〜運命のヒト〜
最新 最初 全 
#822 [りく☆]
『オレだって今回の自分の行動を秘密にしていた訳だし、別に批判はしない。卓也のは心配するけどな。
まぁどんな事にしても、何かしら言えない秘密を誰もが持っている。それは悪い事ではないと思う。』
また、信号で車が止まった。滝沢は一息つきながら景色に視線を変えた。外は誰もいない静かな暗闇だった。
:07/08/23 18:51
:SH903i
:v9O3AVEg
#823 [りく☆]
『じゃぁ…今回の滝沢の行動は、誰にも話せない秘密って事か?』
恐る恐る滝沢にオレは尋ねた。
『いや………そういうつもりで話した訳じゃない。』
オレの方をむき、微笑みながら滝沢が答えた。
車は暗闇を走り始める。
そして、また言葉を続けた。
:07/08/23 18:57
:SH903i
:v9O3AVEg
#824 [りく☆]
『別にオレは話してもぃぃんだけど…』
また、微笑みながら滝沢はオレをみた
『話すかどうかはりく次第だな』
『はぁっ?!』
…オレ次第?
滝沢の発言の意味がまったくわからない。何を話しているのか、何を伝えたいのか…。
『どういう事だ!?』
改めてオレは聞き直した。
:07/08/24 00:28
:SH903i
:4HQX4ZSc
#825 [りく☆]
…今回の滝沢の行動は、オレが原因なのか!?
たしかに滝沢は、未だに祥子がオレを好きだと勘違いしているが……そんなことで姿を眩ませたりはしないだろう。
『さっき言ったよな。誰にも話せない秘密はあるって…』
片手で車を運転しながら、滝沢がまた語り始めた。
『りくもあるはずだぜ。
誰にも話せない"過去の"秘密が…』
:07/08/24 00:35
:SH903i
:4HQX4ZSc
#826 [りく☆]
…過去の秘密
確かにオレは、過去を隠し通して生きてきた。全てではないが、優希とのことは誰にも話していない。
…滝沢は、そのことをオレに言いたいのか!?
しかし、そんなオレの過去と、滝沢の行動との接点は全くないと思える。
:07/08/24 00:40
:SH903i
:4HQX4ZSc
#827 [りく☆]
『オレの過去だって!?』
返ってくる答えなんて予想はすぐできるが……
あえてオレは滝沢に聞き返した。
『りく……お前が一番オレの言葉の意味をわかっているはずだ。』
冷静なのか、わからないが淡々と滝沢は話す。
『さぁ何の事だか?』
滝沢の言う通り、意味なんてわかっているのだが、認めたくなかった
:07/08/24 00:46
:SH903i
:4HQX4ZSc
#828 [りく☆]
『そうか…』
車を止めて、滝沢が呟いた。
しばらく沈黙が続いた。オレの返答に、滝沢は必ず何かしら言い返してくると思っていたので、この展開は予想外だった。
『本当にわからないのか??』
決してオレを見る事なく滝沢が言う。
『りく…
何でオレを下の名前で呼べないんだ!?』
:07/08/24 00:51
:SH903i
:4HQX4ZSc
#829 [りく☆]
…やっぱり優希のことか
オレは言葉を詰まらせた。別に下の名前を呼ぶ作業くらい誰にでもできることだが、"ゆうき"という名前だけは、オレは口にできない。
過去がオレを縛り付けるから…
『呼べないのか!?』
冷静な口調で滝沢がオレに言う。
:07/08/24 00:56
:SH903i
:4HQX4ZSc
#830 [りく☆]
オレには、そんな単純作業がこなせず、黙り込んでしまった。
『呼べないんだ。』
外を見渡しながら、滝沢がさらりと言い放った。
『本当に呼べないの!?』
驚いたように祥子が言った。卓也も同じことで驚いているのだろう……発言すらしてこない
:07/08/24 01:02
:SH903i
:4HQX4ZSc
#831 [りく☆]
『何で!?!?』
慌ただしく祥子が尋ねてきた。一番返答できない質問だ。
『それは……』
…言い訳すらみつからない
オレはまた黙り込んでしまった。
今までこれに似たような質問をされたことはいくつかあった。そのたびに黙り込むオレを助けてくれたのが…滝沢だった。
しかし今は、助けの手を差し延べてはくれない
:07/08/24 01:06
:SH903i
:4HQX4ZSc
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194