きみを送る
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#930 [
]
「…………」
「どしたん?」
「…ん〜…まぁまぁ」
「そっか。今度はあたしも連れてってね〜」
「そりゃもちろん」
幸子はニッコリ笑い、俺の手を握った。
「帰ろ〜!今日志乃んち行っていいやろ?」
:07/04/25 01:51
:SH901iS
:☆☆☆
#931 [
]
「……………」
「志乃?」
いつもの俺なら
幸子が家に来る、となればテンションはマックスになるのだが
「……悪い…ちょっと…」
「え?だめなん?」
幸子は悲しそうな表情をした。
「ごめん…」
俺はコウが気になって仕方なかった。
:07/04/25 01:53
:SH901iS
:☆☆☆
#932 [
]
「…志乃どうかしたん?元気なくない?」
「………ちょっと気になる事あってな…」
「………そっか」
幸子は俺に何も聞かなかった。幸子は優しい。
俺の顔を見て、
自分が聞く事じゃない、と思い詮索はしなかったんやろう。
「じゃ、今日は帰るよ。そのかわり今度は家行かせてな〜!!」
:07/04/25 01:57
:SH901iS
:☆☆☆
#933 [
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「悪いな…」
「毎度の事やんっ!」
そんなに毎度か?
「ごめん」
「気にしやんといて!ほなまた連絡する〜!!」
幸子は俺に手を降り、元きた道を歩いて行った。
:07/04/25 02:00
:SH901iS
:☆☆☆
#934 [
]
「…どうすっかな……」
遠くにコウの後ろ姿が見える。
「……………」
俺コウの家行った事ないな
俺はこっそりコウのあとを着けた。
ストーカーみたくて嫌なんやけど
俺はどうしてもコウの家に行ってみたかった。
:07/04/25 02:06
:SH901iS
:☆☆☆
#935 [
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しばらく歩くと
コウはでかい家の前で立ち止まり、門を開けた。
なんじゃこのでけー家は…って……そんな事今はいい
「コウ!!」
俺の呼び掛けに、コウはくるりと振り返り
驚いた表情で目を丸くした
「志乃くん…どうしたんですか」
:07/04/25 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#936 [
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どうしたかと言われても…
俺は何も考えずに
コウを呼び止めたが…
「……………」
うろたえる俺を見て、コウは少し困惑気味な表情をしたが、
「上がっていかれますか」
と、俺に向かって言った。
:07/04/25 02:14
:SH901iS
:☆☆☆
#937 [
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「お邪魔します…」
俺は少し遠慮がちに玄関を上がった。
で…でけ〜!!
なんじゃこの家は。
「お前…金持ちやな…」
「そうですか普通です」
だから普通は俺んちみたいな事を言うんですけど!
「でけーよ」
:07/04/25 02:16
:SH901iS
:☆☆☆
#938 [
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俺はコウに連れられ、
居間に通された。
シンと静まりかえる部屋。
「何か飲みますか?」
「…や、いい…」
「そうですか。何もありませんが」
ほな聞くな。
「家の人留守なん?」
「僕一人ですから」
…………はい?
:07/04/25 02:18
:SH901iS
:☆☆☆
#939 [
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「え…一人て?」
「僕一人です」
「今日は一人って意味?」
「いえ、いつも一人です」
「……………」
いつも……?
いつも一人……?
「僕に家族はいませんので」
:07/04/25 02:20
:SH901iS
:☆☆☆
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