……

行動を起こしには少し早い時間帯だった。
そんなわけで、とりあえず一服しているのである。


オレ『チロ、起きたのか?』

ベランダで煙草をふかすオレの元にチロがゆっくりとよってきた。

チロはあれからずっとキッチンで寝ていたのだ。

⏰:07/08/05 23:43 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#753 [りく☆]
…こんなに寝てて太らないのか?


大事な行事を控えている前だというのに、ふとチロの体調が気になった。


オレ『時間もあるし………よしっ!!チロ♪散歩に行くか♪』


チロの頭を撫でながらオレは語りかけた

チロは言葉を理解したかのように玄関へと歩きだした

⏰:07/08/05 23:46 📱:SH903i 🆔:3EH4JpDs


#754 [りく☆]
首輪も何もなく、チロとの散歩は始まった。紐でリードしなくても、チロはゆっくりとオレの後ろをついてくるから、逸れる心配がない。

ただ……歩くペースが遅いのが難点…

オレ『このペースじゃぁすぐ家に戻らないと間に合わないな…』


なんて小言をもらしていた。



ふと夕焼けに照らされた山を見た……太陽に染められた山は、綺麗で……どことなく偉大に感じた

⏰:07/08/06 00:19 📱:SH903i 🆔:lc3LPVBQ


#755 [りく☆]
…滝沢


…お前もこの景色見てるか?


時間がたつに連れて、滝沢への心配が増えていった……


"クゥゥン"

か弱くチロが鳴いた

そして急にペースを上げ歩き始める…


オレ『おぃっ……チロ!?どうした?』

チロは構わず歩き進んでいく

⏰:07/08/06 00:24 📱:SH903i 🆔:lc3LPVBQ


#756 [りく☆]
チロに逸れないように早足で後ろをついていく。

…どうしたんだ?

チロの不可解な行動に少し混乱していた。


しばらく歩くと、オレは公園にたどり着いていた。祥子と滝沢の想いが噛み合わなかった公園に……


チロはベンチまで歩いた後、その下で休む様に寝始めた。

⏰:07/08/06 01:06 📱:SH903i 🆔:lc3LPVBQ


#757 [りく☆]
チロの行動は相変わらず理解に苦しまさせられる。
オレはとりあえず下でチロが寝ているベンチに腰を下ろした。


オレ『まだ6時半か……』

腕時計を見ながら呟いた。

まだ少し時間に余裕があるため、チロが目覚めるまで一服して待つことにした。

⏰:07/08/06 01:11 📱:SH903i 🆔:lc3LPVBQ


#758 [りく☆]
…この公園で

…もし祥子と滝沢の想いが通じ合っていたら


そんな考えが頭を過ぎる。
しかし本当に2人の想いが通じ合っていたら、きっと今とは全く違う2人の世界ができていただろう…。



けどそれは…

叶わない夢だった

⏰:07/08/06 01:15 📱:SH903i 🆔:lc3LPVBQ


#759 [りく☆]
?『すいません…』

たそがれ、考え込んでいたオレに誰か話しかけてきた

?『あっ……やっぱり♪あの時の君だね』

オレ『はぁ?』

…誰だこいつは?

どうやら男らしいが……あまり記憶にないような………とりあえず名前がでてこない


一体だれなんだ?

⏰:07/08/06 01:21 📱:SH903i 🆔:lc3LPVBQ


#760 [りく☆]
オレ『ぼ……僕に何か…?』

恐る恐る尋ねてみた。

するとその人はいきなり"クスクス"と笑い出したのだ。

…なんだ?

疑問がまたもや頭を過ぎる

?『前と全く同じ台詞だね』

笑いながら男性が言う

⏰:07/08/06 01:33 📱:SH903i 🆔:lc3LPVBQ


#761 [りく☆]
夕焼けで微かに見える男性は、とても上品なシーツをカジュアルに着こなしていた…。




!!!!!!!!!!!


オレ『あっ!!………もしかして』

?『思い出したかい?』


この優しげで、上品な口調……間違いない。
あの日公園で出会った、男性だ。優希と"ある関係"にある人……

この4日間ですっかり忘れてしまっていたが……思い出すのは容易だった。

あの嫌な記憶をたどっていけばよいのだから。

⏰:07/08/06 01:40 📱:SH903i 🆔:lc3LPVBQ


#762 [連絡]
あまり更新できなくてすいません

今日は一旦中止します
感想・指摘ありましたらよろしくお願いします

⏰:07/08/06 01:43 📱:SH903i 🆔:lc3LPVBQ


#763 [りく☆]
オレ『久しぶりです……』

何をいったらよいかわからず、とりあえず言葉をだしてみた。

?『久しぶり…かなぁ。まさかこんなに早く会えるとは。』

あまりの早い再開に少し驚いていた様にも見えたが……少し嬉しそうな感じがした

?『彼女に……話してくれた?』

…やっぱり

優希のことが聞けると思って、喜んでるんだろう

⏰:07/08/09 01:01 📱:SH903i 🆔:k0m4VRG6


#764 [りく☆]
ただでさえ滝沢のことで混乱している頭をさらに掻き乱された。

オレ『ぃゃ……それはまだ……』

少しトーンを落としながら言う

?『そっか……それは残念だな。』

男性のトーンも少し落ちたきがした。

⏰:07/08/09 01:09 📱:SH903i 🆔:k0m4VRG6


#765 [りく☆]
辺りが少し暗くなってきたのを感じたのか、男性はスーツの袖をめくり腕時計を見た。

?『時間だなぁ…
君とはもう少し話しときたかったんだけどな……優希のことを聞きたかったし。
まぁまた会えるのを楽しみにしとくよ。

てか連れて来れるようになったら連絡くれないか?』

そぉ言いながら男性は、あの写真の入ったカード入れから名刺を取り出した。

?『これに僕の電話番号が書いてあるから』


オレ『は…い』

?『じゃぁ連絡よろしくね』

そう言って男性は去っていった

⏰:07/08/09 01:20 📱:SH903i 🆔:k0m4VRG6


#766 [りく☆]
…何なんだあの人は?

相変わらず謎が多いひとである。

発言や

行動など

あまり理解できない。
だいたい優希とそれなりの関係があるなら、彼女と会うことなんて容易なはずなのに…

とりあえず少しくらい、あの男性の情報を得ようと名刺に目をやった

⏰:07/08/09 01:33 📱:SH903i 🆔:k0m4VRG6


#767 [りく☆]
オレ『まじかよ……』

名刺は全て英語で書かれていた。まぁローマ字ぐらいは読めるだろうと、名前を探す。


"Kai Aiba"

しかし名前くらいがわかったところで謎は何も解決はしなかった

⏰:07/08/09 01:39 📱:SH903i 🆔:k0m4VRG6


#768 [りく☆]
再会により、あの日の事が鮮明に思い出される…。

…美里の嘘は

…何だったんだ?

あのときの怒りは、今も消えることはなく、オレの心の中に残り続けている。


オレは噴き出しそうな怒りを押さえ、チロ抱き抱えて帰宅した。

⏰:07/08/09 01:42 📱:SH903i 🆔:k0m4VRG6


#769 [りく☆]
 






オレ『……ここか?』

卓也『あぁ…』

オレ達3人は今、古い建物の前にいる。その建物の辺りは外灯がなく、暗闇に包れ、どこと無く不気味に感じられた。その不気味さは暗闇からくるものなのか、古びた建物によるものなのか、それとも建物内からくる緊張感によるものなのか…定かではなかった。

⏰:07/08/10 00:17 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#770 [りく☆]
オレ達は学校に集まった後、卓也の案内によりここまで来た。この情報をどこから手に入れたのか知りたかったが、卓也は語ろうとはしなかった。

祥子『入る?』

扉に手をあて、オレ達を見る。その顔は緊張によりどこと無く強張っている様に思えたが、滝沢に会えるという期待感も隠れているように思えた。

⏰:07/08/10 00:25 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#771 [りく☆]
 

オレ『卓也…行こう』

一呼吸ついて、卓也を見る。

卓也『よしっ……入るぞ』

"ガチャ"

3人の手で、古びた大きな扉を開けた。

建物内は外とは比べものにならない明るさで、外の暗闇に慣れたオレ達はしばらく目を開けれなかった。

『だれや?』

低く、強い口調の声が響いた。

⏰:07/08/10 00:36 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#772 [りく☆]
この声は………間違えない

猛志先輩だ。



まだ眩しくて目を開けることができないが、この声と緊迫感が彼の存在を教えてくれた。

⏰:07/08/10 00:52 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#773 [りく☆]
『猛志先輩久しぶりです。横井です』

少し震えていたが、大きな声で卓也が言った。

『横井?………あぁ〜バスケ部後輩の横井か。何か見た事ある顔(ツラ)だと思ったぜ』

機嫌がいいのかわからないが、少しテンションが上がったような口調で猛志先輩が言う。

⏰:07/08/10 01:06 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#774 [りく☆]
目も慣れてきて辺りを見渡した……。
建物の中心に置いてある廃材の上に、どっしりと猛志先輩は座って構えていた。そして、彼の両サイドには彼の仲間(ツレ)らしき人が立っている。

『おっ……お前は新垣じゃねぇか。久しぶりだな』

辺りを見渡していたオレに猛志先輩が言ってきた。

『ひ…久しぶりです』

思わず声が畏まってしまった。こんな緊張感久しぶりだ。

⏰:07/08/10 01:12 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#775 [りく☆]
『お前ら懐かしいなぁ……元気か?』

笑いながら猛志先輩が尋ねてきた。

『はいっ……何とか元気でやってます。』

すぐに卓也が答えた。
祥子はさっきからずっと辺りを見渡している。恐らく滝沢を探しているのだろう。
………しかし滝沢は見当たらない。

『んで何の用だ?もしかしてオレの族(グループ)にはいりたくなったか?』

おちょくる様な口調で猛志先輩が言う。両方サイドにいる二人も笑っていた。

⏰:07/08/10 01:19 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#776 [りく☆]
『いや……その…一つ聞きたいことがあって』

恐る恐る卓也が口を開いた。

『滝沢のことか?』

オレ達の頭の中を見たかのように猛志先輩は言った。オレ達はその発言にただ驚くしかなかった。

『あいつは…今ここにはいねぇ』

煙草をふかしながら猛志先輩は話しを続けた。

『何日か前くらいにオレの所にきて……んでいきなり姿眩ませやがった』

煙りをはきながら言う彼の顔は、少しキレ気味だった

⏰:07/08/10 01:41 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#777 [りく☆]
『何で滝沢は先輩の所に?』

1番の疑問をオレは猛志先輩にぶつけた。卓也と祥子は黙ってその答えを待っていた。


『それは…オレもはっきりわからねぇな。まぁ大体予想はつけどよ』

煙草を床に捨て、猛志先輩は喋りながらオレの前まできた。

『新垣……お前、ぃぃダチもったな』

オレの肩に手を置きながら猛志先輩は言った。しかし、その内容は全く理解できなかった

⏰:07/08/10 01:48 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#778 [りく☆]
『まぁ……今あいつが何処にいるかはオレにはわからねぇ。だからこれ以上ここにいても無駄だ………早く帰れ。巻き込まれたくなかったらな』

新しい煙草に火をつけながら猛志先輩が言う。その言い草は何か意味ありげな感じがした。

『ここが賑やかになる前に、帰ったほうがいいよ。今日はお客さんがいっぱいくるから』

猛志先輩の仲間(ツレ)の人が優しくオレ達に言う。

⏰:07/08/10 01:57 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#779 [りく☆]
『お客さん?』

思わずオレは聞き返してしまった。

『今日の喧嘩相手って言ったらわかるかな?』

丁寧な口調でその人が答えた。しかし、決して顔は穏やかではない。


『早く失せろ!!』

猛志先輩が強い口調でオレ達に言った。

結局オレ達は何も情報を得ることができないまま、建物をでていった。

⏰:07/08/10 02:02 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#780 [連絡]
今日はこれで終了です
スローペースですいません

一応感想板はっときます
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/


読んでくれている人がいたら嬉しいです

⏰:07/08/10 02:06 📱:SH903i 🆔:VNa0/jjM


#781 [りく☆]
『結局……何も収穫なしか』

ため息混じりに卓也がぼやいた。本人は間違いなくあの場に滝沢がいるか、何かしら情報を得られると確信していたのだろう。この状況をかなり悔しがっている。

『勇貴………いなかったね』

祥子も…落ち込むことしかできなく、そんな言葉をもらしている。

…滝沢は何処にいるんだ?

⏰:07/08/17 00:17 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#782 [りく☆]
この謎は猛志先輩に会ったことでさらに深まった。
家にも、学校にも、猛志先輩のところにもいない。もはやこれ以上滝沢の居場所を予想することは不可能だった。

そんな状況におかれたオレ達は、ただ沈黙を貫くしかなかった。

⏰:07/08/17 00:18 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#783 [りく☆]
"ププッーー"

オレ達の沈黙も車のクラクションが打ち砕いた。

『何だ?』

あまりに突然の出来事に卓也は驚き、声をあげた。

…まてよ

…この車ってもしかして…

『また会ったね。こんな所で何してるんだい?』

…やっぱりあの男性だ!!

⏰:07/08/17 00:20 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#784 [りく☆]
『いや……ちょっとあの建物に用があって…』

おどおどしながら答えてしまった。そんなオレを卓也と祥子はじっと見つめている。おそらくオレとあの男性の関係が気になってしかたないのだろう。

『あの建物に?』

男性は首を傾げながら言う

⏰:07/08/17 00:21 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#785 [りく☆]
『はいっ。ちょっと中にいる人に聞きたいことがあったんですよ。ところで……えっと……』

…ヤッベッ!!名前がわからない!!!!

オレは慌ててポケットに手を突っ込み、名刺を探した。

『呼び名は"カイ"でいいよ。名刺見なくても思い出せるようにしといてね。』

オレの慌てた動作に見兼ねたのか、優しくカイさんがいった。

⏰:07/08/17 00:22 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#786 [りく☆]
『すいません!!ところでカイさんは何でここに?』

『僕もあの建物に用があるんだよ』


…えっ?

あまりに驚き、言葉にできない。何故あの建物にカイさんが………

『もしかして……猛志先輩の言ってた"お客さん"?』

やや顔を強張らせながら卓也が言った。

⏰:07/08/17 00:24 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#787 [りく☆]
『そんな訳ないだろ!!』

まるで自分に言い聞かせるかの様にオレは卓也に言い返した。
まだ数回しか会っていないが、カイさんは喧嘩とかするような人ではない。確実な理由はないが、直感的にそう思えた。

『君達……猛志の知り合いなのかい?』

オレと卓也のやり取りに、カイさんが突っ込んできた。少し驚いたような顔をしている。

⏰:07/08/17 00:24 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#788 [りく☆]
『猛志先輩は…高校の先輩です』

『そうだったのか……。あいつは馬鹿だからなぁ、君達にいろいろと迷惑をかけただろう。悪かったね。兄として謝るよ。』

少し申し訳なさそうにカイさんが言う。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

…兄としてって

『猛志先輩と兄弟なんですか!?』

⏰:07/08/17 00:26 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#789 [りく☆]
思わず大きな声になってしまった。しかし、そうなるくらい驚きは大きかった。
カイさんと猛志先輩が兄弟だなんて…考えられないからだ。

『兄弟だよ。あいつはオレの3歳年下の弟だ。あんまり似てないからわからなかったかな?
名刺にはちゃんと"Aiba"って書いてあっただろ。ちゃんと見なきゃ』

カイさんは微笑みながら言う。彼にとってはそんなにたいしたことではないかもしれないが、オレには大問題だった。

あの猛志先輩の兄がまさかカイさんだなんて…

⏰:07/08/17 00:27 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#790 [りく☆]
『あいつまた変なことやり始めたから、連れ戻しに来たんだよ。いい年してバイク乗り回しやがって…』

カイさんの口調は、本当に弟を心配している兄のような感じだった。だからこそオレは2人の関係をすぐに認めることができたのだろう。

⏰:07/08/17 00:28 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#791 [りく☆]
『とりあえず僕は行かなきゃ。早くしないと猛志がやんちゃしだすからね。また、連絡してね。

次は優希と一緒がいいな。』

微笑みながらカイは言い、立ち去って言った。


『あの人誰だ?』

カイさんが見えなくなった途端に卓也がオレに尋ねてきた。

『オレもよくわからないんだ…』
オレは下を向き答える。

⏰:07/08/17 00:29 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#792 [りく☆]
『全く知らないわけはないだろ?……それに次は勇貴と一緒がいいってどういうことだ?』

『それは……ってか滝沢のことじゃぁないぞ!!』

とりあえず誤解をとくため言い返す。

『もしかして……荒井優希のこと?』

祥子が鋭くついてきた。祥子の勘は相変わらず鋭い。

『まぁ……』

少し曖昧に答えてみたが、2人は納得してないようだ。

⏰:07/08/17 00:30 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#793 [りく☆]
『少し詳しく教えてくれないか?もしかしたら勇貴のことがわかるかもしれない』

真剣な眼差しで、卓也はオレを見ながら言う。

『それは…また別の話だろ』

もはや言い訳にもならない、根拠のない言葉しか、オレは口にすることができない。

『とりあえず、りくとあのカイって人の関係を教えてよ。』

祥子も真剣だった。
オレがあやふやにしている真実を知りたいのか、それとも滝沢の情報が手に入ると信じオレに問いただしているのか、わからなかった。

⏰:07/08/17 00:42 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#794 [りく☆]
『カイさんとは本当に関係なんてないんだ…』

それは事実だ。
カイさんとは、ただたまたま出会っただけで、そしてあの人は優希と会いたがっているだけ。そんなカイさんにオレはただ頼み事をされているだけなのだから、関係なんて……


"ドサッ"


『た……卓也!?!?』

突然だった。
卓也が胸を押さえ付けながら倒れたのだ。そんな卓也にオレはただ呼びかけることしかできない

⏰:07/08/17 01:07 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#795 [りく☆]
『卓也……どうしたの…』

祥子は今にも泣きだしそうな声で卓也に問いかける。

しかし…卓也は苦しそうに胸を押さえ付けながら、咳込んで、祥子の言葉に反応しない。

『救急車呼んで!!』

卓也を抱き抱えながらオレは祥子に叫んだ。オレ達にはどうすることもできない状態だから、救急車を呼ぶことしかできないと考えたからだ

⏰:07/08/17 01:13 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#796 [りく☆]
その時だった。

"ガシッ"


弱々しくオレの腕を卓也が掴み、

『救急車は……呼ぶ…な。すぐ…大丈夫…に…なる。』

苦しそうに言う。
必死の卓也の訴えだったが、すぐに大丈夫になるようには思えなかった。


『バカッ!!こんなんで強がるなよ。病院に行けばすぐ楽になるぜ』

そう言って祥子に再び救急車を呼ぶように、目で合図を送った。祥子は黙って頷き、携帯をとりだし救急車を呼ぼうと番号を押し始める

⏰:07/08/17 01:20 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#797 [りく☆]
 

『呼ぶな!!……ゴホッ


頼…む。救急車は…呼ばないでくれ。』

苦しそうに卓也が訴える。

…そんなに苦しんでいるのに…何故拒否するんだ?

卓也の思考がまったくつかめなかった…。オレはただ黙って卓也を見守るしかできない

⏰:07/08/17 01:23 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#798 [りく☆]
祥子は自分の携帯をしまい、心配そうに卓也を見つめていた。
本当は救急車を呼ぶのが1番なのだが、あそこまで必死になって止められたら、呼ぶ気も失せてしまう。


『オレ…の……ポケットに……薬が……』


咳込みながら卓也がオレに言う。オレはすかさず卓也のポケットに手を突っ込み、卓也の言う薬を探した。

⏰:07/08/17 01:28 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#799 [りく☆]
『これか?』

ポケットから薬を取り出し、卓也に確認を求める。卓也は、もはやしゃべる気力もなく、黙って頷いた。


『りく…水あるよ』

祥子が自分の鞄から取り出し、直ぐさまオレに渡す。

そして、何とか卓也に薬を飲ます事ができた。

⏰:07/08/17 01:32 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#800 [りく☆]
しばらく時間がたつと、薬が効き始めたのか、卓也は大分落ち着き、胸の苦しみが消えていった様に思えた。しかし、まだ万全な体調には程遠い様子である。


『卓也って……持病とかないよな?』

確認のため、祥子に聞く。祥子は黙って頷いた。

しかし、卓也は薬を持っていた。つまりそれは、卓也自身は、自分に何らかの病が潜んでいる事を自覚しているということを意味する。

⏰:07/08/17 01:40 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#801 [りく☆]
『卓也……大丈夫か?』

何もすることの出来ないオレは、この言葉を卓也に言うしかなかった。他に何をしたらよいかわからない…

祥子もオレと同じような気持ちだと思えた。ただ心配そうに見つめている。


…オレはどうしたらぃぃんだ?


そんな時だった


『りく!!早く卓也を車に運べ!!』


後ろから声がする

⏰:07/08/17 01:47 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#802 [りく☆]
その声に祥子も反応した。

オレは一瞬自分の耳を疑った…

…まさか?

…なんで?


その声の主は猛志先輩でもなく、カイさんでもなかった。

久しぶりに聞く懐かしい声

頼りがいのある声だ。



その声の主は



滝沢だった。

⏰:07/08/17 01:51 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#803 [りく☆]
すいません
今日はここで中断します

よかったら感想カキコんでください

⏰:07/08/17 01:52 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#804 [りく☆]
…見間違いではない…

…明らかに車の前に立っているのは滝沢だ。

あまりの突然な出来事に、オレと祥子は固まっていた。何と言葉を返していいかわからずにいた。
あんなに必死になって捜していた人が、いきなり現れたのだから。

会えた喜びよりも

驚きのほうが大きい…

⏰:07/08/17 17:18 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#805 [りく☆]
 

『ゆう…き…なの…か?』

滝沢の声にようやく反応した卓也が、かすれた声でオレに言う。

『あぁ…』

まだこの現実を信じられないオレは、呟くことしかできない。

『早くしろ!!』

滝沢がオレを見ながら叫ぶ。

⏰:07/08/17 17:23 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#806 [りく☆]
そんな滝沢の訴えに、ようやくオレは我にかえった。

『今行く!!』

そう返事をし、自力で立つことすら出来ない卓也を肩にかかえ、車へ急いだ。


『私も…手伝うよ』

未だに現状をのみこめていない様子の祥子が、オレのもとにやってきた。
そして2人で卓也を車に運ぶ。

⏰:07/08/17 17:28 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#807 [りく☆]
 



運転席に座った滝沢が、慌ただしく車を走らせた。

『卓也の状態は?』

戸惑うオレ達をよそに、冷静に滝沢が問う。
卓也は先程と比べるとよくなってはいたか、やはりきつそうな感じであった。

『オレなら……大丈夫だ』

オレが口を開く前に、苦しそうに卓也が答えた。

⏰:07/08/17 17:34 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#808 [りく☆]
『とても大丈夫そうな奴の口調とは思えないけどな…』

少し険しい顔しながら滝沢が言う。さらに滝沢は言葉を続けた。


『卓也には薬飲ませているか?』

『あぁ…飲ませた。』

!!!!!!!!!!!!!!!!!

『お前卓也が薬飲んでいたのしってたのか?』

オレは思わず声を張り上げた。

『詳しくはわからないが…少しは』

ここでも冷静に滝沢は答える

⏰:07/08/17 17:48 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#809 [りく☆]
『前にも同じようなことがあってな。その時卓也が薬を服用していることだけ知ったんだ。』

ミラーごしに卓也を見ながら滝沢は答えた。

『何の病気なんだ?』

すかさずオレが聞いた。

『それは…オレもわからねぇ。何回聞いても卓也は"たいしたことないから大丈夫"としか言わないからな…。』

ため息混じりに滝沢が言う。

⏰:07/08/17 17:53 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#810 [りく☆]
苦しみが大分和らいだのか、ゆっくりと卓也が起き上がった。

『オレの話はしなくていいだろ…。オレが大丈夫って言ってるから大丈夫だ。

それより……勇貴、お前どこにいた!?オレ達がどんだけ心配したとおもってる!!』

『そうだよ…』

泣きそうな声で祥子も言う

⏰:07/08/17 17:59 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#811 [りく☆]
更新遅れてすいません

体調がまた悪くなってしまって……まだ更新が遅れると思います
体調が良くなり次第、更新しますのでどうかよろしくお願いします

厚かましくすいませんどなたか読んでくれてますか

⏰:07/08/20 01:24 📱:SH903i 🆔:zc7ojvSI


#812 [我輩は匿名である]
読んでますよぉwェ
ゆっくり休んでくださいね〜

⏰:07/08/20 01:39 📱:W51K 🆔:cxgfGMKc


#813 [我輩は匿名である]
読んでますよ〜
〜運命の人〜の大ファンです

⏰:07/08/20 02:33 📱:N904i 🆔:dIgCYEss


#814 [我輩は匿名である]
読んでます

わたしも大ファンです//

これからも頑張ってください

⏰:07/08/21 14:10 📱:PC 🆔:m5b2.bIk


#815 [ラヴ]
初めましてめっちゃ好きです!この内容ビックリしましたとにかく『ホレました』りくサンすごぃですねアタシだったら書けませんよまぁ、書こうとも思ってナィんですけど読むのがただ好きなだけなんですけどネだしてほしぃくらぃです何故りくサンにひかれたのかゎ分からないんですが
はまりましたヨォ
続きを早く書いてほしぃのでスミマセンが頑張って書いてくださぃッッお願いします

⏰:07/08/22 11:06 📱:N702iD 🆔:jYFwBMlI


#816 [りく☆]
遅くなってすいませんそして、書き込み本当にありがとうございます
みなさんへの返事を感想板のほうに書かしてもらいました
↓↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/


これからも読んでもらえると嬉しいです

⏰:07/08/23 17:28 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#817 [りく☆]
『悪い…』

ゆっくりと滝沢は答えた。しかし、オレ達にとってはそんな返事は答えになっていない。

『ちゃんと話してよ。どこで何してたの??』

必死な声で祥子が言う。祥子はもしかしたら、今回の滝沢の一連の行動は、自分の責任だと思っているのかもしれない。

⏰:07/08/23 17:36 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#818 [りく☆]
確かに、公園での出来事以来、滝沢は姿を眩ませていた。祥子との喧嘩も原因の一つだろう。

『滝沢…黙ってないで答えてくれよ』

オレの訴えも虚しく、しばらく滝沢は黙り込むんでいた。


交差点の信号が赤になり、滝沢の運転する車が止まる。それと同時に車内は異様な空気に包まれていた。

⏰:07/08/23 17:42 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#819 [りく☆]
『今回は、何も言わずに消えてしまって悪かった…』

ゆっくり冷静に、滝沢は話す。

『それは聞き飽きたよ。勇貴、何があったのかを教えてくれ』

苦しさも大分おさまった卓也が、シートから身を乗り出して言う。

『オレ達の付き合いって、けっこう長いよな。』


…何をいきなり!?

突然の滝沢の言葉だった。呆然とするオレ達をよそに、さらに滝沢は話を続ける。

⏰:07/08/23 17:50 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#820 [りく☆]
『みんなで騒いだり、悩んだり……いろんな事オレ達でやってきた。単なる友達とかの関係じゃなくて、親友を越えたような関係におもえるんだ』

まだ滝沢は話し続ける。途中に祥子が話そうとしたりしたが、滝沢は無視し、自分の話を続けた。


『そんなオレ達だからこそ、今まで自分の心をオープンにしていろんな話をできたんだと思う……そしてこれからも』

⏰:07/08/23 18:03 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#821 [りく☆]
『何が言いたい??』

卓也は自分のもつ疑問を、滝沢にありのまま伝えた。それでも滝沢は、自分の話を続ける。

『だから…オレ達は、何でも話し合える仲だ。


そんなオレ達にも、やっぱりお互い言えない秘密はある。例えば…卓也の病気とか』

卓也は驚いた顔をし、下を向いた。それほど卓也は、自分の病気を言いたくないのだろう。

⏰:07/08/23 18:32 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#822 [りく☆]
『オレだって今回の自分の行動を秘密にしていた訳だし、別に批判はしない。卓也のは心配するけどな。
まぁどんな事にしても、何かしら言えない秘密を誰もが持っている。それは悪い事ではないと思う。』

また、信号で車が止まった。滝沢は一息つきながら景色に視線を変えた。外は誰もいない静かな暗闇だった。

⏰:07/08/23 18:51 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#823 [りく☆]
『じゃぁ…今回の滝沢の行動は、誰にも話せない秘密って事か?』

恐る恐る滝沢にオレは尋ねた。

『いや………そういうつもりで話した訳じゃない。』

オレの方をむき、微笑みながら滝沢が答えた。

車は暗闇を走り始める。


そして、また言葉を続けた。

⏰:07/08/23 18:57 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#824 [りく☆]
『別にオレは話してもぃぃんだけど…』

また、微笑みながら滝沢はオレをみた

『話すかどうかはりく次第だな』

『はぁっ?!』

…オレ次第?

滝沢の発言の意味がまったくわからない。何を話しているのか、何を伝えたいのか…。

『どういう事だ!?』

改めてオレは聞き直した。

⏰:07/08/24 00:28 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#825 [りく☆]
…今回の滝沢の行動は、オレが原因なのか!?

たしかに滝沢は、未だに祥子がオレを好きだと勘違いしているが……そんなことで姿を眩ませたりはしないだろう。


『さっき言ったよな。誰にも話せない秘密はあるって…』

片手で車を運転しながら、滝沢がまた語り始めた。


『りくもあるはずだぜ。



誰にも話せない"過去の"秘密が…』

⏰:07/08/24 00:35 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#826 [りく☆]
…過去の秘密


確かにオレは、過去を隠し通して生きてきた。全てではないが、優希とのことは誰にも話していない。

…滝沢は、そのことをオレに言いたいのか!?


しかし、そんなオレの過去と、滝沢の行動との接点は全くないと思える。

⏰:07/08/24 00:40 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#827 [りく☆]
『オレの過去だって!?』

返ってくる答えなんて予想はすぐできるが……
あえてオレは滝沢に聞き返した。

『りく……お前が一番オレの言葉の意味をわかっているはずだ。』

冷静なのか、わからないが淡々と滝沢は話す。

『さぁ何の事だか?』

滝沢の言う通り、意味なんてわかっているのだが、認めたくなかった

⏰:07/08/24 00:46 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#828 [りく☆]
『そうか…』

車を止めて、滝沢が呟いた。
しばらく沈黙が続いた。オレの返答に、滝沢は必ず何かしら言い返してくると思っていたので、この展開は予想外だった。


『本当にわからないのか??』

決してオレを見る事なく滝沢が言う。


『りく…



何でオレを下の名前で呼べないんだ!?』

⏰:07/08/24 00:51 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#829 [りく☆]
…やっぱり優希のことか


オレは言葉を詰まらせた。別に下の名前を呼ぶ作業くらい誰にでもできることだが、"ゆうき"という名前だけは、オレは口にできない。
過去がオレを縛り付けるから…


『呼べないのか!?』

冷静な口調で滝沢がオレに言う。

⏰:07/08/24 00:56 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#830 [りく☆]
オレには、そんな単純作業がこなせず、黙り込んでしまった。


『呼べないんだ。』

外を見渡しながら、滝沢がさらりと言い放った。

『本当に呼べないの!?』

驚いたように祥子が言った。卓也も同じことで驚いているのだろう……発言すらしてこない

⏰:07/08/24 01:02 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#831 [りく☆]
『何で!?!?』

慌ただしく祥子が尋ねてきた。一番返答できない質問だ。

『それは……』


…言い訳すらみつからない

オレはまた黙り込んでしまった。
今までこれに似たような質問をされたことはいくつかあった。そのたびに黙り込むオレを助けてくれたのが…滝沢だった。
しかし今は、助けの手を差し延べてはくれない

⏰:07/08/24 01:06 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#832 [りく☆]
『それは、りくの過去の秘密だろ??』

ゆっくりとした口調で滝沢が答えた。

『呼べない理由が、りくの過去の秘密??』

卓也が不思議そうに滝沢に言った。

『おそらく』

卓也をみながら滝沢は答えた。その口調にはどことなく確信があるように思える

…何故?

⏰:07/08/24 01:10 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#833 [りく☆]
『オレの過去と、滝沢の行動に何の関係があるんだよ!?』

ささいな抵抗だろうか。弱々しい口調でオレは滝沢に言う。

『だいたい…今は滝沢の話をしてるんだろ?オレの過去の事なんて話す必要ないやん。

それに……誰でも人に話せない秘密を持っているんだろ!?さっき滝沢が言ったじゃねぇか。オレにだって秘密はある……』

⏰:07/08/24 01:17 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#834 [りく☆]
思わず熱くなって言ってしまった。明らかにオレが熱くなるのはおかしいはずなのに…

『何熱くなってんだよ。お前が"自分の過去の秘密がわからない"って言ったから、オレは言っただけだ』

案の定、滝沢に矛盾点をつかれた。そんな冷静な滝沢に、オレはもはや反論なんてできない。

⏰:07/08/24 01:22 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#835 [りく☆]
『誰にでも人に話せない秘密はある。

確かにオレはそう言った。だからりくの言い分もわかる』

滝沢の雰囲気が少し変わった。そして話しを続ける。

『けど…もしその秘密が、自身を苦しめ、悩ませているとしたら………そしてその悩みかたが尋常じゃなかったら、ほっとけるわけがない』

⏰:07/08/24 01:29 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#836 [あや]
早く続きヵ"読みたLIです
(p'v`*))゜★:-☆


読んでてすごく夢中
になります

⏰:07/08/24 12:54 📱:P703i 🆔:Euqg6VnM


#837 [りく☆]
<<あやさん

読んでもらって嬉しいです感想や指摘ありましたら、どうか感想板に書き込んでください

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

⏰:07/08/24 21:12 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#838 [りく☆]
『尋常じゃない悩みかた…?』

無意識に、言われた言葉をそのまま疑問にして言葉にしていた。

『りく、お前自身はわかっているだろ!?自分がどれだけ過去に悩まされ、苦しめられているか…』

滝沢の言う通りだ。
オレは未だに、自分の侵した過去の過ちに縛られている。そしてこれからも………
しかし、何故滝沢はわかったのだろうか!?オレが過去に苦しめられていることを…

⏰:07/08/24 21:14 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#839 [りく☆]
『なぁ勇貴……いったい何の話をしてるんだ!?』

不思議そぉに卓也が尋ねる。祥子も同じ疑問を抱いていたのだろうか…卓也の言葉に頷いていた。

『何の話って………オレが姿を眩ませた理由を話してるんだけど』
そぉ滝沢は答えたが、車内に彼の言葉を理解できる者は誰もいなかった。
オレ達は、いきなりオレの過去を語りだしたりした滝沢の言いたい事がわからなかった。

⏰:07/08/24 21:15 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#840 [りく☆]
『何がなんだかわかんないよ…。りくの過去と…何の関係があるの?』

滝沢を見ないように、下を向きながら祥子が弱々しく言う。

『オレ達にわかるように話してくれよ……お前の行動の理由と…りくの過去とか』

…オレの過去も話すのか?

思いきったように滝沢に卓也が尋ねていた。何故か滝沢が、知るはずもないオレの過去を知ってそうな気がし、オレの過去が明かされれるような気持ちに陥っていた

⏰:07/08/24 21:17 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#841 [りく☆]
『話せるかどうかは…りく次第だ』

オレに微笑みかけながら滝沢があっさり答えた。

『それは…りくの過去の事だろ!?
勇貴……お前の今回の行動の理由は話せるだろう??』

『だから…それもりく次第…』

⏰:07/08/24 21:18 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#842 [りく☆]
卓也の質問にまた滝沢は即答する。もはや卓也は何も理解できないという様子だった。無理もない………滝沢の発言には疑問が多すぎる。

…何故オレ次第なんだ?

疑問が浮かぶ…滝沢から答えがでてこない疑問が…

『訳わからないか…

ってか、卓也のせいで話がそれただろうが。とりあえず少し話を戻して考えてみろ』

暗闇に視線をむけながら、不可解なことを滝沢が言った。

⏰:07/08/24 21:20 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#843 [りく☆]
『オレのせいかよっ!!

話を戻すって…………りくの過去の秘密の話?』

シートから身を乗り出して卓也が答えたが、滝沢は無言で首を横に振る。

『誰にも言えない秘密……って話?』

考えながら祥子がぼやいたが、どうやらおしいが、それも違うらしい。またしても滝沢は首を横に振る。

⏰:07/08/24 21:21 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#844 [りく☆]
…何の話だ??

そんな事を考えている時だった。卓也が口を開いた。

『尋常じゃない悩みかた……って話か!?』

『そう……その話』

突然だった。卓也の言葉に滝沢がいきなり答えたのだ。
その話が一体何なのか、全くわからずにいた。

⏰:07/08/24 21:24 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#845 [りく☆]
『その話が……どうしたんだ?』

首を傾げながら卓也が言う。そんな卓也を無視するかのように滝沢は話を続けた。

『始めてりくに出会ったとき、りくは誰とも口を聞かず、独りでいた。何かしら大きな悩みを抱えているように思えたのを覚えている。
まさしくオレがさっき話したような状態だった。

そんなりくを救ったのが…結衣だ。尋常じゃない悩みかたをしていたりくを放ってはおけなかったんだろう。結衣がりくに手を差し延べた事で、りくはオレ達と話せるようになった。』

⏰:07/08/24 23:11 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#846 [りく☆]
『そういえば…りくは最初そんな感じだったね』

昔を思い出すように祥子が言う。

『あぁ…。それからりくは、オレ達と深い関係になっていったよな。
いつも5人で行動してた…』

滝沢の言葉に、オレはあの頃を思い出した。結衣がいて、何をするときも5人で行動していたときを……
まだ結衣が生きていた頃だ。過去を少し忘れられたような気がした幸せな時だった。

⏰:07/08/24 23:53 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#847 [りく☆]
『懐かしいが……それが一体何の話なんだ!?』

卓也は、思い出に浸りながらも、抱いた疑問を滝沢にぶつけた。そんな卓也をよそに、滝沢は、またゆっくりと語り始める

『そんな楽しい日々が続いていた時………あの事故が起こった。』

滝沢の言葉にオレは、思わず下を向いた。

⏰:07/08/25 00:00 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#848 [りく☆]
『別にりくを責めてはいないさ。あれは事故だったんだから。』

オレの様子を見た滝沢が、優しくオレに言った。そして、滝沢は話を続ける

『あの事故以来、りくは少し昔の自分に戻ったように思えた。口をあまりきかなくなったし、学校も休むし…

まぁすぐ立ち直ることができるわけないからな…

そんな時だった………あの出来事が起きたのは』

⏰:07/08/25 00:06 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#849 [りく☆]
『あの出来事!?』

卓也がすかさずつっこむ。そんな卓也を冷静に対処するように、落ち着きある口調で話始めた。

『事故からけっこう月日がたったある日、オレはまだ落ち込んでいたりくを励ますため、りくがいたあるマンションの屋上にいったんだ』

…まさか!?

…あの出来事って

『滝沢!!』

思わず…叫んでしまった。

⏰:07/08/25 00:14 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#850 [りく☆]
卓也と祥子は、オレの突然の叫び声に驚いていた。一方の滝沢は、まだ冷静な様子だった。まるでこうなることが分かっていたみたいに……

『言ったろ……話せるかどうかはりく次第だって』

興奮ぎみなオレを見ながら滝沢は2人に言った。さらに滝沢は喋りだした


『りく……嫌な過去かもしれないが、これくらいは話さしてくれよ。

お前は、嫌な過去を全て独りで抱え込むつもりか?』

⏰:07/08/25 00:22 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#851 [あ]
>>304-1000
>>600-1000
>>800-1000

⏰:07/08/25 00:37 📱:P903i 🆔:azJ./fKE


#852 [りく☆]
滝沢の訴えに、オレは思わず黙り込んでしまった。確かにオレは、全て独りで抱え込んでいたから…

そんな考え込んだオレをよそに、滝沢は話始めた。

『マンションの屋上にいたとき…一人の女の子が現れた。荒井優希だ


彼女の出現により、りくは自分を見失い、屋上から飛び降りようとしたんだ…』

⏰:07/08/25 00:55 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#853 [りく☆]
滝沢の言葉に、2人は完全に言葉を失っていた。そんな2人をよそに、滝沢はまだ話し続けた。

『それからだ……りくの様子がおかしくなったのは。それ以来、まるで昔に戻ったように、悩みを抱え込むようになった。
それからは、荒井優希の名前がでるたびに、りくの様子が変わるようになった。』

⏰:07/08/25 01:17 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#854 [りく☆]
『それでわかったんだよ。何故りくがオレを"ゆうき"と呼ばないのかが。

それに、りくが抱える過去の悩み"荒井優希"が絡んでいるように思えたんだ。
それで、彼女について少し調べたりした。いろんな人から情報をもらってな。

そして、りくと荒井優希が、昔、同じ町に住んでいたことがわかったんだ。




真実を知るため、オレはその町に行ってきた。それがオレが姿を眩ませた理由だ』

⏰:07/08/25 01:30 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#855 [りく☆]
一気に喋りきった滝沢は、一呼吸ついて口を閉じた。
オレは、滝沢が言った事を受け止めるのにしばらく時間が必要だった


…滝沢は、オレの故郷に行ったのか!?

『じゃぁ……お前がいなくなった理由ってのは、りくの過去を知りに行ったからって事か!?』

卓也の質問が沈黙を破る。

『あぁ…』

ゆっくりと滝沢が答える

⏰:07/08/25 01:50 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#856 [りく☆]
『こうでもしないと…りくは絶対にオレ達に悩み話したりはしない。
そしたら、りくはずっと独りで悩みを抱え込む事になる。そんな事になったら、いずれ限界がくるだろ……てかもぉすでに限界きてるじゃぁねぇか!!

興味本位で行ったわけじゃねぇ』

熱くなりながら滝沢が言った。その姿は、今までと変わりなく、いつもオレ達を心配してくれる優しい滝沢の姿だった

⏰:07/08/25 02:00 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#857 [りく☆]
今日ここまでです

短い更新ですが、感想を頂けたら嬉しいです


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/
感想板です

⏰:07/08/25 02:07 📱:SH903i 🆔:JY1KGyk2


#858 [、]
>>586-1000

⏰:07/08/25 08:40 📱:P903i 🆔:azJ./fKE


#859 [あや]
まぢ大ファンです
この小説 他のヨリ一番好きなンで(ノν'艸))
更新 頑張って下さLI
楽しみにしてます

⏰:07/08/26 00:33 📱:P703i 🆔:6.j88qOc


#860 [りく☆]
>>あやさん

大ファンなんて言ってもらえて、むっちゃ嬉しいです期待にこたえられるように頑張るので、どうか読んでください

⏰:07/08/26 00:44 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#861 [りく☆]
…滝沢は、オレの過去をどこまで知ったんだ!?

滝沢の優しい気持ちはとても嬉しかったが、素朴な疑問が浮かんだ。軽くだったらまだ大丈夫だが……もし深く、奥まで知られていたら……そぉ考えると、滝沢の行動が逆に怖く感じられる。
オレの気持ちは、とても複雑に絡み合って、整理できずにいた。

⏰:07/08/26 00:54 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#862 [りく☆]
…どこまで知ったんだ!?

…オレが虐待にあっていたこと!?

…オレと優希が一緒に暮らしてたことまで!?

…オレと優希の仲!?

…"あの事件"があったこと!?





…"あの事件"の真相!?

⏰:07/08/26 00:59 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#863 [りく☆]
何も語らない滝沢が、オレにとっては怖かった。運転席に黙って座る彼の口から、どんな真実が語られるのか……そんな現状に脅えていた。
卓也と祥子は、滝沢の話を一気には理解できず、ゆっくり確認しているような様子だった。

そのせいで、車内は異様な空気に包まれている……それぞれが醸し出す緊張感が、車内を緊迫させていた

⏰:07/08/26 01:05 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#864 [りく☆]
『勇貴……お前の言いたい事は何となくだがわかったよ。確かに、りくの様子も最近おかしかったし。

それに今回のお前の行動も理解はできた

それで……お前は何を知ったんだ!?』

緊迫した空気の中、黙り込む滝沢に卓也が尋ねた。オレが最も気にかけていた真相を……

⏰:07/08/26 01:10 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#865 [りく☆]
『何を知ったか……。』

そう呟いた滝沢は、突然ハンドルを握りしめ、車を走らせた。
暗闇に染まった景色から、ここが何処であるか、どこに向かっているかが理解できない。
ただ車は暗闇を走り抜ける。

『何日も滞在していたが、オレが知ることのできた情報は少なかった。』

そんな滝沢の言葉に、オレは少しだが緊張が抜けた

⏰:07/08/26 01:17 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#866 [りく☆]
『ただ……
全く何も分からなかった訳じゃない。



小学生時代……りくと荒井優希は同じ町、そして同じ家に住んでいた。』


  !!!!!!!!!!!!!!

…何で知ってるんだ!?

滝沢の言葉に、卓也と祥子は固まった。驚きを通り越した反応だろう。オレも同様に固まっていた……そこまで過去を知られたことに驚きを隠せない。

⏰:07/08/26 01:26 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#867 [りく☆]
滝沢は、そんなオレ達を気にすることなく、話を続ける


『りくの父親と荒井優希の母親がいて、4人で暮らしていたそうだ。


"昔は"りくと荒井優希は、かなり仲がよかったらしい。聞いた人の話では……恋人みたいだったってさ。

しかし、ある日……4人ででかけた旅行先で事故があったそうだ。
その事故とは……りくの父親の転落事故。不運にも足を滑らしたらしい。

そして、その事故以来、2はバラバラになってしまった』

⏰:07/08/26 01:35 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#868 [りく☆]
『オレがわかったのはここまでだ。

何故りくは事故以来変わってしまったのか……オレが話を聞いた人も不思議がっていた。

確かに、父親が事故死したことは悲しいが……
何故、荒井優希との関係もなくなってしまったのか……

それが唯一残った大きな疑問……


実際、今もりくは、荒井優希を裂けている。

その疑問こそが、りくの悩みの元凶だろうとオレは思うんだ。


これは……りく以外にはわからない』

⏰:07/08/26 01:43 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#869 [りく☆]
滝沢は、自分が聞いてきたこと全てを話たのか……もぉこれ以上話すことはないという顔をしている。


そんな滝沢の話に、卓也と祥子は、もはや驚きだけでは表せれない表情をしていた。
無理もない……


オレが今まで決して語ることのなかった過去を、滝沢が一気に話したのだから。

冷静になってる方が無理だ

⏰:07/08/26 01:48 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#870 [りく☆]
オレは、自分の感情のコントロールに戸惑っていた。

…怒り!?

…悲しみ!?

…苦しみ!?

いろんな感情があるが、果たしてオレは今どの感情があてはまるのか……わからない。

ただ……知られたくなかった過去を

オレは知られてしまった


そんな想いからくる胸の痛みは……苦しみだろう

⏰:07/08/26 01:54 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#871 [りく☆]
『りく……ゴメンな

悪く思うなよ。』

聞こえるかわからないような声で、突然滝沢が呟いた。

『本当は黙っていたほうがいいとも思ったんだ。

だけど……それじゃお前は何も変わらない。ずっと独りで悩みを抱え込むから……

苦しみから抜けられない。
孤独から解放されない。

そんな気がしたんだ。
だから……喋るしかないと思った。最低なやり方だけど……少しでもお前の力になりたかったんだ


これ以上お前が苦しむのを黙って見てられなかったんだ!!』

瞳を少し輝かせながらの滝沢からの訴えだった

⏰:07/08/26 02:04 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#872 [りく☆]
『サンキュー』

放心状態なオレの口から出た言葉。

…本当に感謝してるのか!?
わからなかった。けど、滝沢の想いが、嬉しかったのは事実である。


"キキッー-"


突然車が止まった……辺りは見慣れた景色であった。

見慣れているのも無理もない。そこは、オレの家の前だった。

⏰:07/08/26 02:09 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#873 [りく☆]
『りく……

酷なことを言ったかもしれない。

お前がオレをどう思ったがわからないが……オレはいつでもお前の味方だから。例え過去にどんな事があろうとも……

そして、オレ達はお前の親友だ。お前がどう思おうと、オレ達気持ちは変わらない。


だからこそ、お前が抱える悩みを打ち明けて欲しい。
お前の力になりたいから……』

滝沢はそう言い、オレを無理矢理車から降ろした。

『2日間話すかどうかゆっくり考えてくれ。

もしオレ達に打ち明かしてくれるのなら、2日間以内に学校に来い。

嫌なら、2日以上休め。その時は、オレ達はこの話を全て忘れるから…』

⏰:07/08/26 02:20 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#874 [りく☆]
そう言い残して、滝沢の車は暗闇に消えていった。

車のライトだけがうっすら見えている。



『オレは……どうしたらいいんだ!?』

自分がわからなかった。思考能力も今はまったくない。ただこの言葉だけがでてくる

…どうしたらいいんだ!?

オレを包みこむ暗闇も

空にうかぶ三日月も

雲も

この疑問に答えてはくれない

⏰:07/08/26 02:25 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#875 [りく☆]
感想板ですよかったら感想ください
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

自分にとって何より励みになるので

⏰:07/08/26 02:34 📱:SH903i 🆔:1JSGY3/6


#876 [我輩は匿名である]
気になる//
続き楽しみにしてます☆

⏰:07/08/26 16:27 📱:PC 🆔:Ez1ZPt5E


#877 [あや]
更新楽しみにしてるンで
頑張ってさい(*ノ∀`)ノ"

⏰:07/08/28 18:01 📱:P703i 🆔:ZwsOXJMA


#878 [りく☆]
>>877 あみさん

いつもありがとうございます
更新遅れてすいません今日少しですが更新しますので、どうか読んでください

⏰:07/08/28 23:51 📱:SH903i 🆔:DC7OpjhE


#879 [りく☆]
>>878

あやさんすいません名前を書き間違えてしまうなんて……申し訳ないです

⏰:07/08/28 23:53 📱:SH903i 🆔:DC7OpjhE


#880 [あや]
全然 大丈夫ですよ

頑張ってさい('艸'‐★゚かなり楽しみです

⏰:07/08/29 21:55 📱:P703i 🆔:FKiP2HM2


#881 [りく☆]
 



『……だめだ。』

勢いよく布団から起き上がり、オレは頭をかかえていた。最近、眠れない日々が続いている。

部屋の奥にある、ベランダに通じる窓に、くっつけるように置かれたベットにオレは寝ている。
部屋には、隅に置かれたベットと、ソファー、木製のアンティークなテーブルと棚がある。必要最低限の物しか部屋には置かれていない。

⏰:07/08/30 00:49 📱:SH903i 🆔:L8aXHAsg


#882 [りく☆]
8畳もの広さのある部屋に、そのような物が置かれている。そんな部屋を眠れないオレは、ただ眺めていた。

月明かりに照らされた真っ白な部屋の壁には、オレの影が写っている。

眠れもしないのに、ベットにいるのが嫌になり、たまらずベランダにいった。

⏰:07/08/30 00:54 📱:SH903i 🆔:L8aXHAsg


#883 [りく☆]
ゆっくりと口元に煙草を運び、火をつけた。ベランダに座りながら、静かに一服する。

『チロ……起こしたか?』

気がつけば、オレの横にはチロが座っていた。煙草を吸っているときは、あまり近寄ってこないチロが。
オレは、煙草をもっていない手で、優しくチロを撫でる。

⏰:07/08/30 00:59 📱:SH903i 🆔:L8aXHAsg


#884 [りく☆]
チロは、気持ち良さそうな表情で、また眠りに落ちそうになっていた。そんなチロをみると、心が和む……相変わらずオレの心理状態は、不安定だった。
チロが精神安定剤だなんて言い方をしても、それは決して大袈裟ではなく、事実であった。そう言いきれるのは、チロを飼い始めてから、チロなしで寝れた日一度もはないからだ。

しかし最近では、チロがいても、なかなか寝付けないでいる。

⏰:07/08/30 01:06 📱:SH903i 🆔:L8aXHAsg


#885 [りく☆]
滝沢がオレの過去を話した。

そしてオレは、過去を打ち明けるかどうかを、考える時間を与えられた。

その現実が……オレを苦しめ、なかなか睡眠を許してくれない。

滝沢の言葉通り、オレは過去を話すかどうか、しっかり考えた。しかし、それはオレ一人で決めていいことなのか……そもそも人に話せることなのか……
様々な障害が立ちはだかる

⏰:07/08/30 01:11 📱:SH903i 🆔:L8aXHAsg


#886 [りく☆]
煙草の灰を落とし、また口元へと煙草をもっていく。できるだけチロに煙りがいかないように、口から煙りをだす。
その動作が終わると、オレは再び悩み混んでしまう。"過去"について


『もぉ……悩んだって無駄なのにな』

そんな愚痴をこぼしながら、灰皿に煙草を押し付ける。

もぉ……悩んだってむだ

ときの流れが結論をくだした。


あの日から一週間たっている

⏰:07/08/30 01:18 📱:SH903i 🆔:L8aXHAsg


#887 [りく☆]
滝沢がオレに与えた期間は"2日間"……それ以上休んだオレは、過去を語らないと彼等に伝えることになる。
過去を語りなくなかった訳ではない……しかし、語ろうという決心もついてない。
オレはずっと悩み続けていたのだ。その結果、一週間という時間がたった。
何も結論をだせないまま……

⏰:07/08/30 01:37 📱:SH903i 🆔:L8aXHAsg


#888 [りく☆]
…結局オレは、滝沢を裏切ってしまったのか!?

…あんなにオレのために必死になってくれた滝沢を


そう思うと、胸が苦しくなる。申し訳ない気持ちでいっぱいだった……

『チロ……中で寝るか』

眠りに落ちそうなチロを抱き抱えて、オレは部屋のベットに横になった

⏰:07/08/30 01:47 📱:SH903i 🆔:L8aXHAsg


#889 [あや]
見ました
頑張ってください☆ミ

⏰:07/08/30 13:52 📱:P703i 🆔:yYov07es


#890 [りく☆]
>>889 あやさん

いつもありがとうございます少しですが更新します

⏰:07/08/31 00:30 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#891 [りく☆]
 



『まぶしい……』

窓から降り注ぐ太陽の光りが、オレの顔を照らしつける。その眩しさに、オレは毎日目を覚ますのだ。
あれから結局オレは、チロと一緒に寝ていたのだろう。隣には、まだ気持ち良さそうにチロが寝ている。

オレの目覚めはよかった。久しぶりに、夢……昔の記憶をみなかったからだ。

⏰:07/08/31 00:37 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#892 [りく☆]
ベットから降りると、オレはいつものように着替えをすまし、チロの朝飯を用事する。
未だに学校に行く気はない……制服ではなく、部屋着にきがえている。

オレがキッチンで準備をしていると、いつの間にか起きたチロが、ゆっくりとオレに近づいてくる。そして、チロにミルクをあげるのがオレの日課だ。

⏰:07/08/31 00:45 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#893 [りく☆]
『おはようチロ』

ゆっくりとミルクを飲むチロの頭を撫でながら語りかける。ここのところ、人を避けているため、チロとの一方的な会話しかしていない。食事もちゃんととれていない状態だ。
完全に昔に戻ってしまっている………深山での事故があってすぐの昔のオレに

⏰:07/08/31 00:51 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#894 [りく☆]
"ドンッ…ドンッ"

『誰だ!?』

だれかが……ドアをノックした。

…インターフォン押せよ

何て思いながら、ゆっくりと玄関へと向かった。チロは、食事を中断し、部屋のすみに隠れていた。どうやらチロも人との接触が嫌いらしい

⏰:07/08/31 00:56 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#895 [りく☆]
『いないのかー!?』

玄関のドアの向こうから、聞き慣れない声がする。

…だれだ!?

てっきり知り合いが訪問しにきたかと思っていたため、驚きを隠せない。
しかし、知り合いでなかったことに、若干安心していた。滝沢だったりしたら…会わせる顔がないからだ

"ドンッ…ドンッ…ドンッ"

ドアを叩く音が強くなる

⏰:07/08/31 01:01 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#896 [りく☆]
…だからインターフォン押せよ!!

若干苛立ちながらも、玄関にたどり着いた。恐る恐る玄関のドアを、チェーンはしたまま少し開けた。


『何ですか?』

わずかな隙間から、突然の訪問者に問いかけた。

…誰だ?

隙間から見えるのは、男性で、まったく見覚えがない顔だった。

⏰:07/08/31 01:06 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#897 [りく☆]
身長は少し高めの男性で、日に焼けた顔は、整ったきれいな顔だった。ただ……服装は、少し汚れたネイビーのとび職の仕事着を着ている。誰が見ても大工関係の人とわかる格好だ。

…とびが何でオレに!?

『おっ……やっと出てきたか♪』

オレの疑問をよそに、男性はオレに語りかける。

『久しぶりだな〜

とりあえず入れてくれよ!!』

⏰:07/08/31 01:14 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#898 [りく☆]
あまりの強引さに、オレは渋々家に男性を入れた。まるで我が家に帰ったかのように、男性はソファーでくつろぎ始めた。


『いやぁ〜途中迷子になってよ、結構あるいたべ。やっぱ慣れない土地は迷うな♪』

意気揚々に男性は喋りだす。あまりの図々しさに、オレは戸惑っていた。


『オレに何か!?』

とりあえず疑問をぶつけた。まずはこの疑問を解決しないと話にならない

⏰:07/08/31 01:21 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#899 [りく☆]
『何かって……久しぶりの再開だろ!?もっと喜べよ♪』

笑いながらオレに言う。

…久しぶりの再開!?

その言葉に驚きを隠せない。オレはこの男性といつあったのか?とび職の人と関係なんてないはずなのに……

戸惑うオレを見た男性は、呆れたようにため息をついた。

『もぉ忘れたのか!?まぁ……昔と大分変わったが、それでもわかるだろ!?』

⏰:07/08/31 01:26 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#900 [りく☆]
相変わらずオレは、首を傾げていた。

…昔の知り合いなのか?

…とび職の知り合いなんていたっけ?


疑問は深まるばかりだった。男性をじっと見つめながら、しばらく考え込んでいた。そんなオレを見兼ねたのか、男性が口を開く

⏰:07/08/31 01:29 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#901 [りく☆]
『小学生以来の再開だぜ!!そんなに忘れられても、さすがにショックだな……せっかくお前を心配してやってきたのにな↓』

ややふて腐れながら男性が言った。

『思い出したか??』


…小学生以来の再開!?




誰だ!?

⏰:07/08/31 01:33 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#902 [りく☆]
『美里は気がついたのによ……』

男性がボソッと呟いた。自分に気がついてもらえないことに、若干寂しがっている様子だった。


…美里の知り合いなのか!?

…小学生以来の再開ってもしかして

『みっちゃん!?』

『やっと……思い出したか』

名前を叫んだオレを、嬉しそうに見ながら言う。

⏰:07/08/31 01:41 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#903 [連絡]
まだまだ先が長くなりそうなので、新しいスレッドたてます
長くなってしまってすいません
これからもよんで貰えたら嬉しいです

⏰:07/08/31 01:46 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#904 [りく☆]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>801-900
>>901-1000

⏰:07/08/31 01:49 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#905 [りく☆]
感想板です

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

⏰:07/08/31 01:50 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#906 [りく☆]
感想などありましたら、感想板やこのスレッドにカキコミしちゃってください

ちなみに厚かましいですが、読んでくれている人いますか

⏰:07/08/31 01:53 📱:SH903i 🆔:TOFpx1Ok


#907 [よち]
ずうッと読んでます
この小説大好きです

がんばってください

⏰:07/08/31 08:24 📱:P902i 🆔:gOljwsnI


#908 [拓モ]
めっちゃ読んでるょ
読んでる人とか気になるやろし厚かましくはなかょ
新しいのも頑張ってね

⏰:07/08/31 12:30 📱:SH703i 🆔:s/7jnCLo


#909 [あや]
読んでますよ

⏰:07/09/01 00:31 📱:P703i 🆔:7K/dYRto


#910 [あ]
>>701-800

⏰:07/09/01 18:21 📱:P902i 🆔:☆☆☆


#911 [にゃぁ]
新しいスレッドは何処ですか
一番最初からずーっと見てました
これからも楽しみにしてます

⏰:07/09/02 03:27 📱:D902iS 🆔:Foo9/M2c


#912 [りく☆]
>>よちさん

>>拓モさん

>>あやさん

>>にゃぁさん

コメントホントにありがとうございます長く読んで頂いてむっちゃ嬉しいです
それなのに更新遅れてすいません今日からまた更新していくよう頑張ります

⏰:07/09/02 12:13 📱:SH903i 🆔:F4nmsPR.


#913 [りく☆]
続きです

bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/5805/

⏰:07/09/02 12:22 📱:SH903i 🆔:F4nmsPR.


#914 [我輩は匿名である]
あげ(@o@)

⏰:07/09/15 16:39 📱:PC 🆔:kRhRapWU


#915 [か]
失礼します
>>1-250
>>251-500
>>501-750
>>751-1000

⏰:07/09/15 16:50 📱:SH903i 🆔:KNYmVfvw


#916 [我輩は匿名である]
あげ////

⏰:07/10/08 00:17 📱:PC 🆔:G2ZxKfuw


#917 [あい]
失礼(ノ><)ノ
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800
>>801-850
>>851-900
>>901-950
>>951-1000

⏰:07/10/23 23:20 📱:W52SH 🆔:1j5JyYY2


#918 [りく☆]
みなさんありがとうございます

読んでいただいてホントありがたいです

⏰:07/10/26 01:03 📱:SH903i 🆔:/hAWaFYo


#919 [にゃん]
>>1-1000

⏰:08/07/03 03:14 📱:F704i 🆔:qSyFMfvU


#920 []
あげます

⏰:10/02/04 03:33 📱:SH01B 🆔:HGI75EHE


#921 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)

⏰:22/11/21 19:01 📱:Android 🆔:.FGKzkPw


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