きみを送る
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#911 []
 
そういえば俺

コウの事何も知らない。

以前さくらが出た時

あいつは冗談だと言ったが

《母が亡くなった時、お腹にいたのがさくらです》

あれは…あの言葉は…

コウの母親の死を意味している。

⏰:07/04/24 02:22 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#912 []
 
コウの母親は

亡くなっている……

父親は……?

いる…んだよな…?

別荘まであるんやから…

もし………

もし父親までもおらんかったらあいつは

あいつは一人で生活してる事になる。

いや、父親はいる。

父親は絶対いるはずや

⏰:07/04/24 02:24 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#913 []
《ガチャ》

俺が頭の中で
思いを巡らせていた時、
部屋のドアが開いた。

「先程はすみませんでした。そろそろ帰りましょうか?志乃くんも幸子さんに会いたいでしょうし」

「……………」

「どうかしましたか?」

俺はよほど変な顔でコウを見ていたのだろう、コウは俺を心配した表情で見ていた。

⏰:07/04/24 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#914 []
……聞くべきか?

なぜ泣いていたかを。

でも俺には

そんな勇気はなかった。

もし………

《お前の親父は?》

と聞いたとして

《いませんよ》

などと言われたら

俺は…

俺は何も言えなくなる。

「帰る準備するわ」

⏰:07/04/24 02:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#915 []
「そうですね、このはさん達は、あと一泊するそうです」

「お前は?」

「志乃くんと帰りますよ」

不本意ですが…とコウは続けた。

「なんで」

「志乃くん一人では迷子になりそうで心配ですから」

「……………」

「どうしました?突っ込まないんですか」

⏰:07/04/24 02:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#916 []
「……いや…悪い…」

「なぜ謝るんですか」

「……………」

「志乃くん?」

「……………」

「……マルハゲ…」

「ちゃうわ!」

「そこは否定するんですね」

コウは俺を見てニッコリ笑った。

⏰:07/04/24 02:40 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#917 []
 
聞かない方がいいのかも知れない。

泣いていた事を

見なかった事にした方がいいのかも知れない。

目にゴミが入ったと言い訳したコウは

母親の死を造り話と言ったコウは

コウは隠したいのかも知れない。

………なにを?

⏰:07/04/24 02:44 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#918 []
「志乃くん早く準備して下さいよ」

いつも敬語を使い

あまり感情を表に出さないコウ。

コウは…

コウは何を隠している?

何を…

何を考えている?

コウの敬語に隠された本心は…?

⏰:07/04/24 02:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#919 []
「志乃くん!」

「えっ…」

急にコウがでかい声を出して、俺は身体をびくつかせた。

「何考えてるんですか。早く準備して下さいよ」

「あ…悪い…」

「どうかされました?志乃くん変ですよ?」

「……いや……」

「まぁ、髪形が一番変ですけど」

「やかましい」

⏰:07/04/24 02:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#920 []
俺は荷物をまとめ、
コウと一緒に別荘をあとにした。

「志乃くん楽しめましたか?」

駅へ向かう道中、コウは俺に向かって聞いてきた。

「まぁまぁ」

「それは予想外です」

「なんで?」

「いえ、僕なら髪の毛が燃えたらショックで楽しかったなどという言葉は言えませんから」

そりゃもうかなりショックですけどね!

⏰:07/04/24 03:15 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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