〜運命のヒト〜
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#781 [りく☆]
『結局……何も収穫なしか』

ため息混じりに卓也がぼやいた。本人は間違いなくあの場に滝沢がいるか、何かしら情報を得られると確信していたのだろう。この状況をかなり悔しがっている。

『勇貴………いなかったね』

祥子も…落ち込むことしかできなく、そんな言葉をもらしている。

…滝沢は何処にいるんだ?

⏰:07/08/17 00:17 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#782 [りく☆]
この謎は猛志先輩に会ったことでさらに深まった。
家にも、学校にも、猛志先輩のところにもいない。もはやこれ以上滝沢の居場所を予想することは不可能だった。

そんな状況におかれたオレ達は、ただ沈黙を貫くしかなかった。

⏰:07/08/17 00:18 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#783 [りく☆]
"ププッーー"

オレ達の沈黙も車のクラクションが打ち砕いた。

『何だ?』

あまりに突然の出来事に卓也は驚き、声をあげた。

…まてよ

…この車ってもしかして…

『また会ったね。こんな所で何してるんだい?』

…やっぱりあの男性だ!!

⏰:07/08/17 00:20 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#784 [りく☆]
『いや……ちょっとあの建物に用があって…』

おどおどしながら答えてしまった。そんなオレを卓也と祥子はじっと見つめている。おそらくオレとあの男性の関係が気になってしかたないのだろう。

『あの建物に?』

男性は首を傾げながら言う

⏰:07/08/17 00:21 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#785 [りく☆]
『はいっ。ちょっと中にいる人に聞きたいことがあったんですよ。ところで……えっと……』

…ヤッベッ!!名前がわからない!!!!

オレは慌ててポケットに手を突っ込み、名刺を探した。

『呼び名は"カイ"でいいよ。名刺見なくても思い出せるようにしといてね。』

オレの慌てた動作に見兼ねたのか、優しくカイさんがいった。

⏰:07/08/17 00:22 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#786 [りく☆]
『すいません!!ところでカイさんは何でここに?』

『僕もあの建物に用があるんだよ』


…えっ?

あまりに驚き、言葉にできない。何故あの建物にカイさんが………

『もしかして……猛志先輩の言ってた"お客さん"?』

やや顔を強張らせながら卓也が言った。

⏰:07/08/17 00:24 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#787 [りく☆]
『そんな訳ないだろ!!』

まるで自分に言い聞かせるかの様にオレは卓也に言い返した。
まだ数回しか会っていないが、カイさんは喧嘩とかするような人ではない。確実な理由はないが、直感的にそう思えた。

『君達……猛志の知り合いなのかい?』

オレと卓也のやり取りに、カイさんが突っ込んできた。少し驚いたような顔をしている。

⏰:07/08/17 00:24 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#788 [りく☆]
『猛志先輩は…高校の先輩です』

『そうだったのか……。あいつは馬鹿だからなぁ、君達にいろいろと迷惑をかけただろう。悪かったね。兄として謝るよ。』

少し申し訳なさそうにカイさんが言う。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

…兄としてって

『猛志先輩と兄弟なんですか!?』

⏰:07/08/17 00:26 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#789 [りく☆]
思わず大きな声になってしまった。しかし、そうなるくらい驚きは大きかった。
カイさんと猛志先輩が兄弟だなんて…考えられないからだ。

『兄弟だよ。あいつはオレの3歳年下の弟だ。あんまり似てないからわからなかったかな?
名刺にはちゃんと"Aiba"って書いてあっただろ。ちゃんと見なきゃ』

カイさんは微笑みながら言う。彼にとってはそんなにたいしたことではないかもしれないが、オレには大問題だった。

あの猛志先輩の兄がまさかカイさんだなんて…

⏰:07/08/17 00:27 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


#790 [りく☆]
『あいつまた変なことやり始めたから、連れ戻しに来たんだよ。いい年してバイク乗り回しやがって…』

カイさんの口調は、本当に弟を心配している兄のような感じだった。だからこそオレは2人の関係をすぐに認めることができたのだろう。

⏰:07/08/17 00:28 📱:SH903i 🆔:Ju5iouVs


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