きみを送るA
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#471 []
「一人?」

「あ〜今連れときてる」

「そうなんだ〜」

「一人なんスか?」

「うん、これから仕事」

「頑張ってくださ…」

え…!?何この熱い視線

べっぴん店員は
俺をじいーっと見つめている。

⏰:07/05/31 02:26 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#472 []
「あ…の……」

「なぁに?」

う…やばい…。
何これ……なんか…
この人の目に
吸い込まれそうな…。

「志乃くん?」

コウが戻って俺の名を呼んだ。
俺はハッとした。

「どうしたんですか?」

⏰:07/05/31 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#473 []
「いや…別に」

「あ、じゃーあたし仕事だから。また来て下さいね」

べっぴん店員は
俺とコウに軽くお辞儀をし店を後にした。

「何話されてたんですか」

「…別に……」

そうですか、とコウは言いハンバーガーをガブッと食べた。

⏰:07/05/31 02:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#474 []
「…なるほど。案外おいしいですね」

コウは一個めのハンバーガーをたった三口でたいらげた。

「おい」

「はい?」

「もっと噛みなさい」

「いやです」

「噛め」

「いやです」

「噛めや!!」

⏰:07/05/31 02:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#475 []
「何怒ってるんですか」

コウは二個目のハンバーガーを開きながら
鼻でフッと笑った。

「もっと噛めや!!俺の言う事が聞けへんのか!」

「………………」

俺の怒鳴り声で店内の客が俺に注目した。

「志乃くんどうしたんですか?」

⏰:07/05/31 02:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#476 []
コウが心配したような
困ったような表情で俺を見た。

「…あ……わりぃ…」

またや……
また口が勝手に…。

「昨日と同じです」

「え?」

コウがジュースを一口飲んで言った。

「今怒鳴った時の目、昨日の志乃くんと同じでした」

⏰:07/05/31 02:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#477 []
「……………」

「何かあったんですか?」

心配そうな顔で
コウは俺の顔を覗き込んできた。

「…なんもない」

「……そうですか…」

コウは俯いて
今度は一口一口ハンバーガーを噛みしめた。

俺…なんか変や…。

⏰:07/05/31 02:45 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#478 []
その後俺は食欲がなくなり残ったハンバーガーをコウにあげた。

「志乃くんは本当に少食ですね」

「…やかましい」

なんやろ……。
頭がズキズキする…
頭の中が……。

⏰:07/05/31 02:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#479 []
「志乃くん顔色悪いですよ?大丈夫ですか?」

顔色…?
ただの風邪か?

「大丈夫だいじょ…」

俺は自分の顔に手を当て、ゾッとした。

冷たい…
ただの冷たさじゃない。
まるで氷を触ってるみたいや。

「志乃くん?」

⏰:07/05/31 02:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#480 []
「…いや…なんもない」

「本当ですか?真っ青ですが…」

「大丈夫やから…」

俺はコウから目線を逸らし窓を眺めた。

「…っ……!?」

なんだこれは………

窓にうっすらと映る俺は
俺じゃなかった。

まるで悪魔のような
真っ青な顔をし、ニヤリと笑っている俺が映っていた

⏰:07/05/31 03:03 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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