〜運命のヒト〜
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#651 [りく☆]
卓也『おぃっ……りく!!


まだ話しは終わってない』

…………

オレ『話す事なんか……ないさ。

話したところでお前になにがわかる。』

キツく

ツメたく

オレは卓也に言ってしまった


こんな事言うつもりなんてなかったのに……

つい強がってしまった

オレを心配してくれた

親友を

突き放してしまった

⏰:07/07/16 00:23 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#652 [りく☆]
 


それからしばらく

オレは一人でたださ迷うように歩いていた。何の目的もなく……ただ無心で


辺りは暗く外灯と、雲から見え隠れする月の光りにオレは照らされていた。

⏰:07/07/16 00:40 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#653 [りく☆]
 

…独りになった


愛する人も

親友も

全てを失った気がした

自分の手によって……



そんな思いがオレの心に残る…。

⏰:07/07/16 00:42 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#654 [りく☆]
もぉ……

自分が完全にわからなくなっていた。何をしたらいいのか……何を考えたらいいのか……



"ポツリ"


空から小さな水の雫が降ってきた……

それは少しずつ強さを増していき、オレを潤していく。

そんな雨が

オレの代わりに泣いているかのように思えた

⏰:07/07/16 00:47 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#655 [りく☆]
雨は激しく降り注ぐ

オレは構わず歩いていた………走ることもなく、雨宿りすることもなく…




ただ

濡れ始めた道を歩いている

⏰:07/07/16 00:50 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#656 [りく☆]
 

"ワンッ!!!!"


オレ『い……ぬ?!』

道の隅っこにある電柱の横に、古びた段ボール箱があった。
雨で濡れたその段ボールの中には…小さな子犬が吠えていた。

近づいたオレに、無邪気に吠えている……自分が捨てられた事なんか知らずに

⏰:07/07/16 00:55 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#657 [りく☆]
オレ『お前も……独りか??』

段ボールの前に座り込み、語りかけた……言葉なんてわかるはずもない子犬に


オレはそっと子犬を抱き抱えた。

子犬は何も抵抗することなく、ただオレの温もりに浸っていた。

⏰:07/07/16 00:58 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#658 [りく☆]
オレ『オレは最低な人間だぞ……

お前を捨てた人間より何倍も最低なんだぞ…

そんなに懐いていいのか?』


子犬は無邪気に雨で濡れたオレの頬をナメていた。


オレ『……バカだなぁ


本当にバカだ


何してんだよ……』

子犬に言ったのか

自分に言ったのかわからない。

ただ……涙だけが流れてきた

⏰:07/07/16 01:03 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#659 [りく☆]
 


"クゥゥン"

オレの異変に気がついたのか、子犬は心配そうに鳴きながらオレの涙をなめていた


何だろう……

よくわからないが

この時は

無性に泣けてきた

⏰:07/07/16 01:07 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#660 [りく☆]
強く降り注ぐ雨がオレの涙を浄化していく。

オレは子犬を抱き抱え、ただ泣いていた。


バカみたいだけど

笑えるほどに

泣けてきたのだ

⏰:07/07/16 01:09 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#661 [りく☆]
何もかもがわからない…

今まで崩れることのなかった親友との関係が……

崩れてしまった。

ぃゃ

オレが崩してしまったのだ。


…もぉみんなバラバラだ

オレはただ泣くことしかできない

⏰:07/07/16 01:11 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#662 [りく☆]
オレ達の絆という"糸"が複雑に絡みあった瞬間だった。一本一本が乱雑に絡み合って、もはや手の付けれないような状態に思えた。だからこそオレはそんな絡み合った"糸"を切るしかない……そんな想いがでてきた。

⏰:07/07/16 01:18 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#663 [りく☆]
しかし、そのような状態になる"運命"だったのかもしれない。
この後、絡み合った絆が、予期せぬ"運命"を俺達に与えることになる。

当然そんな事に気がつく事など、当時のオレには無理だった。

そして

絡まった"糸"は、時間をかけてゆっくり解いていけば、元通りになることに

この時のオレは

気がついていなく


ただ泣いていたのだった

⏰:07/07/16 01:26 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#664 [りく☆]
今日はここで終わりです

感想がありましたら

どうか書いてください


長い間更新遅れてすいませんでした

⏰:07/07/16 01:28 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#665 [ゅう]
今、始めから読みました続きがめっちゃ気になります
これからも頑張ってください

⏰:07/07/16 01:32 📱:SO903i 🆔:BnB9MNJA


#666 [よち]
とても楽しみしてます
これからも頑張ってください
毎日きてます

⏰:07/07/16 20:40 📱:P902i 🆔:AP5342vU


#667 [りく☆]
"ゅう"さん

"よち"さん

コメントありがとうございます
どうかこれからも読んでください

⏰:07/07/16 23:55 📱:SH903i 🆔:aULAP1gM


#668 [りく☆]
《第5節、2001年春…糸(キズナ)》


……
………

優希『まだぁ!?』

待ちくたびれた様子で優希はオレに問い掛ける。

オレ『もぉすぐで書けるから……待ってよ。』

優希『それさっきも聞いた!!』

オレ『優希が書くのが早いんだよ……』

優希『だって前々から考えてたもん♪

ほらっ…りく早くA♪口動かさないで手を動かして♪』

上機嫌な優希は悩むオレをせかす

⏰:07/07/17 00:06 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#669 [りく☆]
オレ『早くって言われても………何書けばぃぃかわかんないよ。』

優希『未来の私達に書くメッセージだょ♪タイムカプセルみたいな感じじゃん』

オレ『それがむずかしんだって………』

優希『思ったこと書いたらぃぃの♪』

オレ『ん〜………』



優希『書いた?』

オレ『もぉ少し……


よしっ!!書いたよ』

⏰:07/07/17 00:13 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#670 [りく☆]
 

オレ『こらっ!!……読むなよ!!』

優希『だって〜気になるもん♪』

オレ『今読んだら意味ないだろぉ』

優希『わかってるよ……

ちゃんと"これ"に入れておくよ』

オレ『んで何処に埋めるの?』

優希『ん〜決めてない』

⏰:07/07/17 00:22 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#671 [りく☆]
優希『いつか埋めるよ♪』

オレ『そんなこと言って……一人で見るなよ』

優希『そんなことしないよ!!

じゃぁ旅行から帰ってきたら、一緒に埋めよ』

オレ『うん!!約束だ♪』

⏰:07/07/17 00:26 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#672 [りく☆]
 


………
……

!!!!!!!

オレ『夢……かぁ』

ぃゃ……夢というよりは昔の記憶だ。最近よくあの頃の記憶が、鮮明に夢の中にでてくる。

あの夢は……深山に行く前にオレと優希が交わした約束…。

オレ『そんなに簡単に……
…忘れられないか』

ため息混じりに呟いた

⏰:07/07/17 00:33 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#673 [りく☆]
あの頃の記憶は、今のオレにはあまりにもツラい。
忘れたくても、決して消えることのない過去が、オレの心を蝕んでいく。


オレ『また今日も…眠れないのかな…』

暗闇に問いかけた…。

決して答えてくれない暗闇に

⏰:07/07/17 00:37 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#674 [りく☆]
 

"クゥゥン"

突然起きたオレを心配したのか、鳴きながら"あの子犬"が近づいて来た。


オレ『"チロ"……ゴメンな。起こしちゃったか?』


"あの日"偶然見つけた子犬…。オレは気がつけば連れて帰ってきていた………ぃゃ勝手についてきたのか?!
そんな子犬をまた捨てるわけにもいかず、飼っている

⏰:07/07/17 00:45 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#675 [りく☆]
名前は"チロ"

白くて小さな子犬だ。

犬はよく吠える動物のはずなのだが……チロは全く吠えない。

そして、何となくオレの言葉をわかっているような気がする。


よくわからないが珍しい犬だ。


そんなチロにオレは最近癒されている。

⏰:07/07/17 00:48 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#676 [りく☆]
チロは黙って近づき、オレの膝の上で、中断していた睡眠を始めた。

オレは優しくチロを撫でる

チロは気持ち良さそうに、深い睡眠へと落ちていくのだ。


そんなチロを見て


オレもやっと寝ることができる


正確に言うなら

チロがいないとオレは今寝ることができない

そんな状態だ

⏰:07/07/17 00:53 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#677 [りく☆]
 



オレ『ま……眩しい』

窓から差し込む太陽の光りが、オレの顔を優しく撫でる。


気がつけば朝になっていた

昨日もチロのお陰で寝れたのだ。

そんなオレを助けてくれるチロは、オレの横で寝ている

⏰:07/07/17 00:57 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#678 [りく☆]
こんなチロとの生活も今日で4日……

つまり、"あの日"からもぉ4日も経った……

誰からも連絡はない。


当然の結果だろう…


美里と卓也にはヒドイことを言ってしまった

祥子は自分の悲しみに浸っている

滝沢は、相変わらず何をしているかわからない


オレは完全に独りだ

⏰:07/07/17 01:03 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#679 [りく☆]
オレはそんな孤独に埋もれていた…。

そして今、完全に家にこもり、空腹を感じたら外へ買い出しにいっている。こんな状態……"昔"もあった気がする

オレは人との接触を完全に避けていた……

…だから


…オレの友達はチロだけ


そんな考えをもっていた

⏰:07/07/17 01:09 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#680 [りく☆]
オレはゆっくり起き上がり、普段着に着替え始めた。

今日は平日だが、学校なんて行く気はない。

オレには何が正しくて、何が間違いか区別ができなくなっていた。

⏰:07/07/17 01:12 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#681 [りく☆]
オレが起きると、チロもゆっくりと起き始める。

寝起きは動きが遅く、甘えん坊なチロにオレは、皿にミルクを入れて、床に置く。

オレのいつもの朝の日課だ。

チロは相変わらずゆっくりとミルクをなめていた

⏰:07/07/17 01:15 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#682 [りく☆]
オレ『いつ見てもカワィィな♪』

尻尾を振りながらミルクを飲むチロに、オレは思わず語りかけた。

そんな愛嬌たっぷりなチロが、オレに元気をくれる

⏰:07/07/17 01:18 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#683 [りく☆]
突然……チロの動きが止まった…。

オレ『チロ?』

チロは何かに怯えるかのように部屋の隅に駆け寄った。




"ピンポーン"


!!!!!!!!!!!!!!!!!!


…誰だ?

⏰:07/07/17 01:21 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#684 [りく☆]
こんな時間に

一体誰だ?

そもそもチロは訪問者が来るのをわかって、動き出したのか?


未だにチロへの謎は深まるばかりだ。



"ピンポーン"

インターフォンの音が鳴り響く…。

訪問者とは一体……

⏰:07/07/17 01:25 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#685 [りく☆]
今日はちょっと少ないですが終了です
スローペースですいません今からが後半ですのでどうか長い目で読んでください

感想等ありましたら


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

へお願いします

⏰:07/07/17 01:28 📱:SH903i 🆔:d3H/r7aY


#686 [かあ]
ミテマス
失礼
>>300-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800

⏰:07/07/18 04:48 📱:D904i 🆔:L6B17gWg


#687 [我輩は匿名である]
失礼します
>>1-100
>>200-300

⏰:07/07/18 14:14 📱:SO903i 🆔:C4/YJ6KI


#688 [我輩は匿名である]
またまた失礼します
>>100-200

⏰:07/07/18 14:45 📱:SO903i 🆔:C4/YJ6KI


#689 [りく☆]
 

…平日のこの時間に誰だよ?!

オレは恐る恐る玄関へと近づく…



…がしかし、なかなかドアを開けることができない。
人との接触を

体が避けている

⏰:07/07/20 01:07 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#690 [りく☆]
 

"ピンポーン"

またインターフォンが鳴る…


余程オレに何かしら用事があるのだろ


…でるか

一呼吸おき

ドアを開けた

⏰:07/07/20 01:12 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#691 [りく☆]
 


  !!!!!!


オレ『えっ?!?!………』


何で?


祥子『おはよう……』


祥子がここに?

⏰:07/07/20 01:15 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#692 [りく☆]
オレ『お……おはよう』

驚きを隠せないまま、オレはとりあえず言葉を返した。


……………


しばらく沈黙が続いた。祥子は何も語ろうとはしない

⏰:07/07/20 01:21 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#693 [りく☆]
オレ『学校は?』

沈黙をやぶるために言った一言……

祥子『今日もいってないよ』

オレ『今日も?』

祥子『りくと同じで4日前から休んでる。』


オレ『そっか……』


未だに話の意図がつかめない……何故祥子がオレの目の前にいるんだ?

⏰:07/07/20 01:24 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#694 [りく☆]
祥子『りくも行ってないんでしょ?……美里から聞いたよ』

オレ『あぁ……行ってない』


美里……その名前を聞くと、あの日の出来事が思い出されてくる


祥子『ちゃんと行かなきゃ』

オレ『お互いね』

⏰:07/07/20 01:28 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#695 [りく☆]
くだらない話しも一段落つき、また沈黙がおとずれてきた。


祥子『ねぇ……りく』


オレ『何だ?』

畏まった様に祥子が話し掛けてきた。



祥子『……好きなの』

⏰:07/07/20 01:32 📱:SH903i 🆔:uGzYVeA6


#696 [りく☆]
 






…………えっ?!?!?!?


祥子の突拍子のない発言にオレは…ただ驚いている。何と言葉を返したらいいかわからない。


…これ…告白…?


戸惑うオレをよそに、祥子は口を開き始めた。

⏰:07/07/22 00:45 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#697 [りく☆]
祥子『最初はね……そんな気なかった


ぃゃ……もしかしたら自分の気持ちに気付いてなかったのかもしれないね。』


祥子は下を向き話し始める……その言葉一言一言に祥子の気持ちすべてが注ぎ込まれている……そんな感じがした。
しかしどことなく話の内容がわかりにくい…

⏰:07/07/22 01:05 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#698 [りく☆]
祥子はこの前公園で、確かに滝沢にオレが好きだと相談していた……

…だったら前から気付いていたはずだろ?

小さな疑問が頭を過ぎる


祥子『いつからかな……こんな気持ちになったのは…。』

⏰:07/07/22 01:09 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#699 [りく☆]
祥子『しばらく自分がわからなかった……

でもこの前確信したの。



やっぱり好きなんだって







"勇貴"が好きなんだって!!』

⏰:07/07/22 01:11 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


#700 [りく☆]
オレ『えっ!?!?』

思わず声がでた


滝沢が……好きだと?



祥子の気持ちが一気にわからなくなった瞬間だった。

そんなオレに一言一言丁寧に祥子が語りかけてくる

⏰:07/07/22 01:14 📱:SH903i 🆔:GQGoQFGA


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