恋愛喫茶店
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#488 [向日葵]
世津「や、あの…っ」

マスター「私の母もそうでした。」

『えっ……』

髪の毛をキレイにし終ったマスターは私の後ろに立ったまま話始めた。

マスター「私は、両親に捨てられたんです。9つの時に……」

世津「……っ!」

マスターはそれから弧児院で育てられ、喫茶店の元マスターに育てられたんだと言う。元マスターは2年前に亡くなり、今はマスターが継いでいる。

⏰:07/05/07 01:10 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#489 [向日葵]
マスター「私を育ててくれた父は、それは優しく、愛情を持って接してくれました。……でも名前で呼ばれることはありませんでした。」

世津「どー…して?」

私は振り向いた。
するとマスターは穏やかな、だけど寂しそうな顔をしていた。

マスター「私が、名前を教えなかったんです。いえ知っていたでしょう。でも私は自分の名前が嫌いで偽りの名前を言いました。それが……健輔なんです。」

世津「口からでまかせじゃなかったんですね……。」

私はクスッと笑った。
マスターも少し笑顔になった。

⏰:07/05/07 01:16 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#490 [向日葵]
マスター「世津さん。私の名前を呼んでくれませんか?」

世津「え……?」

マスター「貴方に呼ばれたら好きになれそうなんです。」

私は少し考えた。
それはマスターが私に心を預けてる様な気がした。

ならば私もマスターに心を渡そう。

世津「マスター。私は貴方が好きです。お名前を聞いてもいいですか…?」

マスターは少し目を見開いて、直ぐに暖かい笑みを溢した。

⏰:07/05/07 01:20 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#491 [向日葵]
マスター「な…つきです。五十嵐 那月。」

世津「いが…らし……那月……。」

私は知らず知らずにマスターの頬に手を添えた。

世津「那月さん…那月さん……」

マスターは目を閉じて私の手に手を添える。

世津「那月…。」

マスターは少し目を開けて幸せそうに笑う。

マスター「世津さん。唇切れてますよ。大丈夫ですか?」

世津「あぁ。多分さっきの……」

⏰:07/05/07 01:27 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#492 [向日葵]
「さっきの時ついた傷です。」そう言う前にマスターの唇が私の唇に重なった。

外では、みんながその一瞬を楽しむように騒いでいる……。


―――……

マスター「これが最後のお話です。如何でしたか?」

世津「ちょっと那月さん!ミルクティー注文出てますよー!」

マスター「ハイ。只今。」

⏰:07/05/07 01:33 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#493 [向日葵]
ここは恋愛喫茶店。

様々な恋愛話を、ここのマスターと……奥さんが話してくれる不思議な喫茶店。

次また貴方が必要な時に、扉が開くでしょう。

では
またのご来店を心よりお待ちしています……。

カラン…カラン……

⏰:07/05/07 01:35 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#494 [向日葵]
【双子〜行方〜】

Fin

>>438-492

⏰:07/05/07 01:37 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#495 [向日葵]
間違えました
>>438-493

⏰:07/05/07 01:38 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#496 [向日葵]
あとがき

長らくの間「恋愛喫茶店」をご愛読&応援していただき、ホントにありがとうございました
なんとか書き上げることができました
次回作は「きらきら」の続編を書くことを予定しています。よろしければ手にお取りください
ありがとうございました
感想よければ
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2116/

⏰:07/05/07 01:41 📱:SO903i 🆔:ig2tmRBQ


#497 [奈津歩]
とても素晴らしいこの小説を読んでない方に読んでほしいのであげにきます
みなさんの心に響いてほしいと思います
恋話を聞く事で傷付いた心,恋したい心に刺激と癒やしをくれると思います
是非みなさん読んでみてください

⏰:07/05/08 19:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


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