きみを送る
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#907 [
]
「志乃くん…あなたは本当に子供ですね」
………は?
今なんつったこいつ
「はあー?」
「“はあー?”という単語は辞書にはのってません」
知るか!!
「今なんつった」
「“はあー?”という単語は辞書にはのってません」
「その前」
「あなたは子供だと言いました」
:07/04/24 01:43
:SH901iS
:☆☆☆
#908 [
]
俺が…
俺が子供だと?
「俺が子供?」
「はい。考え方が幼稚です。自分の不幸を人のせいにしかできない、子供です」
「……………」
「ほら、何も反論できないでしょう」
呆れてるんですけど。
:07/04/24 01:46
:SH901iS
:☆☆☆
#909 [
]
「言うなれば、世の中にはたくさん大人になりきれない人がいます。志乃くんだけが幼稚なわけではありません」
ほな俺だけにゆーな。
「自分に災難が起きれば、他人のせいにする…自分が一番不幸だと思ってしまう。それは人間当たり前の感情です」
「……コウ…どしたん?」
話しながらコウは
涙を流していた。
:07/04/24 01:51
:SH901iS
:☆☆☆
#910 [
]
【第15章 コウ】
「コウ…泣いてるんか?」
「……………」
「おい……」
「目にゴミが入りました。すみません」
…古い言い訳やな。
コウは目を拭って部屋をでていった。
…なぜ泣いた?
俺は一人になり
コウの座っていた椅子をじっとながめていた。
:07/04/24 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#911 [
]
そういえば俺
コウの事何も知らない。
以前さくらが出た時
あいつは冗談だと言ったが
《母が亡くなった時、お腹にいたのがさくらです》
あれは…あの言葉は…
コウの母親の死を意味している。
:07/04/24 02:22
:SH901iS
:☆☆☆
#912 [
]
コウの母親は
亡くなっている……
父親は……?
いる…んだよな…?
別荘まであるんやから…
もし………
もし父親までもおらんかったらあいつは
あいつは一人で生活してる事になる。
いや、父親はいる。
父親は絶対いるはずや
:07/04/24 02:24
:SH901iS
:☆☆☆
#913 [
]
《ガチャ》
俺が頭の中で
思いを巡らせていた時、
部屋のドアが開いた。
「先程はすみませんでした。そろそろ帰りましょうか?志乃くんも幸子さんに会いたいでしょうし」
「……………」
「どうかしましたか?」
俺はよほど変な顔でコウを見ていたのだろう、コウは俺を心配した表情で見ていた。
:07/04/24 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#914 [
]
……聞くべきか?
なぜ泣いていたかを。
でも俺には
そんな勇気はなかった。
もし………
《お前の親父は?》
と聞いたとして
《いませんよ》
などと言われたら
俺は…
俺は何も言えなくなる。
「帰る準備するわ」
:07/04/24 02:30
:SH901iS
:☆☆☆
#915 [
]
「そうですね、このはさん達は、あと一泊するそうです」
「お前は?」
「志乃くんと帰りますよ」
不本意ですが…とコウは続けた。
「なんで」
「志乃くん一人では迷子になりそうで心配ですから」
「……………」
「どうしました?突っ込まないんですか」
:07/04/24 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#916 [
]
「……いや…悪い…」
「なぜ謝るんですか」
「……………」
「志乃くん?」
「……………」
「……マルハゲ…」
「ちゃうわ!」
「そこは否定するんですね」
コウは俺を見てニッコリ笑った。
:07/04/24 02:40
:SH901iS
:☆☆☆
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