〜運命のヒト〜
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#817 [りく☆]
『悪い…』
ゆっくりと滝沢は答えた。しかし、オレ達にとってはそんな返事は答えになっていない。
『ちゃんと話してよ。どこで何してたの??』
必死な声で祥子が言う。祥子はもしかしたら、今回の滝沢の一連の行動は、自分の責任だと思っているのかもしれない。
:07/08/23 17:36
:SH903i
:v9O3AVEg
#818 [りく☆]
確かに、公園での出来事以来、滝沢は姿を眩ませていた。祥子との喧嘩も原因の一つだろう。
『滝沢…黙ってないで答えてくれよ』
オレの訴えも虚しく、しばらく滝沢は黙り込むんでいた。
交差点の信号が赤になり、滝沢の運転する車が止まる。それと同時に車内は異様な空気に包まれていた。
:07/08/23 17:42
:SH903i
:v9O3AVEg
#819 [りく☆]
『今回は、何も言わずに消えてしまって悪かった…』
ゆっくり冷静に、滝沢は話す。
『それは聞き飽きたよ。勇貴、何があったのかを教えてくれ』
苦しさも大分おさまった卓也が、シートから身を乗り出して言う。
『オレ達の付き合いって、けっこう長いよな。』
…何をいきなり!?
突然の滝沢の言葉だった。呆然とするオレ達をよそに、さらに滝沢は話を続ける。
:07/08/23 17:50
:SH903i
:v9O3AVEg
#820 [りく☆]
『みんなで騒いだり、悩んだり……いろんな事オレ達でやってきた。単なる友達とかの関係じゃなくて、親友を越えたような関係におもえるんだ』
まだ滝沢は話し続ける。途中に祥子が話そうとしたりしたが、滝沢は無視し、自分の話を続けた。
『そんなオレ達だからこそ、今まで自分の心をオープンにしていろんな話をできたんだと思う……そしてこれからも』
:07/08/23 18:03
:SH903i
:v9O3AVEg
#821 [りく☆]
『何が言いたい??』
卓也は自分のもつ疑問を、滝沢にありのまま伝えた。それでも滝沢は、自分の話を続ける。
『だから…オレ達は、何でも話し合える仲だ。
そんなオレ達にも、やっぱりお互い言えない秘密はある。例えば…卓也の病気とか』
卓也は驚いた顔をし、下を向いた。それほど卓也は、自分の病気を言いたくないのだろう。
:07/08/23 18:32
:SH903i
:v9O3AVEg
#822 [りく☆]
『オレだって今回の自分の行動を秘密にしていた訳だし、別に批判はしない。卓也のは心配するけどな。
まぁどんな事にしても、何かしら言えない秘密を誰もが持っている。それは悪い事ではないと思う。』
また、信号で車が止まった。滝沢は一息つきながら景色に視線を変えた。外は誰もいない静かな暗闇だった。
:07/08/23 18:51
:SH903i
:v9O3AVEg
#823 [りく☆]
『じゃぁ…今回の滝沢の行動は、誰にも話せない秘密って事か?』
恐る恐る滝沢にオレは尋ねた。
『いや………そういうつもりで話した訳じゃない。』
オレの方をむき、微笑みながら滝沢が答えた。
車は暗闇を走り始める。
そして、また言葉を続けた。
:07/08/23 18:57
:SH903i
:v9O3AVEg
#824 [りく☆]
『別にオレは話してもぃぃんだけど…』
また、微笑みながら滝沢はオレをみた
『話すかどうかはりく次第だな』
『はぁっ?!』
…オレ次第?
滝沢の発言の意味がまったくわからない。何を話しているのか、何を伝えたいのか…。
『どういう事だ!?』
改めてオレは聞き直した。
:07/08/24 00:28
:SH903i
:4HQX4ZSc
#825 [りく☆]
…今回の滝沢の行動は、オレが原因なのか!?
たしかに滝沢は、未だに祥子がオレを好きだと勘違いしているが……そんなことで姿を眩ませたりはしないだろう。
『さっき言ったよな。誰にも話せない秘密はあるって…』
片手で車を運転しながら、滝沢がまた語り始めた。
『りくもあるはずだぜ。
誰にも話せない"過去の"秘密が…』
:07/08/24 00:35
:SH903i
:4HQX4ZSc
#826 [りく☆]
…過去の秘密
確かにオレは、過去を隠し通して生きてきた。全てではないが、優希とのことは誰にも話していない。
…滝沢は、そのことをオレに言いたいのか!?
しかし、そんなオレの過去と、滝沢の行動との接点は全くないと思える。
:07/08/24 00:40
:SH903i
:4HQX4ZSc
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