〜運命のヒト〜
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#421 [りく☆]
クラス全員が席を動き始めた。オレもみんなの流れにのるかのように移動を始めた……
"!!!!!!!!"
何気なく振り向いた時だった…
優希と目があった……あってしまった。
今までこの少し茶色の瞳をした視線を避けてきたのに。
手をのばしたら触れてしまうぐらいの距離だ
:07/04/15 23:32
:SH903i
:mrwqOEYg
#422 [りく☆]
オレは動く事も、目線をそらすことも出来ない。
オレと優希の距離は、手を伸ばしたら届くほどに近かった。
優希も目線を変えない
オレの胸は心臓が張り裂けそうなぐらい苦しかった……けど何年かぶりに見つめ合う事でオレは、あの頃の関係に戻れたような喜びを感じていた。
:07/04/15 23:47
:SH903i
:mrwqOEYg
#423 [りく☆]
言葉がでない
…何か言わないといけない
…チャンスは今しかない
そんな考えが頭をよぎる。
しかし、オレには優希と話す事も、触れる事も、目を合わす事もしてはいけないはず……そんな資格はないはずだ。
しばらくして……オレの視界から優希は消えていった。
当然の結果なのだが…
こうなるとわかっていたのだが…
つらかった
:07/04/15 23:54
:SH903i
:mrwqOEYg
#424 [りく☆]
オレは切ない気持ちを胸の中におしこめて、席に座った。
目の前には……優希が座っている。
理性を失う前にオレは窓の外に目を向けた。
外には散りかけた桜の木が風に揺られて、残りの花びらを散らしていた。
…桜は……結衣が好きだった
ふとそんな事を思い出した
:07/04/16 00:05
:SH903i
:p1T5W27U
#425 [りく☆]
ちょうど去年の今頃、オレは追試のための勉強を結衣に教えてもらっていた。
結衣『ちょっとりく!また同じ間違えじゃん』
"バシッ"
オレ『痛ってぇ…叩くなよ。だいたい何でオレにだけ厳しんだって…』
結衣『口答えしないの。いいから早くやり直してよ…明日の追試テスト間に合わないよ。』
:07/04/16 00:12
:SH903i
:p1T5W27U
#426 [りく☆]
オレ『せっかく桜の季節なのに…オレはおとなしく勉強かぁ……』
結衣『止める?』
オレ『あっ……冗談だって』
結衣『私だって……りくと花見くらい行きたいよ。』
オレ『あぁ……』
結衣『……………』
オレ『いつか花見でも行きたいな』
結衣『うん♪』
:07/04/16 00:17
:SH903i
:p1T5W27U
#427 [りく☆]
オレ『5人で花見とかしたら楽しいだろうな♪』
結衣『あっ………そうだね。5人だよね』
オレ『…………』
結衣『桜の花びらのおまじない知ってる?』
オレ『何それ?』
結衣『桜の木の最後の花びらが散る時に、願い事したら叶うんだって♪』
オレ『……小学生かって……あほらしい』
"バシッ"
結衣『うるさい!叩くよ!』
オレ『ぃゃ…もう叩いてるじゃん』
結衣『りくのバカ!』
:07/04/16 00:25
:SH903i
:p1T5W27U
#428 [りく☆]
………
……
…
気がつけばオレの机の上にはテスト用紙が置かれ、テストが始まっていた。
しばらくの間オレは、昔を思い出していたのだろう。
オレはまだ窓の外にある桜の木を見ていた。
いろんな過去の出来事が頭の中をかけめぐる
:07/04/16 00:35
:SH903i
:p1T5W27U
#429 [りく☆]
!!!!!
…今テスト中じゃん!!
ようやく我にかえりテストを解き始めた。
オレ『桜好きなん?』
結衣『うん♪』
オレ『じゃぁ…桜の木の願い事、何を願う?』
結衣『それは……ヒミツだよ』
テストに集中したいが、なぜか結衣との思い出が頭から離れることなく、映し出されていく
:07/04/16 00:45
:SH903i
:p1T5W27U
#430 [りく☆]
結局その日のテストは集中して解くことができないまま終わってしまった。
その日の帰り、学校を出る時、何気なく桜の木を見た。テスト中にはまだ花びらがあった桜も完全に散っていた。
"ヒラッ"
滝沢『りく。肩に花びらついてるぞ』
オレの肩に最後の花びらが散ってきたのだ。
もう少し早かったら散る瞬間を見れたかもしれない。
オレは花びらを手にとった…
…結衣、結衣は花びらにどんな願いをこめていた?
空を見上げた
星が見えかけてくるような薄暗い空だった
:07/04/16 00:58
:SH903i
:p1T5W27U
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