きみを送る
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#16 []
チャイムが鳴り、
俺はまみと一緒に教室に向かった。

「いいか?絶対話し掛けるなや。話し掛けても、俺は何も答えへんから。」

「がってんだい!!」

…お前はどこぞのおっさんや。

⏰:07/03/28 03:17 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#17 []
教室に入ると

「志乃おっす!」

かたまりになった男子グループの中の一人、
【恵司】が俺に声をかけた

「よぉ。」

「志乃お前どこおったん?朝、幸子と一緒やったやろー?仲がよろしいことで」

ニヤニヤしながら恵司が俺の脇腹をつつく。

⏰:07/03/28 03:20 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#18 []
「うるせーよ。万年女日照り野郎」

「それは禁句やで〜」

泣き真似をする恵司をよそに俺は席についた。

「あたし…」

「はーい!席つけー!」

…………?

まみが何か言ったが、
担任の声で遮られ聞き取れなかった。

⏰:07/03/28 03:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#19 []
まみ……?

俺はちらりとまみを見た。

……どうした?


まみは真っ青な顔で

とは言っても死人だから
顔色は元々悪いが

真っ青な顔で

「先に帰る」

と言ってふわふわと窓に向かった。

⏰:07/03/28 03:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#20 []
へんなやつ…


俺はたいして気にせず、
机に俯せた。

これから俺は夢の中にいき、妄想タイムが始まる。

第二の至福の時間。

見るべき夢は
もちろん幸子との…

おやすみ!

⏰:07/03/28 03:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#21 []
 

「志乃…愛してる…」

「俺も……」

「志乃……」

「……………」


俺の指が
彼女のサラサラした髪に絡まる。

「愛してる…」

彼女の顔は………

 

⏰:07/03/28 03:31 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#22 []
《バッコーン!!》

「いてぇ…」

いつもより早く夢から覚めた。

俺の前には
鬼の形相をした担任。

腕には丸められた教科書。

「…痛いです」

「俺の授業…そんなにつまらんか?」

「……すんません」

⏰:07/03/28 03:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#23 []
俺は担任に謝り、
教科書を開いた。

担任は満足そうにニヤリと笑い、教壇に歩いた。

俺は窓を眺めた。


「まみ!!!」

⏰:07/03/28 03:36 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#24 []
思わず叫んでしまった。

まみが

窓の外から何か
ある一点を見ている。

俺の叫びにも気付かないようだ。

さみしげな表情で…

「柏木?どしたんや?」

急に叫んだ俺を
担任とクラスのやつらが
怪訝な顔で見ている。

「いえ…寝ぼけました」

⏰:07/03/28 03:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#25 []
俺は再度まみを見る。

何を見ている…?

良雄か…?
いや、咲穂か…?
恵司か……?

誰を見ている?

俺の視線にも気付かず、

泣きだしそうな表情で
微動だにせずに

何かを
誰かを見ている…

⏰:07/03/28 03:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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