〜運命のヒト〜
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#304 [りく☆]
オレは優希の手を離した。

ついに橋の中心にきたのだ…
今までに感じたことのない緊張感が、体中わかけめぐる。

橋のフェンスが途切れた…

…今しかない


オレは父の背中に手を伸ばした


父はフェンスが途切れた事に戸惑いを隠せないようだった……立ち止まっている

…チャンスだ


手が後一押し伸びない…
この手で人を危めるのが怖くてたまらなかった。

⏰:07/03/30 00:57 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#305 [りく☆]
優希『りく……』

気がつけばオレの横に優希がいた。
結局は一緒に押すのか…

額から垂れる汗を拭いた。







…だめだ

オレは....手が父の背中まで伸びない……



諦めよう

人は殺せないよ……優希

オレは手を下ろした。



"ドンッ"


父『うぁぁぁぁぁぁぁ…………………』


!!!!!
"ドスンッ"


ものすごい衝突音が深山に響き渡った。

⏰:07/03/30 01:03 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#306 [りく☆]
《連絡》

すみません今日はいったん更新を中断します
明日からまた書くんで読んでください

ちなみに厚かましくてすみませんがこの小説読んでくれてる人どれくらいいますか

⏰:07/03/30 01:13 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#307 [たぁ]
読んでますメッチャ面白いです頑張って下さい

⏰:07/03/30 02:06 📱:SH902iS 🆔:VX9iA3xg


#308 [にゃぁ]
2回目カキ
毎日チェックしてま-す
頑張ってください"

⏰:07/03/30 03:14 📱:D902i 🆔:☆☆☆


#309 [りく☆]
"たぁ"さん"にゃぁ"さん
ありがとうございます今日も書きますんで読んでください

⏰:07/03/30 12:15 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#310 [りく☆]
《連絡》

"小説総合"のほうに感想板をつくらせてもらいました

意見や感想,指摘などがありましたらそちらの方に書いてもらえたら嬉しいです

⏰:07/03/30 12:21 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#311 [りく☆]
…今の音は

…今の声は


オレの視界から父の大きな背中は消え去っていた。それは深い霧のせいでもない…

オレの手には父の背中に触った感触はなかった。


…何をしているんだ


オレは頭の中が真っ白になった。

橋の下は霧が深くて見えないが、転落した父がいるだろう。
そしてオレはその行為を優希にやらせてしまったのだ。

⏰:07/03/30 12:44 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#312 [りく☆]
オレは全力で橋を走り渡った……涙を振り払い、霧で見えない前を必死でみながら


息が苦しくなっても走り続けた。
むしろその苦しさに埋もれて死にたいくらいだった。

"ドンッ"


オレ『痛って……』


全力疾走しながら何か硬いものにぶつかった

オレの目の前には旅館がたちはだかっていた

⏰:07/03/30 20:58 📱:SH903i 🆔:eisOvkrk


#313 [りく☆]
オレ『……何でだよ』

涙が止まらない。
自分の情けなさに腹が立ち、泣きながら地面を殴りつけた。

オレが優希を幸せにする。この手で……オレだけで父を落として、優希に幸せをあげると言っていたのに。

オレは逃げてしまった

⏰:07/03/31 00:24 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#314 [りく☆]
なにもかもを優希にやらせてしまった。
全ての罪を彼女にかぶせてしまった。


オレは最低な男と指差されても仕方がない。

…最低な男……つまり自分が憎んだ父とオレは同じだ

心にそんな考えがよぎる

愛した人を目の前で裏切ってしまった。愛されたいと願い優希を愛してきた。でも結局は苦しめ傷つけてしまったのだ。

⏰:07/03/31 00:31 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#315 [りく☆]
今まで親に愛された事なんてなかった…
誰にも愛されてなかった。
そんなオレを優希は愛してくれた。そして愛の温もりを教えてくれた。
そしてオレは優希を愛することができた……初めて人を愛せた……なのに、唯一愛してくれるヒトをオレは裏切った。

オレは……人を愛する資格なんてないのだろう。

愛した分だけ不幸にしてしまう。父も母もそして優希も…愛した分だけ傷つけてしまった

⏰:07/03/31 00:40 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#316 [りく☆]
もぉ……誰からもオレは愛されない。
そして誰も愛せない、その資格を失ってしまった。

オレは人を愛さない事でしか幸せにできない。


もぉオレには愛を語ることは…人を愛する資格は………ない。



旅館の近くの公園のブランコに乗り、オレは泣きながら心でそう思った…

⏰:07/03/31 00:44 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#317 [りく☆]
オレは心に扉をした…

二度と人を愛さないように、禁断の扉を……


その瞬間、オレの中から感情が抜けていった。


?『あらっ……こんなに泥だらけでどうしたの?』


旅館の女将だろう。オレに優しく話しかけてきた

⏰:07/03/31 00:48 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#318 [りく☆]
女将『家族は中にいるの?』

オレは首を横に振った。

女将『じゃぁ1人?……こんな山奥に?』

あんまりの質問攻めにオレは嫌気がさし黙っていた。そんなオレに気がついたのか、女将は話をかえた。

女将『……この公園ね、"ぞうさん公園"って名前何だよ。そこの滑り台がぞうさんみたいだからそう名付けたの。』

オレ『……ぞうさん?』

⏰:07/03/31 00:54 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#319 [りく☆]
オレは動物園なんて行ったことがない。けどぞうくらい絵や写真で見たことがある。
その滑り台はオレが見たことがあるようなぞうとは程遠い。

しかしどこと無く似ていた

オレ『ぞうさんみたい……』

女将『でしょっ♪私も最初見た時"あっ似てる"って思ったのよ。』

この時オレは女将の顔を見ていなかった。ただ滑り台を見ていた。
人と目があうと感情が全て出ていきそうな気がしたから…

⏰:07/03/31 01:02 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#320 [りく☆]
女将『じゃぁそろそろお父さんやお母さんの事教えてもらっていいかな?』

オレ『母さんはオレが小さいときにどっか行った』

女将『そっか……じゃぁお父さんは?』

オレ『死んだ』

女将『えっ?』

オレ『さっき橋から落ちた』

女将は黙っていた…こんな冷静に言われたら誰だって言葉を失う。

"ドサッ"

驚きを隠せない女将の前で、オレは意識を失った。

⏰:07/03/31 01:09 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#321 [りく☆]
《連絡》
すみません今日は中断します最近ペースが遅くてすいません明日また更新します

なにかありましたら小説総合の感想板に書いてください

⏰:07/03/31 01:23 📱:SH903i 🆔:5D9ZK8.I


#322 [しぃさぁ]
凄く自分はこの小説大好きです落ち着いて書いてくださいね

⏰:07/03/31 18:56 📱:N902i 🆔:7V/SoFhI


#323 [りく☆]
しぃさぁさん本当にありがとうございますめっちゃ嬉しいです

感想や指摘があったら感想板にどんどん書いてください

更新遅れてすいません

⏰:07/04/01 13:46 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#324 [りく☆]
もう昼だろうか……太陽の光の眩しさにオレは目をさました。

あの"事故"から2週間たった。


この2週間の間に我が家は驚くほどに姿を変えた…

何よりも大きな変化は、優希と彼女の母がいなくなったこと……

今家にはオレ以外誰もいない

⏰:07/04/01 13:52 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#325 [りく☆]
二人は我が家をでていったのだ。


そして家には父の遺骨だけが残されている……

机や棚などの家具はすべて失くなっていた。

⏰:07/04/01 13:56 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#326 [りく☆]
オレは深山の旅館の前で気絶した後、女将がよんでくれた救急車に運ばれ入院となった。
ただの貧血と思われていたが、極度のストレスによる胃潰瘍といわれ、1週間の入院を言われたのだ。

⏰:07/04/01 14:01 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#327 [りく☆]
そしてオレの入院中の間に警察の調査により、父の死因は転落事故と断定されていた。
優希の母の証言がなによりの証拠となったらしい。

そして親戚のてによって父の葬儀がおこなわれたのだ。


その場に優希達はいなかった……

⏰:07/04/01 14:05 📱:SH903i 🆔:OHV/PCxc


#328 [りく☆]
優希の母がまだ入籍していなかったため、オレと優希達は家族でもなくただの他人になっていた。

そのため葬儀にはだしてもらえなかったのだ。

そのまま優希達は荷物をまとめて出て行ったのである。

⏰:07/04/02 17:14 📱:SH903i 🆔:3bxI9OrQ


#329 [りく☆]
優希達と離れられた事に少し喜びを感じていた。
"あの事故"の事を 忘れられる……何より優希に何か言われるのがいやだった。怒りの言葉も、慰めの言葉も。
前は少しでも長く一緒にいたかったのに……"あの事故"がオレの人生を変えてしまった

⏰:07/04/03 00:09 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#330 [りく☆]
この家での一人暮らしを始めて1週間たつが……ほとんどまともに食事をしていなかった。
いつもお腹がへったらコンビニへ行き、弁当を食べるという生活をおくっていた。

…腹減ったな


起きてからしばらくし、オレは空腹を感じた。
体が自然と動き、着替えてコンビニへ行こうと玄関に行った

⏰:07/04/03 00:15 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#331 [りく☆]
"ピンポーン"

玄関のドアノブに手を置いた瞬間にインターホンがなった。

いつもは誰かが尋ねて来ても無視していた。"あの事故"以来オレは他人と話すことができなくなってしまっていた。誰にも心を開かず黙っていたのだ。

…早く外に出たい

昨日ろくに食べていないため、かなりの空腹によりそんな気持ちをおさえきれずにいた。

⏰:07/04/03 00:28 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#332 [りく☆]
オレは深呼吸し玄関を開けた。



!!!!!!

オレ『………えっ?』


驚きをかくせない。オレの視界には、優希の母とその後ろに優希がいるのがはっきり写った。

⏰:07/04/03 00:31 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#333 [りく☆]
母『お久しぶりね。元気にしてた?』

優希の母はまるで何もなかったかのようにオレに話しかけてきた。

オレ『…………はぃ』

母『元気ないわね。まぁあんな事故の後だから……』

"事故"という言葉にオレは思わず反応してしまい下を向いてしまった。

…それにしても何故我が家へ?それに父さんが死んだことはショックじゃないねか?

オレの頭は混乱し、しばらくオレは考え込んでいた。

⏰:07/04/03 00:39 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#334 [りく☆]
母『私たち今から私の実家の北海道にいくの。だから最後に挨拶しとこうかなとおもって…』

オレ『……はぁ。』

正直優希の母が何をしたいかがわからなかった。
今頃我が家に来ても…
それに、顔もかなり疲れぎみでこっちに来る余裕なんてなさそうなのに。
口調だけは元気そうに振る舞っていた。

⏰:07/04/03 00:47 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#335 [りく☆]
優希は……決してオレを見ないで下を向いていた。

…オレの顔なんてみたくないだろうに、連れてこられて

オレ自身も2人には会いたくなかった。
事故の時の記憶が鮮明に頭にうかんでくるから…

あの橋での事


そりを思い出すだけでオレは耐え切れなかった。

⏰:07/04/03 00:53 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#336 [りく☆]
母『大丈夫……?まだ胃潰瘍治ってないの?』

あまりにも顔色がわるかったのか、初めて優希の母に心配された。





しばらく優希の母が話した後、2人はかえっていった。
オレは体に力が入らずその場に座り込んでいた。

⏰:07/04/03 00:57 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#337 [りく☆]
一つ確信したことがある…

優希はオレを許してくれていない。許してもらえないとわかっていたが、優希に嫌われた事がちゃんとわかると、涙が止まらない。

唯一オレを愛してくれた人に嫌われてしまった。


…もぉオレは誰からも愛されない


オレは玄関で泣きくずれた。

⏰:07/04/03 01:10 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#338 [りく☆]
これが優希との最後の出会いと思っていた。

オレは中学入学前に福岡の親戚にひきとられたため、北海道にいる優希とは出会わない。

しかしあの時の記憶は忘れたくても、消したくても……頭に焼き付いて離れなかった


そして人を
愛する資格も
愛される資格も

失った


結衣に出会うまでは……

⏰:07/04/03 21:54 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#339 [りく☆]
《第4節,2001年春…想い》




"ジリリリリリリリリ"

大きな目覚まし音でオレは目をさまし、スイッチを切った。
今日からオレは高校3年生となる。しかしそんなことはオレにとっては実感がなく、いつもより早く起きただけの眠い朝だった。

⏰:07/04/03 23:37 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#340 [りく☆]
自分で朝食を作りに台所へ向かった。オレは結衣の事故があってからしばらくして一人暮らしを始めたのだ。
一緒に住まさしてもらった親戚には悪いが、あのマンションには暮らしにくかった。
あそこにいると結衣との思い出が溢れてくる…それに結衣の両親にも会わせる顔がない。
そういう理由でオレは一人暮らしを始めたのだ

⏰:07/04/03 23:42 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#341 [りく☆]
結衣の事故と優希の転校がオレの頭を混乱させ、しばらく学校へは行ってなかった。しかし、滝沢と祥子のおかげでオレは徐々に学校へ行くようになったのだ。

しかし……優希とは一度も話をしていないし目すら合わしていない。お互いが接触を避けていた。
その状況に気がついた滝沢は、オレが優希と接触しないように学校で気を遣ってくれたのだ。
結衣の事故の事も祥子と滝沢の気遣いで誰も話題にすることはなかった。

⏰:07/04/03 23:50 📱:SH903i 🆔:d0sPGg3o


#342 [りく☆]
……優希と違うクラスになる


そんな気持ちがオレを少し楽にさせた。新しいクラスになるため優希とは違うクラスなるだろう。






…本当に嬉しいのか?

…優希と離れたいのか?

…優希と昔のような関係に戻りたいんじゃないのか?

そんな言葉を自分の心の中で自身に問いかけた。

しかし答えは決まっている。
…オレは優希と離れなければならない……愛してはいけない



自分が優希に、そして結衣にした行為の重さに押し潰されそうだった。

⏰:07/04/04 00:59 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#343 [りく☆]
 



"ピンポーン"


しばらくぼぉっとしているとインターホンがなった。何となく時計を見ると…

オレ『やっべ!もぉこんな時間だ…!』


オレは慌てて食事をすませ着替え始めた。


"ピンポーン"

またインターホンが鳴った。オレはすっかり誰かが訪れていたことを忘れていた。

しかし誰かは大体わかる…

オレ『滝沢悪い!もぉ少し待ってくれ。』

⏰:07/04/04 01:06 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#344 [りく☆]
滝沢『早くしろよ!新学期早々遅刻とか勘弁だぜ。』

オレは滝沢の家の近くに引越してきたのだった。そして滝沢がいるということは当然…


祥子『りく早く!!』


オレ『すまん!今行く。』

オレは慌ただしく玄関を飛び出すと、滝沢と祥子がオレを出迎えてくれた。

⏰:07/04/04 01:11 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#345 [りく☆]
オレ『待たせて悪い!』

滝沢『……慣れたよ』


呆れたような顔で2人がオレを見た。引越してきてからずっと3人で通っている……誰かが迎えに来ないとオレが学校へ行かないからだ。

祥子『早く行こっ♪』

⏰:07/04/04 10:12 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#346 [りく☆]
3人で通学することでオレは学校に行けるのだが、滝沢には悪い気がした。
滝沢はまだ祥子のことが好きだろう。ただ祥子が気がつかないだけであって、ずっと滝沢の片思いのまま……
一方祥子は、オレの事はあきらめたと滝沢に話をしていたらしいが………本心はわからなかった。

そんな事情があって悪い気がしたが、3人でいることが楽しかった。

⏰:07/04/04 10:55 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#347 [りく☆]
 




祥子『ねぇ…りく!聞いてるの?』

オレ『あっ……聞いてる聞いてる』

全く聞いてなかった…
最近いつもこんな調子だ

祥子『聞いてないでしょ!ったく何ボォっとしてるのよ』

滝沢『まぁいつもの事じゃん♪』


オレ『聞いてるよ………んで何の話?』


祥子『知らないっ!』


何の変化もない朝だった…いつもどおりの朝。ただ昔と比べると変化は大きい。横に結衣がいない。
しばらくこの違和感から抜け出すことはできないだろう。

⏰:07/04/04 11:16 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#348 [りく☆]
新学期始めの登校だったがいつもとかわらない光景だった。
いつもどおり教室のすみの席には優希が座っている。彼女の回りには何人か女の子がいた。転校してしばらくたったから友達でもできたのだろう。
昔と変わらない少し茶色い瞳が笑っていた。

⏰:07/04/04 16:00 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#349 [りく☆]
?『なぁに見てんの?』

!!!!!


オレ『あっ……いや別に。てかいきなり話しかけるなよ。』

祥子『美里じゃん♪おはよ。どぉしたの?』

美里『おはよ♪りくが何か見つめてたからさ。聞いてみただけ』


今オレに話しかけてきたのは
"長谷川 美里(ハセガワ ミサト)"。
卓也がいなくなってからオレ達とよく話すようになった。いわば卓也の後継者のような人だ。

⏰:07/04/04 18:42 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#350 [りく☆]
美里『久しぶりの学校なのにいつも通りギリギリだね♪』

滝沢『こいつのお陰だよ……』

オレを指差しながら呆れたように滝沢がいった。

オレ『まぁ…仕方ない』


?『何が仕方ないだよ。まったく……相変わらずりくの遅刻癖は治ってないのか』

!!!!!

…えっ?

⏰:07/04/04 18:48 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#351 [りく☆]
教室の入口付近で喋っていたオレ達に一人の男が突然現れ話しかけてきた。


その口調や声は懐かしく、オレを含め滝沢と祥子を黙らせた。

?『黙るなって……』


言葉がでない…

何か言葉をだす方がよっぽど大変だ…



祥子『た……卓也?』

教室のドアに卓也がもたれながら立っていた。

⏰:07/04/04 18:56 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#352 [りく☆]
滝沢『お前……』

卓也『おうっ勇貴!久しぶり♪祥子もな。』

祥子『久しぶり……』

美里『……だれ?』


みんなそれぞれ混乱していた……卓也を除いて。


オレ『帰ってきたのか?』

卓也『じゃなきゃここにいないってば♪』

周りもみんな気がつき始め、クラスが妙な雰囲気に包まれた。




"ガラッ"

担任『席につけ!新しい学年のクラス発表するぞ。』

⏰:07/04/04 19:03 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#353 [りく☆]
卓也が帰ってきた……
それは朝のニュースにはちょっと刺激が強すぎた。

担任の話によると、とりあえずしばらく学校にいるらしい。卓也からいろいろ聞きたかったが、クラス発表のため我慢しなければならなかった。

⏰:07/04/04 22:58 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#354 [りく☆]
目線を横にやると……優希の顔が微妙に見える。
何気なくする仕草があの頃と変わらない…

ただ…少しあの頃よりも大人になり綺麗になっただけ。

…もし優希との関係が


美里『りく!』

突然美里が声をかけてきた

オレ『な……なに?』

美里『さっきから何見てるの?』

オレの席の後ろは美里なので、なにかと声をかけられてしまう。

オレ『空見てんだよ!』

美里『何それぇ〜きもいって♪』

オレ『………うるせぇ!』

いつも美里はこんな感じのノリだ…

⏰:07/04/04 23:08 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#355 [りく☆]
美里のポジティブで明るく元気すぎる性格に、オレはたまに救われている。

優希を見るとどぉしても"あの事故"の事が頭をよぎる。
そんな時、いつもタイミングよく美里が話し掛けてくるのだ。それが何よりの救い…

美里と喋る時が、今はどこと無く落ち着く……昔の事を忘れられるような気分になるから。

⏰:07/04/04 23:14 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#356 [りく☆]
担任『全員移動しろ!』



オレ『………えっ?』

美里と雑談している間に発表がおわったらしい。

美里『私たち同じクラスだよ♪』

オレ『お前聞いてたん?』
美里『ん〜カンだよ!そんな信じんなって♪もしかして……ちょっと喜んだ?』

オレ『んなわけないだろ!』

美里『ひどっ!』


滝沢『おいっ……二人共移動するぞ。』

⏰:07/04/04 23:22 📱:SH903i 🆔:ZJgrOt3E


#357 [我輩は匿名である]
>>304-360

⏰:07/04/05 00:02 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#358 [りく☆]
オレ『それが……オレ何組かわかんなくて。』

滝沢『美里といちゃついてるからだよ。』

からかうように滝沢が言った。

…優希に聞こえてなければいいけど


オレ『別にいちゃついてないって…』

美里『勇貴〜私たち何組かわかる?』

滝沢『オレもりくも美里、んで祥子も4組だ。』

卓也『オレも4組っぽいぜ♪』

⏰:07/04/05 00:08 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#359 [りく☆]
匿名さん読んでくれてありがとうございます

何か感想があったら是非感想板に書いてください

⏰:07/04/05 00:10 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#360 [りく☆]
職員室にいたはずの卓也がいつの間にか教室にいた。卓也は正式には明日から転校生という形で学校にくることになっている。

オレ『じゃぁみんな一緒だな♪』

滝沢『卓也はまだわからんけどな…。卓也は明日クラスがわかるんだろ?』


卓也『今さっき4組って言われたんだよ♪』



こうしてまたオレ達は同じクラスになった。

⏰:07/04/05 00:15 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#361 [りく☆]
…優希はどうなったんだ?

ひそかに気になっていた。同じクラスになるのか…それとも離れるのか。


とりあえず4組に行き、クラスの名簿を見る



"3年4組2番 新垣 りく"


"3年4組1番 荒井 優希"



…優希と同じだ

頭の中が真っ白になった。

⏰:07/04/05 00:23 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#362 [りく☆]
移動も終わり、ホームルームがはじまった。

出席番号が隣のため、オレの前の席には優希がいる……それだけで心臓が張り裂けそうだった。

…昔の関係だったら


そんないつも思うことが頭をよぎる。関係を壊したのはオレなのに…
改めて自分の愚かさ、無力さに絶望した。


…オレは人を愛してはいけないんだ


何度も何度も心でそうつぶやいた

⏰:07/04/05 00:32 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#363 [りく☆]
学校も終わり部活へ向かった。美里は祥子と共にバスケ部のマネージャーをやっている。
美人2人のマネージャーで有名なのだ。

用意をすませ体育館にいくと卓也が早めに始めていた。

あいかわらず卓也は、ため息がでるほどバスケはうまい。
しばらく黙ってみていた。

⏰:07/04/05 00:40 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#364 [りく☆]
祥子『卓也か……懐かしいね』

気がつけば横に祥子が立っていた。

オレ『あぁ………やっぱ上手いな。オレは敵わないよ。』

祥子『そんな事ないって。プレー中のりくは…カッコイイじゃん。』

祥子はそう言って歩き去っていった……顔を少し赤く染めながら。

⏰:07/04/05 00:46 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#365 [りく☆]
 



そして今日もいつものように練習がおわり、部室へ行った。

卓也『なぁ…あのマネージャーの美里って子何?』

卓也が不思議そうに尋ねた

滝沢『何か最近オレ達と仲いいんだよ。』

卓也『………ふぅん』

滝沢『惚れた?』

制服に着替えた滝沢が笑いながら言った。

卓也『バカッ!そんなわけないだろ。』

オレ『けど卓也とあうかもよ♪』

卓也『おいっ……2人でオレをからかうなよ。』

少し照れながら卓也が言う。その顔は半年前とまったくかわらなかった。

⏰:07/04/05 00:55 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#366 [りく☆]
卓也『もう一人気になった人がいるんだけど…』

オレ『誰?』

卓也『りくの前の席の荒井 優希って子だよ』


オレは黙ってしまった。優希の話題はふれてほしくない。そんなオレの状況を滝沢は察したようだった。


滝沢『ただオレと下の名前が同じなだけだ。』

卓也『あっ……二人共"ゆうき"だもんな!』

滝沢『早く着替えねぇと置いてくぞ!』

そう言いながらオレと滝沢は部室を出た。


卓也『ちょっと……りく、勇貴!待てよ!』

慌ただしく着替えた卓也が追いかけてきた。

⏰:07/04/05 01:04 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#367 [りく☆]
 



"バタッ

"オレ『疲れた…』

家に帰ったオレは、そのままベットに倒れこんだ。

…今日はいろいろありすぎた


優希と同じクラスになってしまったこと、それは悲劇なのか、それとも


"ピンポーン"


オレ『………誰だ?』


こんな時間に・・・

⏰:07/04/05 08:24 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#368 [りく☆]
感想板です
↓↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

教えてなくてすいません

⏰:07/04/05 10:07 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#369 [りく☆]
滝沢『よっ♪』

滝沢の突然な訪問にオレは戸惑いを隠せずにいた。

オレ『……どぉした?』

滝沢『まぁ〜気にするな。とりあえず入るぞ♪』

オレ『おいっ……ちょっと待てよ……』

滝沢はかまわず家の中に入って来た。

⏰:07/04/05 22:43 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#370 [りく☆]
家に入るなり滝沢はくつろぐようにソファーに座り込んだ。

オレの家はワンルームだが、8畳あるためなかなか広い。だからくつろぐ場所は結構あるのだ。

滝沢『いやぁ…りくの家は落ち着くな』

オレ『オレの家禁煙だぞ!』


滝沢は笑いながら片手にもった煙草をしまった。あと少し遅かったら吸っていただろう。


"ピンポーン"


…またかよ

オレは慌てっぱなしだった。

⏰:07/04/05 22:53 📱:SH903i 🆔:k5tP2on.


#371 [りく☆]
卓也『よっ!』

卓也は右手にも、左手にもビニール袋いっぱいになるまで詰めたお酒をさげていた。


オレ『……飲むのか?』

卓也『オレの転入祝い♪』

滝沢『たまには飲もうぜ!』

2人共ノリノリでビニール袋からお酒をとりだした。滝沢をよく見ると、ちゃかりおつまみをもってきている。
どうやら本格的に飲みそうだ

⏰:07/04/07 00:42 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#372 [りく☆]
とりあえずオレは、あきらめてグラスを取り出した。

…まさか2人がここまでノリ気とは....


それぞれのグラスにお酒をそそぎ、こぼさないように手にもち


滝沢、卓也『乾杯!!』


オレ達はお互いのグラスをあわせ、飲み始めたのだった

⏰:07/04/07 00:47 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#373 [りく☆]
すいません
明日からしっかり更新していきたいと思います

⏰:07/04/07 00:50 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#374 [りく☆]
オレ『てか何で日本に来れたんだ?』

ビールを飲みながら卓也に聞いた

卓也『あぁ……親父に頼んだんだよ。高校くらい日本にいたいってな。』

オレ『……それだけ?』

卓也『何だよ!悪いか?』

オレ『ぃや…別に。』

もっと深い事情があったかと思っていたから少し拍子抜けしてしまった。

⏰:07/04/07 12:40 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#375 [りく☆]
 


一時間ぐらい飲んだんだろうか…オレ達のテンションはかなり上がっていた。とくに卓也のトークは止められず、もぉ30分ぐらい喋りっぱなしだ。自慢話やアメリカでの体験談など……

!!!

そんな卓也が突然話しをやめた……


滝沢『………卓也?』

⏰:07/04/07 20:57 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#376 [りく☆]
卓也はまだ黙っている…

あんなにテンションを上げて面白おかしく話をしていたのに

オレ『ビール切らしたな』

何となく嫌な雰囲気になりかけたのでとっさに発した言葉だった。


卓也『………なぁ勇貴。』

卓也が口を開いた

⏰:07/04/07 21:22 📱:SH903i 🆔:BdWa9bbc


#377 [りく☆]
滝沢『どうした?』

卓也『お前さぁ……祥子の事どうなった?』

滝沢『どうって?』

卓也『だから……』


そのことはオレも前から気になっていた。滝沢は何も言わないから全くわからずにいた事だった…その真実を卓也は探ろうとしたのだ

"ゴクッ!!"

卓也はグラスのビールを一気に飲みほし言葉をだした

卓也『まだ好きなのか?…祥子のこと。』

滝沢『……聞いてどうする』


滝沢はすべてを隠すかのような受け答えをする。

⏰:07/04/08 00:28 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#378 [りく☆]
卓也『どうもしないけど…』

滝沢『ならぃぃじゃん』

卓也『ぃぃわけないだろ!』

オレ『卓也もオレも……心配なんだよ。』

子供みたいな口喧嘩になり始めたのでオレが口をはさんだ。

⏰:07/04/08 00:31 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#379 [りく☆]
滝沢『よけいな心配だな。』

卓也『よけいって……その言い草はないだろ!』

お酒のせいか、卓也は感情むきだしだった。

滝沢『そんなお前はどうなんだよ?』

卓也『何が?』

滝沢『………結衣だよ』


その言葉は……聞きたくなかった

⏰:07/04/08 00:37 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#380 [りく☆]
卓也『その事は……仕方ないだろ。結衣はもういないんだから。………それに、結衣は…………りくに惚れていたし。だからオレは諦めてたよ…ただ気持ちを伝えたかっただけだ。まぁ叶わなかったけど』


オレ『ゴメン』

卓也『……お前が謝るなよ!あの事故はお前が悪いんじゃない。トラックの運転手のミスだ。だから自分をせめるな。』

卓也の目は……少し涙で輝いていた

⏰:07/04/08 00:42 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#381 [りく☆]
滝沢『言葉が悪いかもしれないが……確かに諦めるしかないな。』

滝沢はゆっくりと立ち上がり、窓越しに外を眺めていた。

滝沢『オレは……まだ諦めちゃいない。オレだって気持ちを伝えたい……それが本音だ。
けど、ダメなんだよ。』


卓也『何がダメなんだ?今しかないんだぞ!オレみたいに伝えないまま終わるのか?』

⏰:07/04/08 00:48 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#382 [りく☆]
滝沢『終わりたくねぇよ!………けど毎日みてるとわかるんだよ。祥子は…まだりくが好きだって。
本人は諦めてるって言ってるけど、惚れた女の本音ぐらいすぐわかるさ。
だから絶対フラれる事ぐらいわかっている。叶わない恋だって。
…けど諦めきれねぇんだよ。毎日会うたび、あの笑顔を見るたびに思いが強くなっていく。
だから振り向いて貰おうと努力しても……結局ダメ。
どうする事出来ないんだよ………だから聞いてどうするって言ったんだ』

⏰:07/04/08 00:58 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#383 [りく☆]
卓也も

滝沢も

オレは親友二人を振り回してしまっていた。二人に答えのない難問を与えてしまっていたのだ。


滝沢は…まだ外を眺めていた。決して顔をこちらに向けない…


卓也『それでも……伝えるしかないだろ!』

口調が……強くなっている

⏰:07/04/08 01:02 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#384 [りく☆]
滝沢『オレの話聞いていたのか?』

卓也『あぁ…聞いてたよ』

滝沢『だったら解るだろ!無理だって』

卓也『幸せな悩みだよな!』

!!!!

"ドスッ"

滝沢の拳が勢いよく卓也の顔に飛んできた。

⏰:07/04/08 01:07 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#385 [りく☆]
滝沢『何が幸せなんだよ!ふざけるんじゃねぇ!!』

卓也『伝える相手が……想う相手が生きてるだけ幸せだろうが!!』

"ドスッ"

今度は卓也の拳が滝沢の顔を捕らえた。

卓也『結果ばっか気にしやがって!!このビビり!!!!』


完璧に二人共ヒートアップしている。

⏰:07/04/08 01:13 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#386 [りく☆]
滝沢『ビビりだとぉ……オレは今の関係が崩れるのが嫌って言ってるんだ!!すべて言ってしまったら……今の用な生活おくれないんだぞ。一緒に通学したり、話したり、笑いあったり………』


卓也『何それ………結局逃げてるだけじゃねぇかよ。それで今の状況に苦しみながらも嫌われるよりましって言い聞かせて、満足しようとしてるだけじゃん!
けど結局は満足なんて出来ずに自分で自分の首絞めてんだよ!』

⏰:07/04/08 01:23 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#387 [りく☆]
珍しく卓也が口で勝っていた。あの気ままで自由人な卓也が……こんな事を言うなんて想像すらできなかった。


卓也『勇貴……逃げるなよ。』

滝沢『逃げてなんか……』

卓也『逃げてるよ。オレと全く同じじゃねえか。』

⏰:07/04/08 01:29 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#388 [りく☆]
卓也『オレだって逃げたさ……ビビってたさ。結衣に嫌われるのが嫌で、親友という関係でおさまる事に自分を満足させていた。
何より自分勝手に気持ちを伝えたら結衣を苦しめるような気がしたし…好きな人が苦しむ顔なんかみたくなかったから……自分が苦しむしかないと言い聞かせたよ。
けど結果は何も言えないまま……まぁオレが悪いんだけど。
そんな逃げてしまった自分を今すごく後悔してるんだ。だから勇貴にはオレのようになって欲しくない。

だから……辛いかもしれないけど逃げるなよ。

祥子の幸せを考えるのもいいけど………自分の幸せも考えてやれ。』

⏰:07/04/08 01:39 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#389 [りく☆]
 

こんな時何と言えばいいか…卓也も、滝沢もかなり感情をむき出しにしているため、オレの何気ない一言でまたキレてしまいそうな気がした。
そもそも2人がこんな風になってしまったのもオレが1番の原因だ。


滝沢はまだ立ったまま窓の外をみている

緊迫した空気がオレの部屋にたちこめていた。

⏰:07/04/08 12:41 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#390 [りく☆]
卓也『なぁ……勇貴』

滝沢『お前の言う通りかもな。

けど逃げるしかないんだよ。失うものが多過ぎる…』

卓也『勇貴……後悔するぞ』

滝沢『それはまだわからないだろ。もしかしたら……気持ち変わるかもしれないし。』

卓也『お前がアクション起こしたらな!』

滝沢『あぁ………とりあえず飲もう。』


どうやら解決したのか……解らないが二人共少し寂しげな笑みをうかべていた

⏰:07/04/08 12:56 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#391 [りく☆]
オレ『……焼酎でも飲むか?』

滝沢『やっぱ九州男児は焼酎だろ♪』


卓也『だな……。』


ビニール袋から焼酎を取り出し、グラスに注ぐ。


時計の針は2時を指していた。

⏰:07/04/08 13:09 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#392 [りく☆]
卓也『ところで……りくはさぁ、最近どうなんだ?』

一時間ぐらい飲み続けたぐらいに卓也がオレに話しをふってきた。


オレ『どぉって聞かれてもな……』

滝沢『卓也酔いすぎだって…』

卓也『よってねぇよ!真面目な質問じゃないか……結衣の事まだ引きずってんのかって?』

⏰:07/04/08 13:15 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#393 [りく☆]
オレ『それは……』

結衣の話をオレにふって欲しくなかった。
あの事故以来オレは結衣の事を口にしたことはなく…何も語ろうとしなかったのだ。それが普通なのかもしれないが。

滝沢『りく!答えなくていいぞ。その事はかたらなくていい。』


やはり滝沢は…オレの1番の理解者なのかもしれない

⏰:07/04/08 13:22 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#394 [りく☆]
 



卓也『バカヤロ!!!』


滝沢『どっちがバカだよ……。悪酔いしやがって』

時計は3時30分を示している。あれからずっとオレ達は飲み続け、卓也がついに酔いすぎて何を言いたいか全くわからず、手がつけられずにいた。

オレ『そろそろ寝るか?』

卓也『バカっ!今日はオールだよ♪』

⏰:07/04/08 23:22 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#395 [りく☆]
滝沢『……ダメだこいつは…』

卓也『てか、あの転校生かわいいよな♪なんか結衣に似てるし。しかも名前が勇貴と同じだからな……うける♪』


卓也は一人で爆笑していた

卓也『りくはあの優希って子どうなん?好みとか?今日みとれてただろ♪』


オレ『別に……興味ないし。』

卓也『オレ好みかも♪』

!!!!!

オレ『ダメだ!!!』

⏰:07/04/08 23:28 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#396 [りく☆]
突然オレが大声をだしたため、二人共かたまってしまった。

オレ『あっ……ぃゃぁ何となく卓也にはあわないと思って。』

自分でも何であんなに否定したのか、何であんなに感情をむき出しにしてしまったのか……

…オレはまだ優希を………

卓也『冗談だし♪好みじゃぁないよ。ただ…』

卓也は突然黙りこんだ

⏰:07/04/08 23:32 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#397 [りく☆]
滝沢『……卓也?』


"Ζzzzz"


滝沢『まじかよ……』

オレ『突然寝るとかありか……』

卓也は喋りかけたまま深い眠りにはいっていたのだ。仕方ないのでそのまま寝かせて、モーフをかけてやる。すると幸せいっぱいの笑顔で眠りに落ちていった。

⏰:07/04/08 23:38 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#398 [りく☆]
オレ『オレ達も寝るか?』

滝沢『あぁ…』

オレが寝る準備をしようと立ち上がったその時…

滝沢『なぁ……りく』

オレ『何だ?』

滝沢『………』

オレ『どうした……滝沢?』

滝沢『"ゆうき"って呼べないか?』

⏰:07/04/08 23:41 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#399 [りく☆]
オレ『………何だよいきなり』

滝沢『お前がオレを"ゆうき"と呼ばないのは……"彼女"が関係してるんじゃないのか?』

オレ『……違う』

滝沢『違うわけないだろ!屋上で彼女と会ったとき、お前はかなり焦っていた。…飛び降りようとしてたんだぞ。』

オレ『あれは……』

滝沢『そろそろ話してくれないか。
最近…特に"結衣の事故"があって、彼女が現れてからお前はおかしくなったぞ。昔のりくみたいだ』

⏰:07/04/08 23:47 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#400 [りく☆]
オレ『そんな事ない…』

滝沢『ぃゃ中学最初の頃に戻ってきている。結衣の事故も原因かもしれないけど、優希が1番の原因だろ?』

オレ『違う』

滝沢『頼むりく!何があったか話してくれ!最近お前が全くわからないんだ。もしかしたら力になれるかもしれない』

⏰:07/04/08 23:52 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#401 [りく☆]
…全てを話したら楽になるのか

…この苦しみから解放されるのか

オレは自問自答を心でくりかえした。

オレがしてきた事は人に話せるような事ではない。オレは人間として最悪な事をしでかしてしまったのだ。
滝沢にかえす言葉が見つからなかった…

⏰:07/04/08 23:57 📱:SH903i 🆔:s3qgs0G.


#402 [りく☆]
オレ『悪い……オレ寝る。』

オレは吐き捨てるように言い去り、そのまま布団の中へ入っていった。

滝沢『………おやすみ』


本当は全て話したかった…
けど話せない…


長い夜だった

⏰:07/04/10 23:39 📱:SH903i 🆔:ZO52o4WI


#403 [りく☆]
 



見慣れた道を雨の中、オレはスピードをあげ走っている…スピードの速さからしてバイクだろう。
見覚えのある曲がり道…

ここは曲がっちゃいけない

けどオレは曲がっていく…
二人乗りで


!!!!!!!!!!!!!!

トラックが.....
………
……


"ガバッ"

オレは布団から起き上がった

オレ『またあの夢か…』

寝汗を拭きながらつぶやいた。結衣との事故の夢をまた見ていた……眠りについてから1時間もたっていない。

⏰:07/04/13 00:14 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#404 [りく☆]
深山の事故

結衣の事故

この2つの夢にオレはよくうなされている。忘れたい記憶が夢の中で鮮明に写しだされ、その記憶をわすれることができない。そして夢の中で同じ過ちを繰り返すのだ。


オレはもう寝付けずにいた。
2人のいびきだけが耳に入ってくる。

⏰:07/04/13 00:18 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#405 [りく☆]
オレはとりあえずベランダに出た

"カチッ"

ライターに火をつけタバコを吸う……眩しいほどの朝日がオレを照らす

朝日は…優希とよく見ていた。深山での計画を話していた時、夜明けまで話していたから。

光りに照らされたかわいい優希の顔が…頭の中に鮮明に映し出されていく

⏰:07/04/13 00:26 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#406 [りく☆]
何とも言えない気持ちが込み上げてきた……
そんな気持ちは、ただ涙として流れていく。


滝沢『何日の出みて泣いてんだよ。』

タバコを片手にもち滝沢が話しかけてきた。

⏰:07/04/13 00:29 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#407 [りく☆]
オレ『すまん……おこしたか?』

涙を拭き、冷静さをよそおって言葉を返した

滝沢『あんだけ寝言を言われたら…あのアホ以外誰でも起きるよ♪』

オレ『寝言……聞こえたか?』

滝沢『あぁ……痛いくらい聞こえたよ』

滝沢は少し神妙な顔つきで煙草を口元へと運んでいく

⏰:07/04/13 00:35 📱:SH903i 🆔:lBsKSJ9Y


#408 [りく☆]
滝沢『事故のこと……忘れられないよな。
けどお前は悪くないだろ!』

オレ『いや……オレが原付きに乗らなきゃ………それに』

滝沢『それに?』


オレは新しい煙草を口にくわえた。

オレは2つの過ちを犯している

⏰:07/04/15 00:24 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#409 [りく☆]
あの日原付きの後ろに結衣を乗せてしまったこと

そしてもう一つは、心のどこかで優希を想っていたこと。
誰にも言えることではない


滝沢『りく?』

黙ったままのオレを心配そうに滝沢が見ていた。

⏰:07/04/15 00:29 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#410 [りく☆]
滝沢『一つだけ教えてくれ!』

オレ『何を?』

滝沢『優希って子と昔何か関係があったのか?』

滝沢はオレの目をじっと見たまま尋ねてきた


オレ『小学生のときの知り合いだよ』

滝沢『ただの知り合いか……』

これ以上深くは滝沢はきいてこなかった。もしきいてきていたら、オレは全てを隠せてはいないだろう。

⏰:07/04/15 00:34 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#411 [匿名]
失礼
>>200-410

⏰:07/04/15 16:00 📱:SH903i 🆔:wG6kYyRw


#412 [りく☆]
匿名さんありがとうございます感想あったら掲示板に書いてください

⏰:07/04/15 16:12 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#413 [りく☆]
その日の朝、オレ達は二日酔いの状態で学校へと向かった。


祥子『何か……あんた酒臭いよ』

通学途中に祥子が鼻をおさうながら卓也に言った。

卓也『オレだけ?』

祥子『喋らないで……臭いから!』

⏰:07/04/15 16:20 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#414 [りく☆]
卓也『こいつらも飲んでるんだけど……』

卓也が手で口をおおいながら、落ち込み気味に言った。

滝沢『オレ達はぁ……ちゃんと対策してるから♪』

祥子『あんただけ臭いんだよ!』


学校につくまで卓也は口を開かなかった。

⏰:07/04/15 16:23 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#415 [りく☆]
美里『おはよぉ!!』

教室に入ったとたんに美里が話しかけてきた。

オレ『よぉ……相変わらず元気だな』

美里『今日は元気ないよ』

オレ『何で??』

美里『今日テストじゃん……まじ最悪だよ』

オレ『………』

美里『もしかして忘れてたの?』

美里の質問に答えがでないくらい、オレの頭の中は真っ白だった。テストの事なんてすっかり忘れていたのだ

⏰:07/04/15 16:33 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#416 [我輩は匿名である]

>>2-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

⏰:07/04/15 17:11 📱:N902i 🆔:MOSJzkDk


#417 [りく☆]
匿名さん読んでくれてありがとうございます

⏰:07/04/15 20:36 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#418 [りく☆]
オレの高校では新学期の初めに実力テストがある。そしてそのテストで平均30点以下の者は追試をうけなければならないのだ。
一年生の頃からオレと卓也は追試の常連となってしまっていた。
そして最近は美里も常連になりかけている。

⏰:07/04/15 20:50 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#419 [りく☆]
オレ『テストかよ……』

ただでさえ酒で頭が働かないオレに、追い撃ちをかけるかのような試練だった。

卓也『りく……自信ないのか?』

オレ『あるわけないだろ!ろくに学校に行ってねぇんだから……一緒に追試うけようぜ』

祥子『りく!諦めないの!』

卓也『相変わらず祥子は厳しいな』

祥子『あんたは酒臭いからだまってなさい!』

祥子はまるでオレ達の姉のように厳しく怒鳴り付けていた

⏰:07/04/15 21:23 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#420 [りく☆]
滝沢『まぁ頑張れよ!』

オレ『いいよな……お前らは頭いいから。』

祥子と滝沢は毎回学年1位2位を争うほどの学力の持ち主で、ある意味雲のうえの存在だった。


"ガラッ"


担任『テスト始めるぞ!出席番号順に席につけ』

担任が手にテスト用紙を持って教室に入ってきた。

⏰:07/04/15 21:30 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#421 [りく☆]
クラス全員が席を動き始めた。オレもみんなの流れにのるかのように移動を始めた……


"!!!!!!!!"


何気なく振り向いた時だった…
優希と目があった……あってしまった。
今までこの少し茶色の瞳をした視線を避けてきたのに。
手をのばしたら触れてしまうぐらいの距離だ

⏰:07/04/15 23:32 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#422 [りく☆]
オレは動く事も、目線をそらすことも出来ない。
オレと優希の距離は、手を伸ばしたら届くほどに近かった。
優希も目線を変えない


オレの胸は心臓が張り裂けそうなぐらい苦しかった……けど何年かぶりに見つめ合う事でオレは、あの頃の関係に戻れたような喜びを感じていた。

⏰:07/04/15 23:47 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#423 [りく☆]
言葉がでない

…何か言わないといけない

…チャンスは今しかない


そんな考えが頭をよぎる。
しかし、オレには優希と話す事も、触れる事も、目を合わす事もしてはいけないはず……そんな資格はないはずだ。


しばらくして……オレの視界から優希は消えていった。
当然の結果なのだが…
こうなるとわかっていたのだが…
つらかった

⏰:07/04/15 23:54 📱:SH903i 🆔:mrwqOEYg


#424 [りく☆]
オレは切ない気持ちを胸の中におしこめて、席に座った。
目の前には……優希が座っている。

理性を失う前にオレは窓の外に目を向けた。
外には散りかけた桜の木が風に揺られて、残りの花びらを散らしていた。



…桜は……結衣が好きだった


ふとそんな事を思い出した

⏰:07/04/16 00:05 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#425 [りく☆]
ちょうど去年の今頃、オレは追試のための勉強を結衣に教えてもらっていた。

結衣『ちょっとりく!また同じ間違えじゃん』

"バシッ"

オレ『痛ってぇ…叩くなよ。だいたい何でオレにだけ厳しんだって…』

結衣『口答えしないの。いいから早くやり直してよ…明日の追試テスト間に合わないよ。』

⏰:07/04/16 00:12 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#426 [りく☆]
オレ『せっかく桜の季節なのに…オレはおとなしく勉強かぁ……』

結衣『止める?』

オレ『あっ……冗談だって』

結衣『私だって……りくと花見くらい行きたいよ。』

オレ『あぁ……』

結衣『……………』

オレ『いつか花見でも行きたいな』

結衣『うん♪』

⏰:07/04/16 00:17 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#427 [りく☆]
オレ『5人で花見とかしたら楽しいだろうな♪』

結衣『あっ………そうだね。5人だよね』

オレ『…………』

結衣『桜の花びらのおまじない知ってる?』

オレ『何それ?』

結衣『桜の木の最後の花びらが散る時に、願い事したら叶うんだって♪』

オレ『……小学生かって……あほらしい』

"バシッ"

結衣『うるさい!叩くよ!』

オレ『ぃゃ…もう叩いてるじゃん』

結衣『りくのバカ!』

⏰:07/04/16 00:25 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#428 [りく☆]
………
……



気がつけばオレの机の上にはテスト用紙が置かれ、テストが始まっていた。
しばらくの間オレは、昔を思い出していたのだろう。
オレはまだ窓の外にある桜の木を見ていた。

いろんな過去の出来事が頭の中をかけめぐる

⏰:07/04/16 00:35 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#429 [りく☆]
 


!!!!!

…今テスト中じゃん!!

ようやく我にかえりテストを解き始めた。






オレ『桜好きなん?』

結衣『うん♪』

オレ『じゃぁ…桜の木の願い事、何を願う?』

結衣『それは……ヒミツだよ』



テストに集中したいが、なぜか結衣との思い出が頭から離れることなく、映し出されていく

⏰:07/04/16 00:45 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#430 [りく☆]
結局その日のテストは集中して解くことができないまま終わってしまった。


その日の帰り、学校を出る時、何気なく桜の木を見た。テスト中にはまだ花びらがあった桜も完全に散っていた。


"ヒラッ"


滝沢『りく。肩に花びらついてるぞ』

オレの肩に最後の花びらが散ってきたのだ。
もう少し早かったら散る瞬間を見れたかもしれない。
オレは花びらを手にとった…


…結衣、結衣は花びらにどんな願いをこめていた?

空を見上げた

星が見えかけてくるような薄暗い空だった

⏰:07/04/16 00:58 📱:SH903i 🆔:p1T5W27U


#431 [りく☆]
 



祥子『うそっ!!!!』

いつものように3人で登校し、教室に入ると2日前のテストの結果が張り出されていた。その結果を見て思わずオレと滝沢は言葉を失い、祥子がただ叫んでいた。

3教科300点満点である。

⏰:07/04/18 00:17 📱:SH903i 🆔:OaKCAnuQ


#432 [りく☆]
1位 300点 横井 卓也
2位 299点 荒井 優希
3位 296点 宮崎 祥子
4位 295点 滝沢 勇貴
………
………
………
………

以下追試

80点 長谷川 美里
65点 新垣 りく

⏰:07/04/18 00:38 📱:SH903i 🆔:OaKCAnuQ


#433 [りく☆]
祥子『卓也が……満点?』

滝沢『………うそだろ』

驚きのあまり言葉が出てこない…オレ達はそんな状態に陥っていた。

卓也『そんなに驚くなよ♪』

オレ『ぃゃ……ありえないって』

滝沢『カンニングした?』

卓也『ばかっ!!これがオレの実力。』

まだ信じられない

⏰:07/04/20 21:01 📱:SH903i 🆔:QzvwQ/j6


#434 [りく☆]
卓也『いゃぁ……何かアメリカでオレ頭よくなったみたい♪』

滝沢『なりすぎだって』

卓也『おいっ!……ってかりく追試だろ?』

オレ『あっ……まじかよ』

祥子『相変わらずだね。美里も追試か。』


こんな展開は昔もあった。滝沢と結衣、祥子が満点近くでオレと卓也が追試。
そんなオレに勉強を教えてくれた結衣は…いない

⏰:07/04/20 21:07 📱:SH903i 🆔:QzvwQ/j6


#435 [りく☆]
 



卓也『だから……何回言ったらわかるんだよ!』

オレ『悪い悪い…』

まさか卓也に勉強を教えられるとは……
今オレの家では勉強会が開かれている。もちろん勉強しているのは、追試対象のオレと美里だ。

⏰:07/04/21 01:04 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#436 [りく☆]
追試のために滝沢達がわざわざ勉強会を開いてくれたのだが……なぜか場所はオレの部屋なのだ。

滝沢『まさか卓也がりくに教えるとは……』

卓也『これくらい簡単でしょ♪』

オレ『その簡単な事が解らなくてすいませんね!』

悔しいが卓也は考えられないくらい頭がよくなっていた。

祥子『ちょっと美里!!これさっきも教えたじゃん』

美里『……あれ』

オレの隣にどうやらもう一人いたらしい

⏰:07/04/21 01:13 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#437 [りく☆]
滝沢『まぁ……ここまでやれば明日の追試は大丈夫だろ』

卓也『だな……教えるのって大変なんだな』

祥子『大変だよ……てか今だに卓也が教えてるのが信じられないだけど』

卓也『まだ言うか……てかもぉ12時か。結構教えてたんだな』

6時から始めて12時まで6時間、みっちり教えられていたのだ。
オレと美里はすっかり疲れ果てていた…

⏰:07/04/21 01:24 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#438 [りく☆]
美里『あっ!!!』

突然オレの部屋のキッチンで美里が声をあげた。

オレ『どうした?』

………返事がない

卓也『美里?』

………まだ返事がない

美里『こら新垣!未成年がお酒を飲むんじゃない♪』
両手に酒のビンをもって美里が現れて来た。


美里の"こら新垣!"という言葉………結衣がオレにしか見せなかった姿の口癖にそっくりだった

⏰:07/04/21 01:32 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#439 [りく☆]
美里『じゃぁ……明日の追試がうまくいくように、乾杯!』


結局気がつけば飲み会になっていた。
けど、この瞬間はオレにとってはとても楽しく、居心地のいい空間で、この時が永遠に続けばと思えた。
しかしそんな幸せは長く続かない……
このときはまだそんな事に気がついてなかった…いや気がつけるはずはないだろう。

⏰:07/04/21 01:42 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#440 [りく☆]
滝沢『お前明日追試なんだからほどほどにな。』

卓也『そうだぞ♪』

オレ『ぃや……卓也お前も飲み過ぎるな!酒癖わるいから』



こんなくだらない会話がしばし続いた。

⏰:07/04/21 01:49 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#441 [りく☆]
祥子『本当に卓也頭よくなったよね。』

滝沢『学年トッブだしな!』

卓也『まぁね♪アメリカの学校厳しかったからさ…結構勉強頑張ってたんだよ。てかお前ら2人が3、4位って珍しいよな……あの優希って子頭いいだな』

滝沢『そういえば2位だったし……』

滝沢はオレの顔色を気にしていた。優希の話題はオレにはダメと知っての行動だろう。

美里『優希って……りくの好きな人?』

⏰:07/04/21 01:57 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#442 [りく☆]
オレ『えっ………?』

美里『だって魅とれてたじゃん』

卓也『そうなのか?』

オレ『ぃや……たまたまだって』

美里『だって……りくは』


祥子『み…美里?』

滝沢『喋りながら寝たな……誰かにそっくりだ』

オレ『確かに』

美里は祥子の肩に頭を預け、眠りにおちていた

⏰:07/04/21 02:04 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#443 [りく☆]
滝沢『もぉ……2時だし仕方ないな。とりあえず帰るか。』

卓也『明日学校だしな。』

祥子『そうだね。美里起こさなきゃ』





どんなに体を揺すっても美里は眠りから覚めない

祥子『美里!起きてよ』

滝沢『仕方ない……家までこのまま送るか』

オレ『美里の家わかるか?』


しばらく沈黙が続いた。

⏰:07/04/21 02:11 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#444 [りく☆]
祥子『仕方ない……りく今日だけこの部屋で寝かせてあげて。』

オレ『あぁ……』

滝沢『じゃぁ祥子はオレが家までおくるよ』

祥子『あたしは……酔ってないよ』

卓也『ぃゃ酔ってるよ』

こうして美里をオレ部屋のベットに寝かせ、3人は帰宅した。

卓也『美里に手をだすなよ』

オレ『しないって…』

祥子『何かしたら怒るからね!』

オレ『だからしないって』

滝沢『じゃぁ……追試頑張れよ♪』

オレの部屋には美里しかいなくなった

⏰:07/04/21 02:17 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#445 [りく☆]
何も意識していないつもりだが……やはり部屋に異性が独りだけいるというだけで、何故か不思議な緊張感に襲われる。

とりあえずオレは落ち着くために部屋の片付けを始めた。

美里『う……ん』


…寝言か

おかしなくらいに寝言に反応してしまった自分に少し恥ずかしさを覚えた

⏰:07/04/21 18:45 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#446 [りく☆]
一通り部屋を片付けた…


…することがない

自分の部屋ではないくらい居心地が悪く、落ち着かなかった。


オレ『……寝相悪いな』

美里のズレた布団をもとに戻そうと手を伸ばした。

"ガバッ"


!!!!!!!


美里が

抱き着いてきた

⏰:07/04/21 18:54 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#447 [りく☆]
突然の出来事にオレは固まっていた……
しかし明らかに心臓の鼓動は早くなっている。


オレ『み…美里』


とりあえず読んでみたが反応がない

…まさか……寝てるのか?

美里の肩に手を置き、離す用に押した


!!!!

しかし美里は離れない

⏰:07/04/21 19:03 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#448 [りく☆]
オレ『離れてくれよ…』

寝ている美里を離そうとするが……離れない。

…このまま抱き着かれたまま朝をむかえるのか

嫌な予感が頭をよぎる。

オレ『起きてくれよ……』

美里『起きてるよ♪』

いきなり美里が反応した。
美里は起きていたのだ。それは今の行為を故意にしていることを意味する…

オレの心臓はよりいっそう早く脈を打ちはじめた

⏰:07/04/21 19:09 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#449 [りく☆]
オレ『起きてるのか?』

美里『うん♪』

オレ『じゃぁ…離れろって』

美里『やだぁ♪』

かわいらしい口調で美里はオレに応対する。

オレ『酔いすぎだって』

美里『酔ってないよ♪』

オレ『いや……酔って寝てたじゃん』

美里『あれは寝てないよ。ずっと寝たふり♪』

オレ『えっ????』

美里『寝たふりしないと2人っきりになれないじゃん♪』

オレ『何……言ってるんだ?』

⏰:07/04/21 19:27 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#450 [りく☆]
美里はこういうふうな状況を望んだのか…

まさか…

オレ『とりあえず…離れろよ』

美里『ぃやなの?』

オレ『えっ?』

美里『私のこと嫌い?』

オレ『いや……そんなことないけど』

美里『ならぃぃじゃん♪』

オレ『良くないって…』

⏰:07/04/21 19:47 📱:SH903i 🆔:3noikApU


#451 [りく☆]
オレ『とりあえず一回離れろ』

美里『やだぁ♪』

まるで甘えん坊や駄々っ子のような口調で甘えてくる。
オレは未だにベットの上で抱き着かれたままだ。


オレ『どぉしたいんだよ?』

美里『りくを独り占めしたいの♪』


オレはどうしたら……

⏰:07/04/22 00:55 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#452 [りく☆]
オレ『美里……』

"グスンッ"

…泣いているのか

明らかに泣きじゃくる声が微かに聞こえてくる


オレ『な…泣くなって』

⏰:07/04/22 00:57 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#453 [りく☆]
美里『りくが………りくが私を嫌うから…』

オレに抱き着いたままの美里が涙ぐんだ声でオレに訴えてきた


オレ『だから嫌ってないって!』

美里『じゃぁ抱いて!』



オレ『えっ!?』

オレは言葉を完璧に失った。

美里『嫌いじゃないならいいじゃん♪』

小さい声で美里が囁いた

⏰:07/04/22 01:02 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#454 [りく☆]
オレ『お前……やっぱ酔ってるだろ?』



急に美里は黙り込んだ。

そして少しずつオレの体から離れていく。

オレは、その離れていく姿を黙って見ているしかなかった。

美里はゆっくりと立ち上がり動きだした。

⏰:07/04/22 11:06 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#455 [りく☆]
オレは未だに動くことができない…


!!!!!


突然部屋が暗くなった

電気が消えたのだ

美里の足音が少しずつ近づいてきている

"ドクンッ..ドクンッ"


胸が苦しくなるくらいオレの心臓は高鳴っている

足音がオレの真後ろで止まった


……美里が後ろにいる

⏰:07/04/22 12:40 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#456 [りく☆]
!!!!!


美里『りく……』

後ろから抱き着いてきた美里がオレの耳元で囁いてきた。


オレは何もできない

抵抗することも…

受けとめることも…


ただ黙っていた

⏰:07/04/22 12:44 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#457 [りく☆]
このまま…

このまま流れでしてしまっていいのか?

酒のせいにしてヤっていいのか?


オレの中のわずかな理性がオレに問いかける。

⏰:07/04/22 13:37 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#458 [りく☆]
してはいけない事ぐらい解っているつもりだ……

けど

オレは拒めずにいる

美里からの誘いを断れずにいる



それは……オレ自身が望んでいると言うことなのか…

こうなる事を美里と同じように望んでいたのか?

⏰:07/04/22 13:41 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#459 [りく☆]
…望んでいる?


…オレが?


オレ自身に問いかけ続けていた…


もしかしたら望んでいるのかもしれない…
オレは結衣が亡くなってから、オレは独りで孤独の中にうずくまっていた。さらに優希との再開によりオレの心は荒んでいた…
この半年間人の温もりに飢えていたのかもしれない…

⏰:07/04/22 13:55 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#460 [りく☆]
もし今ここで美里を抱いたら……オレは少し孤独の中から抜け出せるかもしれない。



そんな考えが頭に浮かぶ…


けど
それは美里を利用することになる。
何よりも最低な考えだ。



美里『好きだよ……りく』

昔誰かに言われた事があるような甘い台詞…

⏰:07/04/22 14:03 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#461 [りく☆]
美里はただオレを抱きしめていた…

後はオレ次第



…どうする?




オレ『美里……』

オレは美里の手を離し振り返った…

オレには今彼女の顔しか見えていない。
キスも簡単に出来る距離…

⏰:07/04/22 17:11 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#462 [りく☆]
…優希

…結衣


目を閉じると2人の顔が浮かんでくる

オレが人生で愛した2人




そして

オレは2人を幸せにしてやれなかった

オレには人を愛する資格なんてなかった

なのにオレは……


自分が少しずつ冷静になっていくのがわかる

⏰:07/04/22 18:27 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#463 [りく☆]
オレは力ずくで美里を振り払った…

オレ『……ゴメン』


本当はもっといろいろ優しい言葉を言ってあげなきゃいけなかったのに……言葉がでなかった。
美里はオレに告白までしている…そんな状況なのに一言しか言えない自分に嫌気がさしていた。


美里は黙っている

そんな彼女を見ることが出来なかった。



美里『アハハっ♪
 相変わらずだね♪』


美里の意外な発言にオレは戸惑いを隠せなかった…

⏰:07/04/22 21:28 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#464 [りく☆]
美里『ぃゃぁ〜普通の男ならあそこまでしたら飛びついて来るんだけどなぁ』

美里は笑いながら話始めた。

…強がってるのか?

オレには理解できない

美里『まぁ…飛びついてきたら怒ったけど!
りくは昔と変わらず軽い男じゃないね』

??????

オレ『美里?』

⏰:07/04/22 21:33 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#465 [りく☆]
美里『あっ……もしかして私がりくに本当に惚れたと思った?』

オレ『あ……ぃゃ……』

美里『勘弁してよぉ……私がりくに惚れる訳無いじゃない。』

本心か強がってるのかわからない…
けど普通なら強がってると思うはずだが、美里のあまりの態度に、強がってるとは思えなかった。

だったら何故?

⏰:07/04/22 21:38 📱:SH903i 🆔:eKZLXWjI


#466 [りく☆]
美里『私のこと……覚えてる?』

突然真顔になった美里が尋ねてきた

オレ『はぁ?覚えてるって……オレ達知り合ったの高校じゃん』

美里『やっぱり……記憶力悪いなぁ。まぁでも覚えてる方が凄いかもなぁ。』

オレ『どぉいう事だ?』

美里『私達、昔会ってるんだよ…小学生の時。』


…小学生の時?

まったく記憶にない。

⏰:07/04/23 00:28 📱:SH903i 🆔:Kowj1kHY


#467 [りく☆]
美里『私達はね、小学校一緒だったんだよ。少し遊んだりもしてた。だけど話した事はほとんどないかな……私とりくの間にはいつも"優希"がいたから。』

オレはただ黙って聞いていた……返す言葉が見つからない。

美里『みっちゃんって覚えてる?』

オレ『みっちゃん?』

聞き覚えのあるようなないようなあだ名だ。

⏰:07/04/23 00:39 📱:SH903i 🆔:Kowj1kHY


#468 [りく☆]
そういえば昔、まだ優希と公園で遊んでいたりした小学生時代、みっちゃんとか男の子がいた気がするのを思い出した。

オレ『確か……いたな。それが何か?』

美里『その子の横になっちゃんっていたでしょ?』

オレ『あぁ…?』


記憶をさかのぼる……
確かにみっちゃん、なっちゃんと2人いた。本名が三浦と長田だった気がする。
オレ『だからその2人がどうした?』

美里は自分を指差した

美里『なっちゃんだよ♪』

⏰:07/04/23 00:52 📱:SH903i 🆔:Kowj1kHY


#469 [りく☆]
オレ『長田?』

美里『そっか…昔は長田だったね。今は親が離婚したから長谷川になってるの♪』

とりあえず驚いた


けど

だから一体何なんだ?


美里『りくはみっちゃんと仲がよくて、私は優希と仲がよかった。だからいつも私達の間には優希がいた。』

⏰:07/04/23 00:56 📱:SH903i 🆔:Kowj1kHY


#470 [りく☆]
オレ『昔の話が今と何か関係あるのか?』

オレは"過去"をふれられるのが嫌だった…特に優希との過去はふれてほしくない。

美里『優希のことまだ好き?』


いきなり美里がきいてきた…

⏰:07/04/24 00:23 📱:SH903i 🆔:FqiIPK5Q


#471 [りく☆]
すいません
私事なんですが最近忙しくて更新が遅れてしまって……

明日からは更新できると思いますので、どうか読んで下さい
感想なんかあったら……バン書いちゃってさい

⏰:07/04/25 00:51 📱:SH903i 🆔:OCtt/buw


#472 [やこ]

おもしろいです
頑張って

⏰:07/04/25 12:59 📱:SH902i 🆔:5rmSQQvg


#473 [コンキチ]
がんば

⏰:07/04/29 02:13 📱:SH902iS 🆔:ezgmmzO2


#474 [りく☆]
すみません遅れました風邪をこじらせてしまいまして

カキコ毎度ありがとぉございます
これからもどうか読んでさい

⏰:07/04/30 00:24 📱:SH903i 🆔:U8t02XAs


#475 [りく☆]
オレ『………何だよ…いきなり』

美里『好きじゃないの?』

答えは2つしかない簡単な質問だが、オレにとっては難問だった。

"好き"と言えば結衣を裏切ってしまう

"嫌い"と言えば優希を完全に否定してしまう

⏰:07/04/30 00:33 📱:SH903i 🆔:U8t02XAs


#476 [りく☆]
美里『……好きじゃないか。
そうだよね…もぉ小学生の時みたいにはなれないよね。あの頃はラブラブだったのに……私さぁ、あのまま本当に2人は結婚するかもなんて思ったりしたんだよ♪けどそれはもう昔だもんね…

それに…りくは結衣と付き合ってたし。あんたは軽い男じゃぁないからさ…優希のこと忘れて付き合ったんでしょ?』

オレは…頷くことも、首を横に振ることもできない。黙ることしか…

⏰:07/05/01 00:24 📱:SH903i 🆔:gLB6BnOg


#477 [我輩は匿名である]
>>304-500

⏰:07/05/01 23:08 📱:P903i 🆔:fhO53xSk


#478 [りく☆]
 
"ガラッ"

オレは思わず窓開けて煙草を口に運んだ。吸いたい訳でもなかったが、気を紛らわしたかった。

美里『煙草…吸うんだ』

オレ『あぁ…』


外はまだ暗い。
先の見えない闇の中に星が少しちらついて見えていた。

⏰:07/05/01 23:37 📱:SH903i 🆔:gLB6BnOg


#479 [りく☆]
美里『優希……煙草嫌いだよ…』

オレ『いい加減にしろ!!!!!!』

別にキレるような展開でははなかったが、あまりにも美里のつかめない会話に嫌気がさした

オレ『さっきから意味わかんねぇ事ばっかり言いやがって!何が言いたいんだよ!!オレの過去が……優希の事が何の関係がある』

感情をおさえるため煙草を吸う

⏰:07/05/02 00:19 📱:SH903i 🆔:SYRNhU72


#480 [みゅ]
>>304-500

⏰:07/05/02 00:45 📱:F903i 🆔:aDo5vhaw


#481 [りく☆]
美里はしばらく黙っていた…
部屋は何とも言えないような重い空気に包まれている。
オレは感情的になりすぎた自分に少し反省していた。けど、あの会話の内容には耐えられなかった。


そもそも美里がオレ騙した理由が未だにわからなかった。オレに惚れたように嘘をついた美里の本心が理解できない

…なぜ彼女はあんな嘘を?

オレは考え込んでいた……

⏰:07/05/03 21:22 📱:SH903i 🆔:6aE5LO4g


#482 [りく☆]
美里『あの日以来変わった……』

急に美里が口を開いた。しかし何の話かわからない

オレ『何が?』

美里『2人共、あの"事故"の日以来変わった……』

オレ『事故?』

オレの頭にあの悲劇が思い出されてくる

美里『深山での事故があってから、りくも優希も変わってしまった………
あんなに仲よかったのに…優希はいなくなるし、りくは喋らなくなる……いったい何があったの?』

⏰:07/05/04 00:13 📱:SH903i 🆔:LeovA636


#483 [りく☆]
オレ『何も……ただ不運な事故があっただけ』

美里『そんなはずない!本当にそれだけだったら、あんなに変わらないはずだよ。』


オレ『お前には関係ない!』

おさえていた感情がいっきにでてきた…
思わず怒鳴ってしまったオレを、美里はじっと見つめていた

⏰:07/05/04 00:17 📱:SH903i 🆔:LeovA636


#484 [りく☆]
美里『関係……あるよ』

美里がつぶれそうな声で囁いた
オレはそんな彼女の声に耳を傾ける事なく、煙草をふかしていた。


美里『あの事故でかわって以来……りくは少し戻ったかもしれない。恋愛だってしてるし……いつも楽しそうにしてる。』

オレ『だから?』

美里『………昔のこと許してあげなよ』

⏰:07/05/05 00:39 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#485 [りく☆]
オレ『何言ってる?』

美里『優希を……ゆるしてあげて』


…えっ?


オレは思わず煙草を落としてしまった。
許してほしいのはオレの方だ。

美里『優希はね…あの事故以来ずっと自分をせめてる。"全部私が悪い……"っていつも言うんだよ。
私がりくはもう許してくれてるって言っても、"りくを裏切ったのは私だから…話す資格なんてない"って。このままじゃぁ優希が可哀相だよ』

⏰:07/05/05 00:49 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#486 [りく☆]
オレ『えっ………はぁ?』

まだ美里の言ってる事が理解できない。

…許してやる?

逆だ……むしろオレが許して欲しい
あの日オレが優希を裏切った事…間違いなく悪いのはオレだ
なのに何で彼女は自分を責める。

⏰:07/05/05 00:53 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#487 [りく☆]
美里『りくは……もぉ優希の事……好きでも何でもないんでしょ!だったら許してあげてよ』

オレ『まてっ!!!』

とりあえず話を止めたかった。
内容をのみこめずにいる

オレ『おかしい…』

美里『何が?』

オレ『優希は……悪くない。むしろオレの方が最悪だ……』

美里『……どういう事?』

オレ『裏切ったのはオレだ…』

⏰:07/05/05 00:59 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#488 [りく☆]
美里『はぁっ?』

オレ『優希は何も悪くない……』

美里『じゃぁ何で優希は……あんなに自分を責めているの?』

オレ『わからない』

美里『そんな無責任な!』

オレ『オレだってあの日以来ずっと苦しんできたんだ……優希を裏切った事を今でも悔やんでいる。優希をずっと愛していたかったけど……オレはあの事故で資格をうしなった。
悪いのは全部オレだ!』

⏰:07/05/05 01:05 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#489 [りく☆]
美里『優希も言ってた……"ずっとりくを好きでいたかったけど私には資格がない……人を愛する資格なんて"って……』

オレ『うそだ……』

美里『本当だよ!今日りくを騙したのは優希のお願いもあるんだよ。優希が"りくが私を許してくれてるか……嫌ってないか知りたい"って言ってきたの。
優希はまだりくが好きなのよ。だけど……自分には資格がないって言って感情をださないの!』

オレ『………わからない』

美里『私だって……
ねぇ、あの日何があったの?』

⏰:07/05/05 01:12 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#490 [りく☆]
………あの日の事

人に話すことは今までなかった

けど

オレと優希をよく知る美里になら………

なんて考えが浮かぶ…

オレ『それは言えない』

言えない事だ…人に話してはならないと直感的に感じた。

⏰:07/05/05 01:15 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#491 [りく☆]
美里『話せないの……
そしたら私はどうしたら…』

美里も混乱を隠せずにいた。

オレ『優希は……オレを』

美里『ずっと好きだよ。優希はずっと……愛してはダメって言い聞かせながらも、いつもりくを想ってると思う』

星がちらついては姿をくらました。
そんな夜空をただオレは見ていた…

⏰:07/05/05 01:20 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#492 [りく☆]
美里『とりあえず……優希は悪くないんだ…』

長い話し合いの末にそんな答えが出た

しかしオレにとってはそんな事わかりきったことだ……ただ優希が自分を責めるのが理解できない

美里『じゃぁ優希に話しかけてあげてよ』

オレ『………はぁ??』

美里『このままだと優希が可哀相だよ』

オレ『オレにはそんな資格なんてない』

美里『もぉ!!資格なんて関係ない!!話してあげるの』

オレ『……美里が伝えてくれ。悪いのはオレって』

裏切り者はオレ……そんな事を知るのは優希だけなのに。

オレは何がなんだか解らないままでいた

⏰:07/05/05 01:32 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#493 [りく☆]
美里『何かもぉわかんないよ。あんた達2人は複雑すぎだよ…
せっかく今日りくを騙したのに…謎が解けるどころかますます深くなっちゃった。』

オレ『騙す必要あったのか?』

美里『りくが軽い男かどうか知りたかっただけ!』

オレ『余計なお世話だよ…』

美里『とりあえず私から優希に話しとくよ……ちゃんと2人で一回向き合って話してみなよ…』

オレ『それは…無理だ』

美里『あぁ〜もぉややこしい2人だよ』



そう言って美里はオレの布団に入った。

美里『明日追試だよ……寝なきゃ♪おやすみ…』

オレ『オレのベットだよ…』

美里は早業のごとく寝ていた……

⏰:07/05/05 01:46 📱:SH903i 🆔:NIFgMH96


#494 [蓮]
>>304-500

⏰:07/05/06 01:11 📱:N702iD 🆔:☆☆☆


#495 [りく☆]
蓮さんありがとうございます

⏰:07/05/06 11:18 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#496 [みゆう]
アンカー失礼します
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

⏰:07/05/06 13:55 📱:P701iD 🆔:lL8pVFBQ


#497 [りく☆]
みゆうさんありがとうございます

感想ありましたら

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

にカキこんじゃってさい

⏰:07/05/06 14:25 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#498 [りく☆]
外は明かりもなく暗闇に包まれていた。煙草に火をともすために着けたライターの火が明るく感じる。
オレは美里を部屋に置いて外に出た……未だに美里が言っていたことが理解できない。

…優希がまだオレを

想ってもいないことだ

もしかしたら昔のように……

⏰:07/05/06 14:34 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#499 [りく☆]
 



…昔のように戻れるわけがない

オレは自分に言い聞かせた。
美里が言ったことが真実とはかぎらない…

それに

たとえ優希がまだオレに少なからず想いをよせてくれていても

オレは彼女を

傷つけ裏切った…

それは変えられない事実だ

⏰:07/05/06 14:39 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


#500 [りく☆]
あの日

あの山で

事故を起こしたのはオレじゃない……間違いなく優希だ

そんな彼女が何故おれに許しを求めるんだ…


そう考えるとますます美里の言う事が信じられなくなる。

⏰:07/05/06 14:42 📱:SH903i 🆔:9zgMhFLk


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