きみを送るA
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#551 [
]
―――――……‥‥
《誰……?》
《誰なの……?》
俺は夢を見ていた。
《やめて………》
脅える声の主は……?
《お願い…やめ…て…》
……このは?
:07/06/03 18:37
:SH901iS
:☆☆☆
#552 [
]
このはが
脅えた表情でしゃがみ込んでいる。
〈このは!!〉
俺はこのはの名前を叫ぶが
声がでない。
《お願い…やめ……きゃぁああああ!!》
甲高い悲鳴と共に
このはの身体から
大量の血が噴き出した。
:07/06/03 18:40
:SH901iS
:☆☆☆
#553 [
]
《今回はこのくらいにしてやるよ》
俺の背後から
低い声が聞こえる。
誰だ……?
俺は振り返ろうとする
が……
―――――…‥‥
「志乃くん!!」
コウの叫ぶ声で
俺は夢から覚めた。
:07/06/03 18:43
:SH901iS
:☆☆☆
#554 [
]
「…………俺……」
頭がボーッとする。
「大丈夫ですか?」
心配そうにコウが俺の顔を覗き込み、ホッとした表情をした。
「さきさん、今は大丈夫ですよ」
コウはドアの外に呼び掛けるように言った。
:07/06/04 07:51
:SH901iS
:☆☆☆
#555 [
]
さきがドアから遠慮がちに部屋に入ってくる。
「…さき…俺……」
そこで口が止まった。
何を言い訳するつもりや?
俺はさきにした事を
鮮明に覚えている。
「………ごめんな…」
:07/06/04 07:53
:SH901iS
:☆☆☆
#556 [
]
「…何かに……取り憑かれたの……?」
「………え?」
なんで?
「志乃の顔…なんか違う人みたくなってた」
「……………」
取り憑かれた……?
俺が?いつ?
なぜ……?
:07/06/04 07:55
:SH901iS
:☆☆☆
#557 [
]
「…わからへん」
「……ねぇ…嫌な予感がするの……」
さきが困った表情で
俺の顔からコウの顔へと目を向ける。
俺もコウに目を向けた。
「………………」
コウは何も答えずに
一点を見つめながら眉間にしわを寄せ
ガリガリと親指の爪を噛んだ。
:07/06/04 07:59
:SH901iS
:☆☆☆
#558 [
]
「…幸子さんが…」
しばらくしてから
コウが変わらず一点を見つめながら口を開いた。
「幸子がどうした…?」
幸子、という名前を聞き
俺はまた幸子にした俺の行動を思い出す。
「いえ…幸子さんもやはりさきさんと同じ事を言っていました」
:07/06/04 13:37
:SH901iS
:☆☆☆
#559 [
]
コウは俺に目を向けた。
「志乃くんが何かに憑かれているのでは、と」
何かに憑かれている…
……何に?
「僕もそう思います」
「一体…何……に…?」
コウはたばこを一本取出し天井を見上げながら
指先でくるくると回し始めた。
:07/06/04 13:40
:SH901iS
:☆☆☆
#560 [
]
「以前、聞いた事があります。人間は誰でもどこかに悪の部分を持っている。そこに入り込み、悪を引き出す力を持つ者がいる」
「……何それ…」
「姿形は人間ですが…彼女は悪魔だと…聞いた話ではその者に憑かれるとまるで人格が変わり、やがて根っからの悪魔に変わり果てると言います」
:07/06/04 13:46
:SH901iS
:☆☆☆
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