〜運命のヒト〜
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#285 [りく☆]
深山の頂上の旅館を目指し歩き始めた。山道はすでに霧がたちこめついて回りが見えずらい。しかも地面は湿気ているため滑りやすくなっている。
父『こんな場所歩いて大丈夫かぁ?』
優希『私が道案内するから大丈夫♪』
母『本当に安全な道なんてあるの?』
優希は黙って頷いて歩き始め、オレは優希の横を歩いていた。
:07/03/29 16:21
:SH903i
:1oW6i7gQ
#286 [りく☆]
道を進めば進むほど霧が深くなっていく。
オレは緊張で言葉が出なかった。
…あと1時間も歩いたら"あの橋"
緊張をほぐしたいがために、気がつけばオレは優希の手を握っていた。
優希の手の温もりがオレの心を優しく包む……
細い指に白くて綺麗な肌をした手だった。
オレはこの手に何回救われたことか。辛いとき…寂しいとき…孤独に埋もれそうなとき…オレを優しく支えてくれた手。
そんな手をオレは汚したくなかった。
:07/03/29 16:32
:SH903i
:1oW6i7gQ
#287 [りく☆]
…父さんを落とすのはオレだけでいい。
オレは優希が幸せになればそれでいいんだ。
優希のためならオレは、何でもできる!
そう心に強く誓った。
:07/03/29 16:35
:SH903i
:1oW6i7gQ
#288 [りく☆]
ますます霧が深くなり、回りの景色はほとんど見えなくなってきた。
そしてある分かれ道に来た…
この二本の分かれ道
右に行けば旅館への道
左に行けばあの橋がある旅館への道
普通は右に行く
だがオレと優希は左に行かなければならない。
オレと優希は顔を見合わせた。
きっとうまくいく
:07/03/29 16:43
:SH903i
:1oW6i7gQ
#289 [りく☆]
今ならやめることができる。こんな人の道を外れたこと…
ここが最後の決断の時だった。
オレと優希は分かれ道の前で黙ってたっていた。きっと優希はオレに左に行くようにしむけて欲しかったのだろう。
しかしオレは声が出せなかった。
オレの一言で人生がかわる。
父『優希!この道はどっちなんだ?もしかしてわからないのか?』
父が少し苛立ちながら言う。
オレ『左……左だって』
:07/03/29 16:51
:SH903i
:1oW6i7gQ
#290 [りく☆]
オレは優希の手を握りしめ左の道を歩き始めた。
白い霧で優希の顔以外なにも見えない。よく目を凝らして見ると、落下防止のフェンスがなく、今にも誰かが落ちてもおかしくないように思えた。
優希『りく……もうすぐだよ。』
オレ『あぁ……』
優希『大丈夫かな?』
オレ『大丈夫まかせとっけ』
少し声が震えてしまった
優希『そうじゃなくて……私たち間違ってないよね。やっぱり悪いことなのかな…。私……自分が怖い』
優希の手は震えていた。
:07/03/29 23:09
:SH903i
:1oW6i7gQ
#291 [りく☆]
オレ『…オレにもその答えはわからない。
人を殺すということは立派な犯罪だし……
でも今までのオレたちの生活で父によって作られた地獄のような日々も犯罪だ。しかもその罪は、誰からも批判されずにいる。
そして父が生きているかぎり地獄は終わらない。むしろ酷くなるだけだよ
どっちを選んでも地獄はまっているのかもしれない。
その中で少しの希望を見つけたいなら、幸せを…小さな幸せをつかみたいなら…今日この場でやるしかない。
オレは今そう思う。』
優希は黙ってオレに身をあずけた。霧が深いため誰もオレ達が見えない。
そんな中、オレたちは唇を重ねた……
お互いの幸せを願って…
:07/03/29 23:20
:SH903i
:1oW6i7gQ
#292 [りく☆]
…怖い
それは自分の本心でもあった。
けどオレは優希を幸せにすると誓ったから…
:07/03/29 23:25
:SH903i
:1oW6i7gQ
#293 [ぁ_]
ガンバ

(*゚▽゚ノノ゙☆パチA
:07/03/29 23:53
:F903iX
:OVygFVoI
#294 [りく☆]
この先に橋がある
その橋は細くボロいためいつ壊れてもおかしくない。
そしてその橋中心部分が事故でフェンスがなくなっている。
毎年のようにそこで転落事故がおきているのだ。
オレと優希はそこで父を……深山の崖へと突き落とすのだ。
そして今……オレの目に、今にも折れそうなボロく腐ったような木で作られた橋が写っている。
…いよいよだ
:07/03/30 00:08
:SH903i
:eisOvkrk
#295 [りく☆]
:07/03/30 00:09
:SH903i
:eisOvkrk
#296 [りく☆]
父『この橋をわたるのか…?』
父は少し驚いたような顔で優希に尋ねた。
優希『………うん』
母『こんな橋大丈夫なの?』
優希『……大丈夫だよ』
オレ『旅館に行くには渡るしかないよ。行こう。』
オレの言葉に父が反応し、先頭に立ち歩きだした。
:07/03/30 00:14
:SH903i
:eisOvkrk
#297 [りく☆]
父を先頭にして、オレ、優希、最後に優希の母という順番で橋を渡ろうとした。
!!!!
"ギシッ"
優希の母が200bほどあるこの橋を渡り始めた瞬間に、橋が今にも崩れ落ちそうなきしむ音が響いた。
父『お前はオレが迎えに行くからここで待ってろ!とりあえず優希達を連れていくから。』
母『……気をつけてね』
こうして3人でゆっくりと歩き始めた…
:07/03/30 00:21
:SH903i
:eisOvkrk
#298 [りく☆]
20bぐらい歩いたところで、また橋がきしんだ。
…もしかして優希の母さんが来てるのか
小さな不安が頭をよぎった。
霧は深すぎてもはや橋のフェンスが見えないくらいだった。
"ドクン.ドクン"
心臓が高鳴る
恐怖感がオレをおそいはじめた....
:07/03/30 00:26
:SH903i
:eisOvkrk
#299 [りく☆]
オレはただ父の背中をみて歩いていた……
なぜか昔の記憶が走馬灯のように頭を駆け巡る。
オレの記憶の父は…オレに微笑みかけたことがない。
本当の母は、オレに愛の一つも与えず逃げていった。だから残ったオレを厄介者のように父は扱ったのだろう…
:07/03/30 00:30
:SH903i
:eisOvkrk
#300 [キリ番をとる人です。]
300だょょ
:07/03/30 00:35
:SO903i
:Rtq/6sLE
#301 [りく☆]
しかし…父はオレを捨てなかった。
どんなに殴ってもオレを殺そうとはしなかった。
父がいなかったらオレは飢え死にしているだろう。
さっきもさりげなく先頭に立ち、オレ達を守ってくれた。
普通では考えられないが…今までの地獄のような日々が父にとっての愛情表現なのか?
…いや、それは違う!
きっと違う
違わないと…オレは過ちを犯すことになる
:07/03/30 00:37
:SH903i
:eisOvkrk
#302 [りく☆]
"ギュッ"
優希の手がオレの手を優しく包んだ。
…オレは、優希を幸せにするときめたんだ
そう言い聞かせ、父の大きな背中を見た。
:07/03/30 00:41
:SH903i
:eisOvkrk
#303 [りく☆]
…たとえ今までの日々が父さんの愛情表現であっても、それは許されることではない。
だからオレは……
オレ『優希……まかせろ』
かすれるような声で言った。
優希は黙っていた……ただオレの手を握っていた
!!!!!
"グラッ"
また橋が揺れた。オレは体制をたもつので精一杯だった。優希の母さんが近ずいてきてるのだろう。
きっともうすぐ後ろにいるに違いない
:07/03/30 00:50
:SH903i
:eisOvkrk
#304 [りく☆]
オレは優希の手を離した。
ついに橋の中心にきたのだ…
今までに感じたことのない緊張感が、体中わかけめぐる。
橋のフェンスが途切れた…
…今しかない
オレは父の背中に手を伸ばした
父はフェンスが途切れた事に戸惑いを隠せないようだった……立ち止まっている
…チャンスだ
手が後一押し伸びない…
この手で人を危めるのが怖くてたまらなかった。
:07/03/30 00:57
:SH903i
:eisOvkrk
#305 [りく☆]
優希『りく……』
気がつけばオレの横に優希がいた。
結局は一緒に押すのか…
額から垂れる汗を拭いた。
…だめだ
オレは....手が父の背中まで伸びない……
諦めよう
人は殺せないよ……優希
オレは手を下ろした。
"ドンッ"
父『うぁぁぁぁぁぁぁ…………………』
!!!!!
"ドスンッ"
ものすごい衝突音が深山に響き渡った。
:07/03/30 01:03
:SH903i
:eisOvkrk
#306 [りく☆]
《連絡》
すみません今日はいったん更新を中断します


明日からまた書くんで読んでください


ちなみに厚かましくてすみませんがこの小説読んでくれてる人どれくらいいますか

:07/03/30 01:13
:SH903i
:eisOvkrk
#307 [たぁ]
:07/03/30 02:06
:SH902iS
:VX9iA3xg
#308 [にゃぁ]
2回目カキ

毎日チェック

してま-す

頑張ってください

"
:07/03/30 03:14
:D902i
:☆☆☆
#309 [りく☆]
"たぁ"さん"にゃぁ"さん
ありがとうございます


今日も書きますんで読んでください

:07/03/30 12:15
:SH903i
:eisOvkrk
#310 [りく☆]
《連絡》
"小説

総合"のほうに感想板をつくらせてもらいました


意見や感想,指摘などがありましたらそちらの方に書いてもらえたら嬉しいです

:07/03/30 12:21
:SH903i
:eisOvkrk
#311 [りく☆]
…今の音は
…今の声は
オレの視界から父の大きな背中は消え去っていた。それは深い霧のせいでもない…
オレの手には父の背中に触った感触はなかった。
…何をしているんだ
オレは頭の中が真っ白になった。
橋の下は霧が深くて見えないが、転落した父がいるだろう。
そしてオレはその行為を優希にやらせてしまったのだ。
:07/03/30 12:44
:SH903i
:eisOvkrk
#312 [りく☆]
オレは全力で橋を走り渡った……涙を振り払い、霧で見えない前を必死でみながら
息が苦しくなっても走り続けた。
むしろその苦しさに埋もれて死にたいくらいだった。
"ドンッ"
オレ『痛って……』
全力疾走しながら何か硬いものにぶつかった
オレの目の前には旅館がたちはだかっていた
:07/03/30 20:58
:SH903i
:eisOvkrk
#313 [りく☆]
オレ『……何でだよ』
涙が止まらない。
自分の情けなさに腹が立ち、泣きながら地面を殴りつけた。
オレが優希を幸せにする。この手で……オレだけで父を落として、優希に幸せをあげると言っていたのに。
オレは逃げてしまった
:07/03/31 00:24
:SH903i
:5D9ZK8.I
#314 [りく☆]
なにもかもを優希にやらせてしまった。
全ての罪を彼女にかぶせてしまった。
オレは最低な男と指差されても仕方がない。
…最低な男……つまり自分が憎んだ父とオレは同じだ
心にそんな考えがよぎる
愛した人を目の前で裏切ってしまった。愛されたいと願い優希を愛してきた。でも結局は苦しめ傷つけてしまったのだ。
:07/03/31 00:31
:SH903i
:5D9ZK8.I
#315 [りく☆]
今まで親に愛された事なんてなかった…
誰にも愛されてなかった。
そんなオレを優希は愛してくれた。そして愛の温もりを教えてくれた。
そしてオレは優希を愛することができた……初めて人を愛せた……なのに、唯一愛してくれるヒトをオレは裏切った。
オレは……人を愛する資格なんてないのだろう。
愛した分だけ不幸にしてしまう。父も母もそして優希も…愛した分だけ傷つけてしまった
:07/03/31 00:40
:SH903i
:5D9ZK8.I
#316 [りく☆]
もぉ……誰からもオレは愛されない。
そして誰も愛せない、その資格を失ってしまった。
オレは人を愛さない事でしか幸せにできない。
もぉオレには愛を語ることは…人を愛する資格は………ない。
旅館の近くの公園のブランコに乗り、オレは泣きながら心でそう思った…
:07/03/31 00:44
:SH903i
:5D9ZK8.I
#317 [りく☆]
オレは心に扉をした…
二度と人を愛さないように、禁断の扉を……
その瞬間、オレの中から感情が抜けていった。
?『あらっ……こんなに泥だらけでどうしたの?』
旅館の女将だろう。オレに優しく話しかけてきた
:07/03/31 00:48
:SH903i
:5D9ZK8.I
#318 [りく☆]
女将『家族は中にいるの?』
オレは首を横に振った。
女将『じゃぁ1人?……こんな山奥に?』
あんまりの質問攻めにオレは嫌気がさし黙っていた。そんなオレに気がついたのか、女将は話をかえた。
女将『……この公園ね、"ぞうさん公園"って名前何だよ。そこの滑り台がぞうさんみたいだからそう名付けたの。』
オレ『……ぞうさん?』
:07/03/31 00:54
:SH903i
:5D9ZK8.I
#319 [りく☆]
オレは動物園なんて行ったことがない。けどぞうくらい絵や写真で見たことがある。
その滑り台はオレが見たことがあるようなぞうとは程遠い。
しかしどこと無く似ていた
オレ『ぞうさんみたい……』
女将『でしょっ♪私も最初見た時"あっ似てる"って思ったのよ。』
この時オレは女将の顔を見ていなかった。ただ滑り台を見ていた。
人と目があうと感情が全て出ていきそうな気がしたから…
:07/03/31 01:02
:SH903i
:5D9ZK8.I
#320 [りく☆]
女将『じゃぁそろそろお父さんやお母さんの事教えてもらっていいかな?』
オレ『母さんはオレが小さいときにどっか行った』
女将『そっか……じゃぁお父さんは?』
オレ『死んだ』
女将『えっ?』
オレ『さっき橋から落ちた』
女将は黙っていた…こんな冷静に言われたら誰だって言葉を失う。
"ドサッ"
驚きを隠せない女将の前で、オレは意識を失った。
:07/03/31 01:09
:SH903i
:5D9ZK8.I
#321 [りく☆]
《連絡》
すみません今日は中断します

最近ペースが遅くてすいません


明日また更新します
なにかありましたら小説

総合の感想板に書いてください


:07/03/31 01:23
:SH903i
:5D9ZK8.I
#322 [しぃさぁ]
凄く自分はこの小説大好きです


落ち着いて書いてくださいね

:07/03/31 18:56
:N902i
:7V/SoFhI
#323 [りく☆]
しぃさぁさん本当にありがとうございます

めっちゃ嬉しいです

感想や指摘があったら感想板にどんどん書いてください


更新遅れてすいません
:07/04/01 13:46
:SH903i
:OHV/PCxc
#324 [りく☆]
もう昼だろうか……太陽の光の眩しさにオレは目をさました。
あの"事故"から2週間たった。
この2週間の間に我が家は驚くほどに姿を変えた…
何よりも大きな変化は、優希と彼女の母がいなくなったこと……
今家にはオレ以外誰もいない
:07/04/01 13:52
:SH903i
:OHV/PCxc
#325 [りく☆]
二人は我が家をでていったのだ。
そして家には父の遺骨だけが残されている……
机や棚などの家具はすべて失くなっていた。
:07/04/01 13:56
:SH903i
:OHV/PCxc
#326 [りく☆]
オレは深山の旅館の前で気絶した後、女将がよんでくれた救急車に運ばれ入院となった。
ただの貧血と思われていたが、極度のストレスによる胃潰瘍といわれ、1週間の入院を言われたのだ。
:07/04/01 14:01
:SH903i
:OHV/PCxc
#327 [りく☆]
そしてオレの入院中の間に警察の調査により、父の死因は転落事故と断定されていた。
優希の母の証言がなによりの証拠となったらしい。
そして親戚のてによって父の葬儀がおこなわれたのだ。
その場に優希達はいなかった……
:07/04/01 14:05
:SH903i
:OHV/PCxc
#328 [りく☆]
優希の母がまだ入籍していなかったため、オレと優希達は家族でもなくただの他人になっていた。
そのため葬儀にはだしてもらえなかったのだ。
そのまま優希達は荷物をまとめて出て行ったのである。
:07/04/02 17:14
:SH903i
:3bxI9OrQ
#329 [りく☆]
優希達と離れられた事に少し喜びを感じていた。
"あの事故"の事を 忘れられる……何より優希に何か言われるのがいやだった。怒りの言葉も、慰めの言葉も。
前は少しでも長く一緒にいたかったのに……"あの事故"がオレの人生を変えてしまった
:07/04/03 00:09
:SH903i
:d0sPGg3o
#330 [りく☆]
この家での一人暮らしを始めて1週間たつが……ほとんどまともに食事をしていなかった。
いつもお腹がへったらコンビニへ行き、弁当を食べるという生活をおくっていた。
…腹減ったな
起きてからしばらくし、オレは空腹を感じた。
体が自然と動き、着替えてコンビニへ行こうと玄関に行った
:07/04/03 00:15
:SH903i
:d0sPGg3o
#331 [りく☆]
"ピンポーン"
玄関のドアノブに手を置いた瞬間にインターホンがなった。
いつもは誰かが尋ねて来ても無視していた。"あの事故"以来オレは他人と話すことができなくなってしまっていた。誰にも心を開かず黙っていたのだ。
…早く外に出たい
昨日ろくに食べていないため、かなりの空腹によりそんな気持ちをおさえきれずにいた。
:07/04/03 00:28
:SH903i
:d0sPGg3o
#332 [りく☆]
オレは深呼吸し玄関を開けた。
!!!!!!
オレ『………えっ?』
驚きをかくせない。オレの視界には、優希の母とその後ろに優希がいるのがはっきり写った。
:07/04/03 00:31
:SH903i
:d0sPGg3o
#333 [りく☆]
母『お久しぶりね。元気にしてた?』
優希の母はまるで何もなかったかのようにオレに話しかけてきた。
オレ『…………はぃ』
母『元気ないわね。まぁあんな事故の後だから……』
"事故"という言葉にオレは思わず反応してしまい下を向いてしまった。
…それにしても何故我が家へ?それに父さんが死んだことはショックじゃないねか?
オレの頭は混乱し、しばらくオレは考え込んでいた。
:07/04/03 00:39
:SH903i
:d0sPGg3o
#334 [りく☆]
母『私たち今から私の実家の北海道にいくの。だから最後に挨拶しとこうかなとおもって…』
オレ『……はぁ。』
正直優希の母が何をしたいかがわからなかった。
今頃我が家に来ても…
それに、顔もかなり疲れぎみでこっちに来る余裕なんてなさそうなのに。
口調だけは元気そうに振る舞っていた。
:07/04/03 00:47
:SH903i
:d0sPGg3o
#335 [りく☆]
優希は……決してオレを見ないで下を向いていた。
…オレの顔なんてみたくないだろうに、連れてこられて
オレ自身も2人には会いたくなかった。
事故の時の記憶が鮮明に頭にうかんでくるから…
あの橋での事
そりを思い出すだけでオレは耐え切れなかった。
:07/04/03 00:53
:SH903i
:d0sPGg3o
#336 [りく☆]
母『大丈夫……?まだ胃潰瘍治ってないの?』
あまりにも顔色がわるかったのか、初めて優希の母に心配された。
しばらく優希の母が話した後、2人はかえっていった。
オレは体に力が入らずその場に座り込んでいた。
:07/04/03 00:57
:SH903i
:d0sPGg3o
#337 [りく☆]
一つ確信したことがある…
優希はオレを許してくれていない。許してもらえないとわかっていたが、優希に嫌われた事がちゃんとわかると、涙が止まらない。
唯一オレを愛してくれた人に嫌われてしまった。
…もぉオレは誰からも愛されない
オレは玄関で泣きくずれた。
:07/04/03 01:10
:SH903i
:d0sPGg3o
#338 [りく☆]
これが優希との最後の出会いと思っていた。
オレは中学入学前に福岡の親戚にひきとられたため、北海道にいる優希とは出会わない。
しかしあの時の記憶は忘れたくても、消したくても……頭に焼き付いて離れなかった
そして人を
愛する資格も
愛される資格も
失った
結衣に出会うまでは……
:07/04/03 21:54
:SH903i
:d0sPGg3o
#339 [りく☆]
《第4節,2001年春…想い》
"ジリリリリリリリリ"
大きな目覚まし音でオレは目をさまし、スイッチを切った。
今日からオレは高校3年生となる。しかしそんなことはオレにとっては実感がなく、いつもより早く起きただけの眠い朝だった。
:07/04/03 23:37
:SH903i
:d0sPGg3o
#340 [りく☆]
自分で朝食を作りに台所へ向かった。オレは結衣の事故があってからしばらくして一人暮らしを始めたのだ。
一緒に住まさしてもらった親戚には悪いが、あのマンションには暮らしにくかった。
あそこにいると結衣との思い出が溢れてくる…それに結衣の両親にも会わせる顔がない。
そういう理由でオレは一人暮らしを始めたのだ
:07/04/03 23:42
:SH903i
:d0sPGg3o
#341 [りく☆]
結衣の事故と優希の転校がオレの頭を混乱させ、しばらく学校へは行ってなかった。しかし、滝沢と祥子のおかげでオレは徐々に学校へ行くようになったのだ。
しかし……優希とは一度も話をしていないし目すら合わしていない。お互いが接触を避けていた。
その状況に気がついた滝沢は、オレが優希と接触しないように学校で気を遣ってくれたのだ。
結衣の事故の事も祥子と滝沢の気遣いで誰も話題にすることはなかった。
:07/04/03 23:50
:SH903i
:d0sPGg3o
#342 [りく☆]
……優希と違うクラスになる
そんな気持ちがオレを少し楽にさせた。新しいクラスになるため優希とは違うクラスなるだろう。
…本当に嬉しいのか?
…優希と離れたいのか?
…優希と昔のような関係に戻りたいんじゃないのか?
そんな言葉を自分の心の中で自身に問いかけた。
しかし答えは決まっている。
…オレは優希と離れなければならない……愛してはいけない
自分が優希に、そして結衣にした行為の重さに押し潰されそうだった。
:07/04/04 00:59
:SH903i
:ZJgrOt3E
#343 [りく☆]
"ピンポーン"
しばらくぼぉっとしているとインターホンがなった。何となく時計を見ると…
オレ『やっべ!もぉこんな時間だ…!』
オレは慌てて食事をすませ着替え始めた。
"ピンポーン"
またインターホンが鳴った。オレはすっかり誰かが訪れていたことを忘れていた。
しかし誰かは大体わかる…
オレ『滝沢悪い!もぉ少し待ってくれ。』
:07/04/04 01:06
:SH903i
:ZJgrOt3E
#344 [りく☆]
滝沢『早くしろよ!新学期早々遅刻とか勘弁だぜ。』
オレは滝沢の家の近くに引越してきたのだった。そして滝沢がいるということは当然…
祥子『りく早く!!』
オレ『すまん!今行く。』
オレは慌ただしく玄関を飛び出すと、滝沢と祥子がオレを出迎えてくれた。
:07/04/04 01:11
:SH903i
:ZJgrOt3E
#345 [りく☆]
オレ『待たせて悪い!』
滝沢『……慣れたよ』
呆れたような顔で2人がオレを見た。引越してきてからずっと3人で通っている……誰かが迎えに来ないとオレが学校へ行かないからだ。
祥子『早く行こっ♪』
:07/04/04 10:12
:SH903i
:ZJgrOt3E
#346 [りく☆]
3人で通学することでオレは学校に行けるのだが、滝沢には悪い気がした。
滝沢はまだ祥子のことが好きだろう。ただ祥子が気がつかないだけであって、ずっと滝沢の片思いのまま……
一方祥子は、オレの事はあきらめたと滝沢に話をしていたらしいが………本心はわからなかった。
そんな事情があって悪い気がしたが、3人でいることが楽しかった。
:07/04/04 10:55
:SH903i
:ZJgrOt3E
#347 [りく☆]
祥子『ねぇ…りく!聞いてるの?』
オレ『あっ……聞いてる聞いてる』
全く聞いてなかった…
最近いつもこんな調子だ
祥子『聞いてないでしょ!ったく何ボォっとしてるのよ』
滝沢『まぁいつもの事じゃん♪』
オレ『聞いてるよ………んで何の話?』
祥子『知らないっ!』
何の変化もない朝だった…いつもどおりの朝。ただ昔と比べると変化は大きい。横に結衣がいない。
しばらくこの違和感から抜け出すことはできないだろう。
:07/04/04 11:16
:SH903i
:ZJgrOt3E
#348 [りく☆]
新学期始めの登校だったがいつもとかわらない光景だった。
いつもどおり教室のすみの席には優希が座っている。彼女の回りには何人か女の子がいた。転校してしばらくたったから友達でもできたのだろう。
昔と変わらない少し茶色い瞳が笑っていた。
:07/04/04 16:00
:SH903i
:ZJgrOt3E
#349 [りく☆]
?『なぁに見てんの?』
!!!!!
オレ『あっ……いや別に。てかいきなり話しかけるなよ。』
祥子『美里じゃん♪おはよ。どぉしたの?』
美里『おはよ♪りくが何か見つめてたからさ。聞いてみただけ』
今オレに話しかけてきたのは
"長谷川 美里(ハセガワ ミサト)"。
卓也がいなくなってからオレ達とよく話すようになった。いわば卓也の後継者のような人だ。
:07/04/04 18:42
:SH903i
:ZJgrOt3E
#350 [りく☆]
美里『久しぶりの学校なのにいつも通りギリギリだね♪』
滝沢『こいつのお陰だよ……』
オレを指差しながら呆れたように滝沢がいった。
オレ『まぁ…仕方ない』
?『何が仕方ないだよ。まったく……相変わらずりくの遅刻癖は治ってないのか』
!!!!!
…えっ?
:07/04/04 18:48
:SH903i
:ZJgrOt3E
#351 [りく☆]
教室の入口付近で喋っていたオレ達に一人の男が突然現れ話しかけてきた。
その口調や声は懐かしく、オレを含め滝沢と祥子を黙らせた。
?『黙るなって……』
言葉がでない…
何か言葉をだす方がよっぽど大変だ…
祥子『た……卓也?』
教室のドアに卓也がもたれながら立っていた。
:07/04/04 18:56
:SH903i
:ZJgrOt3E
#352 [りく☆]
滝沢『お前……』
卓也『おうっ勇貴!久しぶり♪祥子もな。』
祥子『久しぶり……』
美里『……だれ?』
みんなそれぞれ混乱していた……卓也を除いて。
オレ『帰ってきたのか?』
卓也『じゃなきゃここにいないってば♪』
周りもみんな気がつき始め、クラスが妙な雰囲気に包まれた。
"ガラッ"
担任『席につけ!新しい学年のクラス発表するぞ。』
:07/04/04 19:03
:SH903i
:ZJgrOt3E
#353 [りく☆]
卓也が帰ってきた……
それは朝のニュースにはちょっと刺激が強すぎた。
担任の話によると、とりあえずしばらく学校にいるらしい。卓也からいろいろ聞きたかったが、クラス発表のため我慢しなければならなかった。
:07/04/04 22:58
:SH903i
:ZJgrOt3E
#354 [りく☆]
目線を横にやると……優希の顔が微妙に見える。
何気なくする仕草があの頃と変わらない…
ただ…少しあの頃よりも大人になり綺麗になっただけ。
…もし優希との関係が
美里『りく!』
突然美里が声をかけてきた
オレ『な……なに?』
美里『さっきから何見てるの?』
オレの席の後ろは美里なので、なにかと声をかけられてしまう。
オレ『空見てんだよ!』
美里『何それぇ〜きもいって♪』
オレ『………うるせぇ!』
いつも美里はこんな感じのノリだ…
:07/04/04 23:08
:SH903i
:ZJgrOt3E
#355 [りく☆]
美里のポジティブで明るく元気すぎる性格に、オレはたまに救われている。
優希を見るとどぉしても"あの事故"の事が頭をよぎる。
そんな時、いつもタイミングよく美里が話し掛けてくるのだ。それが何よりの救い…
美里と喋る時が、今はどこと無く落ち着く……昔の事を忘れられるような気分になるから。
:07/04/04 23:14
:SH903i
:ZJgrOt3E
#356 [りく☆]
担任『全員移動しろ!』
オレ『………えっ?』
美里と雑談している間に発表がおわったらしい。
美里『私たち同じクラスだよ♪』
オレ『お前聞いてたん?』
美里『ん〜カンだよ!そんな信じんなって♪もしかして……ちょっと喜んだ?』
オレ『んなわけないだろ!』
美里『ひどっ!』
滝沢『おいっ……二人共移動するぞ。』
:07/04/04 23:22
:SH903i
:ZJgrOt3E
#357 [我輩は匿名である]
:07/04/05 00:02
:P902iS
:☆☆☆
#358 [りく☆]
オレ『それが……オレ何組かわかんなくて。』
滝沢『美里といちゃついてるからだよ。』
からかうように滝沢が言った。
…優希に聞こえてなければいいけど
オレ『別にいちゃついてないって…』
美里『勇貴〜私たち何組かわかる?』
滝沢『オレもりくも美里、んで祥子も4組だ。』
卓也『オレも4組っぽいぜ♪』
:07/04/05 00:08
:SH903i
:k5tP2on.
#359 [りく☆]
:07/04/05 00:10
:SH903i
:k5tP2on.
#360 [りく☆]
職員室にいたはずの卓也がいつの間にか教室にいた。卓也は正式には明日から転校生という形で学校にくることになっている。
オレ『じゃぁみんな一緒だな♪』
滝沢『卓也はまだわからんけどな…。卓也は明日クラスがわかるんだろ?』
卓也『今さっき4組って言われたんだよ♪』
こうしてまたオレ達は同じクラスになった。
:07/04/05 00:15
:SH903i
:k5tP2on.
#361 [りく☆]
…優希はどうなったんだ?
ひそかに気になっていた。同じクラスになるのか…それとも離れるのか。
とりあえず4組に行き、クラスの名簿を見る
。
"3年4組2番 新垣 りく"
"3年4組1番 荒井 優希"
…優希と同じだ
頭の中が真っ白になった。
:07/04/05 00:23
:SH903i
:k5tP2on.
#362 [りく☆]
移動も終わり、ホームルームがはじまった。
出席番号が隣のため、オレの前の席には優希がいる……それだけで心臓が張り裂けそうだった。
…昔の関係だったら
そんないつも思うことが頭をよぎる。関係を壊したのはオレなのに…
改めて自分の愚かさ、無力さに絶望した。
…オレは人を愛してはいけないんだ
何度も何度も心でそうつぶやいた
:07/04/05 00:32
:SH903i
:k5tP2on.
#363 [りく☆]
学校も終わり部活へ向かった。美里は祥子と共にバスケ部のマネージャーをやっている。
美人2人のマネージャーで有名なのだ。
用意をすませ体育館にいくと卓也が早めに始めていた。
あいかわらず卓也は、ため息がでるほどバスケはうまい。
しばらく黙ってみていた。
:07/04/05 00:40
:SH903i
:k5tP2on.
#364 [りく☆]
祥子『卓也か……懐かしいね』
気がつけば横に祥子が立っていた。
オレ『あぁ………やっぱ上手いな。オレは敵わないよ。』
祥子『そんな事ないって。プレー中のりくは…カッコイイじゃん。』
祥子はそう言って歩き去っていった……顔を少し赤く染めながら。
:07/04/05 00:46
:SH903i
:k5tP2on.
#365 [りく☆]
そして今日もいつものように練習がおわり、部室へ行った。
卓也『なぁ…あのマネージャーの美里って子何?』
卓也が不思議そうに尋ねた
滝沢『何か最近オレ達と仲いいんだよ。』
卓也『………ふぅん』
滝沢『惚れた?』
制服に着替えた滝沢が笑いながら言った。
卓也『バカッ!そんなわけないだろ。』
オレ『けど卓也とあうかもよ♪』
卓也『おいっ……2人でオレをからかうなよ。』
少し照れながら卓也が言う。その顔は半年前とまったくかわらなかった。
:07/04/05 00:55
:SH903i
:k5tP2on.
#366 [りく☆]
卓也『もう一人気になった人がいるんだけど…』
オレ『誰?』
卓也『りくの前の席の荒井 優希って子だよ』
オレは黙ってしまった。優希の話題はふれてほしくない。そんなオレの状況を滝沢は察したようだった。
滝沢『ただオレと下の名前が同じなだけだ。』
卓也『あっ……二人共"ゆうき"だもんな!』
滝沢『早く着替えねぇと置いてくぞ!』
そう言いながらオレと滝沢は部室を出た。
卓也『ちょっと……りく、勇貴!待てよ!』
慌ただしく着替えた卓也が追いかけてきた。
:07/04/05 01:04
:SH903i
:k5tP2on.
#367 [りく☆]
"バタッ
"オレ『疲れた…』
家に帰ったオレは、そのままベットに倒れこんだ。
…今日はいろいろありすぎた
優希と同じクラスになってしまったこと、それは悲劇なのか、それとも
"ピンポーン"
オレ『………誰だ?』
こんな時間に・・・
:07/04/05 08:24
:SH903i
:k5tP2on.
#368 [りく☆]
:07/04/05 10:07
:SH903i
:k5tP2on.
#369 [りく☆]
滝沢『よっ♪』
滝沢の突然な訪問にオレは戸惑いを隠せずにいた。
オレ『……どぉした?』
滝沢『まぁ〜気にするな。とりあえず入るぞ♪』
オレ『おいっ……ちょっと待てよ……』
滝沢はかまわず家の中に入って来た。
:07/04/05 22:43
:SH903i
:k5tP2on.
#370 [りく☆]
家に入るなり滝沢はくつろぐようにソファーに座り込んだ。
オレの家はワンルームだが、8畳あるためなかなか広い。だからくつろぐ場所は結構あるのだ。
滝沢『いやぁ…りくの家は落ち着くな』
オレ『オレの家禁煙だぞ!』
滝沢は笑いながら片手にもった煙草をしまった。あと少し遅かったら吸っていただろう。
"ピンポーン"
…またかよ
オレは慌てっぱなしだった。
:07/04/05 22:53
:SH903i
:k5tP2on.
#371 [りく☆]
卓也『よっ!』
卓也は右手にも、左手にもビニール袋いっぱいになるまで詰めたお酒をさげていた。
オレ『……飲むのか?』
卓也『オレの転入祝い♪』
滝沢『たまには飲もうぜ!』
2人共ノリノリでビニール袋からお酒をとりだした。滝沢をよく見ると、ちゃかりおつまみをもってきている。
どうやら本格的に飲みそうだ
:07/04/07 00:42
:SH903i
:BdWa9bbc
#372 [りく☆]
とりあえずオレは、あきらめてグラスを取り出した。
…まさか2人がここまでノリ気とは....
それぞれのグラスにお酒をそそぎ、こぼさないように手にもち
滝沢、卓也『乾杯!!』
オレ達はお互いのグラスをあわせ、飲み始めたのだった
:07/04/07 00:47
:SH903i
:BdWa9bbc
#373 [りく☆]
すいません


明日からしっかり更新していきたいと思います

:07/04/07 00:50
:SH903i
:BdWa9bbc
#374 [りく☆]
オレ『てか何で日本に来れたんだ?』
ビールを飲みながら卓也に聞いた
卓也『あぁ……親父に頼んだんだよ。高校くらい日本にいたいってな。』
オレ『……それだけ?』
卓也『何だよ!悪いか?』
オレ『ぃや…別に。』
もっと深い事情があったかと思っていたから少し拍子抜けしてしまった。
:07/04/07 12:40
:SH903i
:BdWa9bbc
#375 [りく☆]
一時間ぐらい飲んだんだろうか…オレ達のテンションはかなり上がっていた。とくに卓也のトークは止められず、もぉ30分ぐらい喋りっぱなしだ。自慢話やアメリカでの体験談など……
!!!
そんな卓也が突然話しをやめた……
滝沢『………卓也?』
:07/04/07 20:57
:SH903i
:BdWa9bbc
#376 [りく☆]
卓也はまだ黙っている…
あんなにテンションを上げて面白おかしく話をしていたのに
オレ『ビール切らしたな』
何となく嫌な雰囲気になりかけたのでとっさに発した言葉だった。
卓也『………なぁ勇貴。』
卓也が口を開いた
:07/04/07 21:22
:SH903i
:BdWa9bbc
#377 [りく☆]
滝沢『どうした?』
卓也『お前さぁ……祥子の事どうなった?』
滝沢『どうって?』
卓也『だから……』
そのことはオレも前から気になっていた。滝沢は何も言わないから全くわからずにいた事だった…その真実を卓也は探ろうとしたのだ
"ゴクッ!!"
卓也はグラスのビールを一気に飲みほし言葉をだした
卓也『まだ好きなのか?…祥子のこと。』
滝沢『……聞いてどうする』
滝沢はすべてを隠すかのような受け答えをする。
:07/04/08 00:28
:SH903i
:s3qgs0G.
#378 [りく☆]
卓也『どうもしないけど…』
滝沢『ならぃぃじゃん』
卓也『ぃぃわけないだろ!』
オレ『卓也もオレも……心配なんだよ。』
子供みたいな口喧嘩になり始めたのでオレが口をはさんだ。
:07/04/08 00:31
:SH903i
:s3qgs0G.
#379 [りく☆]
滝沢『よけいな心配だな。』
卓也『よけいって……その言い草はないだろ!』
お酒のせいか、卓也は感情むきだしだった。
滝沢『そんなお前はどうなんだよ?』
卓也『何が?』
滝沢『………結衣だよ』
その言葉は……聞きたくなかった
:07/04/08 00:37
:SH903i
:s3qgs0G.
#380 [りく☆]
卓也『その事は……仕方ないだろ。結衣はもういないんだから。………それに、結衣は…………りくに惚れていたし。だからオレは諦めてたよ…ただ気持ちを伝えたかっただけだ。まぁ叶わなかったけど』
オレ『ゴメン』
卓也『……お前が謝るなよ!あの事故はお前が悪いんじゃない。トラックの運転手のミスだ。だから自分をせめるな。』
卓也の目は……少し涙で輝いていた
:07/04/08 00:42
:SH903i
:s3qgs0G.
#381 [りく☆]
滝沢『言葉が悪いかもしれないが……確かに諦めるしかないな。』
滝沢はゆっくりと立ち上がり、窓越しに外を眺めていた。
滝沢『オレは……まだ諦めちゃいない。オレだって気持ちを伝えたい……それが本音だ。
けど、ダメなんだよ。』
卓也『何がダメなんだ?今しかないんだぞ!オレみたいに伝えないまま終わるのか?』
:07/04/08 00:48
:SH903i
:s3qgs0G.
#382 [りく☆]
滝沢『終わりたくねぇよ!………けど毎日みてるとわかるんだよ。祥子は…まだりくが好きだって。
本人は諦めてるって言ってるけど、惚れた女の本音ぐらいすぐわかるさ。
だから絶対フラれる事ぐらいわかっている。叶わない恋だって。
…けど諦めきれねぇんだよ。毎日会うたび、あの笑顔を見るたびに思いが強くなっていく。
だから振り向いて貰おうと努力しても……結局ダメ。
どうする事出来ないんだよ………だから聞いてどうするって言ったんだ』
:07/04/08 00:58
:SH903i
:s3qgs0G.
#383 [りく☆]
卓也も
滝沢も
オレは親友二人を振り回してしまっていた。二人に答えのない難問を与えてしまっていたのだ。
滝沢は…まだ外を眺めていた。決して顔をこちらに向けない…
卓也『それでも……伝えるしかないだろ!』
口調が……強くなっている
:07/04/08 01:02
:SH903i
:s3qgs0G.
#384 [りく☆]
滝沢『オレの話聞いていたのか?』
卓也『あぁ…聞いてたよ』
滝沢『だったら解るだろ!無理だって』
卓也『幸せな悩みだよな!』
!!!!
"ドスッ"
滝沢の拳が勢いよく卓也の顔に飛んできた。
:07/04/08 01:07
:SH903i
:s3qgs0G.
#385 [りく☆]
滝沢『何が幸せなんだよ!ふざけるんじゃねぇ!!』
卓也『伝える相手が……想う相手が生きてるだけ幸せだろうが!!』
"ドスッ"
今度は卓也の拳が滝沢の顔を捕らえた。
卓也『結果ばっか気にしやがって!!このビビり!!!!』
完璧に二人共ヒートアップしている。
:07/04/08 01:13
:SH903i
:s3qgs0G.
#386 [りく☆]
滝沢『ビビりだとぉ……オレは今の関係が崩れるのが嫌って言ってるんだ!!すべて言ってしまったら……今の用な生活おくれないんだぞ。一緒に通学したり、話したり、笑いあったり………』
卓也『何それ………結局逃げてるだけじゃねぇかよ。それで今の状況に苦しみながらも嫌われるよりましって言い聞かせて、満足しようとしてるだけじゃん!
けど結局は満足なんて出来ずに自分で自分の首絞めてんだよ!』
:07/04/08 01:23
:SH903i
:s3qgs0G.
#387 [りく☆]
珍しく卓也が口で勝っていた。あの気ままで自由人な卓也が……こんな事を言うなんて想像すらできなかった。
卓也『勇貴……逃げるなよ。』
滝沢『逃げてなんか……』
卓也『逃げてるよ。オレと全く同じじゃねえか。』
:07/04/08 01:29
:SH903i
:s3qgs0G.
#388 [りく☆]
卓也『オレだって逃げたさ……ビビってたさ。結衣に嫌われるのが嫌で、親友という関係でおさまる事に自分を満足させていた。
何より自分勝手に気持ちを伝えたら結衣を苦しめるような気がしたし…好きな人が苦しむ顔なんかみたくなかったから……自分が苦しむしかないと言い聞かせたよ。
けど結果は何も言えないまま……まぁオレが悪いんだけど。
そんな逃げてしまった自分を今すごく後悔してるんだ。だから勇貴にはオレのようになって欲しくない。
だから……辛いかもしれないけど逃げるなよ。
祥子の幸せを考えるのもいいけど………自分の幸せも考えてやれ。』
:07/04/08 01:39
:SH903i
:s3qgs0G.
#389 [りく☆]
こんな時何と言えばいいか…卓也も、滝沢もかなり感情をむき出しにしているため、オレの何気ない一言でまたキレてしまいそうな気がした。
そもそも2人がこんな風になってしまったのもオレが1番の原因だ。
滝沢はまだ立ったまま窓の外をみている
緊迫した空気がオレの部屋にたちこめていた。
:07/04/08 12:41
:SH903i
:s3qgs0G.
#390 [りく☆]
卓也『なぁ……勇貴』
滝沢『お前の言う通りかもな。
けど逃げるしかないんだよ。失うものが多過ぎる…』
卓也『勇貴……後悔するぞ』
滝沢『それはまだわからないだろ。もしかしたら……気持ち変わるかもしれないし。』
卓也『お前がアクション起こしたらな!』
滝沢『あぁ………とりあえず飲もう。』
どうやら解決したのか……解らないが二人共少し寂しげな笑みをうかべていた
:07/04/08 12:56
:SH903i
:s3qgs0G.
#391 [りく☆]
オレ『……焼酎でも飲むか?』
滝沢『やっぱ九州男児は焼酎だろ♪』
卓也『だな……。』
ビニール袋から焼酎を取り出し、グラスに注ぐ。
時計の針は2時を指していた。
:07/04/08 13:09
:SH903i
:s3qgs0G.
#392 [りく☆]
卓也『ところで……りくはさぁ、最近どうなんだ?』
一時間ぐらい飲み続けたぐらいに卓也がオレに話しをふってきた。
オレ『どぉって聞かれてもな……』
滝沢『卓也酔いすぎだって…』
卓也『よってねぇよ!真面目な質問じゃないか……結衣の事まだ引きずってんのかって?』
:07/04/08 13:15
:SH903i
:s3qgs0G.
#393 [りく☆]
オレ『それは……』
結衣の話をオレにふって欲しくなかった。
あの事故以来オレは結衣の事を口にしたことはなく…何も語ろうとしなかったのだ。それが普通なのかもしれないが。
滝沢『りく!答えなくていいぞ。その事はかたらなくていい。』
やはり滝沢は…オレの1番の理解者なのかもしれない
:07/04/08 13:22
:SH903i
:s3qgs0G.
#394 [りく☆]
卓也『バカヤロ!!!』
滝沢『どっちがバカだよ……。悪酔いしやがって』
時計は3時30分を示している。あれからずっとオレ達は飲み続け、卓也がついに酔いすぎて何を言いたいか全くわからず、手がつけられずにいた。
オレ『そろそろ寝るか?』
卓也『バカっ!今日はオールだよ♪』
:07/04/08 23:22
:SH903i
:s3qgs0G.
#395 [りく☆]
滝沢『……ダメだこいつは…』
卓也『てか、あの転校生かわいいよな♪なんか結衣に似てるし。しかも名前が勇貴と同じだからな……うける♪』
卓也は一人で爆笑していた
卓也『りくはあの優希って子どうなん?好みとか?今日みとれてただろ♪』
オレ『別に……興味ないし。』
卓也『オレ好みかも♪』
!!!!!
オレ『ダメだ!!!』
:07/04/08 23:28
:SH903i
:s3qgs0G.
#396 [りく☆]
突然オレが大声をだしたため、二人共かたまってしまった。
オレ『あっ……ぃゃぁ何となく卓也にはあわないと思って。』
自分でも何であんなに否定したのか、何であんなに感情をむき出しにしてしまったのか……
…オレはまだ優希を………
卓也『冗談だし♪好みじゃぁないよ。ただ…』
卓也は突然黙りこんだ
:07/04/08 23:32
:SH903i
:s3qgs0G.
#397 [りく☆]
滝沢『……卓也?』
"Ζzzzz"
滝沢『まじかよ……』
オレ『突然寝るとかありか……』
卓也は喋りかけたまま深い眠りにはいっていたのだ。仕方ないのでそのまま寝かせて、モーフをかけてやる。すると幸せいっぱいの笑顔で眠りに落ちていった。
:07/04/08 23:38
:SH903i
:s3qgs0G.
#398 [りく☆]
オレ『オレ達も寝るか?』
滝沢『あぁ…』
オレが寝る準備をしようと立ち上がったその時…
滝沢『なぁ……りく』
オレ『何だ?』
滝沢『………』
オレ『どうした……滝沢?』
滝沢『"ゆうき"って呼べないか?』
:07/04/08 23:41
:SH903i
:s3qgs0G.
#399 [りく☆]
オレ『………何だよいきなり』
滝沢『お前がオレを"ゆうき"と呼ばないのは……"彼女"が関係してるんじゃないのか?』
オレ『……違う』
滝沢『違うわけないだろ!屋上で彼女と会ったとき、お前はかなり焦っていた。…飛び降りようとしてたんだぞ。』
オレ『あれは……』
滝沢『そろそろ話してくれないか。
最近…特に"結衣の事故"があって、彼女が現れてからお前はおかしくなったぞ。昔のりくみたいだ』
:07/04/08 23:47
:SH903i
:s3qgs0G.
#400 [りく☆]
オレ『そんな事ない…』
滝沢『ぃゃ中学最初の頃に戻ってきている。結衣の事故も原因かもしれないけど、優希が1番の原因だろ?』
オレ『違う』
滝沢『頼むりく!何があったか話してくれ!最近お前が全くわからないんだ。もしかしたら力になれるかもしれない』
:07/04/08 23:52
:SH903i
:s3qgs0G.
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