からっぽの心
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#152 [みぃ]


そこは、大通りに面した歩道だった。


まだパトカーが何台か止まっていて、
野次馬がたかっている。


野次馬の群れを掻き分け、
一番前にいた警察官に食らいついた。


『何があったんですか!?』

⏰:07/05/24 16:01 📱:SH903i 🆔:4QW/7sIY


#153 [みぃ]

いきなり袖をつかまれた警察官は驚きつつも、


「―――誰だ?!
 ほら、このテープの中は立入禁止!!」


と言って、あたしを追い出す。


『事故に遭った女の人の妹です!!』

「じゃあ君、施設の・・・。」

⏰:07/05/24 16:06 📱:SH903i 🆔:4QW/7sIY


#154 [みぃ]

『ねぇ、何があったの?!
 教えてよ!!』


警察官の服を両腕で掴み、
かすれた声で答えを促す。


警察官は他の警察官と目を合わせて、
ゆっくりとあたしに目線を戻す。


「・・・君のお姉さんと交際相手の男の人がここの歩道を歩いている時、
 トラックが追突して来たんだよ。」

⏰:07/05/24 16:11 📱:SH903i 🆔:4QW/7sIY


#155 [みぃ]


追突・・・。


「トラックの運転手が居眠り運転でね・・・。
 それが偶然君のお姉さん達の場所に・・・。」


歩道には、生々しい血痕が飛び散っている。


「それで、お姉さんにだけ・・・。」

『・・・大志くんは・・・。
 彼氏はどこですか!?』

⏰:07/05/24 16:18 📱:SH903i 🆔:4QW/7sIY


#156 [みぃ]

「え?あぁ・・・。
 一緒に救急車に乗って行ったから、病院じゃないかな・・・。」


病院・・・。

霊安室に居たのかな・・・。


『ありがとう・・・ございました・・・。』


ふらつく足を引きずる様にして、警察官から離れる。

⏰:07/05/26 23:10 📱:SH903i 🆔:.Cl4W36g


#157 [みぃ]


「大丈夫?」


抜け殻の様になったあたしに、
警察官が心配そうな顔で問い掛ける。


『大丈夫・・・。』


自分に言い聞かせるように呟き、人込みを抜ける。

⏰:07/05/26 23:16 📱:SH903i 🆔:.Cl4W36g


#158 [みぃ]


野次馬の好奇の目が突き刺さる。



何笑ってんだよ・・・。


人が一人死んでんのに。


見せ物じゃねぇんだよ。



群がる野次馬を睨みながら歩いた時だった。

⏰:07/05/26 23:21 📱:SH903i 🆔:.Cl4W36g


#159 [みぃ]


「ひどいよね、彼氏も。」


小さく囁いたその会話を聞き逃さなかった。


『それッ・・・!
 どーゆー意味ですか?!』


いきなり話に入ってきたあたしに驚きながらも、
その女の人は答えてくれた。

⏰:07/05/26 23:25 📱:SH903i 🆔:.Cl4W36g


#160 [みぃ]


「えッ・・・。
 何かねー、トラックが突っ込んで来た時、
 彼氏が彼女置いて逃げたらしいよ。」



『――――は?』



「あたしが見てた訳じゃないんだけど、
 反対側の歩道から見てた人がいるらしいよ!!」


頭の中が真っ白になる。

⏰:07/05/29 16:09 📱:SH903i 🆔:.J7yiuPU


#161 [みぃ]


「トラックが突っ込んで、
 瞬間的に彼氏が避けて、彼女だけがひかれちゃったんだって!!」


『―――それ・・・。
 本当ですか?』

「本当じゃないのー?
 実際2人で並んで歩いてたのに、
 彼女だけひかれるなんて、有り得なくない?」



大志くんが・・・?

⏰:07/05/29 16:17 📱:SH903i 🆔:.J7yiuPU


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