〜運命のヒト〜
最新 最初 🆕
#1 [りく☆]
リアル体験をもとにかいてみます。かなりの長編ですがどうか呼んで下さい(>_<)では……

⏰:07/03/05 00:09 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#2 [りく☆]
『……て。…きて。』
耳元で聞き覚えのある声がする。しばらくしてその声は消えた。そしてまた静けさが戻り意識がうすれていく…。

⏰:07/03/05 00:15 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#3 [りく☆]
?『いいかげん起きろっ!』
あまりの声の大きさにオレは驚き起き上がった。
?『ったく。相変わらず寝起き悪いね。』
けだるそぉに女が言う。

⏰:07/03/05 00:19 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#4 [りく☆]
オレ『何だ…結衣かぁ。もう少し寝かせろよ。』
結衣『はぁ〜。わざわざ起こしに来て上げてんのよ。喜べ…あっ!寝るなコノヤロっ!』
゛ドスっ゛
ねむりかかったオレの腹に結衣の拳がおもいっきりとんできた。
オレ『うっ…いってぇ!!!!!』
……
オレの朝はいつもこうしてはじまる。

⏰:07/03/05 00:25 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#5 [りく☆]
オレの名前は"新垣りく"。ばりばりの高校A年だ。そしてオレを起こしに来たのは"新井結衣"。同じ高校A年だ。結衣とは中学からの親友で、いつも一緒に学校に行っている。なぜなら…同じマンションの隣り合わせにくらしているからだ。

⏰:07/03/05 00:31 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#6 [りく☆]
結衣『りくぅ早くしてよ。これじゃぁまた遅刻だよ。』
結衣が少し諦めぎみにおれにいう。
……今日の結衣もかわいいな……
結衣『な……なに私みてんのよ。早く着替えて学校いこ。』
オレ『別にお前なんかみてねぇよ。』
強がって言ってみたが実際見とれていた。

⏰:07/03/05 00:38 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#7 [りく☆]
結衣は学校でなかA可愛くて評判のぃぃ女の子。性格もぃぃのだが、オレにだけは何故か体育会系のノリでからんでくる。
一方のオレは普通の高校生だ。モテるわくでもなくもてないわけでもない。
オレ『よし!いくぞ。』
結衣『オッス。』
オレ『返事くらい可愛く言えよ。』

⏰:07/03/05 00:46 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#8 [りく☆]
結衣『ハァ……どおせ遅刻だし歩こうよ。』
結衣は走るのをやめてゆっくりと空を見た。
結衣『今日もぃぃ天気だね♪』
オレの顔を見ながら言う。少し茶色がはいった綺麗な瞳にオレは毎度心を動かされる。

⏰:07/03/05 11:01 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#9 [りく☆]
オレ『夏だから天気いいのあたりまえやんか。』
照れ隠しに無神経な一言……。
結衣『何よその言い方ぁ。りくはいっつも冷めたいい方しかできないの?』
幼い子供がすねたみたいに口を膨らませながら結衣はオレに言う。

⏰:07/03/05 11:09 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#10 [りく☆]
学校までは歩いて15分程度だが、結衣と歩くと20分はかかる。
オレ『結衣あるくの遅せよ…』
呆れたように言う。
結衣『ねぇ……りく』
結衣が少し顔をあかくそめながら尋ねてきた。

⏰:07/03/05 11:16 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#11 [りく☆]
結衣『りくにとって私って……』
最後まで言おうとしたが、結衣は下を向き
結衣『やっぱ何でもない。』
…何でもないような顔じゃないだろ…と思いながらもオレは黙っていた。

⏰:07/03/05 11:20 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#12 [りく☆]
オレには結衣の言いたいことはわかっていた。何故ならお互いに親友としてではなく、異性として"好き"という気持ちがあるのを知っていたからだ。
普通ならもぉ付き合っている。けど…そぉなることをおれはいつも避けていた。…オレに結衣を愛する資格なんてないんだ…

⏰:07/03/05 11:31 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#13 [りく☆]
……
しばらく沈黙が続く


結衣『あっ!』
沈黙を消すように結衣が叫んだ。
オレ『どうしたんだよ……って結衣待て!!!』
結衣はいきなり走りだした。何処へ?

⏰:07/03/05 11:36 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#14 [りく☆]
オレ『待てよ結衣っ!!なんでいきなり走るんだよ。』
結衣の突発的な行動を理解できない。
結衣『こらっ新垣。黙って走らんか!』
結衣はずっと前を向いている。

⏰:07/03/05 12:01 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#15 [りく☆]
明らかにいつもと違う道を走っている。

…結衣は何処へ行く気だ


しばらくだまって結衣についていった。

10分ぐらい走っただろうか、結衣は急に立ち止まった。
まだ結衣は黙っている。

オレは流れる汗を拭きながら、結衣の横に行く。
突然結衣が指差し口を開いた。

結衣『この場所、覚えてる?』
結衣の指先を見た。

ここは…
忘れるわけがない…

オレと結衣の原点だ。

⏰:07/03/05 12:09 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#16 [りく☆]
オレは中学入学と同時に、ここ九州福岡に引越してきた。当時のオレは誰にも心を開かず、いつも一人で公園のブランコに座りこんでいた。
そんなオレに話しかけてきたのが"結衣"だった。

⏰:07/03/05 13:07 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#17 [りく☆]
結衣は何もしゃべらないオレにいつも明るく話しかけてきた。
特に用があるわけでもないのに、くだらない話をブランコに座りながらオレにかたりかけてくる。
その日の出来事や、結衣の友達の話など……

⏰:07/03/05 13:12 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#18 [りく☆]
最初は本当にうざかった。ずっと一人でいたかったのに、いつも話しかけてくる。

…でも
たまにそんな結衣のくだらない話に笑っている自分に気付いた。

そして結衣の疑いのない笑顔に、オレの心を縛っていた"鎖"は少しずつ解かれていった。

⏰:07/03/05 13:17 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#19 [りく☆]
次第にオレは結衣と喋るようになった。

そして学校で友達もできた。
すべては結衣のおかげ…

結衣はオレたちがいつも話していた公園を"ぞうさん公園"と呼んでいた。
滑り台が"ぞうさん"ぽいらし…笑っ

⏰:07/03/05 13:21 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#20 [りく☆]
結衣は"ぞうさん公園"をまだ指差している。
結衣『この公園…明日からなくなるんだよ』


えっ?

オレ『……うそだろ。』
オレは信じられない………ぃゃ信じたくない。

でも結衣の頬を流れる"涙"がすべてを物語っていた…

⏰:07/03/05 14:16 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#21 [りく☆]
結衣『なくなるんだよこの公園。私たちの思い出も。』

結衣は泣きながら言う


確かに公園がなくなるのは悲しい。

……でも
泣くほど悲しいか?つらいのか?

黙っているオレに結衣がそっと口を開いた。

⏰:07/03/05 14:21 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#22 [りく☆]
結衣『りくは…セコいよ。』
オレには何が何だかわからない。

結衣『私の気持ちしってるくせに……いつも避ける。それなのに私に気があるみたいな仕草ばっかして。セコいよ…』

その涙はオレが原因か。オレは何も言えないまま黙っていた。

⏰:07/03/05 22:56 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#23 [りく☆]
"ガバッ"
いきなり倒れるように結衣が抱きついてきた。
結衣『嫌なら嫌って言ってよ。』
オレの胸を叩きながら結衣が言う。

結衣『りくのバカ!りくなんか……りくなんか……』
子供のように結衣は泣き続けひたすらにオレの胸を叩く。

オレ『……結衣、オレは

資格がないんだ……人を愛する。』

⏰:07/03/05 23:03 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#24 [りく☆]
結衣『もぉ聞き飽きた!資格なんて関係ないよ。
私をこれ以上苦しめないで……りく。』
オレは何もできなかった…
抱きしめることも

突き放すことも

ただ

自分の感情が湧き出てくるのに気付き始めた。

…結衣

⏰:07/03/05 23:07 📱:SH903i 🆔:0xMz58qU


#25 [りく☆]
結衣『りく…痛いよ。』
泣きながら顔を向けて結衣が囁く。
気がつけばオレは、結衣を抱きしめていた。

……もぉ
……止められない

⏰:07/03/06 00:23 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#26 [りく☆]
少し茶色い瞳がオレを見つめてくる……
お互いゆっくりと顔を近づけ、軽く唇を重ねる。

何度も…

そして、だんだんとお互いを求めるかのように激しくなり、下を絡めあい濃厚なキスを繰り返した…
唇が腫れるほどに

とても甘いキスを

⏰:07/03/06 00:35 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#27 [りく☆]
資格なんて知らない

もぉオレには"結衣"しか見えない

オレ『結衣……愛してるよ。』
長いキスの終わりに耳元で囁いた。
結衣『やっと……やっとだよ。りくと一緒になれたね。』
結衣はまだ泣いていた。微笑みながらも…



"禁断の扉"をあけてしまった2000年の夏のはじまりだ

⏰:07/03/06 00:41 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#28 [りく☆]
!!物語と関係なし!!

何か感想や指摘があったらお願いします。

今から物語の本編のはじまりです

⏰:07/03/06 00:43 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#29 [りく☆]
≪第一節,2000年夏…別れ≫


オレ『明日でこの公園ともお別れか。』
ため息混じりに言葉をはく
結衣『場所があまりよくないから壊すんだって……この"ぞうさん"ともお別れだよ。』
結衣は滑り台に手をおき言った。
オレ『あぁ……。てか何で"ぞうさん"なんだよ?』
長年の疑問を結衣にぶつけた。
結衣は笑いながら

⏰:07/03/06 01:01 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#30 [りく☆]
結衣『何言ってんの。最初に"ぞうさん"って言ったのはりくだよ。』
オレ『えっ?』
結衣『まだ入学したてのころ、りくは一人で公園にきてたじゃん。その時滑り台に向かって一回だけ"ぞうさん"って言ってんだよ。覚えてない?』
まったく記憶になかった…結衣がこの公園を"ぞうさん公園"と呼ぶのは単なる偶然と思っていたが……

"あの"公園が頭をよぎる

結衣『どうしたの?考え込んじゃって。』
オレ『あっ…いや別に。オレが名付け親だったんかぁ』

⏰:07/03/06 01:18 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#31 [りく☆]
オレたちは昼から学校に行った。

教室に入ると笑いながら3人の男女が寄って来た。

横井 卓也(ヨコイタクヤ)
宮崎 祥子(ミヤザキショウコ)
滝沢 勇貴(タキザワユウキ)

一番仲が良いやつらだ。
いつも5人で遊んだりしていて、部活も全員同じバスケ部だ。
ちなみに祥子と結衣はバスケ部のマネージャーをやっている。

⏰:07/03/06 12:26 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#32 [りく☆]
卓也『また2人で社長出勤かよ。』
冷やかし混じりに卓也が言う…

祥子『またりくが寝坊したんでしょ………』

祥子が突然言葉を止めた。
祥子『結衣…目が真っ赤だよ……。どうしたの?』

卓也と滝沢が同時に結衣を見た。結衣は何と言ったらいいかわからず言葉に困り下を向いていた。

公園でのことは言えない

⏰:07/03/06 12:33 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#33 [りく☆]
滝沢『さては…りくが泣かせたなぁ。』
何とも言えない雰囲気を壊すかのように滝沢が笑いながら言う。

その一言で何とか場が和んだ。

オレと結衣はホッとした…
みんなには何か悪い気がして言えない。

⏰:07/03/06 12:38 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#34 [りく☆]
しばらく卓也が一人でしゃべり続けた。彼は自由人でかなりのわがままだ。

一方の滝沢は正反対でみんなをまとめるような空気の読める人。

祥子は…とにかく負けず嫌いで気が強い。結衣と正反対だ。結衣はオレにだけいつも強い口調で他の人には、優しい女の子である。結衣に殴られた何て言っても誰も信じてくれない。

⏰:07/03/06 12:44 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#35 [りく☆]
卓也が話してる間、笑っているオレを祥子がずっと鋭い目で見つめていた。もしかして気付いたのか?

…女のカン?

祥子『りく…』
"ドキッ"
オレは動揺を隠せない。何も言えずに黙っていた。

祥子『…りくさぁ、もしかして結衣と…』

"ガラッ"
ドアを荒々しく開ける音がした
担任『新垣、新井。遅れて来たら職員室こいっていってるだろ!』

…助かった

⏰:07/03/06 12:59 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#36 [りく☆]
職員室で説教を受けたあと学校も終わり、いつものように部活にいった。


卓也『今日の2人何か変だじゃない?』
オレ『2人?』
滝沢『祥子と結衣だよ。』
オレは卓也と滝沢に挟まれるように言われた。

滝沢『特に今日の結衣はなんかおかしい……祥子に気を使ってる感じがする。…なぁりく。』

意味深な顔でオレをみる

オレ『なにいってんだよ滝沢。いつもと同じじゃん。』
卓也『確かに…今日の結衣はいつもより可愛い。』

…バカだこいつは
オレと滝沢は心で思った。

滝沢『卓也。お前は毎日変だよ。まぁとりあえず、オレ達の中で隠し事はなしだ。いいな』
オレ『何も隠してないし』
卓也はまだ何もわかっていなかった。そんな卓也に何とかこの場を救われた

⏰:07/03/06 13:15 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#37 [りく☆]
部活も終わり1人で帰っていた。
結衣と帰りたかったが見当たらない。5分くらい歩いていると聞き覚えのある声がした。

この声は…

祥子だ!

⏰:07/03/06 13:19 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#38 [りく☆]
誰も通らないような小道から聞こえてくる。
とりあえずオレは耳をかたむけた。

祥子『何か言ってよ。』

かなり荒い口調だった。
一体誰とはなしてる?
相手の顔が暗くて見えない
祥子『好きなの?』


告白?
…もしかして
あの時祥子がオレに話してた人か

⏰:07/03/06 13:24 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#39 [りく☆]
昔祥子と一緒に帰った時の事…
オレ『祥子ってさぁ…好きな子とかいるの?』

祥子『何それ〜いきなり恋愛話かよ。何か意味ありとか?』

オレ『何となく聞いたんだよ』

祥子『いるよ。悪いか!』
オレ『まじかよっ…』

祥子『そのリアクションなくない』

祥子が顔を真っ赤にしてそんなことを言ったのを思い出した。

その人か!

⏰:07/03/06 13:33 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#40 [りく☆]
オレは暗闇の中をじっと見つめた。祥子の前の人影を見ようとするが、全く見えない。

祥子『はっきり言ってよ』
祥子の口調はさらに激しくなる。

"バシッ"

明らかに人の頬を叩く音がした。

祥子『何か言いなさいよ!』

"バシッ""バシッ"

…叩きすぎだろ。いくら男でも堪えれねぇって
そう思ったオレは祥子を止めに駆け寄ろうとした。

⏰:07/03/06 15:29 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#41 [りく☆]
…何て声をかければいいんだ。
ふと思った。
いつもの様に話しかける?
それとも優しく?

どんな行動をとっても祥子を傷つける気がした。プライドが高く絶対に人前で、ましてやオレの前で泣いたりしない子だから…

そんな事を考えているうちに10m前くらいで足が止まった。

沈黙はまだ続く…。

⏰:07/03/06 15:36 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#42 [りく☆]
こんなに近ずいても祥子の前の人は見えない。彼女のことも気になるが、祥子が惚れた男も気になる。

その相手はちょうど影の中にいてわからない…

祥子はただその人を見つめている。

…泣くほど惚れたんか

オレは黙って見守ることしか出来ない。

⏰:07/03/06 15:44 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#43 [りく☆]
祥子『結衣のバカ!私がりくのこと好きなの知ってるくせに。……何で……もぉりくの事はあきらめたって言ってたじゃん。だから私…私…』



…えっ!

うそだろ?祥子が……

そこに結衣がいるのか?

惚れた男じゃないのかよ。
結衣『………ゴメン祥子』
結衣の声だ

オレの頭は真っ白だった

⏰:07/03/06 15:56 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#44 [りく☆]
無意識に物陰に隠れた。この場にオレがいることがばれたら、最悪の状態になると思っての行動だろう。

結衣『祥子……私りくの事やっぱあきらめきれなかったよ。』

祥子『…うそつき』

結衣『私だって祥子に気を使ってりくの事忘れようと何回もしたんだよ。だけど…あきらめるなんて無理だよ』

⏰:07/03/06 16:05 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#45 [りく☆]
結衣『だいたい何で私が祥子に怒られなきゃいけないのよ。誰を好きになろうと私の勝手じゃん!』

珍しく結衣の口調が荒々しい。

結衣『子供じゃないんだし、意味わかんない事でキレないでよ。』

祥子『結衣が諦めたとか言ってなかったら、私が先に諦めてたよ!私の気持ちもてあそばないでよ。』

結衣『だから諦めきれなかったの。』

祥子『その理由こそガキじゃん!』

⏰:07/03/06 16:13 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#46 [りく☆]
結衣『……結局はりくは私を選んだじゃん。』

冷めた口調で結衣が言い放った。祥子は何も言えずに唇を噛み締めていた。

祥子『りくは優しいから…目の前で泣かれた女の子はフレないんだよ』

結衣『キスしてきたのはりくよ。りくは私を愛してるの!もおいいでしょ!』
そう言って結衣は走り去った。
?『こりゃぁ大変だぞ……りく。』

えっ…誰?

気がつけば隣に一人の男が座っていた。
オレ『た…滝沢』

⏰:07/03/06 16:23 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#47 [りく☆]
滝沢は慌ててオレの口にてをあてた。
滝沢『バカッ!みつかるぞ。』

オレはこんなに滝沢が落ち着いているのが信じてくれなかった。
もしオレが滝沢なら絶対キレてるだろう。

なぜなら

滝沢は祥子が好きだから

⏰:07/03/06 16:28 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#48 [りく☆]
どんなに探してもオレは言葉が見つからなかった。
そんなオレを察したのか滝沢わ落ち着いて話始めた。
滝沢『オレは祥子が泣き止むまでここで待つよ。心配だし。』

オレ『あ……あぁ』

滝沢『そんなに気を使うな。オレなら大丈夫だよ。むしろ結衣の事を気にしてやれよ。あいても相当荒れてるぜ。』

つくづくこいつはすごいと思った。


けど…
微笑む滝沢の目から一滴の涙が流れるのが見えた。

⏰:07/03/06 16:37 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#49 [りく☆]
滝沢『何も気にするな。今からはフラフラせずに堂々と結衣を愛してやれよ。それは祥子のためでもあるからな。』
オレ『滝沢…オレ本当』

滝沢『謝るな!』
滝沢がオレの言葉をおさえる

滝沢『お前に謝られても困る。お前は何も悪くない。ただ歯車がうまくかみあわなかっただけのこと。気にするな。』

!!!

突然滝沢がしゃべりかけたオレの口に手をあてた。
滝沢の視線をおうと、祥子が泣きつかれ動こうとしているのが見えた。

⏰:07/03/06 17:24 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


#50 [りく☆]
滝沢『じゃぁまた連絡する。お前はオレ達が見えなくなってから結衣を追え!』
オレ『あぁ…わかった。じゃ滝沢頼むな。』

滝沢『……そろそろ勇貴って呼べよ。お前ぐらいだよ滝沢って呼ぶやつ。』

オレ『……』

滝沢『まぁ滝沢も悪くないかな。最後に……俺達の中で隠し事は一つだけにしろよ』

オレ『一つだけ?』

滝沢『"ゆうき"って呼べない理由だよ。』
そい言って滝沢は走り去った。

⏰:07/03/06 17:32 📱:SH903i 🆔:xO08YQt6


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194