きみを送るA
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#286 [沢子]
ふあいと

⏰:07/05/15 18:58 📱:P903i 🆔:4QnGglN2


#287 []
「何?志乃さん」

「へ?」

「なにかいいたげな顔してる」

「…………」

「志乃さん、人間思った事を口にださないと伝わらないよ?」

ほら、こーゆーとこ

「コウにそっくり」

⏰:07/05/16 11:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#288 []
「ほめてる?」

「……………まぁ」

「ほめてないね。沈黙長かったもん」

「………………」

「まぁいいや。そろそろ時間だよ。兄のところに戻ろう」

⏰:07/05/16 12:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#289 []
「何か起きるん?」

「見てればわかるよ」

旬は時計を気にしながら早足でコウのいる部屋へ向かった。

部屋の前で旬は立ち止まり俺の顔を見て言った。

「今から起きる事、黙って見ててね。手は出せないから。それと、この出来事が終わったらあなたは目が覚める。そしたらあなたがするべき事はただひとつ」

⏰:07/05/17 01:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#290 []
「…なに?」

「兄を救って下さい。兄には僕が見えないから…僕が兄を憎んではないって…いつも見守ってるって伝えて下さい」

「…わかった」

「ありがとう。じゃあ、入るよ」

旬はドアへ向かって歩き、すうっと中へ入った。
俺もあとを追う。

⏰:07/05/17 01:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#291 []
俺もドアを擦り抜けれるんかな?

俺はドアへ向かって歩いた

「うわっ」

なんだこれ…
身体がドアを抜けるけど
なんとも気味が悪い感触だ

俺はドアを擦り抜け、
目の前の光景を見て呆然とした。

「コウ………?」

⏰:07/05/17 01:58 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#292 []
目の前には
ナイフを手首に当てるコウの姿。

「コウ!!やめろ!!」

「志乃さん!手は出せないと言ったはずだよ!」

「でも…」

俺は押さえつける旬を振り払おうとした

「大丈夫!兄は死なない!さっき言ったでしょ?兄が自殺未遂をしたって!」

⏰:07/05/17 02:01 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#293 []
「…それが…今日なんか」

「そうだよ」

「……わざわざ…それを見せるために……?」

「僕の記憶だ。僕が一番辛かった時の記憶なんだよ」

旬を見ると
旬は目に涙をためていた。

⏰:07/05/17 02:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#294 []
「僕は許せない」

旬は唇を噛み締めた。

「いくら僕の幻影だからって…兄をここまで追い詰めるなんて……」

「…旬………」

「志乃さん、約束だからね。兄を救ってね」

「当たり前や」

⏰:07/05/17 02:05 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#295 []
旬が俺に向かい
ありがとう、と言うや否やコウはボソッと呟いた。

「旬…僕が死ねば…許してくれますか?」

そう言って
ナイフで手首をザクッと切った。

「うっ………」

俺は口を押さえた。
ここまでひどいとは
思っていなかった。

コウの手首からは
血がドクドクと流れ出し
床は物凄い勢いで血の海となった。

⏰:07/05/17 02:08 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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