恋愛喫茶店
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#401 [向日葵]
誘導されるがままに私は角まで行く。
曲がると少し行った所に灰色で2階建てのアパートがあった。
新市「灰色のアパート…の…2階。右から3つ目……。ハァ」
ブツッ
音子「え?新市君?新市君?!」
突然電話が途絶えた。
私は急いでアパートに向かい、カンカンカンカン階段を駆け上がった。
音子「……あ。よく考えてみたら……。」
『ドア開けられないじゃん!!』
:07/05/03 00:29
:SO903i
:WfkdcBro
#402 [向日葵]
イチかバチかでドアノブを捻ってみる。
……すると
カチャ…… キィ……
『開いた!嬉しいけど不用心だよっ!』
音子「お邪魔しまーす……。」
中はシーンとしていた。
とりあえず寝室にいるハズ。探してみることにした。
キィ
『違う。』
キィ
『ここも違う。』
:07/05/03 00:33
:SO903i
:WfkdcBro
#403 [向日葵]
音子「し、新市くーん……?」
名前を呼んでも、聞こえるのは床の軋む音のみ。
しかし、一瞬何かが私の耳に入ってきた。
「――…?」
音子「?新市…君?」
聞こえたのは今から調べようとしてたすぐ近くの部屋。
私はゆっくりとドアを開けた。
キィ……
音子「新市君……っ!」
ベッドに横たわり、途中で会話が途切れた携帯は床に落とされていた。
:07/05/03 00:41
:SO903i
:WfkdcBro
#404 [向日葵]
音子「新市君?私だよ?聞こえる?」
すると瞼がピクッと動き、うっすらと目が開いた。
そして首を動かし、私を認める。
新市「ぁ……音子……っゲホゲホゲホ!!」
音子「大丈夫?!」
おでこに手をやると予想以上に熱かった。
熱を出してる。
とりあえず頭を冷やさなきゃ!!
音子「台所借りるね!!」
:07/05/03 00:46
:SO903i
:WfkdcBro
#405 [向日葵]
行こうとした瞬間。
腕を引かれて私は後ろから新市君に抱き締めたられた。
こんな時に不謹慎だけど、もの凄くドキドキしてる。
音子「し……新市君……?」
新市「ハァ…ここに……いて……?」
熱い吐息が耳にかかってゾクッとした。
音子「すぐ、だから…。待ってて?」
すると新市君は一度ギュッと力を入れると、素直に離してくれた。
そしと事切れたようにフーッとベッドに倒れこんだ。
:07/05/03 00:54
:SO903i
:WfkdcBro
#406 [向日葵]
私はそこに布団をかけてから台所に向かった。
とりあえず氷枕とー。濡れタオルとー。あとお粥いるかなぁ……。薬飲まなきゃいけないし。
最初の2つをとりあえず持って行った後、私はお粥作りに励んだ。
音子「あ!蜂蜜すりリンゴとかもいいかもー…だけぇどぉ……無いよね……。」
回りを見渡すが、リンゴらしいものもなければ蜂蜜だってなかった。
音子「まぁ、大丈夫かなぁっ?」
:07/05/03 00:59
:SO903i
:WfkdcBro
#407 [向日葵]
##############
すいません

今日はここまでです

よければ感想ください

:07/05/03 01:00
:SO903i
:WfkdcBro
#408 [向日葵]
:07/05/03 01:16
:SO903i
:WfkdcBro
#409 [奈津歩]
あげ2


:07/05/03 15:40
:D902iS
:☆☆☆
#410 [か]
:07/05/03 16:41
:F902i
:WLuAL4IM
#411 [向日葵]
:07/05/03 23:50
:SO903i
:WfkdcBro
#412 [向日葵]
ご飯がクツクツ煮えてるのを確認しながら薬がありそうな所を物色した。
音子「あ、これかな。」
棚の中にル●発見。
『早く良くなるといいけど……。』
と、考えながらさっき抱きしめられる光景が脳裏に浮かぶ。
それを手でかき消し、薬と水を用意する。
『あれはホラッ!風邪になるとなんだか寂しくなるじゃない?!人肌恋しいって言うか!!!!』
舞い上がって水を並々と入れる。
お粥も良い感じに出来上がったので味見。
:07/05/03 23:59
:SO903i
:WfkdcBro
#413 [向日葵]
音子「ウンオッケィ♪」
見つけてきたお盆に乗せて私は再び寝室に行った。
コンコン
音子「新市くーん。お粥出来たよー。」
新市君はスースーと寝息を立てて眠っていた。
とりあえず床にお盆をおいて、熱くなってしまったタオルを濡らしに行った。
帰ってくると新市君が起きようとしていた。
新市「……ぁ。」
音子「起きた?お粥食べる?」
新市「……鈴」
『……え?鈴(りん)?』
:07/05/04 00:06
:SO903i
:Nr.atdks
#414 [向日葵]
新市君は懐かしそうな顔をして私を見つめる。
そして私の腕を引いて私を抱き締めた。
新市「…鈴……。」
違う私……
“鈴”なんかじゃない。
ドンッ!!
病人の新市君を思わず突き飛ばしてしまった。
新市君はそれでも私を鈴と思っているらしく、私の名前を呼んでくれない。
新市「鈴……?どうした……。」
音子「…………なんか、買ってくるから。」
:07/05/04 00:11
:SO903i
:Nr.atdks
#415 [向日葵]
私は頭に何か重い物を乗せた気分で部屋を出た。
『リンゴと蜂蜜でも買ってこよ……。』
暑い日差し。
私の心は暑さとショックで暗雲が垂れ込んでいた。
音子「誰よ鈴って……。」
重い足取りでスーパーへ向かう。その間も自分が呟いたセリフで頭がいっぱいだった。
・・・・・・・・・
手にリンゴと蜂蜜を入れた袋を持って私は涼しいスーパーから暑い外へ行く。
:07/05/04 00:20
:SO903i
:Nr.atdks
#416 [向日葵]
天国から一気に地獄。
鈴のことも頭にひっついて離れない。
もしかしたら男友達かもしれないじゃん!!!…いやおかしいおかしい。ならなんで抱きしめるんだよ!!っとかさっきからグルグルグルグル頭を巡る。
音子「せっかく幸せ全開だったのに……。」
ジワァっと涙が滲む。
ハァ…と溜め息をついて少し汗ばんでいる手で拭った。
「あれ?音子さん?」
少し遠くでマスターと黒髪美少女が立っていた。
音子「あ、マスター…。」
:07/05/04 00:31
:SO903i
:Nr.atdks
#417 [向日葵]
まだ目に残る涙を全部拭き取ってマスターに近づく。
マスター「こんにちは。今日はデートじゃなかったんですか?」
マスターが挨拶をすると同時に黒髪美少女がペコッと頭を下げた。
私もニコッと笑い軽く下げる。
黒髪美少女「マスター。私中に入ってますね。」
マスター「すいません世津さん。」
『あぁ…。あの子がマスターの……。』
世津「構いませんよ。」
カランカラン
:07/05/04 00:40
:SO903i
:Nr.atdks
#418 [向日葵]
マスターが世津ちゃんを見届けると私の方に向き直った。
マスター「で、どうしたんです?」
音子「マスターもすみには置けませんね〜♪」
聞かれた事とは別の事を答えた。
マスターは一回咳払いすると、もう一回どうしたのかと尋ねた。
音子「ねぇマスター?新市君の知り合いで“鈴”って知ってます?」
マスター「鈴さん?鈴さんは確かお亡くなりになった新市さんの幼なじみですよ。」
:07/05/04 00:47
:SO903i
:Nr.atdks
#419 [向日葵]
頭の中でドンッと言う音が鳴った。
亡くなった?
もしかして前に新市君が話してた……好きな人……。
マスター「それがどぅ……音子さん?」
私はマスターの言葉を最後まで聞かずアパートまで走った。
ゴメンネ新市君。
死んだ人、重ねてたんだ。辛い。本当は重ねて見られるのは辛い。
でも、死んだ人の思い出と一緒に全部ひっくるめて“新市君”だもん。
:07/05/04 00:54
:SO903i
:Nr.atdks
#420 [向日葵]
私は大丈夫。
だから死んだ人を忘れないであげて。
新市君なら分かるよね?
思い出にしてしまう辛さを。
バンッ
勢いよく扉を開けてしまった。
病人がいることを思い出して、ゆっくりと戸を閉める。
そして寝室を開けると同時に新市君は目を覚ました。
新市「……鈴?」
まだ私を鈴さんと勘違いしているらしい。
でもいいの。
:07/05/04 00:57
:SO903i
:Nr.atdks
#421 [向日葵]
音子「大丈夫。ずっと側にいるから……。」
私は新市君の手を両手で握る。すると新市君は涙を流し始めた。
新市「側に……いてやれなくて……っゴメン……っ!!」
私の手をギュッと握り返す。鳴咽を少し漏らしながら新市君は話し続けた。
新市「ずっと…ずっと好きだったよ……。俺……も、鈴のトコっ行こっと…思った。んくっ――でも、守ってあげたい子が出来たんだっ!」
その言葉を聞いて、「えっ」と口パクで言った。
『……それは、私の事…?』
新市「お前の分まで生きるから……っ。だか、ら。俺をその子の側にいさせてっくれ!!」
:07/05/04 01:08
:SO903i
:Nr.atdks
#422 [向日葵]
それはきっと、ずっと鈴さん本人に言いたかった言葉だろう。
生きていたなら……。
鈴さんが生きていたなら私は新市君と出会っていない。
だから鈴さん。
私は貴方の分まで新市君を守らせてください。
そして見守ってあげてください……。
思い出は、懐かしむと同時に切なさがあります。
その切なさを少しでも私が分かち合えるように…。
一緒に思い出を大切に出来るように……。
:07/05/04 01:12
:SO903i
:Nr.atdks
#423 [向日葵]
――……
「――…ね。音子。」
ハッと目を覚ますと、目の前に新市君の顔。
音子「おあっ!!!びっくりしたぁっ!!あれ?もういいの?」
新市君はケロッとした顔でウンと頷いた。
そして座ったまま背伸びをして、所々ポキポキと鳴らす。
音子「…あれ?私いつの間にベッドに寝てるの?」
新市「あぁ。一回目覚めた時に座って寝てたから俺の隣で寝かした。」
:07/05/04 01:21
:SO903i
:Nr.atdks
#424 [向日葵]
『と、となり?!隣って貴方!!!』
顔が赤くなるのを自覚しながら床に置いてあったお粥と薬と水が空っぽな事に気づく。
音子「全部食べたんだ……。」
新市「ウン!腹減ってたし!!薬飲んでまた寝たから結構スッキリしたよ」
そっか……っと言ってお盆を片付ける。
器を洗おうと水を出した瞬間。
音子「…っ!」
新市君がまた後ろから抱きしめてきた。
:07/05/04 01:27
:SO903i
:Nr.atdks
#425 [向日葵]
その時思った。
新市君は私を抱き締めた瞬間から私を鈴さんだと思ったのかも知れない。
今度はなんだか落ち着いて新市君の少し熱がある体温を感じれた。
音子「どうしたの……。」
食器を洗う手を止めて新市君に聞く。
新市君の力が少し強くなった。
新市「夢…。見たんだ。幼なじみの。」
『ウン……知ってるよ。』
でも私は黙って話を聞く。新市君も話を続けた。
:07/05/04 01:34
:SO903i
:Nr.atdks
#426 [向日葵]
新市「長い夢でさ…。名前呼んだら辛そうな顔してどっか行っちゃったんだ。」
それはきっと鈴さんの名前を初めて呟かれた時だろう。
新市「抱き締めたら、ちゃんと感触があって。……でもまた現れた時、思ったんだ。――――あぁ…。これは夢だって……。」
だって現実に考えてアイツはもういないんだもんなぁと、笑いながら話すその声は寂しそうだった。
私は何も言えなかった。
そして話は、新市君が泣いた時に行った。
:07/05/04 01:40
:SO903i
:Nr.atdks
#427 [向日葵]
新市「謝ったんだ。側にいてやれなくて……って。そしたらアイツ、……笑って言うんだ。『新市が幸せなら私は幸せよ…』って。」
そこで私は「え?!」っと思った。だって私は何も言ってない。ただ耳を傾けていただけなのに…。
『鈴さんっ…。』
新市「それで言ったんだ。『守ってあげたい子がいる』って。」
そう言うと、私を新市君の方へ向かせた。
音子「……鈴さ…その人はそしたらなんて?」
:07/05/04 01:49
:SO903i
:Nr.atdks
#428 [向日葵]
新市君はニコッと柔らかく笑って言った。
新市「『しっかり守ってあげなさい』って。」
その言葉を聞くと同時に私は抱きついた。
涙が出た。
私の声が鈴さんに届いて、新市君が私を大事にしてくれて……。
これ以上の幸せはきっとない。
新市君は私を少し話して涙を拭いた。
新市「なぁんで音子が泣くのー?」
音子「いや……あのっ…。」
:07/05/04 01:57
:SO903i
:Nr.atdks
#429 [向日葵]
すると新市君は私の目元をキスした。
まるで涙を舐めるように。
音子「…。ねぇ」
新市「ん?」
音子「なんで口にはしてくれないの?」
少し拗ね気味で新市君を睨む。
新市君はそれを聞いてまた熱が上がるんじゃないかってくらい赤くなった。
新市「深い意味はないよっ!!」
音子「じゃあしてくれてもいいじゃない!!」
わたしゃ痴女か……。
:07/05/04 02:01
:SO903i
:Nr.atdks
#430 [向日葵]
新市「だ……大事にしたかったから……。俺だってちゃんと……。」
真剣な顔をして顔を両手で包まれた。新市君の目を見る。吸い込まれそうなくらいキレイ。
私も彼の頬に軽く手を添えた。
そしてゆっくりと唇を重ねる。
初めてのキスは一瞬だったけど、新市君をもっと好きになった。
:07/05/04 02:07
:SO903i
:Nr.atdks
#431 [向日葵]
そしてまたギュッと抱き締め合う。
今日は抱き締められることが多いなぁ(笑)
新市「デート出来なかったね……。」
音子「ウン…。でもいいの。一緒にいれるから……。」
―――……
「ちょっと鈴ー!!」
鈴「あ、天使さん。」
天使は雲の上で座ってる鈴を発見した。
天使「貴方また地上に行ったでしょー!」
鈴「へへへっ。ごめんなさいっ!」
:07/05/04 02:12
:SO903i
:Nr.atdks
#432 [向日葵]
ペロッと舌を出しながら笑う鈴に天使は呆れながら笑った。
鈴『2人共。幸せにね……。』
鈴「私2人の子供に生まれたいなぁっ」
地上を見つめながら言う鈴に天使は手を差し延べる。
天使「きっとなれるわ。」
天使の手を取りながら鈴は笑う。
その背中には小さな白い羽根が生えていた。
:07/05/04 02:16
:SO903i
:Nr.atdks
#433 [向日葵]
そんな会話が繰り広げていられることなんて露知らず。
私と新市君は笑い合う。
何年後かに生まれるその子を夢みて……。
:07/05/04 02:18
:SO903i
:Nr.atdks
#434 [向日葵]
【再出発〜隣のあなた〜】
Fin
:07/05/04 02:19
:SO903i
:Nr.atdks
#435 [向日葵]
:07/05/04 02:20
:SO903i
:Nr.atdks
#436 [向日葵]
:07/05/04 02:21
:SO903i
:Nr.atdks
#437 [奈津歩]
:07/05/04 15:22
:D902iS
:☆☆☆
#438 [向日葵]
マスター「さて……そろそろお話も尽きてきましたねぇ…。」
カランカラン
世津「マスター。こんにちわ。」
※―――今回で恋愛喫茶店は最終回です。
最後のお話は……
【双子〜行方〜】
:07/05/04 19:56
:SO903i
:Nr.atdks
#439 [向日葵]
私は世津。
17歳の双子の姉。
先日、マスターに双子の妹・世衣のせいで(ダジャレじゃない)元気を無くしていた私を励ましてくれた。
…………しかも…。
告白までされたっ!!!!!
実は私はまだその答えを待ってもらっている。
改めて言うとなるとすんごい恥ずかしいのだ。
マスター「今日はなんにしますか?」
世津「冷たいカフェオレ!もう暑くって……。」
:07/05/04 20:05
:SO903i
:Nr.atdks
#440 [向日葵]
マスター「はい。」
マスターは何も言わない私を待ってくれている。
マスターの為にも私は早く答えを言わなきゃいけない。
世津「マ、マスター!!!」
マスター「ハイ?」
穏やかな笑みで振り向くから決心が揺らぐ。
世津「ぅ、わ、わた、しっ…。―――んの高校で文化祭があるんですけど来ませんか?!」
『じゃなーくーてぇぇぇ……。』
私は心の中で泣いた。
:07/05/04 20:09
:SO903i
:Nr.atdks
#441 [向日葵]
マスター「あぁ。もうそんな時期ですか。世津さんは何をなさるんですか?」
どっちにしろ文化祭には誘うつもりだったんで、パンフレットを持って来ていた。
私達は展示部門のバルーンアートをやるのだ。
世津「だから…その……一緒に回りませんか?!」
パンフレットに目をやっていたマスターは私に目を向けた。
世津「……ダメなら…いいんです……。」
マスター「いいえ。行きますよ。」
:07/05/04 20:23
:SO903i
:Nr.atdks
#442 [向日葵]
マスターは嬉しそうに笑っていた。
その言葉を聞いて私もパアァァっと嬉しくなった。
世津「日時は、そこに書いてるんで!!……ではっ!あ、お金!!」
財布を出そうとする私の手をマスターの大きなキレイな手が上に被さる。
『え…』
――ドキン
手が触れただけで私の心臓は、はち切れそうだった。
マスター「今日はいいですよ。文化祭に誘って頂きましたし……。」
:07/05/04 20:29
:SO903i
:Nr.atdks
#443 [向日葵]
世津「でも、そんだけじゃダメですよ!」
そう答えると、マスターは顎に手を当てて考え出した。そして何か思い出したのか、カウンターから出てきた。
そしてドアを開けて、私を手招きした。
マスター「では、私に送らせて下さい。」
世津「え?!いやそんなのでチャラはっ……。」
マスター「私が嬉しいので…送らせて下さい…。」
そこまで言われると弱い。しかもマスターが嬉しいとか……。
そんなのズルイ……。
:07/05/04 20:37
:SO903i
:Nr.atdks
#444 [向日葵]
世津「じゃあ…お願いします……。」
・・・・・・・・・・・・
マスターに送ってもらうのはすごく嬉しい。
一緒にいる時間が長くなるから。
……緊張するけど……。
マスター「バルーンアートは何を作るんですか?」
世津「あ、えっとーいっぱい作るんです。虹とかドラ●もんとか。」
「それとー…」と考えると、この狭い道で結構なスピードで車が走って来た。
『あ、避けなきゃ。』
:07/05/05 10:46
:SO903i
:YakLudVw
#445 [向日葵]
と思った瞬間。
グイッ
世津「!!」
マスターが私を抱き寄せて守ってくれた。
『ひゃぁぁぁっ』
マスター「危ないですねぇ。世津さん。大丈夫ですか?」
世津「だ、だだ大丈夫ですっ…!」
それどころじゃない!!
目の前ではマスター広い胸板があって、大人らしい香水の香りが鼻をくすぐる。
:07/05/05 10:51
:SO903i
:YakLudVw
#446 [向日葵]
しかも自分の左肩には大きな手。
前に一回抱きしめられたことがあるものの、あの時は絶望の淵にいたから何にも気にしていなかった。
マスター「私も女性に道路側を歩かせてしまいました。すいません。」
と言って私の手を取って家側にやってくれた。
世津「あ、ありがとうマス……」
『あれ?そういえば…。』
マスターの名前を私は知らない。聞いたことがない。多分世衣すら知らないかもしれない。
:07/05/05 10:55
:SO903i
:YakLudVw
#447 [向日葵]
世津「ねぇマスター?」
マスター「ハイ?」
世津「マスターの名前は…なんて言うの?」
するとマスターは立ち止まりいつもの優しい笑顔が無くなってスッと表情を真顔になった。
そんな顔初めて見たから私は少し怖くなった。
マスターはゆっくりと元の穏やかな顔に戻って行った。
マスター「またいつか…教えますよ……。」
世津「はっ、……ハイ……。」
:07/05/05 11:02
:SO903i
:YakLudVw
#448 [向日葵]
「なんで」とは言えなかった。「聞かないで」と言われてる様で…。
世津「あ。着きましたんで…。ありがとうございました……。」
マスター「いいえ。ではおやすみなさい。」
マスターは来た道を引き返して行った。
世津「……マスター…。」
私はそのどこか孤独な背中を姿が見えなくなるまで見つめ続けた。
――――……
<文化祭当日>
沢山の人が訪れて、どこもかしこも満員状態。
特に喫茶店とかやってるクラスには人がごったかえしていた。
:07/05/05 11:08
:SO903i
:YakLudVw
#449 [向日葵]
私は見に来た人が悪戯して風船を割らないように湖穂と店番をしていた。
湖穂「すっごい人だねー!!老若男女勢揃い!!」
世津「他校からもいっぱい来てるねぇ。みんな情報が早いなぁ〜。」
とか言いながら私はマスターが来ると言うのでソワソワしていた。
慣れないことに髪の毛を可愛く湖穂に結んでもらった。
湖穂「誰かさんはいいわね〜彼氏が来るんだからぁ〜。」
とわざとらしくため息をつく湖穂。
:07/05/05 11:15
:SO903i
:YakLudVw
#450 [向日葵]
湖穂も年上の彼がいるらしいが、仕事があるからと言われたらしい。
世津「か、彼氏じゃないもん!!…………返事まだしてないし。」
湖穂「はあぁぁぁ?!まだ言ってないわけ?!何してんのアンタ!!いつまでも焦らすと、マスターさんも他の人んトコ行っちゃうよ?!」
世津「わ…わかって」
キャアァァァァ!!
いきなり廊下の向こう側から悲鳴。……と言うよりも歓声……?
:07/05/05 11:20
:SO903i
:YakLudVw
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