恋愛喫茶店
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#1 [向日葵]
きらきら書いていた向日葵です

この度2作目をやらせて頂きます

今回は色んな恋の話を書いていきたいと思います(●´∀`●)相変わらず未熟ですが、読んで頂ければ幸いです

荒らしは勘弁で


ではどうぞ

:07/04/14 23:13
:SO903i
:vMCYy8i2
#2 [向日葵]
とある町に恋愛喫茶店という喫茶店があった……。
カランコロン
「いらっしゃいませ。私は当店のマスターでございます。ここでは様々な恋愛の話を私がさせて頂きます。メニューはこちら……。あぁですが、お客様は初めてなので、私が推薦する話を1つ……。」
:07/04/14 23:16
:SO903i
:vMCYy8i2
#3 [向日葵]
それは、突然でした。
【空へ手紙】
女子「ねぇ留衣アメいるー??」
留衣「ありがとー♪」
私は城崎 留衣。15歳。
只今3泊4日の修学旅行が始まったばかり。
:07/04/14 23:23
:SO903i
:vMCYy8i2
#4 [我輩は匿名である]
:07/04/14 23:25
:N702iD
:mlhYfwX.
#5 [向日葵]
留衣「あ、栄ちゃんもっ!ハイ!!」
栄「いるか。吐き気するわっ。」
一見冷たそうなこの子は私の大親友。早崎 栄ちゃん。
栄「大体アンタどんだけ食べるつもりだよ。」
私の前には山の様なお菓子があった。
留衣「だってなんたって修学旅行だよ?!ドキドキワクワク!!」
:07/04/14 23:26
:SO903i
:vMCYy8i2
#6 [向日葵]
栄「確かお菓子は500円までだけど……?」
しばし固まる私。
留衣「ま、バレなきゃへーきへーき☆!!」
あっけらかんと笑う私に栄ちゃんはため息をついて外を見る。
只今新幹線で移動中なのだ!!
私がルンルン気分でお菓子を食べていると後ろから女子が大合唱。
女子一同「えぇ――――っ!!!!」
:07/04/14 23:30
:SO903i
:vMCYy8i2
#7 [向日葵]
私は目を光らせて後ろへチョコレートを持ったままダッシュした。
留衣「ん?!何何?!?!」
女子「藍子、渡辺君と付き合ってるんだってー!!」
藍子ちゃんはストレートの黒髪が似合う子で、渡辺君は私達のクラスで2番目にカッコイイ男の子だ。
藍子「も、もともと幼なじみだったし、健ちゃんよく私のこと助けてくれてたから……」
女子「みなさん?聞きました?健ちゃんですってー!!!!!」
:07/04/14 23:36
:SO903i
:vMCYy8i2
#8 [向日葵]
女子一同「ィエ――――イ☆ラブラブゥゥゥ!!!」
みんなに冷やかされながらも、みんな藍子ちゃんを祝福した。
今の私達は恋多き時期なのだ。
女子「あ、ねぇねぇ留衣ちゃんは?」
留衣「へ?」
女子「あ、そーよね!!留衣ちゃんモデル体型なのになんで彼氏いないのー?」
:07/04/14 23:39
:SO903i
:vMCYy8i2
#9 [向日葵]
私は身長が165センチあって、髪も背中の真ん中当たりまであった。
手足も自分で言うのもなんだけど長くて、みんなからよくモデルやっとるのかと聞かれるのが多かった。
留衣「やー。彼氏ねー。」
栄「コイツこーゆーヤツだからさ。中身しったとたん…ね。」
一同「あぁ……。」
留衣「ちょっと何よみんなしてー!」
:07/04/14 23:43
:SO903i
:vMCYy8i2
#10 [向日葵]
私はよくドジる子なのだ。この前も階段を鎌田行進曲バリに転がっていったけどケロッとしていた。
そんな私をみんな不思議がっているらしい。
留衣「だってあんまり痛くなかったよー?」
栄「それがおかしいんだよ…。あ、そうだちょっと友達のトコに行かなきゃいけないんだ。行ってくる。」
留衣「ハァイ。」
私は手を振って、再びお菓子を食べ始めた。
:07/04/14 23:48
:SO903i
:vMCYy8i2
#11 [向日葵]
き○この山を次々に口に入れながら考える。
『彼氏かぁ…あこがれちゃうなぁ!!』
私は初恋はまだで、そんなに急がなくても高校に入れば当たり前に出来るだろうとバカな考えでいた。
――――出会いは突然やってくる。
?「ねぇ。」
留衣「ふぇ?」
口にチョコをつけながら私は振り向いた。
:07/04/14 23:53
:SO903i
:vMCYy8i2
#12 [向日葵]
そこに立っていたのは女の子と間違うほどの美少年だった。
加えていたお菓子を口からポロッと落としてしまった。
留衣「ぇ……あの……」
?「お話しない?」
留衣「あっ!ウンいいよ!!」
私は栄ちゃんが座っていた方に詰めて男の子を座らせた。
留衣「えっとー何君?」
?「南 睦月!」
留衣「睦月君。私は」
睦月「知ってるよ。」
「留衣だよ」と言おうとしたら遮られてしまった。
:07/04/15 00:33
:SO903i
:xam6cI0Q
#13 [向日葵]
留衣「え?知ってるって…。」
『もしかしてずっと好きだったって言う展開ー?!?!』
睦月「ドジで有名だからねっ」
っと可愛らしい笑顔で言ってくれる隣で私の妄想は儚くも崩れていったのだった…。
留衣「ウン…変人万歳みたいなね……」
:07/04/15 00:36
:SO903i
:xam6cI0Q
#14 [向日葵]
睦月「変人?どこが?」
睦月君はチョコだらけの口をハンカチを取り出して拭いてくれた。
睦月「無邪気でおっちょこちょいってカワイイじゃん。」
留衣「……っ。ありがとう!」
自然と笑みが溢れた。
初めてそんな事言ってもらえた。
睦月「階段の事も本当は痛かったでしょ?」
『え……』
:07/04/15 00:40
:SO903i
:xam6cI0Q
#15 [向日葵]
先生「おぉーい。点呼とるぞー。」
睦月「あ、行かなきゃ。じゃあまたね。」
留衣「えっ?あのちょ、」
するといきなり睦月君の顔が接近した。
睦月「俺と喋ったこと……内緒ね?冷やかされると困るし。」
『わっ……』
今まで女の子みたいな顔しかしなかった睦月君がいきなり男の子の顔になって私はドキドキした。
:07/04/15 00:43
:SO903i
:xam6cI0Q
#16 [向日葵]
睦月君が去ってしばらくしたら栄ちゃんが帰ってきた。
栄「たっだいまー。あれ?めずらしくお菓子あんまり食い散らかしてない。」
留衣「あ、それはーぁ……寝ちゃってて☆」
危ない危ない。
もう少しで約束破るとこだった。
栄「ふーん。何か嬉しいことでもあった?」
ぎくっ!!
留衣「な、なんで?」
:07/04/15 00:47
:SO903i
:xam6cI0Q
#17 [向日葵]
できるだけ平静を装って睦月君とのことをバレないようにした。
栄「んー。なんとなく。ま、アンタはずっと幸せそうだけどねー。」
話が終わって私は胸を撫でおろした。
でも内心では少し浮かれていた。
睦月[カワイイ…]
嬉しかった。初めてカワイイと男の子から言われた。
:07/04/15 00:50
:SO903i
:xam6cI0Q
#18 [向日葵]
:07/04/15 00:51
:SO903i
:xam6cI0Q
#19 [向日葵]
<次の日>
栄「留衣ー!早くしてよー!!朝ごはん早く行かないと席取られるんだからっ」
留衣「ちょ、待ってっ。髪の毛が結べないのっ!」
栄「もー(怒)先行くかんねっ!!」
そう言って栄ちゃんは先に部屋を出て行ってしまった。
仕方なく私も出来るだけ早く髪の毛を結んだ。
カチャ
部屋を出ると辺りはシーンとしていた。みんな早くに朝ごはんに行ったらしい。
:07/04/15 17:13
:SO903i
:xam6cI0Q
#20 [向日葵]
「おはよう。」
留衣「わっ!!ぁ、睦月君。」
睦月「ゴ、ゴメン!驚いた?」
留衣「うぅん!大丈夫!」
睦月君はそれを聞くとホッとしたのかニコッと笑った。
留衣「今日行くとこ楽しみだねー!!縁結びで有名な神社だよ!!」
睦月「へーそうなんだ。俺は最終日の生命の湖が気になるけどなぁ。」
:07/04/15 17:18
:SO903i
:xam6cI0Q
#21 [向日葵]
その湖は成仏出来ない霊が集まって天に昇ると言う言い伝えがあるらしい。
留衣「あー…。あそこってでも立ち入り禁止だから見るしか出来ないでしょ?」
睦月「そこがまたスリルありそうじゃん?!なんか曰くつきなのかなぁとか…例えばそこに踏み入ると一緒に連れて行かれるとか……」
怖い話をするように睦月君が喋るので私はゾーッとした。
もともとこの手は苦手なのだ。
留衣「やぁーだぁー」
聞こえないように耳を叩くようにした。
:07/04/15 17:23
:SO903i
:xam6cI0Q
#22 [向日葵]
すると
睦月「クスクスクス。冗談冗談。そんなのあるわけないよ。」
留衣「あ……あは……だよね……」
顔が赤くなる。
恥ずかしい。過剰反応しすぎた。
睦月「ホント留衣おもしろいね…。」
優しく笑って名前を呼ばれたので、なんだか胸が苦しくなった。
『あ…そういえば』
:07/04/15 17:26
:SO903i
:xam6cI0Q
#23 [向日葵]
留衣「なんで階段のこと……。」
私は誰かに一言も痛いなんて言った覚えない。
なのになんで……それがわかったんだろう……。
睦月「いやあの高さで痛くないわけないし。」
いやまぁそうだけどね…。
睦月「それに……」
睦月君は全てを見透かすように私を見た。
睦月「我慢したんでしょ?あの子達の為に……。」
:07/04/15 17:30
:SO903i
:xam6cI0Q
#24 [向日葵]
私はハッとした。
実は階段の件は私が自発的に落ちたのではない。
1年生の子がわざとではないが私にぶつかったのだ。
そしてバランスを崩した私は落下。
はっきし言って頭やら足は物凄く痛かった。
でも上を見てみるとその子は遠くでもわかるぐらい蒼白していた。とても反省していた。
だから、その場は私のドジで話をまとめたのだ。
睦月「無理矢理笑ってたから。俺は分かったよ。」
:07/04/15 17:34
:SO903i
:xam6cI0Q
#25 [向日葵]
すると睦月君はちょうどその時私の頭にたんこぶが出来た辺りを撫でてくれた。
睦月「偉かったね。」
その暖かさが私の体に広がる。
奥から人の声が複数聞こえた。朝ごはんを終えた人達が帰って来たようだ。
睦月「あ、俺も帰らなきゃ。じゃあね。」
そう言って睦月君は声がする方とは逆の方に歩いて行った。
:07/04/15 17:38
:SO903i
:xam6cI0Q
#26 [向日葵]
栄「あ!ちょっと留衣!!アンタなんで朝ごはんに……留衣?」
いつの間にか私の目からは涙が流れていた。
誰もが私のドジだと信じていたのに
[偉かったね。]
見てくれている人がちゃんといた。
留衣「あ、顔洗ってたら軽い目潰ししちゃったぁ☆」
そう言って涙を拭く。
栄「ハァッ?!気をつけなさいよー?!」
私はヘヘッと笑った。
分かってくれる人がいる。それだけで充分だと思った。
:07/04/15 17:45
:SO903i
:xam6cI0Q
#27 [向日葵]
―――……
パンパンッ
乾いた音が境内に響く。今日の見学場所、縁結びの神社に来ているのだ。
留衣「ぃよしっ!!ちゃんとお祈りしたっ!!ちゃんといい人が見つかるようと、幸せでいれますようにと、好きな人と結婚できますようにとー……」
栄「アンタお賽銭いくらいれたの……」
留衣「10円!」
栄「10円じゃ全部は聞いてくれないわね……。」
留衣「じゃあ1000入れて来る!!」
その足を止められ、お守り売り場まで引きずっていかれた。
カワイイピンク色の縁結びのお守りがあった。一目でこれにすると決定。
:07/04/15 17:53
:SO903i
:xam6cI0Q
#28 [向日葵]
そして、「あっ」と思い、もう1つ同じのを買った。
栄「?なんで同じの買うの?」
留衣「ドキッ!ぇっ?!いっ妹に!!」
栄「ふーん。」
実はこれは睦月君用にだ。今朝、私に元気をくれたお礼。
お守りを握り締めながら、私はほっこりとして笑みが溢れた。
『喜んでくれるかなぁ……。』
:07/04/15 17:57
:SO903i
:xam6cI0Q
#29 [向日葵]
栄ちゃんは行きたい所があると言ったが、私はトイレに行きたいと嘘をついた。後でトイレ近くのベンチで待ち合わすことにして、私達は別れた。
私が嘘をついた理由。それは睦月君を探しに行くからだ。
ジャリジャリジャリ……
砂利を踏みながら探すこと5分。
みんながいる所とは離れたところとは別の場所に少し小さめの境内があった。
留衣「なんだろうコレ。」
ポンポン
肩を叩かれたので振り向く。
ブニッ
人差し指でホッペを刺される。
:07/04/15 18:04
:SO903i
:xam6cI0Q
#30 [向日葵]
睦月「アハハハ!!ひっかかったー!!」
留衣「睦月君!」
つつかれたホッペを押さえながらイタズラの本人を見る。
睦月「ゴメンゴメン。なんでこんなトコにいるの?」
留衣「あ、あのね!コレ!!」
私はカバンからさっき買ったお守りを渡した。
留衣「今朝、元気もらったからお返し!睦月君にもいい人が現れますように!!」
睦月君はお守りをじっと見つめる。
『あ、ピンクって言うのがダメだったかなっ』
私は焦った。
でも焦ったのはつかの間だった。
:07/04/15 18:10
:SO903i
:xam6cI0Q
#31 [向日葵]
睦月君はお守りを両手で持って胸にあて、これ以上ないほどに笑った。
睦月「ありがとうっ。すごく嬉しいっ!」
その笑顔に私はみとれた。そして胸が高鳴っていくのを全身で感じた。
私は照れ隠しで境内の方を見て尋ねた。
留衣「ねっ…ねぇ!この境内は何?」
睦月「あぁそれはお稲荷さん。商売の神様だよ。」
留衣「ふーん。よく知ってるんだねぇ。」
ニコニコする私を睦月君は見つめた。
留衣「?」
睦月「お守りのご利益、あったかもね…。」
:07/04/15 18:16
:SO903i
:xam6cI0Q
#32 [向日葵]
:07/04/15 18:18
:SO903i
:xam6cI0Q
#33 [向日葵]
ザアァ…と風が吹く。
睦月「―――――……」
睦月君が何か言ったが風のせいで聞こえなかった。
留衣「え?なんて?」
風がやむ。
睦月君はニコッと笑った。
睦月「秘密。じゃあ、俺、そろそろ行くね?」
そう言って睦月君は謎と胸の鼓動を置いていってしまった。
:07/04/15 20:10
:SO903i
:xam6cI0Q
#34 [向日葵]
私は待ち合わせ場所のベンチに行った。
すると栄ちゃんがもう来ていた。
栄「留衣!ドコ行ってたんだよー!」
留衣「そ、そこのお稲荷さんに!」
栄「まぁいいや。行こうー。」
進みながら私はさっき居た場所を振り向いた。
『睦月君、何て言ったんだろー……』
:07/04/15 20:40
:SO903i
:xam6cI0Q
#35 [向日葵]
―――……
夕食時。
私はキョロキョロした。
『そーいえば何組か聞くの忘れてたなー。』
その時、遠くで睦月君の姿を発見。
『あっ!』
栄「あ、いい席発見!留衣行こう!」
留衣「あ、ウン!」
また同じ場所を見てみると既に睦月君の姿はなかった。
『……どっか行っちゃった……。』
:07/04/15 20:45
:SO903i
:xam6cI0Q
#36 [向日葵]
<次の日>
今日は市内観光の日。
みんなお土産屋でわいわいとはしゃいでいる。
そんな中でも私は睦月君を探した。
『この辺はいないのかなぁ……』
栄「ねぇ留衣?」
留衣「ぁ、何?!」
栄「アンタ最近おかしいよ?妙に挙動不振って言うか……。」
:07/04/15 20:49
:SO903i
:xam6cI0Q
#37 [向日葵]
ここまでせっかく隠し通したのに、知られる訳にはいかない……。
留衣「ま、街並みを目に焼き付けておこうと思って!ホラ、ここら辺地元より都会じゃない?!」
栄「好きな人でも出来た?」
唐突なその質問に私は固まった。
好きな人……?
私の好きな人…。私は……
しばらくすると私の頭からプスプスと煙が出てきた。
:07/04/15 20:54
:SO903i
:xam6cI0Q
#38 [向日葵]
栄「わぁわぁ!!ゴメン!!混乱さしてゴメン!!」
そして顔の温度上昇。
カアァァァァァッ
『そんなっ私っ……』
睦月君のこと……
結局市内観光中、睦月君と会うことはなかった。
―――……
ホテルに帰って、もうすぐ寝るって言う時私は飲み物を買いに売店に行った。
何人か売店でお菓子などを買いに来ていた。
:07/04/15 20:59
:SO903i
:xam6cI0Q
#39 [向日葵]
ミネラルウォーターを買って帰っていると、庭っぽいところに出る所があった。
何気なく外に出てみる。
夏独特の匂いがした。
「何してんの?」
留衣「へ?」
横を見ると小さい池の近くに睦月君がいた。
留衣「あっ。睦月君!睦月君こそ何してたの?」
睦月「明日でいよいよ最後だなぁって……。」
:07/04/15 21:15
:SO903i
:xam6cI0Q
#40 [向日葵]
あぁ、修学旅行最終日かぁ……。
留衣「早かったねー。よいしょ。」
睦月君の隣まで行き、私は座った。
留衣「楽しかったぁ!」
睦月「ウン俺も。」
その横顔を見ていて、昼間の栄ちゃんの言葉を思い出した。
すると睦月君はこちらを見た。
ドキッ
留衣「そっそろそろ中に入ろっか!!」
:07/04/15 21:49
:SO903i
:xam6cI0Q
#41 [向日葵]
勢いよく立ったせいで足をくじいてしまった。
留衣「危ない!」
睦月君は転びそうになる私を抱きとめた。
ドキ……
そう思ったのも束の間……
バシャァァァァァァン……
睦月君も支えきれず池に落下。
幸い池の水はキレイだったし、魚とかの生き物もいなかった。
:07/04/15 22:03
:SO903i
:xam6cI0Q
#42 [向日葵]
睦月「ぷはっ!大丈夫?!」
留衣「ゴホゴホッ!だっじょっ…ぶっ」
すると睦月君は顔にくっついてる髪の毛を取ってくれた。
彼の指が私の頬に触れる。彼の手は夏なのに驚くほど冷たかった。
だけど私はドキドキした。
留衣「好き……。」
とっさに出た言葉だった。
:07/04/15 22:13
:SO903i
:xam6cI0Q
#43 [向日葵]
私は自分でもびっくりした。だって今、しかもこんな状態で言うなんて。
留衣「あ、あの!違うの!!いや、違うことはないんだけどその……っ!」
わたわたしていると、彼の冷たい手が私の顔を包んだ……と思うと。
留衣「……っ」
睦月君の唇が、私の唇に触れた。
しばらくして離れると、先に睦月君は池からあがって私に手を差し伸ばしてくれた。
私はつかまり、ようやく池から出た。
:07/04/15 22:23
:SO903i
:xam6cI0Q
#44 [向日葵]
:07/04/15 22:24
:SO903i
:xam6cI0Q
#45 [向日葵]
栄「留衣?!ちょ、アンタなんでびしょ濡れなんだよー!」
留衣「池に落ちた…。シャワー浴びてくる……。」
栄「え?ちょっと留衣!!」
バタン
私はドアにもたれてズルズルと崩れた。
まだドキドキしてる。
初めてのキスは池の中。
もっとロマンチックなシチュエーションを考えていたけど……。
:07/04/16 20:56
:SO903i
:nxf9zRwU
#46 [向日葵]
『充分だよ……。』
今日は眠れないかもしれない……。
―――……
留衣「はくしょん!」
栄「やだアンタ風邪ひいた?」
留衣「大丈夫。くしゃみしただけだから!」
今日は最終日。
睦月君ご期待の湖を見に行く日なのです!
:07/04/16 20:59
:SO903i
:nxf9zRwU
#47 [向日葵]
生徒「ここかー幽霊が出る泉ー!」
湖の近くでは立ち入り禁止の立て札があった。
留衣「違うよ!天国に行ける湖!」
生徒「えーホントー?」
生徒「あ、ねぇねぇ!!あっちなんかあるよー」
バタバタバタ……
栄「何ムキになってんの?」
留衣「だって睦月君……」
ハッ!
言ってしまったっ!!
栄「え?睦月ってアンタ……」
留衣「違う!そんなこと言ってない!!……あ、なんか天国に手紙が書けるんだって!ぃっ行こう!」
栄「ちょっとる……」
私は栄ちゃんから逃げるようにその場を去った。
:07/04/16 21:11
:SO903i
:nxf9zRwU
#48 [向日葵]
留衣『あの…南 睦月のこと……?』
・・・・・・・・・・・
留衣「これで…よし!!」
天国に手紙を書くコーナーで、私は小さい頃に亡くなったおじいちゃんに手紙を書いた。
留衣「これを、水に浸して溶かす……っと。」
睦月「おじいちゃんに?」
留衣「わ!む、むむむむ睦月君!!!!」
昨日の今日なので目が合わせられない。
なんとか話題をと、この手紙の事を聞いた。
:07/04/16 21:16
:SO903i
:nxf9zRwU
#49 [向日葵]
訂正
一番上
留衣『』×
栄『』○
############
留衣「む、睦月君は誰かに書いた?」
睦月「ううん。死んだ人いないから…。」
寂しそうに言う睦月君に疑問を感じたので「どうしたの?」と聞こうとした時。
栄「留衣!!」
『!!ヤバイ!!バレちゃった!!』
:07/04/16 21:20
:SO903i
:nxf9zRwU
#50 [向日葵]
幸い周りには人がいなくて、気づいていたのは栄ちゃんだけだった。
留衣「あ、あのね栄ちゃん!こちらはっ」
栄「こちら?」
栄ちゃんは眉を寄せていぶかしんだ。
留衣「栄ちゃん?」
栄「留衣……アンタ……
誰のこと言ってんの?」
:07/04/16 21:42
:SO903i
:nxf9zRwU
#51 [向日葵]
私は頭が真っ白になった。
え?だって誰って……
私は睦月君の方を見た。
睦月君は無表情に栄ちゃんを見ていた。
留衣「睦月君……」
栄「留衣聞いて?南睦月は、ついこの間電車事故で死んじゃったじゃない!!」
栄ちゃんは私の肩を持って体を揺する。
その瞬間色々なことのつじつまが合ってきた。
:07/04/16 21:46
:SO903i
:nxf9zRwU
#52 [向日葵]
睦月君と会うのは人が居ない時で、しかも睦月君は自分とのことは内緒だと言った。
しかも睦月君が友達と一緒にいるとこだって見たこと無い。
そして何故か、例の湖のことを詳しかった。
栄「だから南がここにいるのはおかしいのよ?!アンタは、誰と話しているの?!」
留衣「だっ……て……」
ここにホラ……いるじゃ……
:07/04/16 21:50
:SO903i
:nxf9zRwU
#53 [向日葵]
すると睦月君は悲しそうな顔をして笑った。
睦月「あぁあ…バレちゃったね……。」
すると睦月君はスゥッと消えてしまった。
留衣「やだ!!睦月君!!」
私は走った。後ろで栄ちゃんが叫んでいたけど、それより睦月君を追い掛けた。
湖にいると私は直感した。
立ち入り禁止の立て札なんか無視して、私は湖のほとりにたった。
:07/04/16 21:53
:SO903i
:nxf9zRwU
#54 [向日葵]
留衣「やだっ!睦月君!!どこに行っちゃったの?!」
泣き崩れると、なんだか気配がするので顔をあげると睦月君が宙に浮いていた。
睦月「留衣。ありがとう。俺、留衣がずっと好きだった。階段の、あの時から頑張り屋の留衣が大好きだったよ。」
私は涙を流して睦月君を見ることしか出来ず、手が届きそうなので服を掴もうとすると、空を掻いた。
:07/04/16 22:00
:SO903i
:nxf9zRwU
#55 [向日葵]
留衣「なん……で……やだ!!行かないでぇっ!!」
チリン
鈴の音がなった。
気付くと睦月君はあのお守りを持っていた。それには鈴がついていたのだ。
睦月「お揃い!」
するとさっきよりも睦月君は薄くなっていく。
留衣「! っ嫌!!私睦月君が大好きなの!!離れちゃやだ!!」
すると睦月君は空けた体で私を抱き締めた。
:07/04/16 22:04
:SO903i
:nxf9zRwU
#56 [向日葵]
昨日みたいな温かみはもうないし、向こうが見える。
あぁ……ホントにもう、ここにはいないのね。
昨日手が冷たかったのは、死んでるからだったのね。
睦月「いつも、留衣の幸せを祈ってる。だから、俺の分まで生きてね……。」
その言葉を最後に睦月君は天へと旅立って行った。
:07/04/16 22:07
:SO903i
:nxf9zRwU
#57 [向日葵]
留衣「――――っ!!」
私はしゃがみこんでほとりの草を掴んで、声を押し殺し泣いた。
――――……
あれから数年。
私はまたこの地を訪れた。
まったく変わらない景色。そして、あのコーナーに足を運ぶ。
留衣「……書けた…。」
チャプン
:07/04/16 22:09
:SO903i
:nxf9zRwU
#58 [向日葵]
「貴方は、天国で幸せに暮らしてますか?」
そしてやがて紙は溶けていった。
ずっとずっと、忘れないよ。
大好きな私の初恋の人……。
:07/04/16 22:11
:SO903i
:nxf9zRwU
#59 [向日葵]
:07/04/16 22:13
:SO903i
:nxf9zRwU
#60 [向日葵]
【空へ手紙】>>2-59
:07/04/16 23:06
:SO903i
:nxf9zRwU
#61 [向日葵]
:07/04/16 23:07
:SO903i
:nxf9zRwU
#62 [向日葵]
マスター「今日は暖かいですねぇ。暖かいと言えば久しぶりに会いたくはなりませんか?」
************
春になりました。
進級して私達も3年生に!
【きらきら〜番外編〜】
:07/04/17 09:25
:SO903i
:WpwLL5hk
#63 [向日葵]
友姫「え?!みんな同じクラス!!」
クラス表を指差しながら私は声をあげた。
そのせいで何人か私に視線を向けた。
律「あ、いたいた。ゆーきー!!」
後ろで秋帆と律が立っていた。
友姫「すごいね!!私達だけじゃなく佳苗ちゃんとか白月君とかも一緒!!」
「ついでに俺もな。」
後ろを振り向くと私の大好きな人が。
友姫「珊瑚君!!」
:07/04/17 09:29
:SO903i
:WpwLL5hk
#64 [向日葵]
珊瑚「ここまで揃うと驚く。」
珊瑚君は私の大切な人で、現在はお付き合いをしています。(詳しくは「きらきら」まで!)
ガバッ
千歳「律ー!うぃっすー!!」
律の背後から千歳君登場。そして律にくっつく。
律「あっつ苦しいからやめて!!」
千歳「相変わらずつれないねぇー。で、デートの場所決まった?」
一同「デートォォォ?!」
:07/04/17 09:33
:SO903i
:WpwLL5hk
#65 [向日葵]
ことを返せば約2日前のことだったらしい。
千歳「付き合うことになったんだし、どっか行こうってなったんだよ。」
白月君と佳苗ちゃんも合流して、私達は千歳君の話に耳を傾けていた。
千歳「そしたら俺が選ぶとこ全部嫌って言うんだよ。」
律「水族館やら遊園地やらんな寒いとこ行けるか!!」
『いや結構定番だと思うけど……。』
:07/04/17 09:37
:SO903i
:WpwLL5hk
#66 [向日葵]
珊瑚「じゃあ石垣はどこがいいんだよ。」
律は珊瑚君の質問を受け、うーんと頭をひねりだした。
律「雑貨屋巡りとか?まぁ買い物でいい。」
佳苗「初デートなら遊園地とか盛り上がるとこ行こうよ!」
みんな佳苗ちゃんの意見に賛成。「うんうん」と首を縦に振った。
律「そーゆーあからさまにデートスポットみたいなトコは嫌いなんだよー……」
:07/04/17 09:42
:SO903i
:WpwLL5hk
#67 [向日葵]
暁「じゃあ皆で行くのは?!」
白月君の唐突な答えに皆目が点。
暁「だってクラスだってせっかく一緒になったんだからさー!!ちょっとした親睦会も兼ねてどうよ!!」
秋帆「じゃあ私の彼氏も誘っていぃ?!?!」
と秋帆と白月君意気投合。佳苗ちゃんも賛成した。
珊瑚「友姫は?どうする?」
友姫「え?別にいいけどー…。」
:07/04/17 09:47
:SO903i
:WpwLL5hk
#68 [向日葵]
視線を千歳君に向けると、千歳君はニカッと笑った。
千歳「俺は別にいいから。」
その声が若干へこんでいたのは気のせいではないだろう。
『ホントは2人でお出かけしたかったんだろうなぁ……。』
・・・・・・・・・・・・
校長「―――なのでー皆さんにはー…」
名前の順に並んでみんな整列…が普通ですが、3年にもなると皆友達と喋るために席移動。(もちろん出席確認が済んでから。)
:07/04/17 09:52
:SO903i
:WpwLL5hk
#69 [向日葵]
なので、私達は固まって出掛ける場所を小声で決めていた。
白月「で、遊園地or水族館どっち?」
律「え?いつの間に私の嫌いな2つになったの?」
千歳「律がどっちも拒否するから逆に?みたいな。」
律「分かんない。逆にの意味が分かんない。」
とりあえず抗議する律を半ば無視して、私達は話を進める。
:07/04/17 09:56
:SO903i
:WpwLL5hk
#70 [向日葵]
:07/04/17 09:56
:SO903i
:WpwLL5hk
#71 [奈津歩]
きらきらを読みたいんですがどこにあるか分からなくて教えてもらえませんか??。・゚(p'д`。@[涙]q
:07/04/17 15:43
:D902iS
:☆☆☆
#72 [向日葵]
:07/04/17 19:23
:SO903i
:WpwLL5hk
#73 [向日葵]
佳苗「私遊園地がいいなぁ!!コーヒーカップぐるんぐるん回したい!!」
秋帆「私は水族館がいいなぁ〜。イルカのショーみたいし♪」
ここで二手に別れる。多分白月君は佳苗ちゃんの方に回るだろうし、秋帆の彼氏も然りだろう。
律に至っては両方拒否。
千歳君は律に従うから迷ってる。
私と珊瑚君は皆に合わせようと思ってる。
というわけで、公平にじゃんけんで。
:07/04/17 20:12
:SO903i
:WpwLL5hk
#74 [向日葵]
秋帆・佳苗「じゃーんけーんぽんっ!あーいこーで……」
結果。
秋帆「やったぁー!水族館☆!!」
となりました。
暁「じゃあ明日の土曜日10時に水族館前なぁ!」
一同「はーい!!」
――…
友姫「でも水族館って何年ぶりだろー。小さい頃行ったまんまだぁ。」
:07/04/17 20:16
:SO903i
:WpwLL5hk
#75 [向日葵]
いつものように図書室の秘密の場所でのんびりしている。最近は温かいので窓からの風が心地良かった。
珊瑚「水族館は結構好きだから弟連れてよく行ってたな。」
古い本を見ながら珊瑚君の後ろ姿を座って見ながら私は話を聞いた。
私も近くの本棚に手を伸ばしてパラパラと本を見た。
珊瑚「そういえば、母さんが一度家に来いって言ってたぞ。」
友姫「え?なんで?」
珊瑚「まぁ、俺の一部になったお礼がしたいんじゃないか?」
:07/04/17 20:22
:SO903i
:WpwLL5hk
#76 [向日葵]
友姫「ハハ!変な言い方!」
珊瑚君は本を選び終わったらしく、本を持って私の隣に座った。
珊瑚君は一度命を落としかけて、血が足りなかった時、同じ血液型の私が輸血をしたのです。
友姫「明日楽しみだね!」
珊瑚「……そうだな。」
そう言って、珊瑚君は私の肩を抱きよせた。
珊瑚君にはずっとドキドキしっぱなしだな…。
:07/04/17 20:26
:SO903i
:WpwLL5hk
#77 [向日葵]
次の日
秋帆「おっはよーぅ!!」
?「ども…。」
秋帆の隣には彼氏と思われる男の子。
なんだか穏やかでやさしそうな人だ。
秋帆「三浦 恵都(みうらけいと)君。A組なんだ!」
恵都「よろしく。」
その時フワッと笑った顔が、秋帆が好きになった理由の一つだと分かった。
すごく可愛かった。
:07/04/17 20:31
:SO903i
:WpwLL5hk
#78 [向日葵]
佳苗「とりあえず中に入ろうっか?!」
私達は入場券を買ってから中に入った。
・・・・・・・・・・・・
友姫「うっわー……。」
中に入るとエスカレーターで上がる所が水中トンネルになっていた。
秋帆「手が真っ青に見えるー!」
佳苗「りっちゃん!楽しくない?!」
律「ぇっ……ウンまぁ……。」
:07/04/17 20:34
:SO903i
:WpwLL5hk
#79 [向日葵]
やはり律は乗り気ではない。
千歳「律ー!もーちょっと楽しもうよ!せっかく皆で来てんだから!!」
律「わーかってるから黙ってて!!」
早くも2人の間に暗雲が垂れこむ……
それをハラハラしながら見守る私達……。
とりあえず最初のゾーンに到達。
暁「おーラッコだってよー!カメラカメラ!!」
と、一斉に携帯を取り出す一同。
:07/04/17 20:39
:SO903i
:WpwLL5hk
#80 [向日葵]
みんな、人混みの中必死にラッコの姿を写そうとする皆の後ろで、私と珊瑚君と律は待機。
友姫「珊瑚君ラッコ撮らなくていいの?」
珊瑚「俺がそんな愛らしいもんを必死に撮るガラだと思うか……?」
律「撮ってたら撮ってたらで腹抱えて笑ってるけどね…。」
『あれ?元気になったかな?』
:07/04/17 20:44
:SO903i
:WpwLL5hk
#81 [向日葵]
私はとりあえず元気が無い理由を聞いてみた。
律「だからいかにもカップルが来るトコが嫌なの。」
友姫「ホントにそれだけ?」
そこで、ぐっとなった律は、はぁー…と息を吐いて理由を語りだした。
律「小さい頃から、何かとアトラクションに乗ったら乗るたんびに止まるのよ……。」
聞いていくと、ジェットコースターは回ってる途中で止まる。しかもあの観覧車でさえ一番上に来た時点で止まったらしい。
:07/04/17 20:49
:SO903i
:WpwLL5hk
#82 [奈津歩]
ありがとございます!!!!そちらの方を読んでカラ改めて続編を読みたいと思います☆〃
頑張ってください♪
:07/04/17 20:50
:D902iS
:☆☆☆
#83 [向日葵]
律「だからあーゆー系に乗るのは怖いのよ……」
珊瑚「じゃあココは?」
律は水槽の方を見て一瞬見て、また喋りだした。
律「一回、落ちたの……。」
友姫「は?ドコに?」
さっきみたいな水中トンネルで足元が水槽みたいになってる奴があるトコがあるらしい。
当時訪れたそこの床には「ゆっくりと歩いてください。水槽を調整中です」と紙が貼られていたらしい。
:07/04/17 20:54
:SO903i
:WpwLL5hk
#84 [向日葵]
奈津歩さん

ありがとうございます

############
律の父、母、と順番に行き、最後に律が渡った時……ズボッといったらしい……。
律「それ以来、どんなトコでもいつか水槽が割れるかと思うと……」
初めて聞く律の体験にただただ唖然とする私と珊瑚君。
律「だから両方嫌いなのよ。」
とげっそりしながら言う律。
ウンそりゃ嫌いになると思うよ!
:07/04/17 21:02
:SO903i
:WpwLL5hk
#85 [向日葵]
:07/04/17 21:04
:SO903i
:WpwLL5hk
#86 [向日葵]
だからさっきエスカレーターで機嫌が悪かったのかもしれない。
友姫「でもさっ!今日はそれを克服するつもりで楽しもうよ!!千歳君も心配してるしさ……」
律はラッコを必死に写してる千歳君を見た。
するとその千歳君がこっちへ来た。
千歳「律律ー!!ラッコ撮れたぞー!カワイイだろー!」
と嬉しそうに写メを見せる千歳君。
律を元気づけたかったらしい。
:07/04/19 10:19
:SO903i
:V3sKYLxs
#87 [向日葵]
すると律はプッと吹き出して笑った。
律「ハハハそうね…カワイイ。」
そんな笑う律を見て、千歳君はホッとしたのか嬉しそうに笑った。
そんな2人を見て、私と珊瑚君も安心した。
・・・・・・・・・・・
とりあえず大きい水槽を見ても律はあんまり怖がらなくなった。
律なりに怖がらないよう努力しているらしい。
カシャ
私も水族館を楽しむ為に魚を撮影。
:07/04/19 10:23
:SO903i
:V3sKYLxs
#88 [向日葵]
珊瑚「何撮ったんだ?」
友姫「ん?クマノミ!映画であったでしょ?」
珊瑚「あぁ。」
すると珊瑚君も携帯を取り出してカシャリと撮った。
友姫「そーゆーガラじゃなかったんじゃないの〜?」
と少し悪びれて言ってみる。珊瑚君はとりあえず撮った写真を保存。
珊瑚「弟にだよ。帰ったら見せてやるんだよ。」
:07/04/19 10:28
:SO903i
:V3sKYLxs
#89 [向日葵]
『あぁなるほど。』
それにしても土曜日のせいもあって人が大勢いる。
迷子になってしまったら会うのが困難だ。
秋帆「ゆーきー!次行くよー!」
少し遠くで叫ぶ秋帆に手を高くあげて答える。
人混みを掻き分けて次の場所まで移動。
珊瑚「はぐれるぞ。」
そう言って珊瑚君は手を繋いだ。
『修学旅行思い出すなぁ……』
:07/04/19 10:34
:SO903i
:V3sKYLxs
#90 [向日葵]
ついこの間のことなのに、とても懐かしい気がした。
律「うぇ゛っ!!」
律のなんとも言えない叫びに気付き、私達はその場所を見た。
次はなっが――――い水槽トンネル。しかも律が嫌いな足元も水槽のタイプだ。
『なっがいなぁ……』
これはさすがに私でも怖くなる。
:07/04/19 10:39
:SO903i
:V3sKYLxs
#91 [向日葵]
友姫「律、みんな通ってるし大丈夫よ!行こう!」
千歳「律!」
律が青い顔で千歳君を見ると、千歳君は律に手を差しのべていた。
律「…。」
律は恐る恐る手を出して千歳君の手を握る。
そしてゆっくりと歩いて行った。
渡りきったとこで律はフーッと息を吐き、後ろを向いた。
律「友姫!渡れた………寛和。友姫は?」
:07/04/19 16:05
:SO903i
:V3sKYLxs
#92 [向日葵]
珊瑚「は?隣に……―――っ?!友姫!!」
後ろを振り向いても、私はそこにはいなかった。
―――……
『あ、どーしよ…。』
人に流されて全然知らないとこに来てしまった。
律を励ましている時、珊瑚君の手を離してしまったから、次々とくる人の波に呑み込まれてしまったのだ。
『あ!そーだ!!携帯!!文明の力だねぇ』
ゴソゴソ
パカ
<圏外>
『使えねぇ――っ!!!』
:07/04/19 16:12
:SO903i
:V3sKYLxs
#93 [向日葵]
とりあえず目の前に泳いでるペンギンを見ながら、近くにある椅子に座ることにした。
友姫「とりあえず現在地調べといて、圏外じゃなくなったら電話しよ。」
入場の時に貰ったパンフレットを見て何処かを調べる。
友姫「さっきここにいたからー…あ、ここだ。結構進んじゃったなぁ……。」
引き返すにももし行き違いになってしまったらまたややこしくなる為、大人しくここで待つことにした。
:07/04/19 16:16
:SO903i
:V3sKYLxs
#94 [向日葵]
『手離さなかったらよかったなぁ。』
手を見つめながら考える。
迷惑かけちゃったなぁ…
私って結構みんなに迷惑かけっぱなしだよねぇ。
あーみんなゴメンナサイ……。
パカ
<圏外>
未だ電波は私の携帯に入ってこない。
しかしボーッと眺めてるといきなり3本になった!
『あ!やった!!これで連絡出来る!!!』
:07/04/19 16:22
:SO903i
:V3sKYLxs
#95 [向日葵]
そう思った瞬間だった。
ピリリリリ
ピリリリリ
いきなりの着信に携帯を落としそうになってしまった。
友姫「わっ…とと!!あ」
ピッ
友姫「もしもし?珊瑚君?」
珊瑚{友姫?!お前今どこにいる?!}
友姫「えっと…」
:07/04/19 16:26
:SO903i
:V3sKYLxs
#96 [向日葵]
場所を告げようとした時、目の前を珊瑚君が通った。
友姫・珊瑚「{あっ!!!}」
私は椅子から立ち上がり、少し通り過ぎてしまった珊瑚君の元へ行こうとした、が、人が後から後から押し寄せてくる。
珊瑚「友姫!!」
珊瑚君が私の腕を捕えて、引き寄せた。
そして壁際に行き、人混みを避ける。
友姫「ゴメンナサイ!携帯圏外だったから連ら…っ!」
:07/04/19 16:30
:SO903i
:V3sKYLxs
#97 [向日葵]
珊瑚君が、私を抱き締める。びっくりして、言葉の先が言えなくなった。
珊瑚「はぁ…よかった……。」
友姫「……迷惑かけてゴメンナサイ。」
すると珊瑚君は力をさっきよりも入れて抱き締めた。
珊瑚「迷惑じゃなくて、心配したんだ……。」
友姫「…っ。フフ…大袈裟だよ……。」
こんなに心配してくれて、嬉しくなった。
:07/04/19 16:35
:SO903i
:V3sKYLxs
#98 [向日葵]
:07/04/19 16:36
:SO903i
:V3sKYLxs
#99 [向日葵]
すると珊瑚君が肩に頭を乗せてきた。
ドキ……
友姫「さっ珊瑚君……?」
珊瑚「友姫……俺………………吐きそう……」
友姫「……!!!!わー!!!待って待って!!トイレー!!」
珊瑚君。人混みに酔ったらしい……。
:07/04/20 16:38
:SO903i
:a5Fg/s1U
#100 [向日葵]
・・・・・・・・・・・
しばらくして、私の連絡を受けた皆が駆け付けて来た。
佳苗「友姫ちゃん!!良かったー!いたんだぁっ」
友姫「ゴメンナサイ。迷わ…心配かけて……。」
いつもなら迷惑かけてって言ってしまうけど、珊瑚君の言葉を思い出して、心配かけてに直した。
秋帆「あれ?寛和君は?」
友姫「ちょっと人に酔っちゃったみたいで……」
:07/04/20 16:47
:SO903i
:a5Fg/s1U
#101 [向日葵]
するとトイレから青い顔をした珊瑚君が出てきた。
珊瑚「ごめ……悪い……。」
千歳「ナイト様ファイトー(笑)」
珊瑚君は私が買っておいたジュースを貰った後、千歳君に蹴りをかます。
暁「じゃあ昼飯でも食うかぁ!」
近くにファミレスがあったので私達はそこに入ることにした。
:07/04/20 19:50
:SO903i
:a5Fg/s1U
#102 [向日葵]
いまさっきリバースしてしまった珊瑚君はドリンクバーで済ました。
―――……
秋帆「じゃあ、そろそろお開きにしますかぁ!」
佳苗「そぅねぇ!じゃあまた月曜日にぃっ」
一同「バァイバァ――イ!!」
散らばって帰る時、ちらっと後ろを向くと、手を繋いで楽しそうに帰る律と千歳君を見て嬉しくなった。
:07/04/20 20:17
:SO903i
:a5Fg/s1U
#103 [向日葵]
すると珊瑚君が手を握ってきた。
珊瑚「俺達も帰るか。」
友姫「うんっ!」
私達も足を進めた。
目の前に広がる夕日で赤く染まる空が、とっても愛しく、そして切なくなった。
友姫「わー綺麗…今日は楽しかったねー……」
また皆で騒いで、それを何回も繰り返して、何年後かに懐かしいなって思い出すんだろうなぁ……。
:07/04/20 20:22
:SO903i
:a5Fg/s1U
#104 [向日葵]
すると珊瑚君が急に頬に唇を当ててきた。
友姫「っえ!!!!」
頬に手を当てながらズザッと離れる。
友姫「え?!え?!?!えぇっ!!!!!」
珊瑚「ゴメン。綺麗だと思ったからつい……。」
やっぱりこの人には、いつまでも敵わない。
私はドキドキしっぱなし。
:07/04/20 20:26
:SO903i
:a5Fg/s1U
#105 [向日葵]
私は珊瑚君の隣に戻って言った。
友姫「もっと思い出作ろうね。」
珊瑚「そうだな……。」
珊瑚君の手を握り、肩に頭を乗せた。
友姫「みんなとも……珊瑚君ともっ」
珊瑚君は私の頭に自分の頭を乗せて「そうだな」と呟いた。
そして私は微笑みあい、明日、そして未来へまた進みだす。
:07/04/20 20:31
:SO903i
:a5Fg/s1U
#106 [向日葵]
:07/04/20 20:32
:SO903i
:a5Fg/s1U
#107 [向日葵]
:07/04/20 20:34
:SO903i
:a5Fg/s1U
#108 [奈津歩]
:07/04/21 07:56
:D902iS
:☆☆☆
#109 [向日葵]
バンッ! カランコロンカラン
「マスターさん!私付き合うことになりました!」
マスター「おや良かったですねぇ」
いらっしゃいませ。
ここは恋愛喫茶店。
様々な恋にまつわる話を、僭越ながらここのマスターの私がさせていただきます。
今いらっしゃった大人しいこの方はお店の常連の方です。ようやく想いが通じた模様です。
:07/04/21 07:58
:SO903i
:41Sa6sCQ
#110 [向日葵]
マスター「では、この方の話を少し……。」
・・・・・・・・・・・・・・
身分とか歳とかで引き裂かれる恋がある。
きっと私もそーゆーのと同じ部類。
本当だったら好きになってはいけない人なのに……
【背伸び】
:07/04/21 08:00
:SO903i
:41Sa6sCQ
#111 [向日葵]
キャハハハ……
パタパタパタ……
廊下では楽しそうに女の子が走っている。
私は、仕事の日誌を書きながらその声を聞いていた。
「今日誰が遅刻してたっけ……」
申し遅れました。私の名前は綴 沙希(つづり さき)。
まぁ言っちゃあなんだけどこれは押し付けられた仕事なのです。
私は頼まれたら断れないのだ。
:07/04/21 08:09
:SO903i
:41Sa6sCQ
#112 [向日葵]
『こんな性格嫌いなのに……。』
ガラガラ
「あれ?綴じゃないか。どうした?」
入ってきたのはこの学校でも人気の体育の先生。
まだ23歳と若くて、カッコイイ。
沙希「あ、芦名先生。」
名前は芦名 幸人(あしな さいと)。私のクラスの担任。
芦名「お前今日日直じゃないだろ?」
:07/04/21 08:15
:SO903i
:41Sa6sCQ
#113 [向日葵]
奈津歩さん

あげててくれたんですね

ありがとうございます

############
私は書きながら答える。
沙希「クラスの子が急用が出来たらしいんで、私がやってるんです。」
芦名「お前それ何日目だ……。」
……実は4日目…。
クラスは私がこーゆー性格だって知って頼んでくる。
利用されてることぐらい承知だ。
:07/04/21 08:19
:SO903i
:41Sa6sCQ
#114 [向日葵]
私は握り拳を作って先生に熱弁した。
沙希「大丈夫です!皆の役に立つならこれぐらい平気です!!」
こんなこと言わなきゃ先生は心配するだろう。
まぁ思ってもないけどね……。
『あ。』
沙希「先生。ちょっと失礼します。」
そう言って、私は先生の流れている汗をハンカチで拭いた。
:07/04/21 08:33
:SO903i
:41Sa6sCQ
#115 [向日葵]
沙希「部活途中に会議でもあったんですか?汗、ちゃんと拭かないと風邪ひきますよ?」
私は笑いながら先生の汗を拭く。
先生は拭かれながらムスッとした。
芦名「俺はガキじゃねーんだぞ。」
沙希「5歳しか変わらないじゃないですか。」
すると先生は私のおでこにデコピンをした。
軽く退けぞって私はおでこを押さえなか抗議の目を向けた。
:07/04/21 09:02
:SO903i
:41Sa6sCQ
#116 [向日葵]
沙希「なぁにすんですかぁ…。」
芦名「大人からかった罰。」
私はムーッとして、再びペンを持って日誌を書き始めようとしたらペンを取られた。
芦名「今日はもういいから帰れ。」
沙希「これぐらいどってことないですよー!ペンかうしてくださいっ。」
ペンを奪おうとするものの、あちらこちらに手を振り回すので手は空をかいた。
:07/04/21 09:06
:SO903i
:41Sa6sCQ
#117 [向日葵]
:07/04/21 09:07
:SO903i
:41Sa6sCQ
#118 [向日葵]
芦名「帰るっていうまで返してやらん。」
沙希「横暴ですよ!!……――あーわかりました!!帰りますよ!」
そう言うとちゃんとペンを返してくれた。
私は荷物を持って椅子を机に入れた。
沙希「先生も早く部活戻ってください!ハンド部のみんなすねちゃいますよ!」
芦名「まぁ俺人気だからね(笑)じゃ、気を付けて帰れよ。」
沙希「さようなら。」
ガラガラガラ……
芦名「さてと……あ。」
芦名は沙希が忘れたハンカチを見つけた。
それを手に取り、クスッと笑ってからズボンのポケットに入れた。
:07/04/21 12:49
:SO903i
:41Sa6sCQ
#119 [向日葵]
<次の日>
「つーづーりーさん♪」
お姉さまグループのリーダー。山瀬さんだ。
山瀬「今日、ちょっと予定が入っててー早く帰らなきゃいかないんだよねー。」
『あぁ……まただ。』
この4日間、このお姉さまグループの人達の代わりをしてきてラスボスがきた……。
でもやっぱりラスボスはラスボス。
威圧感があるせいで普段断れない私に更に畳み掛けて断れなくする。
:07/04/21 15:14
:SO903i
:41Sa6sCQ
#120 [向日葵]
沙希「…うんいい」
芦名「綴ぃー。」
呼ばれたのでドアの方を見ると、先生が手をおいでおいでと振っている。
とりあえず「ちょっと…」と言って山瀬さんから離れた。
沙希「…なんですか?」
芦名「コレ。」
差し出されたのは、昨日汗を拭いてくれた時に使ったハンカチだ。
沙希「あ!どーして…」
芦名「お前昨日忘れたんだよ。」
手に取り気付いた。
:07/04/21 15:21
:SO903i
:41Sa6sCQ
#121 [向日葵]
沙希「もしかして、アイロン……」
芦名「アイロンだけじゃなくて洗濯もしてドライヤーで速攻で乾かしたぞ!」
そこまでしてくれるなんて。人気者の理由はこーゆートコなんだろうなぁ。
ドライヤーで一生懸命乾かしている先生を思うと、微笑ましくて優しい気分になって、自然と笑う。
沙希「ありがとうございます…。」
笑う私を見て、キョトンとした先生は少し意地悪そうな顔をして笑った。
:07/04/21 15:27
:SO903i
:41Sa6sCQ
#122 [向日葵]
芦名「普段からそうやって自然に笑ってたら可愛いのに。」
と耳もとで言った。
沙希「ひゃっ…な!何を!!」
また意地悪そうに笑うと、先生はヒラヒラと手を振りながら次の授業に向かった。
私はまだ熱が残る耳に手を当てて、先生の背中を見ていた。すると背後から声が。
「禁断……か。」
沙希「えぇっ?!あ、照ちゃん。」
照「おっす!おはよー。」
沙希「遅刻だけどね…。」
:07/04/21 15:36
:SO903i
:41Sa6sCQ
#123 [向日葵]
この子は池脇 照(いけわき てる)ちゃん。
姉御肌の私の大親友!
…………って
沙希「禁断って何?!?!」
照「え?違うの?」
沙希「違うって言うかそんなんじゃないし…。」
照「向こうはアンタを愛でてる感じがしたけどねぇ。」
と、もういない方を手をかざして見る照ちゃん。
見る方は先生が行った方向だ。
沙希「ペットみたいなもんでしょ。」
『そんなことあるわけがない…。』
:07/04/21 15:43
:SO903i
:41Sa6sCQ
#124 [向日葵]
自分で思ってがっかりしてる自分に気がつく。
『…っえ?!私なんでがっかりしてるの?!』
―――――……
山瀬[じゃあよろしくね♪]
と先程ご機嫌良く帰りなさった山瀬さん。
やっぱり今日も(仮)日直。
5日目突入。
『わーいおめでとうー…って何もめでたくないわ――っ!!!』
:07/04/21 15:49
:SO903i
:41Sa6sCQ
#125 [向日葵]
思わず軽くペンを日誌に叩き付ける。
プチコント終了。
とりあえず日誌を書く。
『今日何日だっけー。』
黒板を見ると同じにドアが開いた。
芦名「はー…。やっぱりお前か……。」
先生は入口でもたれかかって腕組みしながら私を見た。
沙希「あ……アハハハ。やっぱり私です。」
先生はトコトコ歩いてきて私が座ってる前の席の椅子に座った。
:07/04/21 15:59
:SO903i
:41Sa6sCQ
#126 [向日葵]
沙希「先生?部活に行かないんですか?」
すると先生は私のペンを奪って日誌を書き始めた。
沙希「……先生?」
芦名「何?早く済ませるよ。」
沙希「は、はぁ……。」
カリカリと書いてる先生の手元を見ていた。
『わー男の人の手だぁ…。ゴッツゴツだなぁ……。』
[禁断]
照ちゃんが言った言葉を思い出し、急激に意識しだしてしまった。
:07/04/21 16:08
:SO903i
:41Sa6sCQ
#127 [我輩は匿名である]
おもしろーいっ


:07/04/21 17:41
:SH702iD
:t9VNk/ZU
#128 [向日葵]
我輩さん

ありがとうございます

もしかして「きらきら」の時にもコメしてくれた方でしょうか



###############
ブニッ
先生は私のホッペをつねった。
沙希「@◇*%★■□○?!」
芦名「なぁーに見つめてんのー??」
沙希「べ……べべべべ別に何も……っ!!!!」
:07/04/21 20:58
:SO903i
:41Sa6sCQ
#129 [向日葵]
芦名「それとも……」
カタン……
先生は私に顔を近付けて囁いた。
芦名「なんかして欲しいの……?」
ガァァァァァァァ
顔の温度が一気に上がる。
そんな目で見つめないで。引き込まれてしまう。
芦名「……プッ」
プッ?
芦名「アハハハ!!やっぱりガキだな!こんなんで赤くなるなよっ!」
『―――っ!!からかわれたっっ!!』
:07/04/21 21:03
:SO903i
:41Sa6sCQ
#130 [向日葵]
でも顔は熱いままだし、胸の奥では鼓動がうるさい。
――――コノ気持チヲナンテ呼ブ?
ザァァァァ……
沙希「へ?」
いきなり大雨。
しかも雷が光っている。
沙希「え……えぇぇぇぇ?!天気予報で雨なんて言わなかったじゃない!!!」
芦名「まぁそーゆーこともあるわな」
:07/04/21 21:17
:SO903i
:41Sa6sCQ
#131 [向日葵]
もちろん傘なんて持ってない。
これはたぶん通り雨だろうからしばらく待っておけば治まるかもしれない。
『とりあえず日誌でも書きながらのんびりと……』
チャリ
私の目の前に複数の鍵が垂れている。
それを少しずらして先生が顔を覗かせる。
芦名「今なら彼女しか乗せない車に乗せてやってもいいよ。」
沙希「あ、いいです。きっといつか止みますし。」
:07/04/21 21:32
:SO903i
:41Sa6sCQ
#132 [向日葵]
すると鍵を持ち直して先生は席を立った。
芦名「長引いてもしらねぇよ?」
沙希「先生にお世話になるわけにはいきませんよ!先生だってお仕事が…」
芦名「日直押し付けられる時もそれくらい即答で答えてみろよ。」
先生はなんだか怒っていた。
沙希「先生…?」
芦名「歳上の申し出を即拒否するなんて失礼なやつだな……」
:07/04/21 21:46
:SO903i
:41Sa6sCQ
#133 [奈津歩]
:07/04/21 22:08
:D902iS
:☆☆☆
#134 [向日葵]
奈津歩さん

ありがとうございます

############
『あ……』
沙希「ゴメンナサイッ!!そんなつもりっ……」
芦名「もういい…。」
ガラガラ……バンッ!!
大きな音でドアを閉められ身がすくんだ。
『失礼だったかなぁ……』
でもあんなに怒るなんて……。
胸がキューッとして、悲しくなった。
:07/04/21 23:28
:SO903i
:41Sa6sCQ
#135 [向日葵]
雨は止むことなく、ザァザァと降り続ける。
窓の外ではみんな走って帰っていた。
『私もあーやって帰らなきゃいけないかなぁ……。』
・・・・・・・・・・・
沙希「失礼しました。」
日誌を書き終えたので、さっきの事があったから気まずかったけど勇気を振り絞って先生に渡しに来た。
しかし当の先生はいなかった。仕方なく、副担任の先生に預けて帰ることにした。
:07/04/21 23:39
:SO903i
:41Sa6sCQ
#136 [向日葵]
外は相変わらず雨が降っている。
しかも夜に近づいているため薄暗くなってきた。
校舎内も、なんだか不気味だ……。
『ちょっと怖いかも……』
「おい。」
沙希「ひぃっ!!」
後ろを振り向くと
沙希「あ、あれ……?芦名先生…。」
:07/04/21 23:43
:SO903i
:41Sa6sCQ
#137 [向日葵]
いない芦名先生がそこにはいた。
沙希「どーして……」
芦名「教官室で用事済ましてたんだよ。お前こそこんな時間までどうしたよ。」
沙希「あ、雨止むかなとかって。…でも無理でした。」
頭をポリポリかきながら笑って言う。
するとまたあの音。
チャリ
『……あ。』
芦名「限定1名。人気先生のく・る・ま。」
:07/04/21 23:48
:SO903i
:41Sa6sCQ
#138 [向日葵]
私は考えた。
でも……
沙希「お……お願いします……」
頼むことに慣れてない私は、少し照れながら先生に頼んだ。
すると芦名先生はニヤッと笑った。
暗闇の中、限られている光の中で浮き上がる先生の顔は、若いハズなのにずっと大人びて見えて、色気さえ感じた。
そんな先生に、私の心臓は早鐘のごとく鳴り響いた。
芦名「こっち。おいで。」
先生は優しく誘導してくれた。
:07/04/21 23:57
:SO903i
:41Sa6sCQ
#139 [向日葵]
沙希「あ、ハイ……。」
バタン
芦名「シートベルト締めたかぁ?」
沙希「あ、ハイ。オッケィです。」
先生の車は結構小さめの青い車。
中もやはり少し狭いので、助手席と運転席の距離が短い。
中では先生のコロンのいい匂いでいっぱいだった。
:07/04/22 00:02
:SO903i
:FqjmvV.I
#140 [向日葵]
私は色んなことにドキドキだった。
芦名「さてと…向かいますか。」
ドキドキしたまま、車は出発した。
信号待ちになる度、沈黙が苦しかった。
すると先生が口を開いた。
芦名「綴。お前どうして断れないんだ?」
沙希「……恐いんです。」
芦名「え?」
:07/04/22 00:05
:SO903i
:FqjmvV.I
#141 [向日葵]
私は中学生の時、ちょっとした事をクラスの子に頼まれた。
それを色々聞いていく内にみんな私を今のように利用していった。
さすがにいっぱいのことをこなす事が出来なかった私は、ある子の頼みを断った。
次の日には、私はクラスでイジメの的となった。
[アンタは言いなりになっておけばいいのよ。]
心ない言葉。あざけ笑うみんな
これが、人間…?
私だって人間なのに……。
:07/04/22 00:10
:SO903i
:FqjmvV.I
#142 [向日葵]
ううん違う。
私はあの人達にとって、都合のいいロボットだったんだ。
勘違いしてた。みんな自分を慕ってくれてるんだって、図に乗ってた。
芦名「ふーん……」
キキィー
芦名「ここか?」
ハッ!
『やだっ!!なんでこんな話っ!!』
沙希「ハイッ!!お世話になりました!!」
:07/04/22 00:14
:SO903i
:FqjmvV.I
#143 [向日葵]
シートベルトを外して出ようとドアに手をかくた。
芦名「俺は無理して笑うお前より、自然に笑うお前が好きだよ。」
沙希「……へっ」
すっすすすす好きって。
すすすすす好きって!!!
『あ、違う違う。そんなんじゃ無い無い!!』
芦名「恐いかもしれないけど、断る勇気も大切だぞ。」
先生は私の頭を撫でた。
芦名「頑張れよ。」
:07/04/22 00:19
:SO903i
:FqjmvV.I
#144 [向日葵]
訂正
手をかくた×
手をかくた○
#############
『頑張れ』
そんなこと初めて言われて、先生の手は温かくて、
芦名「…オイ。泣くな。」
嬉しかった。涙か後から後から溢れて止まらなかった。
『先生……好きです……。』
これがきっと恋なんだ。
私、ずっと先生の側にいたいよ……。
:07/04/22 00:24
:SO903i
:FqjmvV.I
#145 [向日葵]
訂正。
また間違えてる

手をかくて×
手をかけて○
#############
<次の日>
「つーづーりーさぁ〜ん♪」
来たっ!!
お姉さまグループおねだりの時間。
「今日日直代わってくれない?」
沙希「ゴメンナサイ!」
:07/04/22 00:34
:SO903i
:FqjmvV.I
#146 [向日葵]
「えぇーそう?わかったー。ねー誰かぁー」
『……っや、やったぁ……。』
先生……私、頑張れたよっ……!!!!
ガラガラ
芦名「ホームルームやっぞー。」
『後で先生に報告しよー…。』
そしてホームルームが終わり、教室から出ていく先生を追いかけた。
:07/04/22 00:46
:SO903i
:FqjmvV.I
#147 [向日葵]
沙希「せっ先生!」
芦名「ん?なんだ綴。」
沙希「ちゃんと、断ること、出来ましたよっ!」
と半ばはしゃいで報告した。
芦名「なぁ。そんな事、いちいた報告するのか?」
『え?』
昨日の態度とは打って変わって、先生は冷たかった。
沙希「あの……」
芦名「そんな事でいちいち呼び止めるなよ。」
:07/04/22 00:50
:SO903i
:FqjmvV.I
#148 [向日葵]
―――ドクン…
そんな……事……
芦名「俺、授業あるから。」
そっけなく、先生は授業へ行ってしまった。
なんで……?だって昨日まであんなに優しかったじゃない。
私何かした?
気に入らないこと言った?
ウザかった?
照「うぃーっす沙希!!」
:07/04/22 00:55
:SO903i
:FqjmvV.I
#149 [向日葵]
休憩します

:07/04/22 00:55
:SO903i
:FqjmvV.I
#150 [向日葵]
沙希「あ、……おはよう…。」
先生。私……
迷惑だった?
――……
放課後。
何もないけど私は教室にいた。
もしかしたら先生が来てくれるんじゃないかと言う有り得ない期待をして。
:07/04/22 01:52
:SO903i
:FqjmvV.I
#151 [向日葵]
『私が何をしたって言うのよー……』
窓の外をボンヤリ眺めながら思う。
断れるようになったし、日誌を書くことはもう無い。
先生との接点だってなくなった。
所詮は先生と生徒。
私は……
ポタポタポタ
:07/04/22 02:21
:SO903i
:FqjmvV.I
#152 [向日葵]
先生……私は、貴方の生徒になりたいんじゃなくて、特別になりたいっ……!!
ガラガラガラ
ハッ!
私は急いで涙を拭いた。
山瀬「やっほー!綴さん!!」
ドアにお姉さまグループがズラリ。
沙希「えっ……?あの……。」
山瀬「今日聞いちゃったー。幸ちゃんのおかげで断れたのねー。私達からのも・う・し・で。」
:07/04/22 02:36
:SO903i
:FqjmvV.I
#153 [向日葵]
!!!
山瀬「ったく、うっとおしー。幸ちゃんとこの頃べったりだってー?」
「はぁーい!私昨日車で送られてるとこ見ましたー!」
山瀬「アンタは日直やってりゃーいーのよ!目障り!!明日からまた日直しなさいよね。」
まただ。
また無理だった。
目の前が真っ暗。
私はロボットじゃないのに……。
:07/04/22 02:51
:SO903i
:FqjmvV.I
#154 [向日葵]
「おーやだやだ。」
「「?!?!」」
沙希「せっ……せんせ……」
いつの間にか先生がドアの所に立ってた。
山瀬「幸ちゃん!!」
芦名「そんな嫌がらせし
てると彼氏から嫌われちゃうよー。綴。おいで。」
昨日、あの薄気味悪い校舎の中で手招きしてくれた時と同じくらい優しく呼んでくれた。
山瀬「ありえないんですけど!!なんでそんな子かばってんのー!!」
パタパタと先生のトコまで行き、私は横に立った。
この状況をどうすればいいか、私は先生と山瀬さん達を交互に見た。
:07/04/22 03:01
:SO903i
:FqjmvV.I
#155 [向日葵]
すると先生はクッと笑って私を抱き寄せた。
沙希「?!」
芦名「こーゆーことだよ。」
山瀬さん達は驚いていた。
芦名「言いたかったら言ったら?誰も信じないと思うけどね。」
そう言って、私達は教室をあとにした。
:07/04/22 03:05
:SO903i
:FqjmvV.I
#156 [向日葵]
:07/04/22 03:06
:SO903i
:FqjmvV.I
#157 [奈津歩]
:07/04/22 08:04
:D902iS
:☆☆☆
#158 [向日葵]
奈津歩さん

ありがとうございます

############
私達が向かった先は、空き教室だった。
念のため、先生は鍵をかけた。
沙希「先生っ!!意味がわかりませんよ!」
肩を抱いていた先生を私は引き離した。
沙希「なんで……あんな真似っ…!からかうのもいい加減にしてくださいっ!!」
芦名「……からかう?」
:07/04/22 11:12
:SO903i
:FqjmvV.I
#159 [向日葵]
先生は私の手をぐっと握って、引き離れた私を戻した。私はちょっと怖くなった。
沙希「ひっ…!だってそうじゃないですか!!」
芦名「誰がいつそんなこと言ったよ。」
先生は更に私を引き寄せ、力一杯私を抱き締めた。
『……っ!』
沙希「せんせっ……やめてっ!!」
これ以上傷つきたくないのにっ!!
先生の力は強くて、離れたくてもビクともしなかった。
:07/04/22 11:23
:SO903i
:FqjmvV.I
#160 [奈津歩]
いつでもあげにきます

:07/04/22 12:38
:D902iS
:☆☆☆
#161 [向日葵]
奈津歩さん
ありがとうございます

################
先生はそんな私の気持ちとは裏腹に、更にキツク抱き締めた。
沙希「せっんせっ…!苦しっ……」
芦名「我慢してたんだ…。」
『ぇ……?』
私は抵抗するのを止めて、先生の話に耳を傾けた。
芦名「俺は先生である前に一人の男なんでな。無邪気に笑いかけてくるお前が可愛かった。」
:07/04/22 16:22
:SO903i
:FqjmvV.I
#162 [向日葵]
先生の体温を感じる。
耳には私の鼓動か先生の鼓動かわからないけど音が聞こえる。
芦名「だから本気になる前に離そうとしたら傷ついた顔して泣きそうになってるし。ほっとけないから放課後行ったらあんなんなってるし…。」
先生のコロンと汗の匂いがする。
『それって……』
沙希「先生も私のこと好きなんですか……?」
目を輝かせて問う私に、先生はニヤッと笑って
芦名「も、ってことはお前俺が好きなんだろ?」
カアァァァァ
墓穴……
:07/04/22 16:29
:SO903i
:FqjmvV.I
#163 [向日葵]
沙希「でも…みんなにっ……」
芦名「少数意見なんか当てになんねぇーよ。まぁ、俺の側にいるのが不安なら、離れてもいいんだぞ?」
とニコニコ笑いながら言う。私は悔しかった。
だって先生の気持ちまだ聞いてないのに、私が先生の側にいるのが当然みたいに言うから……。
でも……
沙希「絶対離れないですっ」
私は強く先生を抱き締めた。
:07/04/22 16:34
:SO903i
:FqjmvV.I
#164 [向日葵]
好きになった人は内緒の人
でも内緒にするのもまたいいかもしれない。
【背伸び】
Fin
:07/04/22 16:35
:SO903i
:FqjmvV.I
#165 [向日葵]
:07/04/22 16:40
:SO903i
:FqjmvV.I
#166 [向日葵]
おはようございます。
今日もいい天気です。
青空が澄み渡り、太陽は暖かく差しております。
申し遅れました。
私はここのマスターをしております。
今日は天気もよく、喫茶店前を掃除しています。
バタンッ!!
マスター「?」
:07/04/22 16:51
:SO903i
:FqjmvV.I
#167 [向日葵]
後ろを振り返るも誰もいません。
マスター「……はて。」
「んー……」
?足許から人の声。
目線を向けてみますと……
マスター「なんと…。お嬢さん。大丈夫ですか?」
:07/04/22 16:56
:SO903i
:FqjmvV.I
#168 [向日葵]
―――……
パチッ
マスター「お目覚めですか?どうぞ。ダージリンのミルクティーです。」
コトッ
「え?!なんでウチ……!!」
マスター「おや、関西の方ですか。」
「?お兄さん誰っ?!ってかココドコ?!」
:07/04/22 17:02
:SO903i
:FqjmvV.I
#169 [向日葵]
倒れたことを覚えてないようなので、私が一部始終をお話して差し上げました。
「ホンマにぃ〜。おおきになぁー。」
マスター「何かお悩み事でも?」
お嬢さんはミルクティーを一口飲むと、涙を流しだしました。
:07/04/22 17:05
:SO903i
:FqjmvV.I
#170 [向日葵]
「あんなぁ…っ…ウチ好きな人おってんっ……。」
【届かぬ手】
「おはよーさーん!!」
ウチは大河 晴子(16)。バリバリの現役女子高生!
「晴子おっはよー。」
晴子「おっはよー梅ぇ!!」
オトンの仕事の関係で引っ越さなアカンようになって高校から今の学校に来るようになった。
最初はちょい不安やったけど、みんなえぇ奴ばっかりで、ウチはすぐ溶け込めた。
:07/04/22 17:15
:SO903i
:FqjmvV.I
#171 [向日葵]
「相変わらずでっかい声やなぁ。」
晴子「ん?おう笹木!おはよーさん!」
笹木「おはよーさん。」
コイツは笹木 真児(ささきしんじ)。コイツも関西出身でウチとよく気が会う奴。
笹木「昨日の漫才コンテスト見た?」
晴子「見た!あれごっつおもろかったんやけど!!」
笹木「まぁ俺には負けるな!」
晴子「冗談は顔だけにしときー!」
クラス中がウチらの話に笑う。ウチら2組の(ウチのクラス)漫才師とか呼ばれとる!!
:07/04/22 17:21
:SO903i
:FqjmvV.I
#172 [向日葵]
それぐらい息ぴったりなんよ!!
梅「もう付き合ったら?アンタ達。」
晴子・笹木「アカン!!」
晴子「こんなんと四六時中一緒におったら疲れるわぁ!」
笹木「それはこっちの台詞じゃぁ!!それに俺には彼女がおるんや。」
それを聞いて、ウチの胸の下辺りが気持ち悪ぅなった。
………………ウチは笹木が好きなんよ。
:07/04/22 17:27
:SO903i
:FqjmvV.I
#173 [向日葵]
梅「え?!そうなの!知らなかった……。」
乙女の法則。トイレ行く時は必ず友達連れて行く。
只今その真っ最中。
梅が鏡を見ながらリップを付けている。
晴子「別に知らんでもえぇよ。どーせどないもならへんもん。」
梅「そんなの分からないでしょー?強奪しなきゃ!!」
『この子は可愛い顔してよーそんな事言えるわ……。』
代々今の関係でウチは楽や。カレカノなんて、ウチの柄に合わへんし。
:07/04/22 17:35
:SO903i
:FqjmvV.I
#174 [向日葵]
梅が全部済んだとこでウチらはトイレを出た。
梅「いいとか言いながら、あれを見てもなんとも思わないの?!」
ビシィッと梅が指した方向に、笹木と彼女さんがおった。彼女さんはストレートの黒髪が綺麗で清楚な感じの子。
晴子「うっわー。ウチまで胸キュンやわぁっ」
梅「晴子!」
そんな事言うたってしゃあない。どうすることも出来へんねんから。
:07/04/22 17:44
:SO903i
:FqjmvV.I
#175 [向日葵]
:07/04/22 17:45
:SO903i
:FqjmvV.I
#176 [向日葵]
―――……
<掃除中>
笹木「大河ー。」
晴子「何ー?」
笹木は菷に手を乗せて顎をついている。
ウチは適当にその辺をワーッと掃いていた。
笹木「誕生日プレゼント何がえぇー?」
晴子「は?くれるんか?!」
笹木「俺とお前の中やないかい♪」
そう言って笹木は肩を組んだ。
:07/04/22 20:54
:SO903i
:FqjmvV.I
#177 [向日葵]
―――ドキッ
晴子「そ、…そーかぁ!!じゃあ金!!」
笹木「ダァホ!!(ドアホ)んなもんやれるかい!!」
菷の枝で頭を一発叩かれた。ごっつ痛い。
晴子「か弱い乙女に何すんねんアホー!!」
そう言って菷を剣みたいに持って笹木めがけて降り下ろす。が、受け止められる。
ガスッ
笹木「何がか弱い乙女じゃ!!ゴリラ!!」
:07/04/22 20:59
:SO903i
:FqjmvV.I
#178 [向日葵]
晴子「ウチがゴリラならお前はサルじゃぁ!!」
菷同士をせり合わせて言い合い。
これいつもの光景。
クラスの皆は見学中。
梅「じゃれあってる所悪いんだけど……」
晴子・笹木「「じゃれおーてへんわぁっ!!」」
梅「笹木。彼女来てるよ。」
ドアの入口を見ると、彼女さんが立ってて微笑みながら笹木に手を振った。
笹木「笑(えみ)!ちょー待ってなぁ!!」
:07/04/22 21:05
:SO903i
:FqjmvV.I
#179 [向日葵]
『笑言うんや……。名前まで可愛らしいこっちゃなぁ……。』
笹木「このアホ片付けたら帰るさかい!」
晴子「誰がアホじゃチンチクリン!!笑ちゃんごめんなぁ!!」
ウチがニカッと笑ちゃんの方を見ると、ウチには出来へんような柔らかい笑顔でにっこり笑った。
『名は体を表すってまさにこーゆーこっちゃなぁ…。』
とりあえず、笑ちゃんの為に掃除を早よ終らすことに専念した。
:07/04/22 21:10
:SO903i
:FqjmvV.I
#180 [向日葵]
―――……
梅{晴子ホントにこのままでいいの?}
只今梅と通話中。
さっきから話題はずっと笹木と笑ちゃんのこと。
梅はど――――してもウチと笹木をくっつけたいらしい。
晴子「えぇ言うてるやないのー。笹木とってもたら笑ちゃん泣いてまうで。あんな可愛い子泣かしたらアカンてー。」
梅{恋は戦いなのよ!!弱肉強食!!!強いものが勝つねんで!!}
晴子「梅あ●のり見すぎ(笑)しかも言葉移ってるし!」
:07/04/22 21:15
:SO903i
:FqjmvV.I
#181 [向日葵]
梅{とにかく出来ることあったら言ってね!応援するから!}
「ハイハイ」と言って電話を切った。
気付いたら11時半。
明日の用意して早よ寝なアカン。
そーいえば明日はウチの誕生日。
ってか笹木よう覚えとったなぁ……。
前に誕生日を教えあいっこした。
大分前やから絶対忘れとると思っとったのに。
『嬉しいわぁ…。』
:07/04/22 21:20
:SO903i
:FqjmvV.I
#182 [向日葵]
知らずの内に口がニヤけとって急いで治した。
その時携帯が鳴った。
♪〜♪〜♪〜
晴子「おっ?笹木や。」
ポチッ
<笹木>
ちょっと早いけど誕生日おめでとさーん\(^〇^)/また1個おばはんになったなぁ


ま、とりあえず良かったなぁ

ほたらばまた明日学校でなぁ



ニヤけてた口が更にニヤけた。
晴子「ホンマに早すぎやわ……。」
でもめっちゃめっちゃ嬉しかった。
:07/04/22 21:25
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#183 [向日葵]
ウチはその日、携帯を握り締めて眠りについた。
―――……
<次の日>
晴子「おっっはよぉぉぉさぁぁん!!!!」
梅「わぁっ!今日はいつにも増して元気だねぇっ!!」
晴子「まっあねぇ〜♪」
だって昨日一番にメールくれてんもん!!テンションめっちゃ上がるし!!!
笹木「うぃっすババアー!!」
晴子「おっすガキィー!!」
笹木「そんなん言う子にはプレゼントあげへんよー!!」
:07/04/22 21:30
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#184 [向日葵]
耳を疑った。
晴子「……ホンマにくれるん?」
笹木「ま、俺ジェントルマンやからなぁっ。ホレ。」
と胸を反らしながら、小さいラッピングされた袋をくれた。
ボケることすら忘れて、素で喜んだ。
晴子「うわ…ありがとう。」
ガサガサ
開けて見ると、中からはシャーペンが出てきた。
:07/04/22 21:34
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#185 [向日葵]
笹木「俺からのプレゼントや!三回お辞儀してから使えや!!」
晴子「……っアホか!!普通に使うわ!!」
嬉しすぎて涙が出そうになって声が震えた。
たかがシャーペンやけど、ウチにとっては一番の宝もんや。
大事に……大事に使お……。
―――……
朝からハイハイテンションのウチに悲劇が起きた。
笑「大河さん?」
晴子「ん?あぁ笑ちゃんやない!!笹木ならトイレ」
笑「ううん違うの。」
:07/04/22 21:38
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#186 [向日葵]
笑ちゃんは視線を泳がせて、もじもじしていた。
晴子「あ、あの……何?」
笑「こんなこと言うのは嫌だけど…真児君に、もう近付かないで……。」
晴子「……は?」
笑「2人でいる時、出てくるのは全部貴方の話題!私は……私は真児君の彼女なのに、まるで貴方が彼女みたいで…私、嫌なの……っ。」
笑ちゃんは両手をギュッと握り合わせて、震えてとった。
多分めっちゃ勇気出して言うたんやと思う。
正直腹立った。
:07/04/22 21:44
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#187 [向日葵]
なんでアンタにそんなん言われなアカンの?とか
そんなん笹木に言えや。とか。
でも、ウチと比べて小柄ですぐ壊れそうな笑ちゃんにそんなん言うのは酷やと思ったし、まして彼氏が他の女の事話すのは辛いと思った。やから、ウチは考えとる百万語を何一つ言わんかった。
晴子「ウン!よー分かったよ!気をつけるわっ!」
ニカッと笑って返事した。それしか出来んかった。
笑ちゃんはホッとしたんか、頭を深々と下げて自分の教室に帰って行った。
:07/04/22 21:50
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#188 [向日葵]
・・・・・・・・・
授業中。
ウチは笹木からシャーペンを使わんかった。
使ってもたら決心が揺らいでまうから。
ペソッ
横から小さい紙切れが飛んできた。
犯人が誰かは予想出来る。
カサカサ……
<授業めっさ暇ぁー(-_-#)>
笹木だ。
……でもウチは
カリカリ
:07/04/22 21:54
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#189 [向日葵]
<授業中ですー。邪魔せんといてぇ。>
と返した。
紙切れはまた来たけど無視して、覚える気もない授業内容をボーッと聞いとった。
・・・・・・・・・
キーンコーンカーンコーン……
梅「晴子ー食堂行こー!」
晴子「オッケィ!!ウチ何食べよー♪」
笹木「大河。」
振り返るのが嫌やった。
でも不自然すぎるとアカンから、自然に振る舞う事にした。
:07/04/22 21:59
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#190 [向日葵]
晴子「なんよ。」
笹木「お前ちゃんと返事せぇーや。」
晴子「したやん。授業中ですー言うて。」
笹木「お前いつもそんなん関係ないやんけ。何いきなりガリ勉なっとんねん!」
人の気も知らんで……って当たり前か。
晴子「ウチ次テスト頑張らなヤバイのぉー。アンタもウチの事構っとらんと彼女と仲良うしぃ。ほなねぇ。」
笹木「は?なんやねんお前っ!!」
笹木が怒ってる声を後ろで聞きながら、ウチは無視して心ん中で悲しんだ。
『もう、ウチに構ったらアカンのよ。』
:07/04/22 22:05
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#191 [向日葵]
食堂で並んどる時、異変を察知した梅が質問攻めしてきた。
梅「アンタ達どうしたの?!ってかアンタどうしたの?」
晴子「えー?何もあらへんよー?おばちゃーん唐揚げ定食ー。」
向こうからおばちゃんの声が聞こえたのを確認して、梅も注文した後、また聞いてきた。
梅「晴子いっつも勉強出来んでもえぇんやぁ!!が口癖じゃない。なのにあんな……。」
晴子「心機一転!今の内に頑張らななぁ思ーて!!」
:07/04/22 22:12
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#192 [向日葵]
注文した料理持って空いてる席に移動した。
梅「絶対嘘だね!!他の子達はそれで騙せても、梅は騙せないよ!!」
晴子「ハハハ梅おもろいなぁ!」
梅「晴子。」
真剣な梅に食べようとしてた箸を止めた。
晴子「…………彼女さんに笹木から離れてくれ言われたんや…。」
梅「えっ……!」
ウチは味噌汁をすすった。梅は固まって私を凝視する。
晴子「まあウチらちょっと絡みすぎたからなぁ!彼女さんはえぇ気せんかったやろそりゃ!しゃあないしやあない!!」
:07/04/22 22:17
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#193 [向日葵]
笑ったせいで味噌汁が揺れた。
…………ううん。ちゃう……。ホンマは震えてたんや。涙我慢して。
晴子「ウチはどっちにしろ弱者やったんよ!しゃあないとかいいながらホンマは笹木が……欲しいて欲しいなぁ……」
梅「晴子ぉ……」
堪えきれん涙が味噌汁の中に入った。
晴子「うぅわ!味噌汁に更に塩分足してもた!メタボリックが叫ばれとる時やのに!!」
泣いてても頑張ってボケた。そうでもせな自分が折れそうな気ぃして仕方なかった。
:07/04/22 22:22
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#194 [向日葵]
梅「バカ。そんなん言ってないで泣きなさいよ。ハイ。」
梅のもらったハンカチで、誰にも分からんように涙を拭った。
――――……
<掃除>
いい子ちゃんを演じる為、笹木と関わりを減らす為、掃除を真剣にやった。
ポスッ
頭に何か当たる。
紙で作ったボールやった。
笹木「ストラーイク!!大河!久々に野球やろうや。」
無邪気に笑う笹木を、無機質な目で見返してウチはまた掃除を始めた。
:07/04/22 22:28
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#195 [向日葵]
晴子「そんなんやっとらんと、早よ掃除しろや。」
笹木「なんやねん。ついこの間までやっとったやないかい。」
晴子「ウチ今日用があるから早よ帰りたいねん。」
クラスの皆はまだウチらの異変に気づかへん。
いつも通りや思て掃除してる。
笹木「なんやぁ。デートかぁ!!」
ニヒッと笑う笹木を本気で首絞めたくなった。
アンタが好きやのに……。
でも、それを肯定した方が笹木が離れていくかもしれん。
晴子「ウン。そうやで。」
:07/04/22 22:34
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#196 [向日葵]
クラス内が一気にどよめく。
「マジで?!」
「晴子本当?!」
みんなが質問してくる中、笹木は呆然としてその場に立ち尽くしていた。
………………これでえぇんよね……。
ウチは次の日も、そのまた次の日も笹木を避けた。
クラスの皆は夫婦漫才が聞かれへんって嘆いてた。
アホかっちゅーねん。
夫婦っちゅーのは好いとる同士のこっちゃ。
ウチらは友達。
:07/04/22 22:38
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#197 [向日葵]
梅「晴子ぉ。大丈夫?」
晴子「何言うてんの!!好きな人の幸せの手伝いしてんねんで?!これ以上の至福はないやろぉ!!」
梅「じゃあ晴子の幸せは誰が手伝ってくれるの?」
梅は泣きそうになっていた。いつも、ウチらを身近に見ていたのは梅で、きっと梅も今のウチらを見て寂しいんやと思う。
でもな?梅。
こればっかりはどうしようもないんよ。
晴子「おおきになぁ……梅。」
:07/04/22 22:43
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#198 [向日葵]
ウチかて寂しい。
ずっと一心同体みたいにおった片割れがおらんようなった。
笑い声が恋しい。
馬鹿しよった頃が懐かしい。
先生に怒られたって笑いよったんが愛しい。
窓の外を見れば、笹木と笑ちゃんが手を繋いで仲良う帰っとった。
ウチは頑張ってもその手を握る日は絶対来ん。
そない思う度、視界が揺らぐ。でも泣いたら笑ちゃんが悪者になる。
だから、ウチは泣かへんよ……。
:07/04/22 22:48
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#199 [向日葵]
日に日にウチの元気は削がれて行った。
夜も、どんな時でも寝てた授業も寝れん。
でも元気がないと梅が心配するから、必死に元気やってアピールして、クラスでもいつもみたいに騒いどった。
……もちろんピンで。
―――……
ザァァァァ
晴子「うぅわ雨やんけー。そーいえばお天気お姉さんの吉沢さん言うてたなぁ……。」
やけど傘が無い。
しゃーないから濡れて帰るしかない。
:07/04/22 22:53
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#200 [向日葵]
:07/04/22 22:55
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