からっぽの心
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#124 [
みぃ
]
この時間なら、
下校後か部活中で、生徒はいないだろう。
電灯が消えて、うす暗くなり始めた廊下を歩く。
あたしの上履きの音だけが冷たい廊下に響く。
下駄箱へ着き、いつもとは逆の方向へ向かう。
そこは、2年生のロッカースペース。
:07/05/02 16:21
:SH903i
:040EPTNg
#125 [
みぃ
]
慣れた足で、一つのロッカーの前へと進む。
‘大原 大志’
この名前を口に出すのも、
いや、名前を見るだけでも憎しみが沸き上がってくる。
そっとロッカーへ手を伸ばす。
ダイヤル式の鍵。
まだ鍵、変えてないんだ。
:07/05/02 16:25
:SH903i
:040EPTNg
#126 [
みぃ
]
ねぇ、あたし、もう暗証番号知ってるよ?
早く変えた方がいぃんじゃない?
入学して始めの半月、
携帯をいじるフリして何回もロッカー開ける所見てたから。
・・・・1・・・・2・・・・4・・・・
カチャ。
:07/05/02 16:27
:SH903i
:040EPTNg
#127 [
みぃ
]
鈍い音と共に鉄のつっかえが外れる。
小さな長方形の扉が口を開く。
無造作に積まれた教科書。
体育館シューズ。
上履き。
もうこの二ヶ月間、毎日見てる景色だ。
その中に、紙を2枚置く。
:07/05/02 16:31
:SH903i
:040EPTNg
#128 [
みぃ
]
昨日の夜に書いたものと、
保健室で書いたもの。
生きてるなんて許さない
裏切り者
ここ二ヶ月間、毎日彼への憎しみを文にして、
ロッカーへ投げ込んだ。
朝、休み時間、体育の移動の時、放課後。
隙を見つけて、あたしの思いをぶつけた。
:07/05/02 16:34
:SH903i
:040EPTNg
#129 [
]
あげ

:07/05/03 23:32
:SH703i
:iKB/PF4w
#130 [
みぃ
]
:07/05/05 14:39
:SH903i
:FWuQmt/g
#131 [
みぃ
]
扉を閉め、セーターの袖からカッターを取り出す。
カチカチカチ・・・。
独特の音。
3p程出した刃で決まったスペースの中を傷つける。
――ガリッ・・・ギギギ・・・
不気味な音が廊下に響く。
:07/05/05 14:43
:SH903i
:FWuQmt/g
#132 [
みぃ
]
憎い名前が貼付けてある、
そのロッカーにあたしの心の刃を刻んでいく。
‘陰湿’
今のあたしにはそんな言葉がぴったりだ。
自分でも分かってる。
馬鹿なことしてるって。
:07/05/05 14:47
:SH903i
:FWuQmt/g
#133 [
みぃ
]
だけど、これを見た時のアイツの顔を見ると、
自然と笑みがこぼれる。
苦しめ。
苦しめ。
これっぽっちの刃で痛いなんて言わせない。
どれだけ願ったって、
もうお姉ちゃんは還って来ないからんだ。
:07/05/05 14:50
:SH903i
:FWuQmt/g
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