からっぽの心
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#191 [みぃ]

「明日からちゃんと目ぇ離さねーから!
 結局無事だったんだろー?」

「そうだけど・・・。
 もう・・・。
 寿命縮まっちゃうわよ・・・。」





―――――どういう事?




「あ、夢芽!」

⏰:07/07/05 09:25 📱:SH903i 🆔:RzssrUic


#192 [みぃ]

「えッ?!」


豊が扉の前にたたずむあたしの姿に気付き、
近づいてくる。


「おまえ、みんな心配してたんだぞ?!
 どこ行ってたんだよ。」


豊の手があたしの肩に触れる。





『・・・・・・・触んなッ!!』

⏰:07/07/05 09:28 📱:SH903i 🆔:RzssrUic


#193 [みぃ]


あたしの左手が無意識に豊の手を払いのける。


「・・・夢芽?」

「夢芽、とりあえず話は後で聞くから先にご飯食べておいで。
 あんたの分、取ってあるから。」


加山先生に言われ、食堂へ向かう。




バカみたい。

⏰:07/07/05 09:31 📱:SH903i 🆔:RzssrUic


#194 [みぃ]


何、心開きかけてんの?


豊のあたしへの優しさは、
あたしの事心配してるからじゃない。

先生に頼まれたからだ。


あたしが変なことしないかどうかの見張り役。

あたしが大切だからじゃない。


あたしの傍に居てくれたのは、
あたしの為じゃない。

⏰:07/07/05 09:33 📱:SH903i 🆔:RzssrUic


#195 [みぃ]

「夢芽ー。
 どこ行ってたんだぁー??」


食堂のおじちゃんが夕食を運んでくれながら、
語りかける。


『えへへ、ちょっとね。』

「心配してたんだぞー?
 まぁ、無事で良かった。」


そう言って、おじちゃんはあたしの頭をなでる。


『・・・ありがと。』

⏰:07/07/05 09:37 📱:SH903i 🆔:RzssrUic


#196 [みぃ]

おじちゃんには昔から、
何か弱い。


「今日の晩御飯はー・・・
 あ!夢芽、レバー食えなかったな!」


目の前にはレバーの炒め物が他の食べ物と一緒に並んでいる。


「レバー食べると、湿疹出るんだっけ?
 他のに代えるよ。」

⏰:07/07/08 22:52 📱:SH903i 🆔:GpES.BMM


#197 [みぃ]
 

おじちゃんが皿に手をかける。


『―――――いい。』


「――――へ?」


唾を飲み込み、
一息でレバーの炒め物をかきこむ。


「――ちょッ・・・夢芽!?」

⏰:07/07/08 22:55 📱:SH903i 🆔:GpES.BMM


#198 [みぃ]


『――ごほッ!うッ・・・。』

「あぁあ〜何やってんだよー。
 だから他のに代えるって言ったのにー!!」


むせるあたしの背中を、
おじちゃんは優しくさすってくれる。


『気持ち・・・わる・・・うッ・・・。』

⏰:07/07/08 22:58 📱:SH903i 🆔:GpES.BMM


#199 [みぃ]

「何で食べられない物食べたのー!!」


おじちゃんが水を渡してくれる。


『だって・・・大好物だったの・・・。』

「え?」




『お姉ちゃんの・・・大好物だったの・・・。』

「夢芽・・・。」

⏰:07/07/08 23:01 📱:SH903i 🆔:GpES.BMM


#200 [みぃ]


バカみたい。

希望なんて何もなかったはずなのに・・・。


こんなに傷ついてるあたしが悔しい。


少しでも周りに期待してた証拠じゃない。




―――――バカだよ。

⏰:07/07/08 23:03 📱:SH903i 🆔:GpES.BMM


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