恋愛喫茶店
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#21 [向日葵]
その湖は成仏出来ない霊が集まって天に昇ると言う言い伝えがあるらしい。
留衣「あー…。あそこってでも立ち入り禁止だから見るしか出来ないでしょ?」
睦月「そこがまたスリルありそうじゃん?!なんか曰くつきなのかなぁとか…例えばそこに踏み入ると一緒に連れて行かれるとか……」
怖い話をするように睦月君が喋るので私はゾーッとした。
もともとこの手は苦手なのだ。
留衣「やぁーだぁー」
聞こえないように耳を叩くようにした。
:07/04/15 17:23
:SO903i
:xam6cI0Q
#22 [向日葵]
すると
睦月「クスクスクス。冗談冗談。そんなのあるわけないよ。」
留衣「あ……あは……だよね……」
顔が赤くなる。
恥ずかしい。過剰反応しすぎた。
睦月「ホント留衣おもしろいね…。」
優しく笑って名前を呼ばれたので、なんだか胸が苦しくなった。
『あ…そういえば』
:07/04/15 17:26
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#23 [向日葵]
留衣「なんで階段のこと……。」
私は誰かに一言も痛いなんて言った覚えない。
なのになんで……それがわかったんだろう……。
睦月「いやあの高さで痛くないわけないし。」
いやまぁそうだけどね…。
睦月「それに……」
睦月君は全てを見透かすように私を見た。
睦月「我慢したんでしょ?あの子達の為に……。」
:07/04/15 17:30
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#24 [向日葵]
私はハッとした。
実は階段の件は私が自発的に落ちたのではない。
1年生の子がわざとではないが私にぶつかったのだ。
そしてバランスを崩した私は落下。
はっきし言って頭やら足は物凄く痛かった。
でも上を見てみるとその子は遠くでもわかるぐらい蒼白していた。とても反省していた。
だから、その場は私のドジで話をまとめたのだ。
睦月「無理矢理笑ってたから。俺は分かったよ。」
:07/04/15 17:34
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#25 [向日葵]
すると睦月君はちょうどその時私の頭にたんこぶが出来た辺りを撫でてくれた。
睦月「偉かったね。」
その暖かさが私の体に広がる。
奥から人の声が複数聞こえた。朝ごはんを終えた人達が帰って来たようだ。
睦月「あ、俺も帰らなきゃ。じゃあね。」
そう言って睦月君は声がする方とは逆の方に歩いて行った。
:07/04/15 17:38
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#26 [向日葵]
栄「あ!ちょっと留衣!!アンタなんで朝ごはんに……留衣?」
いつの間にか私の目からは涙が流れていた。
誰もが私のドジだと信じていたのに
[偉かったね。]
見てくれている人がちゃんといた。
留衣「あ、顔洗ってたら軽い目潰ししちゃったぁ☆」
そう言って涙を拭く。
栄「ハァッ?!気をつけなさいよー?!」
私はヘヘッと笑った。
分かってくれる人がいる。それだけで充分だと思った。
:07/04/15 17:45
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#27 [向日葵]
―――……
パンパンッ
乾いた音が境内に響く。今日の見学場所、縁結びの神社に来ているのだ。
留衣「ぃよしっ!!ちゃんとお祈りしたっ!!ちゃんといい人が見つかるようと、幸せでいれますようにと、好きな人と結婚できますようにとー……」
栄「アンタお賽銭いくらいれたの……」
留衣「10円!」
栄「10円じゃ全部は聞いてくれないわね……。」
留衣「じゃあ1000入れて来る!!」
その足を止められ、お守り売り場まで引きずっていかれた。
カワイイピンク色の縁結びのお守りがあった。一目でこれにすると決定。
:07/04/15 17:53
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#28 [向日葵]
そして、「あっ」と思い、もう1つ同じのを買った。
栄「?なんで同じの買うの?」
留衣「ドキッ!ぇっ?!いっ妹に!!」
栄「ふーん。」
実はこれは睦月君用にだ。今朝、私に元気をくれたお礼。
お守りを握り締めながら、私はほっこりとして笑みが溢れた。
『喜んでくれるかなぁ……。』
:07/04/15 17:57
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:xam6cI0Q
#29 [向日葵]
栄ちゃんは行きたい所があると言ったが、私はトイレに行きたいと嘘をついた。後でトイレ近くのベンチで待ち合わすことにして、私達は別れた。
私が嘘をついた理由。それは睦月君を探しに行くからだ。
ジャリジャリジャリ……
砂利を踏みながら探すこと5分。
みんながいる所とは離れたところとは別の場所に少し小さめの境内があった。
留衣「なんだろうコレ。」
ポンポン
肩を叩かれたので振り向く。
ブニッ
人差し指でホッペを刺される。
:07/04/15 18:04
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:xam6cI0Q
#30 [向日葵]
睦月「アハハハ!!ひっかかったー!!」
留衣「睦月君!」
つつかれたホッペを押さえながらイタズラの本人を見る。
睦月「ゴメンゴメン。なんでこんなトコにいるの?」
留衣「あ、あのね!コレ!!」
私はカバンからさっき買ったお守りを渡した。
留衣「今朝、元気もらったからお返し!睦月君にもいい人が現れますように!!」
睦月君はお守りをじっと見つめる。
『あ、ピンクって言うのがダメだったかなっ』
私は焦った。
でも焦ったのはつかの間だった。
:07/04/15 18:10
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