恋愛喫茶店
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#342 [向日葵]
日射しが熱いせいで額にじわっと汗をかいた。

それでも足の速度を緩めない。
何がなんでも家からの距離を離したかった。

「―――……ん?」

曲がり角で誰かに呼ばれた。少しずつ速度を落として左を見ると

新市「どうしたの?そんなに急いで。」

音子「ハァハァ…ま……まな……く…ハァハァ……ハァハァ。」

息切れしてるせいで、名前呼ぶのも一苦労だ。

新市「大丈夫?深呼吸深呼吸!!」

言われた通り、私は大きく息を吸って吐いてした。

⏰:07/04/30 00:33 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


#343 [向日葵]
音子「ハァ……真辺君こそ……ハァどうしたっの……?」

胸に手を当てて心拍が上がっているのを確認しながら息を整える。

新市「喫茶店行こうと思って。あそこ涼しいから勉強捗るし。」

音子「スー…ハー……。私も行くトコなの。一緒に行かない?」

真辺君はニコッと笑ってうなずいた。
それだけでさっきまでの嫌な気分は吹っ飛んでいった。




…………ハズだった。

⏰:07/04/30 00:38 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


#344 [向日葵]
太智「ね―――ねぇ――――!!!!」

向こうからなんと太智が一人で走って来た。

『!!!!!』

音子「ま、真辺君行こっ!!」

無理矢理真辺君の背中をぐいぐい押して先に進ませようとするが、真辺君は私が呼ばれてることが気になって前に進んでくれない。

新市「いやでも……。」

音子「いぃぃぃからぁぁぁぁぁぁ!!!!」

しかしそうしてる間に太智は追いついてしまった。

⏰:07/04/30 00:42 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


#345 [向日葵]
太智「ちょ、おま…ハァハァ!!何怒ってんのっ?!」

音子「怒ってないわよ!バイト遅れちゃ困るから早く行くの!!行こう真辺君。」

太智「え?何?彼氏?」

―――ドクン……

音子「ち、違」

太智「嘘つけよー。えーっと真辺君?ウチのじゃじゃ馬よろしくねーホント手がつけられない子で。」

パシー……ン

私は太智に平手をかました。

⏰:07/04/30 00:48 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


#346 [向日葵]
音子「アンタに私の何がわかるっていうのっ?!自分はさっさと結婚したくせにっ!!私のこと知ったかぶって言わないでよ!!」

ダッ!!

太智「オイね」

追いかけようとした太智は新市によって止められた。

新市「俺が行きますから。」

新市は音子の後を追った。

⏰:07/04/30 00:52 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


#347 [向日葵]
バカだ……

私バカだ……!!

結局未練タラタラじゃないっ!!

みっともない!

最悪っ……

私はまだ一歩も進めてなかったんだ!!

グッ!

腕を引かれ、走る足を止めた。

新市「ハッ…ハッ…生田さ……ハァ…っ早いね…っ!」

⏰:07/04/30 00:57 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


#348 [向日葵]
音子「真辺君…私はやっぱりダメな子だよぉ……。進歩してなかっ……。……っっ。」

本人を目の前にするとやっぱり好きで、声を聞くと愛しいかった。

音子「やだ…。もぉやだよぉ……っ!」

私はその場にしゃがみこんで泣いた。

私は今まで何をしてたの?何が少しずつ思い出に……?

出来てないじゃない!!
口ばっかりじゃない!!

その時、真辺君が私の肩にそっと触れた。

⏰:07/04/30 01:03 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


#349 [向日葵]
新市「そんなにすぐに決着が着くほどにしか彼を思ってなかった?」

伏せていた顔を少しあげ、閉じていた目を見開いた。

新市「俺だってもし今アイツが生きて帰ってきたらもの凄く喜ぶ。ひょっとしたら生田さんを置いて帰るかもしれない。」

私は完全に顔を上げる。
真辺君は同じ様にしてしゃがんでいた。

新市「……それぐらい、大好きだったよ。だから生田さんもゆっくりでも、気持ちの整理がつくまで好きなだけ好きでいたらいいから。」

⏰:07/04/30 01:13 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


#350 [向日葵]
真辺君はいつだって私の思いを許してくれた。
真剣に耳を傾けてくれた。

好きのまま……いたい……。

でもダメ!!

私は立ち上がって涙を拭う。

音子「私は今度こそ再出発するの!!」

このままじゃきっとこの気持ちに甘えっぱなし。
それじゃダメな気がする!!

だから……っ


ダッ!

⏰:07/04/30 01:19 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


#351 [向日葵]
私は元来た道に戻った。

曲がり角を曲がると、太智の後ろ姿が見えた。

音子「太智ぃ―――っ!!」

太智は振り向いて、私の元へ来ようとしたが私がそこにいてと言ったので足を止めた。

太智…これが

音子「私アンタがだぁーい好きぃ――!!!!」

私の22年分の思いです。
大声でも恥ずかしくない。それほど貴方が好きでした。

⏰:07/04/30 01:27 📱:SO903i 🆔:cSgoZygA


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