〜運命のヒト〜
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#151 [りく☆]
体を動かそうとすると激痛が全身を駆け巡る。
唯一わかることは、今は季節は夏で昼間という事。
セミの鳴き声だけが聞こえてくる。
オレ『セミかぁ…そういえば結衣がセミを嫌っていたな。………結衣?』
結衣はどこに?
:07/03/21 01:15
:SH903i
:KrjHB29A
#152 [りく☆]
オレはだんだん思い出してきた。
オレの記憶はあの瞬間から止まっている……トラックがオレ達の前に突っ込んできたとこで。
今の状況を理解し始めた。
やはりオレは事故ったらしい。
:07/03/21 01:19
:SH903i
:KrjHB29A
#153 [コンキチ
]
今初めて読みました

一気に全部読んぢゃいました

続きがかなり気になる

頑張ってくださいね!
:07/03/21 02:22
:SH902iS
:tRLXS0fE
#154 [りく☆]
コンキチ

さんありがとうございます

:07/03/21 09:57
:SH903i
:KrjHB29A
#155 [我輩は匿名である]
状況の理解と同時に悲しい現実がオレを攻めたてる。
…結衣を事故にまきこませてしまった…
…結衣に傷をおわせてしまった…
その事をかんがえるだけで後悔と涙が込み上げてくる。
結衣が心配だ…
:07/03/21 10:05
:SH903i
:KrjHB29A
#156 [りく☆]
すいません!上のやつ匿名にしてしまいましたが自分です
:07/03/21 10:07
:SH903i
:KrjHB29A
#157 [りく☆]
…まてよ!
オレは頭を働かせた。
…もし結衣がオレと同じく事故でケガをしているなら、隣のベットに寝ているかもしれない!
オレ『結…衣。結衣!』
無意識に結衣を呼んでしまった…
反応はない
:07/03/21 10:13
:SH903i
:KrjHB29A
#158 [りく☆]
"ガラッ"
ドアを開ける音がした。
滝沢『なぁ卓也…りくの調子はどうなんだ?』
卓也『親父が言うには脳に異常はなく、意識はいずれ戻るらしいが…』
祥子『でも10日もずっとねたままだよ。』
お見舞いだろう。
慣れた様に3人が部屋に入って来た。
…それにしても10日もオレは寝ていたのか
:07/03/21 10:21
:SH903i
:KrjHB29A
#159 [りく☆]
オレ『……みんな』
滝沢『りく………起きたのか?』
みんなを見ることはできないが、泣いているのがわかる。
卓也『バカヤロ心配かけて…お前のせいでアメリカ行きが延びちまったよ。』
オレ『悪いな…』
滝沢『目をさましてよかったよ。本当によかった。』
:07/03/21 10:32
:SH903i
:KrjHB29A
#160 [りく☆]
オレ『なぁ』
"ガバッ"
オレの言葉をかきけすように祥子が抱き着いてきた。結衣の状態を聞きたかったのだが…
祥子『本当によかった…みんな心配したんだよ。2人同時に失ったりしたら私…たえられないよ。
よかったりく生きてて。』
オレ『………2人同時?』
:07/03/21 10:38
:SH903i
:KrjHB29A
#161 [りく☆]
祥子『あっ………それは』
沈黙の間が続いた。
その沈黙がオレに全てを語ってくれているようだった。
…結衣を失ったのか?
考えたくない結果だ。
頭で考える事をやめようとしても……涙が止まらない
まだ何もわかっていないのに
:07/03/21 10:43
:SH903i
:KrjHB29A
#162 [りく☆]
滝沢『……りく』
オレ『何も聞きたくねぇよ!』
耳をふさぎたいが手が動かない…
滝沢『りく!ここで現実から逃げるな!』
震えるような声で強く滝沢が言った。
:07/03/21 11:27
:SH903i
:KrjHB29A
#163 [りく☆]
滝沢『オレ達だって辛い…悲しいさ。けど現実はうけいれなきゃいけない。厳しい現実だが……』
オレはただ泣いていた…
滝沢も祥子、卓也も泣いていた…
どれだけ涙を流しても、どれだけ悲しんでも、結衣はオレを慰めてくれない……結衣はもぉいない
:07/03/21 11:43
:SH903i
:KrjHB29A
#164 [りく☆]
やっと出会えたヒトだった……
オレの昔できた心の傷を癒してくれる人に、やっと心を開けたのに…
たった一週間という短い期間でしか愛し合えなかった。
事故を悔やむべきか、あのトラックを憎むべきか、それとも原付きに乗った自分を…あの時公園で結衣を愛してしまった自分を憎むべきなのか…
やはりオレには人を愛する資格はないのかもしれない
:07/03/21 13:11
:SH903i
:KrjHB29A
#165 [りく☆]
これが2000年夏の……2人目の恋人との"別れ"だった
:07/03/21 13:14
:SH903i
:KrjHB29A
#166 [りく☆]
≪第2節,2000年秋…再開≫
雲ひとつない青空の下で、秋の風にあたりながらオレは屋上で空を見つめている。
あの事故から二ヶ月がたち、オレは一週間前に退院した。
:07/03/21 13:24
:SH903i
:KrjHB29A
#167 [あずさ]
おもしろいです(・∀・)
頑張って下さい☆
:07/03/21 14:42
:W42K
:Cjk.TyuI
#168 [りく☆]
あずささんありがとうございます

:07/03/21 18:45
:SH903i
:KrjHB29A
#169 [りく☆]
入院している間、オレはほとんど口を開かなかった。
オレの入院のせいで卓也は日本に残っていた。事故がなかったらこの病院を潰してアメリカで新しく病院を建てる予定だったが、オレの看病のため延期してくれたのだ。また今回の事故に関してもオレに様々な罪があったのだが、卓也の父親が権力でまるくまとめてくれた。
しかし結衣にした事の罪はオレの心から消えることはない
:07/03/22 00:09
:SH903i
:41m8NBgY
#170 [りく☆]
滝沢はほぼ毎日お見舞いに来てくれた。彼は自分がバーベキューを企画したことを後悔していた。
もしあの日バーベキューをしなかったら……と悔やんでいる
祥子もほぼ毎日滝沢と一緒にお見舞いに来てくれた。彼女は結衣にした自分の行動を憎んでいた。
誰もオレを責めることはなかった。その優しさが逆にオレを苦しめた。
:07/03/22 01:42
:SH903i
:41m8NBgY
#171 [りく☆]
結衣の両親とは、病室で何度か顔を合わせ。けして責める事なくオレを心配してくれた。
オレが入院中にオレを預かってくれている親戚が謝りに行ってくれたらしいが、何一つ怒らなかったらしい……しかし結衣を失った悲しさはおさえきれず泣いていたという。
:07/03/22 01:48
:SH903i
:41m8NBgY
#172 [りく☆]
オレを預かってくれている親戚も怒らなかった。
……オレには父も母もいないため、オレを責める人はいない。
そんな温かい環境がたえられなかった。
今回の事故は明らかにオレが悪い……だからオレを責めてほしかった。それが結衣への唯一の償いだと思っていたからだ。
:07/03/22 01:52
:SH903i
:41m8NBgY
#173 [りく☆]
滝沢『またここにいたのか…』
滝沢が屋上に上がってきた。
滝沢『みんな心配してるぞ。お前が毎日学校サボってどっかふらつき歩いてるから。』
オレ『悪い……でもオレもわからないんだ。』
つい弱音をはいてしまった。最近の自分の行動は本当にわからなかった。結衣や入院中にお世話になった人のためにも、真面目に学校に行くべきだ。
:07/03/22 01:58
:SH903i
:41m8NBgY
#174 [りく☆]
しかしオレの体が思いとは逆の行動をとってしまう…決してみんなを裏切る気はないのに。
そんな自分を落ち着かせる場所が、この知らないアパートの屋上だった。
:07/03/22 02:00
:SH903i
:41m8NBgY
#175 [りく☆]
滝沢『なぁりく…そろそろ自分を許してやれよ。』
オレ『無理だ…』
…オレは"また"事故という名の殺人をしてしまった。
結衣を殺したのは間違いなく自分。許されることではない。
:07/03/22 02:05
:SH903i
:41m8NBgY
#176 [りく☆]
滝沢『こんな屋上にいつまでもいるつもりか?卓也は明後日にはアメリカに行くんだぞ。』
オレ『あぁ…わかってる』
滝沢『だったら顔くらいだしてやれよ。』
オレ『オレだって卓也に会いたいし、学校にも行きたい。でもオレの体がそれを許さないんだ。』
:07/03/22 02:08
:SH903i
:41m8NBgY
#177 [りく☆]
この屋上はオレと滝沢しか知らない場所だ。
中学時代よく二人でここで煙草をすっていた。二人だけの秘密の場所である。
滝沢『煙草……止めたんじゃねぇのかよ』
空にむかって煙をはくオレに滝沢が言った。
退院してからオレはまたすいはじめたのだ。
:07/03/22 02:12
:SH903i
:41m8NBgY
#178 [コンキチ
]
:07/03/22 03:31
:SH902iS
:VAg4W4PU
#179 [りく☆]
コンキチ

さんありがとうございます

最近ペースがかなりおくれてしまいすいません

今からあげていくつもりです
:07/03/22 12:34
:SH903i
:41m8NBgY
#180 [りく☆]
オレ『お前に煙草やめろなんて言われたねぇょ。』
からかうように滝沢に言った。
滝沢『誰もやめろなんて言ってないさ…』
何とも言えない空気になった。
滝沢がこうしてオレを気にかけてくれるのは嬉しかったが……素直になれない
:07/03/22 12:39
:SH903i
:41m8NBgY
#181 [りく☆]
滝沢『なぁ……卓也の初恋の人知ってるか?』
オレ『……ぃや。てかあいつ恋してんの?』
滝沢のいきなりの質問にオレは驚きをかくせない。
滝沢『小学生の頃からずっと想ってたらしい。』
オレ『誰を?』
滝沢『結衣をだよ。あいつらは幼稚園から一緒だからな。』
…卓也が結衣を…
:07/03/22 14:22
:SH903i
:41m8NBgY
#182 [りく☆]
滝沢『オレもこの前のバーベキューの時まで知らなかったよ。まさか卓也がってね…
そしたらあの日いきなりオレを呼び出してさ、オレにいってきたんだよ。"昔から結衣がすきだった"ってね。』
言葉がでなかった。右手にもった煙草はフィルターまで灰がきている。
:07/03/22 14:58
:SH903i
:41m8NBgY
#183 [りく☆]
オレ『ウソだろ…』
煙草を下に投げ捨てた。
滝沢『ウソじゃねぇよ。冗談でこんなこと言うか。
卓也はあの日お前と結衣の関係を初めてしった。
かなりのショックだったろう。
10年もの間思いをよせた相手を親友にとられたんだ。……その辛さはオレもわかる。だからこそ卓也はオレにだけ話したのかもしれないな。』
:07/03/22 20:27
:SH903i
:41m8NBgY
#184 [りく☆]
滝沢『けど卓也はお前らの関係にキレてなかった……むしろ応援していた。
ただ卓也は何も気持ちを伝えないまま結衣と別れるのはイヤだったらしぃ。
だから……"アメリカに行く前に結衣に気持ちだけ伝えたい"ってオレに言ってきたんだよ。
でもあいつは自分の気持ちを最後まで伝えられなかった。
それでもあいつはお前を責めちゃいない。
そんな親友に何も言わず別れるのか?』
オレ『………』
滝沢『結衣の死で苦しんでるのはお前だけじゃねぇんだ!』
:07/03/22 21:05
:SH903i
:41m8NBgY
#185 [りく☆]
滝沢『とりあえず明日が卓也が学校にくる最後の日だ。絶対こいよ!』
滝沢は去って行った。
みんなそれぞれ悩み苦しんでいたのか……その原因は全て自分にある。
そんな自分を許せるはずがない。
オレ『明日か……』
学校に行ったら自分の行為を許してしまう気がした。
煙草をくわえ下を見下ろすと引越しトラックが止まっていた。
…こんなアパートに引越す人がいるのか
今は何を考えたらいいかわからなかった
:07/03/22 22:29
:SH903i
:41m8NBgY
#186 [りく☆]
"ジリリリリッ"
買ったばっかりの目覚まし時計がなった。
いつも起こしに来てくれたヒトは今はいない…
この寂しさにオレは今だに慣れていなかった。
…もしかしたら結衣が起こしに…
何て考えてしまう。
:07/03/22 22:32
:SH903i
:41m8NBgY
#187 [りく☆]
オレは久しぶりに制服に腕を通した…
そして準備をすまし家をでようと玄関にいく。
横には少し茶色の瞳をした結衣はいない…
自然と流れるように涙がでる。
オレ『結……衣』
しばらく玄関で倒れ込んだ。
オレは何をしている
結衣は
もぉいないのに…
:07/03/22 22:39
:SH903i
:41m8NBgY
#188 [りく☆]
オレはしばらく玄関に座っていた。自分でも何が正しくて何が間違いがわからなかった…
"ピンポーン"
玄関のベルがなった....恐る恐るドアを開けると
祥子が立っていた。その後ろには滝沢も…
:07/03/22 22:42
:SH903i
:41m8NBgY
#189 [りく☆]
滝沢『今日は珍しく寝坊してないな。』
祥子『3人で学校行くの初めてだね♪』
二人が迎えに来てくれたのは意外だった。そして流れるように学校へと導かれたのである。
きっと一人では学校へ行けなかっただろう。
学校につき教室に入ったが………卓也はいなかった
:07/03/22 22:46
:SH903i
:41m8NBgY
#190 [りく☆]
結局卓也が来ないまま朝のホームルームが始まった…
滝沢『卓也は休みですか?』
滝沢が心配そうに担任に尋ねる。
担任『お前本人から聞いてないのか?あいつは今日からアメリカに行くんだぞ。』
祥子『明日じゃないの?』
担任『何を言う。転校の届け出は今日だされたんだぞ。お前ら仲良かったのに知らなかったのか?
まっ…とりあえずホームリーム始めるぞ』
卓也は…オレ達に初めてウソを言った
:07/03/23 00:24
:SH903i
:K399SSdc
#191 [りく☆]
オレは何も考えず教室を出た。担任が何かオレに叫んでいたが、オレの耳には何も聞こえなかった。
気がつけばオレは卓也の家の前にいた。
そしてオレを追うように滝沢と祥子がついてきていた。
卓也の家は人が住んでいるような気配はまったくなく、引っ越しも終わったかんじであった。
:07/03/23 00:31
:SH903i
:K399SSdc
#192 [りく☆]
オレ『何で……』
滝沢『相変わらず自由人なやつってことか…』
祥子『そんな…笑えないよ。』
三人で卓也の家を見つめていた。とても大きな家で、誰がみても大富豪の家としかおもえない。
沈黙が続いた
:07/03/23 00:38
:SH903i
:K399SSdc
#193 [りく☆]
突然一台の高級車がオレ達の前に止まった。
この車は見覚えがある。卓也がたまに通学で使っていた車だ。
オレ『卓也?』
車から降りてきたのは…オレの知る自分人な卓也だった。
:07/03/23 00:41
:SH903i
:K399SSdc
#194 [りく☆]
卓也『よっ!』
何事もなかったかのように卓也は微笑みながら言った。
滝沢『どぉいうことだよ!』
卓也『何となく…見送りとかイヤだったからさ。
それより、りく♪やっと学校きたな。』
卓也はまだ笑っている。
:07/03/23 00:48
:SH903i
:K399SSdc
#195 [りく☆]
オレ『卓也……オレ』
卓也『そんな顔すんなよ。親父が治したかいがないじゃねぇかよ。それに結衣が悲しむぞ!』
卓也はオレを怒らなかった。殴りもせずただ笑っていた…
その笑顔はオレにとってはつらかった。
惚れた女を殺したやつが目の前にいるのに……卓也はキレなかった。
:07/03/23 00:55
:SH903i
:K399SSdc
#196 [コンキチ
]
:07/03/23 02:08
:SH902iS
:J6kL0oeM
#197 [りく☆]
コンキチ

さんいつも読んで頂いてありがとうございます


本当に励みになります。
これからも出来るだけ早いペースで書いていくんで感想があったら書いてください。
:07/03/23 10:08
:SH903i
:K399SSdc
#198 [コンキチ
]
:07/03/23 13:38
:SH902iS
:J6kL0oeM
#199 [りく☆]
卓也『じゃぁオレそろそろ行かな…。』
そぉ言うと卓也は車に乗り込もうとした。
オレ『卓也!』
別に何か言いたいわけでもなく
ただ無意識に呼び止めてしまった。
:07/03/24 00:28
:SH903i
:df.cFwLo
#200 [りく☆]
卓也『何だ?』
オレ『滝沢から……全部聞いたんだ…』
卓也『勇貴からって……もしかして…』
オレ『結衣のことだよ。』
卓也『そうか……隠すつもりはなかったが…ばれたか。』
オレ『ゴメン』
オレの目から熱いものがこみあげてきた。
"ゴメン"の一言しか言えない自分に嫌気がさしていた
:07/03/24 00:33
:SH903i
:df.cFwLo
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