からっぽの心
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#326 [
みぃ
]
大原が唇を噛み締め、
思い出なんて言葉じゃ軽すぎるくらいの苦い記憶を吐き出す。
大原が笑顔で軽快に発していた言葉とは比べものになんないくらい
小さくて
下手な言葉で
情けなく震えてたけど、
今までのどの言葉よりもあたしの心に響いてた。
:07/10/27 02:51
:SH903i
:XMpnRYFs
#327 [
みぃ
]
あんなに頑なだった心が不思議と大原の次の言葉を待ってる。
真実を知りたいって。
「モロにはぶつからなかったけど・・・。
出血がひどくて・・・。
病院に着く前にはダメだった。」
俯きながらも大原は話すことを止めない。
まるでそれが義務であるかのように。
:07/10/27 02:56
:SH903i
:XMpnRYFs
#328 [
みぃ
]
「でも・・・。
美優、最後に笑って言ったんだ。」
『・・・・・・・・・・何を?』
それまで俯いていた大原が顔を上げてあたしを見る。
大原の瞳にも大粒の涙が溜まっている。
言って。
真実を。
:07/10/27 02:58
:SH903i
:XMpnRYFs
#329 [
みぃ
]
「‘ありがとう。
夢芽のことよろしくね。
それと、ずっと笑ってて。’
って、それだけ。」
お姉ちゃん。
:07/10/27 03:00
:SH903i
:XMpnRYFs
#330 [
みぃ
]
「ありがとうなんて・・・
オレのセリフだって・・・
最後まで人の心配して・・・馬鹿だよ。」
そこまで言うと、
大原はまた下を向いた。
「・・・ごめん、美優。
今だけは笑えねぇや。」
そう呟き、肩を震わせて泣いた。
:07/10/31 00:15
:SH903i
:KBelshAA
#331 [
みぃ
]
きっと大原はお姉ちゃんのこと、
心の底から愛してて
お姉ちゃんも同じくらい大原のことが大切で
目の前で自分を守って恋人が死んでしまった大原の心の傷は
あたしよりもっと深くて
毎日毎日こうやって人目に触れない所で泣いていたんだと思う。
:07/10/31 00:18
:SH903i
:KBelshAA
#332 [
みぃ
]
人生で一番幸せな日に
世界一好きな人を失って
あげく、その妹には恨まれてて
みんなの前では‘笑顔’でいることを約束して
どれだけ傷ついたの?
どれだけ自分を責めたの?
:07/10/31 00:21
:SH903i
:KBelshAA
#333 [
みぃ
]
もう とっくにお姉ちゃんのことは吹っ切れて、
新しい人生を歩んでるんだと思った。
でも、逆だよね。
お姉ちゃんのこと、
忘れられないからこそ、
ずっと笑ってたんだよね?
:07/10/31 00:24
:SH903i
:KBelshAA
#334 [
みぃ
]
何も知らないで最低野郎はあたしじゃないか。
どうしてあたしはお姉ちゃんが愛した人を信じられなかったの。
大志くん、ごめんなさい。
信じられなくて。
お姉ちゃん、ごめんなさい。
馬鹿な妹で。
:07/10/31 00:27
:SH903i
:KBelshAA
#335 [
みぃ
]
『・・・ごめ・・・なさ・・・。』
あたしが涙ながらに発した言葉に、
大原はあたしを見つめる。
『あたし・・・何も知らないで・・・
ずっと大志くんのこと傷つけてた・・・。
自分の存在隠して・・・
嫌がらせして・・・。』
そこまで言うと、
大原は首を横に振った。
「知ってたよ、夢芽ちゃんのこと。」
:07/11/05 09:39
:SH903i
:Q0ikKyaI
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