〜運命のヒト〜
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#701 [りく☆]
祥子『昔はね…りくが好きだった。それはりくにも話したよね??
だけど、りくには結衣がいたから……諦めようとした。
けど直ぐには無理だった。
だから、辛くなる度に勇貴に相談してたの……今思えば迷惑な相談だょね……
怒りたくもなるよね』
:07/07/22 01:19 :SH903i :GQGoQFGA
#702 [りく☆]
最後の一言は
公園の時の事を言っているような気がした。あの時の記憶が蘇ってくる……
そんなオレを無視したまま
祥子はまた話し始めた
:07/07/22 01:21 :SH903i :GQGoQFGA
#703 [りく☆]
祥子『でも勇貴は怒らなかった…
同じ相談にいつも親身になってのってくれた。
そして、いつも私を見てくれてた……そんな気がした。私が落ち込んだり、悩んだりした時、いつも優しく包み込んでくれた。
そんな勇貴に
いつしか想いをよせていたんだね………そんな自分の気持ちに気付かなかった』
:07/07/22 01:27 :SH903i :GQGoQFGA
#704 [りく☆]
祥子『やっと自分の気持ちに気がついたのに……
なかなか伝えられない
勇貴の前で素直になれないの。
それで、この前ケンカしちゃった………ケンカって言うより、飽きられちゃった。
勇貴と話したいあまりに、いつもりくの話題で呼び出したりしたから…勇貴も嫌気がさしたんだろうね』
:07/07/22 01:33 :SH903i :GQGoQFGA
#705 [りく☆]
公園で祥子が言った不思議な言葉…
"違う"
とずっと言っていた。あれは、滝沢に向けたメッセージだった。
"違う!!私が好きなのは勇貴"
というメッセージを伝えられないままだったのか。
だからあんなにも、祥子はないていたのか……
オレはあの時の祥子の行動を今理解できたきがした
:07/07/22 01:37 :SH903i :GQGoQFGA
#706 [りく☆]
…滝沢
…お前、今どこで何してる?
…お前の想い
…"無理だ!!届くはずがない"と言ったお前の想い
…ちゃんと祥子に届いてたぞ
…滝沢
:07/07/22 01:41 :SH903i :GQGoQFGA
#707 [りく☆]
晴れた空を見上げながら、オレは心の中で囁いた。
祥子の気持ちと
滝沢の想いが
一致していたなんて……
オレの孤独に埋もれた心から、はやく滝沢に伝えてやりたいという気持ちが抑えきれないでいた。
:07/07/22 01:47 :SH903i :GQGoQFGA
#708 [りく☆]
祥子『勇貴に…私の"本当の気持ち"を伝えたいの!!
だから、ここにきた……
りくなら勇貴の居場所をしってるって思ったから。』
祥子はオレを見つめていた……少し潤んだ瞳で
オレ『滝沢の居場所かぁ……』
!!!!!!!
…あいつあの日以来何してんだ?
:07/07/22 01:51 :SH903i :GQGoQFGA
#709 [りく☆]
祥子『知らないの?』
オレ『………あぁ。悪ぃ』
あの日以来、全く外部と接触していないオレは、何もわからなかった。
…卓也に聞けばわかるかもしれない
しかし、もぉ卓也とは話せない。あんなに冷たいことを言ってしまったオレの罪が、重くのしかかる
:07/07/22 01:56 :SH903i :GQGoQFGA
#710 [りく☆]
:07/07/24 01:38 :SH903i :9w/K2d36
#711 [失礼]
:07/07/24 04:02 :SH902iS :MoGdu.PI
#712 [失礼]
:07/07/24 14:23 :SH902iS :MoGdu.PI
#713 [コンキチ]
:07/07/24 23:40 :SH902iS :RTWDk4Xw
#714 [ななし]
たのしみ〜
:07/07/27 19:32 :PC :/zhayMMY
#715 [コンキチ]
更新まだかなぁ
楽しみに気長に
待ってます
:07/07/28 03:00 :SH902iS :DJUgEzgk
#716 [管理人]
:07/08/05 00:29 :SH903i :3EH4JpDs
#717 [りく☆]
:07/08/05 00:31 :SH903i :3EH4JpDs
#718 [りく☆]
滝沢の居場所を教えてあげたいが……オレには何も役に立つ情報がなかった。
…どうしたらぃぃんだ?
オレは黙り込んでいた………答えなんてみつからないのに
:07/08/05 00:35 :SH903i :3EH4JpDs
#719 [りく☆]
?『そぉいう事か……』
!!!!!!!!!!
…誰だ?
階段の陰から声が聞こえた…
オレと祥子はただ呆然と立ち尽くしたまま驚いている。
祥子『ダ…レ?』
恐る恐る祥子が口を開いた
:07/08/05 00:39 :SH903i :3EH4JpDs
#720 [りく☆]
階段の陰から、声と共に姿がでてきた。
卓也『盗み聞きする気はなかったべ。』
祥子『卓也!!!』
声の主は卓也だった
:07/08/05 00:42 :SH903i :3EH4JpDs
#721 [りく☆]
祥子『何で卓也がここに?』
オレが持っていたのと同じ疑問を祥子が卓也にぶつけた。
卓也『りくに……用があってな。ちょっと家まで来てたんだ。
そしたら2人の話し声が聞こえてきて……しばらく階段で話しが終わるのを待ってたんだよ』
…オレに用?
卓也が一体オレに何の用があったのだろうか
こんなオレに…
:07/08/05 00:49 :SH903i :3EH4JpDs
#722 [りく☆]
オレは卓也を見れずにいた。
やはりあの日言った事が今も頭に残って離れない…
あんなヒドいこと言ってしまったオレを、卓也は許してはくれてないだろう
:07/08/05 00:51 :SH903i :3EH4JpDs
#723 [りく☆]
祥子『りくに…?』
卓也『あぁ…。こいつが学校にこないもんでな』
…オレを心配してくれてるのか?
オレには卓也の心理が全くと言ってもいい程わからなかった
卓也『ところで………さっきの話しはホントなのか?』
:07/08/05 05:53 :SH903i :3EH4JpDs
#724 [りく☆]
卓也が少し顔の表情を真剣にしながら言う。
祥子『さっきの話って……やっぱり聞いてたんだ』
卓也『おっ……おぃおぃ!!変な勘違いするなよ。オレは別に盗み聞きする気なんてなかったんだからな』
あわてふためく卓也を見て、祥子から思わず笑みがこぼれる。
祥子『冗談だよ♪何れ卓也にも話す事だったし』
卓也『そっか…』
一呼吸して
卓也がゆっくり話しを始めた
:07/08/05 06:02 :SH903i :3EH4JpDs
#725 [りく☆]
卓也『勇貴に会いたいんだろ?
オレ達もずっと勇貴を捜してるんだよ…。けどなかなか見つからない』
祥子『そっかぁ……』
落ち込むように祥子の顔が下を向く
卓也『だけど……』
祥子『何?』
卓也『居場所の予想はついている……』
卓也は少し悩んでいるように思えた。
滝沢が猛志先輩と一緒にいるなんて祥子が聞いたら、驚くだけじゃすまないだろう
:07/08/05 06:10 :SH903i :3EH4JpDs
#726 [りく☆]
卓也『あいつは多分…今、猛志先輩と一緒にいる。
祥子『えっ…うそ?』
祥子はただ驚いている
卓也『ホントだ………この前一緒にいるのを見たんだ。4日前に2人でバイクに乗っているのを見たんだよ………それ以来勇貴を何処でも見てないから、恐らく一緒にいる』
卓也の発言に、まだ祥子は現実を受け止められてないようだった…
:07/08/05 12:51 :SH903i :3EH4JpDs
#727 [りく☆]
しばらく沈黙が続いた
祥子はただ立ち尽くしていた。そんな彼女をオレはただ見ておく事しか出来なかった
卓也『とりあえず……ここで話していても仕方ないし、一旦家の中で話そう。』
ゆっくりと卓也が言う。
祥子はそんな言葉に遅れて反応し、ゆっくりオレの家に入っていった
:07/08/05 12:56 :SH903i :3EH4JpDs
#728 [りく☆]
卓也『りく…』
祥子がいなくなった今……オレと卓也2人っきりだ。
何とも言えない緊張感が辺りを包む
卓也『お前に"あの日"何があったか知らないけど……何日も連絡なしに家に篭られたら心配するだろ。』
ため息混じりに言う
卓也『それと、"あんな言葉"二度と言うなよ』
卓也はオレをじっと見つめていた………しかしあんなことを言ったオレを彼は怒ろうとはしなかった
:07/08/05 13:04 :SH903i :3EH4JpDs
#729 [りく☆]
オレ『……ゴメン』
久々に口を開いた
本当はいろいろ言わなきゃいけないのに……言葉にできない
卓也『気にするな!!
さぁ……早く入ろうぜ』
そぉ言いながらオレの肩に手を置く
その手には、少し力が入っていた…
:07/08/05 13:08 :SH903i :3EH4JpDs
#730 [りく☆]
さらに卓也の手に力が入る……
そしてゆっくり口を開いた
卓也『"あの日"お前に何があったかは知らないし……お前が抱えている悩みもオレはわかることなんてできやしない。そして……オレ達の知らないお前の"過去"に何があったかもわからない……。
だからお前の力にはなってやれないのかもしれない
:07/08/05 13:29 :SH903i :3EH4JpDs
#731 [りく☆]
けど……それはお前が全て自分一人で悩みを抱え込んでるからだろ?
オレ達はお前の親友だ……お前がどぉ思ってるかは知らないが、少なくともオレ達はそう思っている。だからこそオレ達は心を開いているんだ。
全てではないかもしれないけど、いろんな悩みをうち明かしてきたつもりだ。これからもずっとそうだ………
だから
お前もオレ達に心を開いて欲しいんだ
少しずつでいいから
そしたらオレ達は……全力でお前の力になってやれる。
:07/08/05 13:31 :SH903i :3EH4JpDs
#732 [りく☆]
なぁ……りく
少しオレ達を頼ってくれよ
オレが言いたいのはそれだけだ』
:07/08/05 13:32 :SH903i :3EH4JpDs
#733 [りく☆]
卓也から言われた言葉……その一言一言が、胸に…心に…響いた。
こんなにも卓也が
オレを思ってくれているとは……
オレは心の底から嬉しかった
しかしその喜びと同時に、自分が心を開いてないという事実が、とても情けなかった
:07/08/05 19:05 :SH903i :3EH4JpDs
#734 [りく☆]
…オレは、果たしてこの先"誰にも語る事のなかった過去"をみんなに話せるのだろうか?
そんな疑問が心に残る
その過去こそがオレの心の闇の元凶である。
そこから開放されない限り、オレはただ孤独の闇に埋もれていくだけだ…
:07/08/05 19:10 :SH903i :3EH4JpDs
#735 [りく☆]
卓也『りく…どうした?』
しばらく考え込んでしまっていたオレを心配しているようだった。
オレ『あぁ……何でもない。』
卓也『ならいいけど』
オレ『卓也!!』
卓也『なんだ?』
オレ『…ありがとな』
:07/08/05 19:12 :SH903i :3EH4JpDs
#736 [りく☆]
本当はもっと言う事があるはずなのに…
オレは自分の心を整理できずに
今のオレの気持ちを"ありがとう"の5文字でしか表すことができなかった
短い言葉だけど
オレにとってはその言葉が
1番最高の
感謝のこもった言葉だった
:07/08/05 19:16 :SH903i :3EH4JpDs
#737 [りく☆]
卓也『気にするな♪』
微笑みながら言う。
昔は自由人で頼りないように思えた卓也だが、今はそんな面影もなく、とても頼りがいのある大きな存在となっていた。
""キャァーーーー""
!!!!!!!!!!!
祥子の悲鳴だ
:07/08/05 19:19 :SH903i :3EH4JpDs
#738 [りく☆]
卓也『どうしたっ!!』
呼びかけながら慌ててオレと卓也が家に入る。
中にはいると、床に祥子が座り込んでいた。
オレ『大丈夫か??』
祥子『りく………あんたの家いつから"こいつ"がいるの?!』
祥子の視線の先には
太陽の日を浴びながら気持ち良さそうに寝ている"チロ"の姿があった。
:07/08/05 19:25 :SH903i :3EH4JpDs
#739 [りく☆]
オレと卓也は顔を見合わせ爆笑した。
卓也『相変わらずだな〜祥子の犬嫌いは♪』
笑いながら卓也がからかう様に言う。
オレ『子犬だから大丈夫だよ』
祥子『犬は犬だよ!!早く私から遠ざけてよ……』
:07/08/05 19:30 :SH903i :3EH4JpDs
#740 [りく☆]
強気で勝ち気な性格の祥子……怖いもの知らずで、オレ達でも敵わない
そんな彼女の唯一の弱点が"犬"である。
その嫌いかたは尋常ではなく、犬が近くにいるだけで怯えてしまうのだ。
どうやら昔、犬に噛まれたのが原因らしい
:07/08/05 19:34 :SH903i :3EH4JpDs
#741 [りく☆]
卓也『ってかりく!!お前いつ犬飼いだしたんだ?!』
唐突に卓也が聞いていた…。
オレ『4日前からかなぁ』
祥子『りく……助けて』
掠れた声で助けを求めていた。どぉやらあまりに驚いて腰を抜かしたらしい……
卓也『とりあえず犬を離してやりなよ』
呆れたように卓也が呟いた
:07/08/05 20:58 :SH903i :3EH4JpDs
#742 [りく☆]
卓也『喧嘩したのか?』
チロの事件も一段落ついて、オレ達は滝沢について話しはじめたのだ。
そして、祥子があの公園での出来事をオレと卓也にうち明かした。
祥子『私が悪いんだけどね………』
俯きながら言う祥子の顔は、悲しみと後悔が入り交じった感じであった。
卓也『じゃぁ……それが原因で勇貴は?』
オレ『さぁ……?いきなり猛志先輩に会うってのもおかしくないか?』
:07/08/05 21:05 :SH903i :3EH4JpDs
#743 [りく☆]
"確かに"というような顔で卓也が頷く。
今回の滝沢の一連の動きには謎が多く、オレ達の推理には限界がきていた。
祥子『やっぱり……私のせいだよね』
祥子はもはや自分を責める発言しかできなくなってしまい、卓也もそんな祥子をかばうのにも言葉ついてきていなかった。
オレ『紅茶でも飲むか…』
何となく流れを変えたく、オレは席をたつ。
そしてチロが寝ているキッチンへと向かった
:07/08/05 21:13 :SH903i :3EH4JpDs
#744 [りく☆]
視界に入らないキッチンでチロ寝かせてくれという祥子の要望で、チロはキッチンにいる。
オレは紅茶を飲むためお湯を沸かし始めた
…………………
沈黙がつづく
こんな緊張感、我が家にいままでなかっただろう
:07/08/05 21:17 :SH903i :3EH4JpDs
#745 [りく☆]
オレ『何か手掛かりでもないのかな?』
同じ様な質問をオレはまた繰り返した
卓也『直接会わないと…何もわからないだろ』
頭を抱え込むように言い放つ
オレ『けど……直接会う事ができないんだろ?』
紅茶を運びながらオレが言葉を返した。
:07/08/05 21:21 :SH903i :3EH4JpDs
#746 [りく☆]
突拍子もなく、卓也が深呼吸しはじめ口を開いた。
卓也『勇貴に会う方法は………1つあるんだ。』
祥子『本当に!?』
食らいつく様に祥子が身をのりだした。
卓也『猛志先輩の居場所がわかったんだ……』
静かに卓也が言い放った
オレ『じゃぁ……そこに滝沢もいるかもしれないな!!』
:07/08/05 21:25 :SH903i :3EH4JpDs
#747 [りく☆]
卓也『あぁ……』
祥子『なら早く行こうよ』
卓也『まてっ!!』
突然卓也の口調が強くなった……
卓也『お前ら……猛志先輩に会いに行くんだぞ!?
それに、あの人の仲間(ツレ)も沢山いるところだ。
だからあんまし言いたくなかったんだよ。オレ達だけで何とかして勇貴一人と接触したかったんだが……』
オレ『それしか方法がないんだろ?なら行こう!!』
祥子『うんっ!!』
卓也はまだ悩んでいた…
余程オレ達をそこに連れて行きたくないんだろう。
確かに危険だが………迷ってる暇はない
:07/08/05 21:32 :SH903i :3EH4JpDs
#748 [りく☆]
卓也『かなり危険だぞ?』
オレ『構わないさ。滝沢と祥子のためだろ?』
そのオレの言葉に卓也は微笑みをうかべる
そして深く呼吸をし
卓也『よしっ!!行こう!!』
:07/08/05 21:35 :SH903i :3EH4JpDs
#749 [連絡]
:07/08/05 21:37 :SH903i :3EH4JpDs
#750 [連絡]
:07/08/05 21:38 :SH903i :3EH4JpDs
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