きみを送る
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#26 []
しばらく見ていると
まみはさみしげな表情から

フッと微笑み、
俺に気付いた。

俺と視線が合うと
まみは軽く手を振り、
ふわりと消えた。

不覚にも俺は
まみのその表情が
すごくキレイだと思ってしまった。

⏰:07/03/28 03:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#27 []
「志乃くん」

ボケーっと窓を見ている俺に、隣の席の男が話し掛けて来た。

「顔、しまりないですよ」

飄々と言い放ち、
教科書に目を戻す
こいつの名前は
【神谷コウ】

コウとか片仮名でおしゃれ(俺の勝手なイメージ)
な名前のくせに
こいつはダサい。
いわゆるがり勉。

「余計なお世話や」

⏰:07/03/28 09:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#28 []
「せっかくキレイな顔立ちなんですから、もう少ししまった顔されたらどうですか?」

目線だけ俺によこし、
横目で俺を見ながら
鼻先でフッと笑った。

…むかつく……。
敬語なのが
さらにむかつかせやがる。

俺はコウが嫌い。

「忠告どーも。」

「お礼はいいです」

⏰:07/03/28 09:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#29 []
おもいっきりイヤミに言ったのに
こいつは気付かないのか…

コウは教科書を片手に
もう片方の手でノートをとりだす。

「がり勉…」

俺がボソッと言ったのを
コウは聞こえたのか
聞こえなかったのか

ゴホンと咳ばらいをし、
ノートをとる手を動かした

⏰:07/03/28 09:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#30 []
は〜授業中ひまやな〜。
なーんもやる事ない。

俺は妄想タイムに
再度突入しようと考えた。
が…

「志乃くん志乃くん!」

後ろの席の女が俺の背中をつついてきた。

「…なに」

振り向くと女は一枚の紙切れを俺に渡してきた。

⏰:07/03/28 09:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#31 []
ご丁寧に
その紙切れはハート型に折られている。

ははーん。
ラブレターか。

いやいや…俺彼女いるしな〜
「わりーけど…」
「神谷くんに渡して?」

俺の言葉を遮り、
その女は顔を赤らめながら言った。

神谷くん…て……

「え?コウ!?」

⏰:07/03/28 09:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#32 []
思わずでけー声がでた。
名前を呼ばれたコウは
俺をチラリと見、
いつものポーカーフェイスで
「なんですか?」
と聞いてきた。

後ろの席の女は顔を真っ赤にして俯いた。

俺はコウに向かって
ぶっきらぼうに手紙を投げ付けた。

「お前に手紙らしいで」

⏰:07/03/28 09:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#33 []
「ありがとうございます」

驚いた様子もなく
受け取った手紙を手にとる


…驚けよ!!
ラブレターなんぞ
もらいなれてねーだろ!

俺はイライラしながら
くだらない数式を黒板に書いている担任を見ていた。

「…志乃くん」

⏰:07/03/28 09:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#34 []
またコウが話し掛けてくる

うぜー
うぜー

「志乃くん」

「なんやねん」

「この手紙、どうやって開いたらいいんですか?」

うぜー
うぜーよ

「志乃くん」

ええい!

「貸せよ」

俺はコウから手紙を奪い、ハート型に折られた紙を開いてやった。

⏰:07/03/28 09:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#35 []
「ありがとうございます」

コウは飄々とした口ぶりで礼を言うと
俺の手から手紙を奪い取った。

「…なるほど」

ボソッとコウが呟き、
斜め後ろ(俺の後ろの席)に顔を向けた。

「付き合って、と書いてありますが、そういう事は手紙ではなく直接言ってきてください。誠意が伝わりません」

⏰:07/03/28 09:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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